海景画

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海景画の例

海景画(かいけいが / Marine art)は、風景画の一種で、を主題として描いた絵画をいう。

概要[編集]

八十年戦争において、スペインのガレー船を攻撃するオランダ船を描いた海景画

海景画にはほとんどの場合、海に関係する船舶波浪などが描かれていることが多い。

歴史的に見ると、こうした海を題材とした絵は古くから描かれてはいたが、そもそも海景画の原点である風景画が本格的に登場したのはルネサンス期になってからであり、海景画といえる絵画が本格的となったのはオランダ黄金時代からである[1][2][3]。実質的に風景画から分離して海景画となり、17世紀から19世紀にかけて多くの画家によって描かれた[4]。特にネーデルラント連邦共和国などにおいて、海景画というジャンルは、外国との貿易海軍力の重要性を反映する役割も果たしたため、オランダ黄金時代の絵画における主要なジャンルの1つであった。

日本では、葛飾北斎による浮世絵神奈川沖浪裏」などが、海景画の代表的な例といえるだろう。

出典[編集]

  1. ^ Russell, Margarita: Visions of the Sea: Hendrick C. Vroom and the Origins of Dutch Marine Painting. (Leiden: Brill Academic Publishers, 1983)
  2. ^ Keyes, George S.: Mirror of Empire: Dutch Marine Art of the Seventeenth Century [exh. cat.]. (Minneapolis: Minneapolis Institute of Arts; Cambridge: Cambridge University Press, 1990)
  3. ^ Giltaij, Jeroen; Kelch, Jan; et al. (eds.): Praise of Ships and the Sea: The Dutch Marine Painters of the 17th Century [exh. cat.]. (Rotterdam: Museum Boijmans Van Beuningen, 1997)
  4. ^ Contemporary American Marine Art by American Society of Marine Artists, Richard V. West, American Society of Marine Artists, Cummer Museum of Art and Gardens, Charles and Emma Frye Art Museum, Published by University of Washington Press, 1997 ISBN 0-295-97656-X, 9780295976563