潮吹き (くじら)

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シロナガスクジラの潮吹き

潮吹き(しおふき)は、クジラなどの呼吸である。噴気ともいう。英語ではblow(ブロー)またはspout(スパウト)という。

水面近くで息継ぎをするときに、クジラはを吹き上げる。クジラの鼻孔(噴気孔)は頭頂部にあるため、背中から潮を吹き上げるように見える。

ハクジラ類は1つ、ヒゲクジラ類は2つの鼻腔をもち、後者は2方向に潮を吹き上げる。このため、潮吹きの形状により、離れた場所からでもクジラの種類を判定でき、捕鯨や研究の際の識別に役立つ。

フィクションでの潮吹き[編集]

漫画、アニメーション、イラストなどを問わず、噴水のように表現される。中には、人間がクジラに飲み込まれて噴気孔から潮吹きとともに飛び出す描写もみられる。

こういった慣例から、特撮ものでクジラや水棲生物をモチーフにした怪獣の潮吹きも、液体を噴出する(『ウルトラマン』のガマクジラなど)。