渡瀬線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

渡瀬線とは、屋久島種子島奄美諸島の間に引かれ、吐喝喇(トカラ)海峡を東西にへだてる動植物の分布境界線。別名、「青木線」「七島灘線」。

名前の由来は、動物学者の渡瀬庄三郎(1863-1929)から。ブラキストン線などと並んで、日本の動植物の分布を区分する上で重要な境界線である。[1]

概要[編集]

1912年に渡瀬庄三郎が、哺乳類鳥類爬虫類両生類昆虫類クモ類陸産貝類などの分布を考えるにあたって、この分水嶺が東洋区旧北区 (または旧熱帯区と全北区) の境界であることを確認した。[2]のち岡田弥一郎が命名した。[3]

特徴[編集]

動物相[編集]

この線より北は旧北区に属しユーラシア大陸との類縁性が高い。一方、南は東洋区に属し、台湾東南アジアとの類縁性が高い。

植物相[編集]

この線より北は全北区系界に属し、クリヤナギ属が分布する。南は旧熱帯区系界に属しタコノキヤシ類などが特徴的である。

異説[編集]

両区の境界を考えるにあたり、一部の生物では例外として、次のような分布境界線がより適切だという意見もある。

  チョウ類三宅線(九州と屋久島・種子島の間を通る)

  鳥類蜂須賀線(沖縄諸島と先島諸島の間に引かれる)

参考URL[編集]

https://kotobank.jp/word/%E6%B8%A1%E7%80%AC%E7%B7%9A-154134

http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2749