渡邉裕司

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渡邉 裕司
(わたなべ ひろし)
生誕 1958年
居住 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
研究分野 医学
研究機関 浜松医科大学
出身校 北海道大学医学部卒業
浜松医科大学大学院
医学研究科博士課程修了
主な受賞歴 日本循環器学会
Young Investigator's
Award最優秀賞1994年
日本心脈管作動物質学会賞
1998年1999年
日本臨床薬理学会
臨床薬理研究振興財団
学術奨励賞(2002年
プロジェクト:人物伝
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渡邉 裕司(わたなべ ひろし、1958年 - )は、日本内科医医学者臨床薬理学循環器内科学血管病態学)。学位医学博士浜松医科大学)。浜松医科大学医学部教授新字体渡辺 裕司(わたなべ ゆうじ)と表記されることもある。

浜松医科大学医学部附属病院臨床研究管理センターセンター長、一般社団法人日本臨床薬理学会学術総会長(第32代)などを歴任した。

来歴[編集]

生い立ち[編集]

1958年生まれ[1]北海道大学医学部を経て、浜松医科大学大学院医学研究科博士課程を修了する[1]。その間、医師国家試験に合格し、浜松医科大学医学部附属病院にて研修医となったあと、ハインリヒ・ハイネ大学デュッセルドルフの循環生理学研究所に留学した[1]

研究者として[編集]

1994年、自身の母校である浜松医科大学の医学部にて助手に着任し、以後、助教授教授と昇任した[1]。また、浜松医科大学医学部附属病院の臨床研究管理センターにて、センター長に2回就任した[1]。また、同病院の臨床薬理内科にて科長を務めた[1]

研究[編集]

専門は内科であり、特に臨床薬理学循環器内科学、血管病態学などの分野を中心に研究している[1]。特に循環器を中心とした医薬品の臨床薬理学や、血管にまつわる病態や疾患に対する治療などに取り組んでいる[1]薬物動態と作用点での効果を調べ患者に適した医療の実現を目指し、日本大学としては史上初めてとなる「臨床薬理内科」を起ち上げたことでも知られている[2]。これらの業績に対しては、日本循環器学会からYoung Investigator's Award最優秀賞を授与されたのをはじめ[3]、日本臨床薬理学会臨床薬理研究振興財団学術奨励賞などを受賞しており、日本心脈管作動物質学会賞は2年連続受賞している[1]

学会活動としては、日本循環器学会日本内科学会日本薬理学会日本老年医学会、日本適応医学会などで役員を務め[1]、特に日本臨床薬理学会では評議員や理事を経て、学術総会長を務めた[4]国際基礎臨床薬理学連合の日本代表委員を務めた[1]。近年では、「アカデミア、また臨床薬理学の立場から、社員の一人として学会活動をお手伝いさせて頂ければ」[5]との所信を表明しレギュラトリーサイエンス学会の社員に立候補し、当選を果たしている[6]。そのほか、厚生労働省が所管する独立行政法人たる医薬品医療機器総合機構の専門委員や、文部科学省施設等機関たる科学技術政策研究所の専門調査員といった、公職を務めるとともに、学術誌『Cardiovascular Research』にて心臓を担当する編集委員を務めた[1]。また、血管に関する研究に取り組んでいることから、マルファン症候群の患者団体にてアドバイザーなどを務めている[7][8]

略歴[編集]

賞歴[編集]

著作[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l "教員総覧 ", 渡邉 裕司|国立大学法人 浜松医科大学, 浜松医科大学.
  2. ^ "医学生への招待状――薬はこんなに奥が深い!", 医学書院/週刊医学界新聞(第2903号 2010年11月08日), 医学書院, 2010年11月8日.
  3. ^ "第11回(1993年度)", Young Investigator's Award, 日本循環器学会.
  4. ^ "歴代理事長・学術総会長", 学会概要|歴代理事長・学術総会長:日本臨床薬理学会, 日本臨床薬理学会.
  5. ^ 社員選挙立候補者名簿.
  6. ^ "社員(評議員)名簿", レギュラトリーサイエンス学会, レギュラトリーサイエンス学会.
  7. ^ "循環器内科', 医療アドバイザー, マルファンネットワーク・ジャパン.
  8. ^ 渡辺裕司, "心血管病の克服をめざして"', 心臓血管病の克服をめざして, マルファンネットワーク・ジャパン.

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

文化
先代
乾賢一
日本臨床薬理学会学術総会長
第32代:2011年
次代
植田真一郎