潮見佳男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search

潮見 佳男(しおみ よしお、1959年3月28日 - )は、日本の法学者。専門は民法京都大学教授博士(法学)(京都大学、1993年)。旧司法試験第二次試験考査委員(民法)。愛媛県西条市出身。

人物[編集]

指導教官は北川善太郎。弟弟子に山本敬三などがいる。愛称は「しおみん」。

学説[編集]

債権総論の体系について、請求権を中心に把握してきた従来の伝統的立場を、契約その他の債権発生原因と切り離された意味のないものであると批判した上で、請求権は一つの手段にすぎず、債権債務関係が設定された本来の目的である債権者の利益を中心に債権総論を構築し直すべきとして債権総論についてのパラダイム転換を主張している。師である北川の『契約責任の研究』(有斐閣、1963年)に触発されつつも、これを更に深化させ、ドイツ法由来の解釈によって導かれる従来の伝統的ドグマをことごとく否定した上で、さらに安全配慮義務論や履行障害論など近年における債権総論の新たな理論展開の成果をすべて体系的に取り込もうとする試みといえる[1]

経歴[編集]

著作[編集]

  • 『契約規範の構造と展開』(有斐閣、1991年)
  • 『民事過失の帰責構造』(信山社出版、1994年)
  • 『契約責任の体系』(有斐閣、1999年)
  • 『不法行為法』(信山社出版、1999年)
  • 『契約各論Ⅰ』(信山社出版、2002年)
  • 『債権総論Ⅰ(第2版)』(信山社出版、2003年)
  • 『契約法理の現代化』(有斐閣、2004年)
  • 『基本講義 債権各論Ⅰ 契約・事務管理・不当利得』(新世社、2005年)
  • 『基本講義 債権各論Ⅱ 不法行為』(新世社、2005年)
  • 『民法総則講義』(有斐閣、2005年)
  • 『相続法(第2版)』(弘文堂、2005年)
  • 『債権総論Ⅱ(第3版)』(信山社出版、2005年)
  • 『プラクティス民法 債権総論(第3版)』(信山社出版、2007年)

脚注[編集]

  1. ^ 上掲『債権総論Ⅰ(第2版)』5~32頁