清田の大クス
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清田の大クス(せいだのおおくす)は、愛知県蒲郡市清田町にあるクスの古木である[1]。 愛知県下では最大で、中部地方の代表的なクスの木である[1][2]。樹齢は推定1,000年以上。
概要[編集]
源義家が奥州(現在の東北地方)の反乱平定に出陣する際に植えたとの伝説がある古木で[1]、1929年(昭和4年)12月17日に国の天然記念物に指定された[3]。
樹高が22m、根回り13.6m、幹回り14.3mある[2]。
明治初期までは、この辺り一帯がクスの樹海であったが、宅地や畑の開発が進んだため、ミカン畑などの中に位置する形となった[1]。
枝などの一部が枯れるなどの問題が見られたことから、1998年(平成10年)に岐阜大学名誉教授の樹木医・林進が樹勢などの調査を行った[1]。
蒲郡市博物館が林進の助言に基づき、周囲にあるコンクリート柵や石組みなどを根の生育の妨げとなるものを除去するなどの保護策を進めた[1]。
また、2008年(平成20年)に近隣の住民などが「清田の大クス愛好会」を発足させ、林進の助言を受けながら、踏み固められた土を掘り返して柔らかくすると共に石なども取り除き、さらに表土の乾燥を防ぐためにヨシを敷き詰めるなどの根の生長を促すといった作業をボランティアで行うようになった[1]。
その他[編集]
- 蒲郡市教育委員会による設置案内板は「清田の大樟」と書かれている。