渡島大野駅

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渡島大野駅*
仮設の駅舎(2012年5月3日)
仮設の駅舎(2012年5月3日)
おしまおおの - Oshima-Ōno
H71 七飯 (4.1km)
(3.3km) 仁山 H69
所在地 北海道北斗市市渡
駅番号 H70
所属事業者 JR logo (hokkaido).svg 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 函館本線(本線)
キロ程 17.9km(函館起点)
電報略号 オオ←ヲヲ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
開業年月日 1902年明治35年)12月10日
備考 *1942年 本郷駅から改称
無人駅

渡島大野駅(おしまおおのえき)は、北海道北斗市市渡にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線(本線)のである。駅番号H70電報略号オオ。町の中心部からはかなり離れていたものの、旧大野町(現・北斗市)の代表駅だった。

普通列車のみ停車し、優等列車快速アイリス」は停車しない。また、藤城支線を経由する下り普通列車は当駅を経由しない。

当駅では2016年(平成28年)3月の開業に向けて北海道新幹線が建設されており、新駅舎と新幹線ホームが建設中である。開業後は新函館北斗駅(しんはこだてほくとえき)と改称され、函館駅方面へのアクセス駅となる予定[報道 1]。同時に、特急「北斗」・「スーパー北斗」が停車し、新幹線と接続するほか、函館駅からは、新幹線アクセス列車「はこだてライナー」が接続する。

歴史[編集]

1976年の渡島大野駅と周囲約1.5×1km範囲。右が函館方面。駅裏に数本の留置線があり、函館側の本線脇に沿って引上線が伸びる。 以前は当駅-大沼駅間に蒸気機関車の補機が運用されていた。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

駅構造[編集]

単式ホーム島式ホーム複合型の2面3線を有する地上駅。互いのホームは両ホーム北西側を結んだ跨線橋で連絡している。駅舎側(構内西側)から1、3、4番線で、1番線が単式、3、4番線が島式ホームとなっている[注釈 2]。1993年(平成5年)時点では4番線の外側、及び1、3番線の間の中線(2番線)、各1線を側線として有していた[4]。このうち、少なくとも3番線の外側の側線は2013年3月時点で現存している[報道 8]。そのほか1番線旭川方から分岐し2線に別れる側線を1線、4番線の外側に側線を1線有した[4]。1983年(昭和58年)時点では4番線の外側の側線、および1・3番線の間の中線(2番線)はそれぞれ貨物列車用の副本線となって運用されていた[5]。そのほか4番線の外側に函館方からさらに分岐し、3線に分かれる側線も有していた[5]

のりば
1 函館本線 長万部方面
3・4 函館本線 函館方面(4番線は待避線)

七飯駅管理(夜間連絡先は五稜郭駅)の無人駅となっている。駅舎は構内の南西側(旭川方面に向かって左側)に位置し、単式ホーム中央部に接している。有人駅時代の駅舎は改築され出入口上部の合掌や左右対称の出窓がある[6]ログハウス[4]の建物となっていた。駅舎内にトイレを有していた。

新幹線用の新駅設置のため、2012年平成24年)からは仮設の駅舎が設けられている。駅の銘板と駅施設である煉瓦造りの作業小屋については、保存されることとなっている。なお、新駅舎は当初は2015年(平成27年)6月に完成する予定であったが[新聞 9]、工事の遅れで同年9月3日に延期された[新聞 7][新聞 8]

有人駅時代には「水田発祥八郎沼公園のある駅」と記載された駅スタンプが設置されていたが[4]、2008年(平成20年)時点では無くなっている模様[6]

駅名の由来[編集]

本駅の所在する地名(旧大野町)に旧国名の「渡島」を付する。

駅開業に先立つ1900年明治33年)、本郷村や市渡村などが合併し大野村となった。本駅は旧本郷村の反対に遭い本郷村を通らず旧市渡村に作られたが、駅名には本郷が採用されたという[4]。駅名は1942年昭和17年)、村名と同じ(渡島)大野に改称された[6]

「新函館北斗駅」の由来は後述

利用状況[編集]

  • 1981年(昭和56年)度の1日乗降客数は274人[5]
  • 1992年(平成4年)度の1日乗降客数は230人[4]

駅周辺[編集]

  • 国道227号
  • 北海道旅客鉄道(JR北海道)函館総合車両基地
  • 大野駅前郵便局
  • 函館バス「大野駅前」停留所
    • 大野市街地(北斗市役所総合分庁舎〈旧・大野町役場〉)へは函館バスに乗り換え

新函館北斗駅の建設[編集]

北海道新幹線の建設に伴い、新駅舎と新幹線ホームが建設され、「新函館北斗駅」に改称される予定である。

2010年(平成22年)現在は田畑が広がる駅周辺についても、新駅建設時には北斗市により、駅南側の13.5ヘクタールの区画整理を中心とした開発が行われる予定である[7]。2013年(平成25年)11月には、青森県で駅弁製造を行っている吉田屋が、北海道新幹線の車内販売向けの弁当の製造を中心とした弁当工場を建設する意向を示している[新聞 10]。また、2014年(平成26年)6月には、ニッポンレンタカー北海道オリックス自動車タイムズモビリティネットワークスレンタカー3社が共同で、正式に進出することが決まった[新聞 11]

函館駅へのリレー列車の運行を想定し、乗り継ぎ時間を短く抑えるホームの配置が課題となっていた。九州新幹線新八代駅で行われていた対面乗り換えが理想とされたが、札幌方面への乗り継ぎも考慮する必要があり、単純ではなかった。

2012年(平成24年)2月にホーム配置の案が公表された[8]。それによると、在来線側が島式ホーム1面2線および単式ホーム1面1線、さらに島式ホームの反対側に函館駅方面へのリレー列車「はこだてライナー」専用となる切欠きホーム1線を設け、計2面4線となる。切欠きホームになっているのは、新幹線と平面乗り換えができるように、連絡通路・改札で相互のホームを接続するためである。新幹線側が相対式ホーム2面2線となり、一方が前述の連絡改札で在来線側と接続する。ただし、在来線ホームと平面で接続されている新幹線ホームが1つであるため、新幹線が札幌まで延伸し、新幹線ホームが上下線に分かれて運用された場合、片道しか平面乗り換えができないという課題がある。

2013年(平成25年)3月に公開されたホーム配置の図[報道 8]では、2012年(平成24年)2月の案に加え、札幌駅延伸までに新幹線ホームの最も外側に3番線を整備する予定とし、最終的に2面3線になるとしている。在来線ホームの計画には特に変更はない。なお、新設の「はこだてライナー」専用線を1番線とし、現在の1番線は、2番線に改番される予定である。また、乗換改札は新幹線1番線ホームと在来線1・2番線ホームの間と、駅舎上の2箇所に設置される予定。なお、「はこだてライナー」は通常3両編成だが、混雑時には6両編成に増結されるため、有効長は6両分となる予定[新聞 12]

新幹線のりば
番線 路線 行先
11・12 北海道新幹線 新青森盛岡仙台東京方面
13 (未供用)
在来線のりば
番線 路線 方向 行先 備考
1 函館本線 (上り) 函館方面(当駅折り返し) リレー列車「はこだてライナー」
2 (下り) 長万部東室蘭苫小牧札幌方面 特急
(上り) 函館方面
3・4 (下り) 大沼公園・長万部方面 普通
(上り) 函館方面

新駅舎は壁面が高さ15メートルのガラスで覆われており、2階からガラス越しに函館山を望むことができる。支柱は北斗市三ツ石(渡島当別)にある灯台の聖母トラピスト大修道院前のポプラ並木をイメージした。天井や壁面には地元産の道南スギ材を張り、内装には北斗市茂辺地が道内発祥の地とされる煉瓦も使用されている。南口と北口を結ぶ自由通路の壁面もガラス張りで、2階からは新幹線ホームを見下ろせる[新聞 13]

JR北海道は在来線(江差線・函館本線)を経営分離するにあたり、五稜郭駅 - 当駅間を交流電化する旨を発表しており、函館市街までの所要時間短縮が見込まれている[8]。2013年(平成25年)3月に同区間の電化工事を開始し、2015年(平成27年)度(新幹線開業前)まで実施する予定[報道 8]

駅名決定の経緯[編集]

仮称は「新函館駅」であったが、駅の所在地である北斗市の海老沢順三前市長が市議会で「北斗駅にすべきだ」と発言して異議を唱え、これに対し函館市側が即座に抗議。そのため駅名の正式決定には様々な紆余曲折が予想された。そのため、「函館北斗」[9][新聞 14]などの仮称も見られた。

  • 2012年(平成24年)6月15日:新駅の名称について、北斗市議会が「北斗函館駅」とするように求める議案を多数決で可決[新聞 15][新聞 14]
  • 2013年(平成25年)
    • 3月25日:函館市議会が、仮称通り「新函館駅」とするように求める議案を多数決で可決[新聞 16][新聞 14]
    • 10月29日:函館商工会議所の松本栄一会頭が記者会見で妥協案として「新函館北斗」を提案することを表明[新聞 17]、北海道側も函館市・北斗市と調整に乗り出す考えを示した[新聞 18]
    • 11月25日:函館市の工藤寿樹市長が北斗市に協議の申し入れを行い、北斗市の高谷寿峰市長が協議に応じる考えを示した[新聞 19][新聞 20]
    • 11月26日:函館市および北斗市の市長および議会の正副議長の6人で、正式に協議することが決定した[新聞 21]
    • 12月16日:北斗市、函館市の間で初めて会談が行われたが、平行線に終わり、従来の主張を再確認する程度にとどまった[新聞 22][新聞 23]
  • 2014年(平成26年)
    • 4月14日:北斗市、函館市の間で再び協議が行われたが、平行線のままとなり[新聞 24]、最終的に双方とも駅名案を出さずにJR北海道に一任する方針となった[新聞 25][新聞 26]
    • 5月14日:JR北海道の島田修社長が、北海道の意見を聞いた上で駅名を決めると発言[新聞 27]
    • 6月4日:北海道が6月中に「新函館北斗駅」を提案する方針を固めた[新聞 28]
    • 6月8日:高橋知事が、新駅名に関する質問に対し即答を避けた[新聞 29]
    • 6月10日:高橋知事が「仮称である『新函館』と所在地である『北斗』を駅名に入れてほしい」と回答[新聞 30]
    • 6月11日:JR北海道が同日行われた定例記者会見において、駅名が「新函館北斗駅」に決定したことを正式に発表[新聞 31]

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道(JR北海道)
函館本線(本線)
快速「アイリス
通過
普通
七飯駅 (H71) - 渡島大野駅 (H70) - 仁山駅 (H69)
北海道新幹線(建設中)
木古内駅 - 新函館北斗駅 - 新八雲駅(仮称)

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 当初は2015年(平成27年)6月3日に完成する予定だったが[新聞 1][新聞 6]、駅舎内の案内板の取り付け位置などについて、JR北海道と鉄道建設・運輸施設整備支援機構の協議が長引いたため、工期が遅れた。
  2. ^ 当駅の構内に掲示されている発車時刻表に発着番線が記載されており、長万部方面へ発着する列車は1番線、函館方面に発着する列車は3、4番線と記載されている。

出典[編集]

  1. ^ a b c 『日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道』 26頁
  2. ^ これまでの経緯”. 北海道新幹線. 青森県 (2014年9月18日). 2014年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月12日閲覧。
  3. ^ 北海道新幹線新青森・新函館(仮称)間 これまでの経過”. 渡島総合振興局. 2014年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月12日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』 37頁
  5. ^ a b c 『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』 24頁
  6. ^ a b c 『北海道鉄道駅大図鑑』 15頁
  7. ^ 土地区画整理事業について”. 北斗市 建設部新幹線対策課. 2014年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月24日閲覧。
  8. ^ a b 2012/02 新幹線新函館駅の概要まとまる”. 北海道新幹線2015年新函館開業ウェブサイト. 函館商工会議所 (2012年2月10日). 2013年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月30日閲覧。
  9. ^ 『鉄道ファン』通巻603号 33頁

報道発表資料[編集]

  1. ^ a b “北海道新幹線 新駅の駅名について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2014年6月11日), オリジナルの2014年7月14日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20140714123127/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2014/140611-1.pdf 2014年8月24日閲覧。 
  2. ^ “駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2007年9月12日), オリジナルの2007年9月30日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20070930015220/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/070912-3.pdf 2014年9月6日閲覧。 
  3. ^ “北海道新幹線、新函館(仮称)駅 安全祈願並びに立柱式について” (PDF) (プレスリリース), 鉄道建設・運輸施設整備支援機構, (2013年5月13日), オリジナルの2013年6月11日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20130611204530/http://www.jrtt.go.jp/08-2Press/pdf/H25/pressh250513-1.pdf 2014年11月15日閲覧。 
  4. ^ “北海道新幹線の開業準備に関する今後の取り組みについて” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2014年9月10日), オリジナルの2014年9月11日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20140911002027/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2014/140910-2.pdf 2014年9月10日閲覧。 
  5. ^ “北海道新幹線(奥津軽いまべつ・新函館北斗間)の平成26年度列車走行試験について” (PDF) (プレスリリース), 鉄道建設・運輸施設整備支援機構, (2014年10月1日), オリジナルの2014年10月2日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20141002115033/http://www.jrtt.go.jp/08-2Press/pdf/H26/pressh261001.pdf 2014年10月1日閲覧。 
  6. ^ “北海道新幹線開業に向けた組織の設置について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2015年7月17日), オリジナルの2015年7月17日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20150717152357/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150717-4.pdf 2015年7月17日閲覧。 
  7. ^ “新函館北斗〜函館間アクセス列車の愛称名の決定について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2015年2月12日), オリジナルの2015年2月12日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20150212153859/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150212-5.pdf 2015年2月27日閲覧。 
  8. ^ a b c “函館線五稜郭・渡島大野間電化工事起工式の開催について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2013年3月21日), オリジナルの2013年4月19日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20130419020616/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/130321-3-2.pdf 2014年8月24日閲覧。 

新聞記事[編集]

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参考文献[編集]

書籍[編集]

雑誌記事[編集]

関連項目[編集]