炎立つ (小説)

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炎立つ』(ほむらたつ)は、高橋克彦長編歴史小説前九年の役後三年の役奥州藤原氏の滅亡などが描かれている。1992年12月から1994年5月にかけて、日本放送出版協会から単行本全5巻が刊行された。のち、1995年講談社文庫版が刊行された。

概要[編集]

1993年のNHK大河ドラマ炎立つ』の制作にあたって、その原作小説として新たに書き下ろされた。しかし、高橋の執筆の遅れもあり、3部構成とされた大河ドラマの第一部(巻の壱から参に相当)、第二部(巻の四に相当)では「原作」とクレジットされたものの、第三部(巻の伍に相当)では「高橋克彦・作「炎立つ」より」となっており、内容も大河ドラマの第二部中盤以降はNHK側の主導でストーリーが構成され、それまでより相違が目立っている。また、単行本の最終巻(巻の伍)は大河ドラマの放送終了後に刊行された。

物語の舞台は、平安時代東北地方蝦夷朝廷の対立を軸にストーリーが展開される。本作以前にはミステリー作家として名を上げてきた高橋の独自の歴史的解釈も交え、主に蝦夷側の視点に立って描かれている。

その後上梓された『火怨』『天を衝く』とあわせて、高橋克彦の「陸奥三部作」と呼ばれる。

各巻構成[編集]

  1. 巻の壱 北の埋み火
    前九年の役に至るまでの安倍氏朝廷側の動き)
  2. 巻の弐 燃える北天
    (前九年の役)
  3. 巻の参 空への炎
    (前九年の役)
  4. 巻の四 冥き稲妻
    後三年の役
  5. 巻の伍 光彩楽土
    (奥州藤原氏の栄華と滅亡)

主要登場人物[編集]