渡良瀬橋 (曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
渡良瀬橋/ライター志望
森高千里シングル
初出アルバム『LUCKY 7
リリース
規格 8cm CD
ジャンル J-POP
レーベル ワーナーミュージック・ジャパン
zetima(再発)
チャート最高順位
  • 週間9位(オリコン
  • 1993年度年間96位(オリコン)
森高千里 シングル 年表
私がオバさんになっても
(1992年)
渡良瀬橋/ライター志望
(1993年)
私の夏
(1993年)
ミュージックビデオ
森高千里 『渡良瀬橋』 (PV) - YouTube
テンプレートを表示

渡良瀬橋/ライター志望」(わたらせばし/ライターしぼう)は、森高千里が発表した17枚目のシングル1993年1月25日に発売された。

解説[編集]

渡良瀬橋に沈む夕日(2007年4月28日撮影)

「渡良瀬橋」は、森高が発表したシングルで初めて自ら楽器演奏(ドラムス等)を行ったものである[1]。渡良瀬橋で夕日を見ながら別れた人を思い出す、という内容である[2]

この曲はテレビ番組『いい旅・夢気分』のテーマ曲として使用された。なお、同曲のプロモーションビデオは、ビートルズの「レット・イット・ビー」へのオマージュとなっている[要出典]

1993年1月25日にワーナーミュージックジャパンより発売。

同年4月25日にダブリューイーエー・ジャパンより発売されたシングルカセット版「私の夏」(規格品番:WPSL-4346)では、表題曲がカップリングされた[注釈 1]

1998年5月21日には、zetimaよりアルバム『LUCKY 7』と共に再発売[注釈 2]

2012年からは、YouTubeの森高千里公式チャンネルにおいて、表題曲のPVや、同曲の製作時・製作後の反応等を語った関連動画等が公開されている[注釈 3]

なお、カップリングの「ライター志望」は長らくアルバム未収録だったが、2012年に発売されたベストアルバム『ザ・シングルス』に収録された[3]

背景[編集]

森高が1993年に新曲をリリースする際、特にイメージが沸かず困っていた頃、橋の詞を作ることにし地図を広げ「言葉の響きの美しい川や橋」を探し、「渡良瀬川」という文字が気に入った[4]。森高は1989年足利工業大学でライブを行っており、大学のある足利市内に渡良瀬橋という橋があることが分かり、その後、現地に再訪して橋の周辺を散策、そのイメージを使って詞を書いた[4]。なお、歌詞中の「渡良瀬川の河原」は、この橋の南側から下った河原で、森高は、川の流れを見ていた時に風がとても冷たかったので、そのまま歌詞にした旨を語っている[5]

反響[編集]

森高は、リリース直後に足利市役所からレコード会社へ「この曲の渡良瀬橋は足利市の渡良瀬橋ですか?」と問い合わせが来た際、「足利にも住んだことのない熊本出身者がわかったふうなことを書くな!」と叱責を受けるかと思い、少し反省した旨を語る[5]

1993年に足利市民会館でライブを行った際、アンコールでこの曲を歌ったところ、場内から自然と大合唱が起こり、森高が感極まって涙する場面もあった[2]

渡良瀬橋付近に建てられた歌碑

この曲のヒットを受けて、森高は足利市から感謝状を贈られた[2]。また2007年には渡良瀬橋と夕日が共に見える場所に歌碑が建立された[2]

2015年7月24日には森高が足利市より「あしかが輝き大使」に任命され、同時に、表題曲が、この橋の最寄り駅である東武鉄道東武伊勢崎線足利市駅に列車到着メロディーとして、またJR東日本両毛線足利駅発車メロディとして採用された[6][7][8]

歌詞における実在の場所[編集]

表題曲の歌詞には渡良瀬橋以外にも実在の場所が登場する[2]

歌詞に現れる「八雲神社」と同名の神社は足利市内に複数あるが、森高は、これは響きがメロディに合うため選んだもので、いずれの八雲神社も歌詞中のものに該当するものであり、また、八雲神社に限らず馴染みの神社を思い浮かべて当楽曲を聴いてほしい旨を語っている[5]。なお渡良瀬橋に最も近いのは、北詰より徒歩約5分に位置する通5丁目の神社であるが、プロモーションCDでは、西へ1km程離れた緑町1丁目の神社(足利公園に隣接する)が示されており、この神社が火災に遭った際には、森高は200万円余りの再建のための寄付をしている[9]

歌詞に現れる床屋と電話ボックス(2020年)

歌詞中の「床屋の角にぽつんとある公衆電話」も足利公園近くにある。この公衆電話は、利用者の減少によりNTT東日本が撤去対象としていたが、市側の要望で撤去が回避された[10]

収録曲[編集]

全曲 作詞:森高千里、作曲・編曲:斉藤英夫

  1. 渡良瀬橋
  2. ライター志望

2017年完全版[編集]

渡良瀬橋 完全版
森高千里シングル
初出アルバム『LUCKY 7
リリース
規格 Blu-ray+CD、Blu-ray+CD+レコード
ジャンル J-POP
レーベル ワーナーミュージックジャパン
森高千里 シングル 年表
雨 (as right as rain mix)/渡良瀬橋
(2009年)
渡良瀬橋 完全版
(2017年)
-
テンプレートを表示

内容[編集]

デビュー30周年記念企画の第2弾として、1993年にリリースされた同楽曲の完全版として2017年11月15日にリリースされた。HDフォーマットに対応したBlu-rayと高音質ディスクUHQCDの2枚組仕様の通常盤及び、7インチアナログレコードが付属された完全初回生産限定版BOX仕様の2形態からなる。シングル作品としては2009年にリリースされた企画盤「雨 (as right as rain mix)/渡良瀬橋」以来となる。また、ワーナーミュージックからシングル作品をリリースされるのは1992年発売のシングル「私がオバさんになっても」以来25年振りであり、シングルに映像作品が付属されるのは本作が初めてとなる。

Blu-rayには、オリジナル版のミュージック・ビデオとメイキング映像や特典コンテンツなどが収録されている。同曲のミュージック・ビデオには当時、35ミリのフィルムで挑戦をしたのにも関わらず、当時はあえて音楽のイメージを表現するため、粗い映像になるようにエフェクトをして編集されていたが、本作には35ミリのフィルムの本来の高画質映像を再編集し、HD化した映像をブルーレイで鮮明に再現した「渡良瀬橋 -MUSIC VIDEO 2017 (HD)-」と題して収録。また、オリジナル版のミュージック・ビデオと本編初公開となるオリジナル版のメイキング映像や森高自身の公式YouTubeチャンネルにて2012年6月5日より公開されている『「渡良瀬橋」と私』が収録されている。

CDには、同楽曲のオリジナル音源の2017年最新リマスタリング音源とセルフレコーディングを施した2017 Ver.の音源を初収録。なお、この音源は、今年1月から2月にかけて開催されたCOTTON CLUBでのライブにて披露されたバージョンをスタジオ音源として初めて収録されている。

なお、1993年当時のオリジナルジャケットとは異なり、完成オリジナルの新ジャケットが起用される。また、スペシャル・ブックレットや数々のレア写真や、『森高千里本人が語る「渡良瀬橋」解説 (仮)』が封入される。

収録曲[編集]

Disc-1 / Blu-ray[編集]

  1. 渡良瀬橋 (オリジナルMUSIC VIDEO)
  2. 渡良瀬橋 (オリジナルMUSIC VIDEO) -メイキング-
  3. 渡良瀬橋 (MUSIC VIDEO 2017 -HD-)
  4. 公式YouTube映像『渡良瀬橋と私』完全版 (HD)

Disc-2 / UHQCD (2017年最新デジタル・リマスター音源)[編集]

  1. 渡良瀬橋 (Original Version)
  2. 渡良瀬橋 (2017 Version)

Disc-3 / 7インチレコード (完全生産限定BOX盤のみ)[編集]

SIDE A
  • 渡良瀬橋 (Original Version)
SIDE B
  • 渡良瀬橋 (2017 Version)

演奏[編集]

カバー[編集]

リリース アーティスト 収録作品 備考
1993.06.25 高山厳 * アルバム『心凍らせて』(ポリスター
* ベストアルバム『高山厳ベスト 心凍らせて〜夜明けの伝言〜』(アップフロントワークス、1995年11月25日)
1993.08.25 城之内早苗 * シングル「酔わせてよ今夜だけ」(ポリスター) 表題曲「酔わせてよ今夜だけ」も森高千里の作詞・作曲。
1994.03.22 劉小慧(ウィニー・ラウ) * アルバム『改改中国語版』(ポリグラム 広東語カバー。同言語のタイトル「一起走到明天」。広東語詞:簡寧中国語版、編曲:方樹樑中国語版
1999.02.20 CHAKA * アルバム『I Found Love』(ソニーレコード
2003.11.19 優木まおみ * ミニカバーアルバム『Real My Heart』(ネオプレックス
2004.10.20 松浦亜弥 * シングル「渡良瀬橋」(アップフロントワークス)
* アルバム『Click you Link me』(zetima、2010年11月24日)
松浦亜弥のシングル」の節を参照。『Click you Link me』収録版では森高千里がコーラスとリコーダーで参加。
2005.02.23 後藤真希 * アルバム『3rdステーション』(PICCOLO TOWN
2007.06.06[注釈 4] 紀敏佳 * 未発売 北京語カバー。同言語のタイトル「轉身的微笑」。中国CITVC中国語版制作のテレビドラマ『愛情新呼吸中国語版』(台湾中華電視公司、2007年6月6日~22日放送;中国・CCTV-1、2008年2月6日~17日放送)ED。
2007.11.21 河口恭吾 * カバーアルバム『君を好きだったあの頃』(日本クラウン
* コンピレーション・アルバム『J-POP ベストヒットカヴァー!!』(エイベックス・エンタテインメント、2008年3月19日)
2010.03.31 茉奈 佳奈 * アルバム『ふたりうた3』(Nayutawave Records
2013.02.27 カサリンチュ * カリサンチュ+河野伸 アルバム『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』(アリオラジャパン、同名映画のイメージアルバム+サウンドトラック)
2014.11.12 梅原怜子 produced by Shin Kono * デジタル配信「渡良瀬橋」(NICHION,INC.
* コンピレーション・アルバム『Sing! Sing! Sing! 1st Season』(キングレコード、2014年12月19日)
2014年10月22日放送のオーディションバラエティ番組Sing! Sing! Sing!』1st Season(TBS)での梅原怜子によるカバーを配信[11]。同番組内でアレンジ・ピアノを担当した河野伸のプロデュースとして「梅原怜子 produced by Shin Kono」名義。
2015.01.21 城南海 * カバーアルバム『サクラナガシ』(ポニーキャニオン

松浦亜弥のシングル[編集]

渡良瀬橋
松浦亜弥シングル
初出アルバム『松浦亜弥ベスト1
B面 I LOVE YOUの続き
リリース
ジャンル J-POP
レーベル アップフロントワークス
チャート最高順位
  • 週間6位(オリコン
  • 2004年度年間215位(オリコン)
松浦亜弥 シングル 年表
YOUR SONG〜青春宣誓〜
2004年
渡良瀬橋
(2004年)
ずっと 好きでいいですか
2005年
テンプレートを表示

渡良瀬橋」(わたらせばし)は松浦亜弥の15枚目のシングル。

内容[編集]

森高千里による同名曲のカバーである。

収録曲[編集]

  1. 渡良瀬橋
    (作詞:森高千里、作曲:斉藤英夫、編曲:馬飼野康二
  2. I LOVE YOUの続き
    (作詞・作曲:つんく、編曲:平田祥一郎
  3. 渡良瀬橋 (Instrumental)

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ シングルカセットでの発売は、2020年時点で最後。
  2. ^ 本作よりアップフロントグループが原盤権を保有しているため。それ以前の作品は、ワーナーミュージック・ジャパンが保有。
  3. ^ 外部リンク」の節参照。
  4. ^ ここでの日付はドラマ『愛情新呼吸』の放送開始日。

出典[編集]

  1. ^ ベスト・アルバムDO THE BEST』歌詞カード。
  2. ^ a b c d e 「森高千里『渡良瀬橋』 その誕生秘話と公衆電話撤去回避の経緯」(『NEWSポストセブン』2015年3月31日07:00)2015年3月31日時点のアーカイブ
  3. ^ 「森高千里 ザ・シングルス (初回生産限定仕様)」(『WARNER MUSIC JAPAN』)2012年10月11日時点のアーカイブ
  4. ^ a b 「渡良瀬橋:♯森高千里さんの歌声が流れる♭ 歌碑、足利に完成」(『毎日新聞』栃木版2007年5月2日)。
  5. ^ a b c 「「渡良瀬橋」と私」(YouTube森高千里公式アーティストチャンネル、2012年6月5日)
  6. ^ 「森高千里さんが「あしかが輝き大使」に就任され、東武足利市駅とJR足利駅のメロディが「渡良瀬橋」に変わります!」(『足利市(公式サイト)』2015年7月21日)2015年7月26日時点のアーカイブ
  7. ^ 「森高千里さん 「あしかが輝き大使」就任記念! 7月24日(金)より伊勢崎線 足利市駅の列車到着メロディを、森高千里さんが歌った「渡良瀬橋」に変更します♪ ~当日は列車到着メロディの変更に伴う記念イベントも実施します~」(『NEW RELEASE 東武鉄道株式会社』2015年7月21日)2016年3月5日時点のアーカイブ
  8. ^ 恵 知仁「渡良瀬橋の最寄り駅、到着メロディにその曲を採用 足利市駅」(『乗りものニュース』2015年7月21日)2015年7月23日時点のアーカイブ
  9. ^ 佐藤孝則「焼失の八雲神社再建へ 森高千里さん「渡良瀬橋」に登場」(『朝日新聞DIGITAL』2015年2月21日06時42分)2015年2月21日時点のアーカイブ
  10. ^ 「公衆電話の撤去延期…森高さんのヒット曲に登場」(『毎日新聞』2008年9月25日)。
  11. ^ 「Sing! Sing! Sing!」(『TBS (公式サイト)』)2014年12月30日時点のアーカイブ

外部リンク[編集]