美味しんぼの登場人物

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美味しんぼの登場人物(おいしんぼのとうじょうじんぶつ)では、漫画『美味しんぼ』に登場する架空の人物について記載する。記述は概ね原作漫画に従っているが、アニメ版やドラマ・映画版と設定などが異なる場合はその旨記載している。

登場人物については、長期に渡る連載により人数も多くなっているので、紹介は概ね複数回登場している人物のみ。西健一郎をはじめ、作者に取材協力をした実在の人物が作中に登場し、主人公らに説明するシーンも多い。

なお、年齢については原作漫画における初登場時点のものとしている。作中主人公たちが結婚して子供が生まれる、また子供たちが成長しているなど、ゆるやかに時間が経過しているが、どの程度進んでいるかの記述は無い。

山岡夫妻・海原雄山およびその親族[編集]

山岡士郎と栗田ゆう子一家[編集]

山岡 士郎
- 井上和彦
本作の主人公。初登場時27歳。東西新聞社文化部記者。美食倶楽部を主宰する世界的陶芸家海原雄山の一人息子。父親との決裂後に実家を飛び出してからは、母親の姓を名乗り続けている。普段はグータラだが食に関する造詣の深さから「究極のメニュー」づくりを任される。料理勝負では海原雄山以外の人間に負けたことがない。「究極のメニュー」づくりの相棒である栗田ゆう子と後に結婚。
中川ら美食倶楽部関係者の男性陣を呼び捨てにしているが、チヨを除く女性陣のことは「さん」付けで呼ぶ。
劇中では最初は敵であった人間も何人か、丸め込んで味方にしている。
大学は浪人して入学している。
料理の腕も板前並であり、調理に関係する科学知識や食材にできる生き物にも詳しい。
山岡(栗田) ゆう子
声 - 荘真由美
本作のヒロイン。山岡士郎の妻。初登場時22歳。東西新聞社文化部記者。新入社員として文化部配属3日目でありながら、その味覚を買われ士郎と共に「究極のメニュー」づくりを担当することになる。紆余曲折の末、のちに士郎と結婚した。この漫画の前半頃には話の進行を、アニメではナレーションを担っていて、彼女の目を通したストーリー展開となっている。雄山とは紆余曲折を経て良き理解者同士となっており、時折相談に訪れているほど。
結婚後も夫婦で東西新聞社に勤務しており、同じ部内に「山岡」が二人いると電話の対応などで不便な為、社内および仕事上では旧姓の「栗田」を名乗り続けている。
山岡 陽士
山岡家長男。遊美と双子。初登場作品は75巻『双子誕生!!』。性格はわんぱくで、年少時は海原雄山と会うと頭に登りたがっていた。
名付け親は母・ゆう子で、雄山の書から朱子の言葉を引用し、そこに「士」の文字をつけたもの。なお「士」の由来は「私の初恋の人」からとったとしている[1]
名前の由来は原作者の長男もしくは次男から[2]
山岡 遊美
山岡家長女。陽士と双子。初登場作品は75巻『双子誕生!!』。性格はおとなしく、年少時はあまり舌が回らなかった。
名付け親は父・士郎で、辰さんの「遊ぶ心」を感じ、そこに「美しさ」をつけたもの。当初はゆう子の親族を筆頭に周囲から猛反対を受けた(75巻『命名騒動!?』)。母に伴われて雄山に引き合わされた際、雄山は「士郎がつけたにしてはいい名だ」と即座に見抜いた(曰く「自分の子供に遊ぶの字を入れる親はそうおるまい」)
名前の由来は原作者の長女から。
山岡 遊璃
山岡家次女。
初登場作品は99巻『病院食にも喜びを』。また、名前の由来は原作者の次女から。

海原雄山夫妻および親族[編集]

海原 雄山
声 - 大塚周夫
山岡士郎の父。陶芸を中心に書道絵画・文筆にも秀でた大芸術家。妥協のない厳しく激しい性格。主人公山岡士郎と父雄山との確執が全編を貫くストーリーであることもあいまって、存在感が非常に大きいキャラクターである。「食」もまた芸術と考える希代の美食家であり、それが嵩じて会員制料亭「美食倶楽部」を主宰している。初登場は1巻『油の音』。
モデルは同じく美食家で「星岡茶寮」という料亭を経営していたこともあった陶芸家、書家の北大路魯山人。作中、雄山の師である人間国宝の陶芸家唐山陶人が北大路魯山人の弟子ということになっている。雄山は魯山人を「生涯かけて乗り越え」ることを目標としている。
外見は、白髪の混じった総髪。登場当初は杖を使用していた。服装はほとんど和服に中羽織。都内での移動の足は運転手付きロールスロイス
雅号めいた名前だが、陶人への弟子入り前の一介の美術大学生時代からそう名乗っている。本名かは不明。
美術大学卒業には日本画と書の勉学のため7年かかっていた。入学後に行き詰まったのち、逗留先の福島県霊山神社で、山岡とし子と知り合い、のち、唐山陶人から独立して「雄山窯」を建てるときに結婚している(第111巻『福島の真実』)。
そのとし子との間にできた息子が士郎で、雄山は早くから息子の味覚に対する感性を感じ取ったためか、中学校入学時から調理場に入れて料理の基本を徹底的に仕込んだ(1巻『ダシの秘密』、101巻『親の味・子の心』参照)。幼少時の士郎に豊かな感性を養ってもらおうと自ら士郎用の食器を作ったり、食材の美味しさを引き出した料理を作って偏食を治したりするなど、父親として優しい一面もあったが厳しい面のほうがより強く、何より、士郎の母親に対しての妥協しない態度(食事の作り直しはもちろんの事、心臓疾患が進み寝たきりになることが多くなった妻にを入れさせるなど、かなりの傍若無人ぶりがあった)が、芸術や美食のためなら周りをも不幸にすることを厭わない人間として、士郎の目に映ることとなり、その反発心を招くこととなった。母親の死をきっかけに息子とは決裂。士郎は家にある雄山の作品をすべて破壊して出奔、雄山は士郎を勘当し、長く絶縁状態となった。本編でのふたりの関係は、雄山が東西新聞に入社していた士郎を見つけたところから始まっている。
登場当初は、士郎が言うとおりの極めて冷酷・尊大な人物として描かれており、吸い物が気に入らず、その椀を投げる、おをひっくり返したりする他、公衆の面前で士郎達東西新聞の面々を「食い物の味も分からぬ豚や猿」呼ばわりしたり(2巻『幻の魚』)、レストランの開店パーティーにわさび醤油を持ち込んでフランス料理を貶めたりするなど(3巻『料理のルール』、これはモデルとなった北大路魯山人のエピソードでもある)、傍若無人な悪役のキャラクターであった。しかし、5巻『もてなしの心』で「心」こそ最も大事なものと言い出してからは「気難しいが筋の通った人格者」に路線変更され、この親子を古くから知っている周囲の人間達の口からも、士郎自身元々父親譲りの頑固な人格を持つため、二人の和解が成り難かったと語られるなど関係の善悪は中和されていき、広く尊敬される人物として描かれるようになる。士郎とゆう子が結婚して以降は、士郎を鍛え見守る父親としての一面も見せ始め、孫に対してとなると、頭によじ登られて抱きつかれても苦笑いし、生誕祝いには茶碗を作り贈答したほか、3人の孫たちに塗りの弁当箱を贈っている(102巻『究極と至高の行方』)。この変化については、のち、士郎が誤解していたとの説明(例えば、病気で床に伏せがちになった妻に茶を入れさせた行為は、実は雄山なりの思いやりであり、妻はそれを理解したが、士郎は理解しなかったという描写になっている)がなされたが、これでは士郎のほうがわがままだったという印象にもなり、事実、雄山の育て方に原因があったという線も否定はされてないものの、ゆう子から士郎が「何でも親に反抗ばかりしている」などと未熟さへの皮肉を言われることも多々あるようになることになった。
ゆう子が、雄山、士郎親子の確執の解消へ積極的に動きだすようになってからは、何かとゆう子に一本とられることが多くなるが、口ではいろいろ言うものの、そういうゆう子を悪く思っていない。しかし、これまでに「おまえ」「栗田ゆう子」としか呼んだことがない。
東西新聞の「究極のメニュー」に対抗した帝都新聞の「至高のメニュー」のアドバイザーを引き受け、究極側を数多く失敗・敗北させている。
雄山は、士郎が自分に対してどういう感情を持っているかは、士郎と再び相まみえてからの数々の士郎の態度から理解したと思われる(16巻『対決!!野菜編』や47巻『病の秘密』[3]など)。それは63巻『東西新聞の危機』で「あの男は私が私の妻、すなわちあの男の母親をいじめ殺したと言う」「あの男…私を憎んでいる。終生、私を許さないそうだ」とコドラムに語っている。しかし102巻『究極と至高の行方』で、雄山の方から手を差し伸べる形でついに士郎と和解した。ただ対立は終わったが対決は続くとなっていて、103巻『日本全県味巡り和歌山編』では士郎のことを「虫けら同然」から「少し対等」に扱うだけ、と言っていた。だが福島県の現状を共に取材し、雄山自身の過去や妻とし子との出会いなどを士郎に語り、それによって士郎は雄山と過去を乗り越え、それまで雄山を「お前」「あんた」等と呼んでいた士郎が「父さん」と呼んだ[4]事で、父子はついに真の和解を果たすこととなる(小学館『ビッグコミックスピリッツ』2014年第21号)。
妻の生前は一戸建ての和風邸宅で妻と士郎の3人で暮らしていて(18巻『焙じ茶の心』)、他にも弟子や窯場の関係者や女中などもそばにいたが、妻の死後は美食倶楽部の離れで生活している。
政治家と付き合うのが大嫌いだが、角丸副総理や大橋総理などごく一部の政治家との付き合いはある。政治家に顔が利くらしく、雄山を襲った「元気亭」の店主を釈放させたことがある(20巻『カキの料理法』)。また、13巻『激闘鯨合戦』では角丸副総理にロビー活動を行っている。
76巻「雄山の危機」で一時は交通事故で昏睡状態に陥り活力を失うが、士郎が僅かに「おやじ…」と父親を呼ぶ声で回復に至った他、82巻『家庭のおやつ自慢大会』の時に士郎が周囲に気づかないくらい、さらっと「親父」と言っていたこともあった。
「雄山の料理好き、帝王のような味覚は天性のもの」と言われている(1巻『ダシの秘密』)。芸術家・美食家で超一流であると同時に料理人としても超一流であり、普段は美食倶楽部の料理人に作らせているが、冷やし中華の回で自ら冷やし中華を作ると言って周囲をおどろかせ(8巻『スープと麺』)、美食倶楽部の板前の人手不足の際にも自ら板場に立ち調理した(88巻『器対決』)。また、美食倶楽部の料理の基礎は雄山自身が調理を実演する事で中川・進藤をはじめとする設立初期の板前達に直接指導し、十代の頃に無理矢理美食倶楽部に修行させられた士郎が料理に真剣に取り組んだきっかけも、雄山自ら作ったじゅん菜のすまし汁を飲んで心底から感服したのがきっかけである(101巻『親の味・子の心』)。
雄山の親族 (士郎の父方の親戚)の有無は、未登場のため不明。
海原(山岡) とし子
声 - 坪井章子
山岡士郎の母で海原雄山の妻。故人。享年[5]は不明、名前は作品媒体により複数登場したが[6]、第111巻『福島の真実』の回想シーンで「山岡とし子」と名乗っている。
初登場作品は18巻『焙じ茶の心』における士郎の回想シーン。容貌は第111巻『福島の真実』にて、雄山と出会った頃の若い姿で初めて描かれた。それ以外では基本的にシルエットや後姿のみ描写である[7]。また、登場場面ではほとんどが和装。
旧姓山岡(士郎は家を出た後に「海原」の姓を捨ててこの姓を名乗っている)。
雄山との出会いは、雄山が美術大学に入学した夏休みに福島霊山神社にお世話になっていた時、高校1年生のとし子と出会っている。
稀代の芸術家・美食家の妻として精神的に雄山と深い繋がりがあったことは明らかである。そのことは、とし子初登場話中士郎の回想シーンにおいて雄山を罵った士郎に「あなたには人の心がわからないの?」と悲しい顔をしたり、なおも茶の焙じ器を叩き割る悪態をついた士郎の顔を平手ではたく場面、また同話にて士郎が小説家加村鯉一の妻真紀に自分の父親の母親に対する仕打ちを語ったときに真紀が、「お父様が立派な仕事を成し遂げるたびお母様は心から喜んだはず。それは自分自身の業績でもあるから」「夫婦のことは子供といえども他の人には決して分からないことがある」と語り、夫の横暴ぶりとそれに妻が献身的に応える場面がシンクロして描かれている。加えてチヨらの話はもとより、とし子を看取った医者の水村の証言(47巻『病の秘密』)、雄山からの告白からもそのことは窺えるが、生前の雄山の彼女に対する処し方が士郎の誤解を生んだことで、親子断絶の原因ともなった。だが、雄山の若い頃から彼の芸術家としての大成を誰よりも望み、そのために芸術家の妻として、また「美食倶楽部」の(運営に携わった記述は無いものの)女将として命を懸けて雄山を後押して多大な貢献をした。そのことは士郎以外の二人を知る人達は理解していて、ゆう子も深く理解しているが、士郎だけは頑なに理解することを拒んでいた。
生まれつきの心臓疾患で徐々に心臓の筋肉が衰えていく難病に冒され、雄山は子どもを諦めるつもりだったにもかかわらず、「海原雄山という天才の血を残さなかったら恥だ」としてその意志を貫き士郎を産んだため、寿命を縮めてしまった(47巻『病の秘密』)。雄山は彼女の命日には毎年欠かさず墓参りに赴き、最も身近で共に行動している中川ですら同伴させないくらいに二人きりの時間を過ごしたい程彼女を愛している。
彼女が雄山のために作った料理は事ある毎にチヨにより「奥様の料理」として、ゆう子に伝えられている。47巻『結婚披露宴』で雄山は「至高の中の至高」としてかつて彼女が作った惣菜料理を選び、その安価で平凡な食材のもたらした感動が、一切妥協しない自らの芸術の道を開いた事、そして世に認められた後も気に入らぬ仕事で苦しむたびに「貧乏でもよい」という彼女の言葉に奮い立たせられ、権威・権力に屈しない気迫と精神の原点だった事を語った。
美についてのアイデンティティや定義について学生時代の雄山が悩んでいた時、とし子が持参した唐山陶人が製作した白磁の皿にが置いてある状況を見た感覚、さらにとし子のすすめで皮ごと桃を食べたことにより掴んだ感覚が「美食倶楽部」の原点となっている。なお、この白磁の皿は夫婦の思い出の品となっており、士郎に託されている(第111巻『福島の真実』)。
とし子の親族 (士郎の母方の親戚)は、次項の伝次郎以外不明。ただし、士郎の台詞の中で「母方の叔父が病気で見舞いに…」というものがあったが(9巻『新妻の手料理』)、真偽のほどは不明。
山岡 伝次郎
とし子の叔父。唐山陶人の後援者。第111巻『福島の真実』回想シーンに登場。とし子が雄山に持参した陶人が製作した白磁の皿の本来の持ち主である。
当初はこの皿は誰にも上げるつもりはなかったが、とし子が伝次郎に頼み込み、雄山に譲ることに同意した。

栗田家[編集]

ゆう子の実家[編集]

栗田 信一
声 - 池田勝掛川裕彦
ゆう子と誠の父で、士郎の義父。初登場1巻『舌の記憶』。初登場時51歳。東西大学教授。温厚な性格で、士郎とゆう子のことにあまり口を挟まないが、大事な局面では正論をストレートに吐く。
栗田 文枝
声 - 佐久間なつみ松尾佳子
ゆう子と誠の母で、士郎の義母。初登場1巻『舌の記憶』。初登場時47歳。趣味は料理。ゆう子の最大の理解者であり、常にゆう子や孫達を気に掛けている。ゆう子とその子供達のために、また家族の団欒を取り戻してほしいと願うため、自らの行動を親のエゴイズムと分かっている上で士郎に対して苦言を呈し、海原雄山との和解を強く求めていた。
栗田 たま代
声 - 堀絢子
ゆう子と誠の祖母で、信一の母。初登場1巻『舌の記憶』。初登場時72歳。昔は教員をしていて、新し物好きで活発で陽気でハイカラ婆さんと言われていた。登場当初認知症が始まったが、士郎が提供したおマチ婆っちゃんの育てた自然養鶏鶏肉で症状が治り、そのため士郎のことを非常に気に入っている。大柱永一と交際中(13巻『涼風そうめん』)のためか、年々若返っていて、部屋はぬいぐるみだらけ。加えて、寝る時には歳に似合わぬ派手なパジャマを着るため、ゆう子を閉口させた(45巻『和解の料理』)。護身術に長けていて、それを習ったゆう子が複数の警官をなぎ倒したこともある(9巻『最高の肉』)。また民間療法に詳しく、士郎が後頭部を打って嗅覚を失った時、大根の汁を鼻の奥に垂らすという荒療法で治した(35巻『おかず対決』)。その他煎茶道の心得があり、それを教わったゆう子が海原雄山に、自分達の結婚披露宴に出席するよう説得する場面で煎茶を振る舞ったことがある(47巻『花婿の父』)。

栗田誠関係[編集]

入籍の有無が描写されていないため、戸籍上の苗字が栗田姓と滝本姓のどちらになっているかは不明。滝本姓がたか子の元夫の姓か否かも不明。

栗田 誠
声 - 堀秀行
ゆう子の兄で、士郎の義兄。初登場1巻『舌の記憶』。初登場時27歳で、士郎と同い年でもある。電機メーカーの大日電機に勤務している。オペラ三島由紀夫ヨーロッパ車を好む。太宰治は大嫌い。好みの相違と妹が嫁ぐ淋しさから、ゆう子の結婚前に士郎と大喧嘩になるが(43巻『食は人を表す』)、その後は意気投合し気の置けない義兄となった。元々同時に複数の女性と付き合うようなプレイボーイだったが、滝本たか子と知り合ってからは彼女との結婚を決意(56巻『恋のキリタンポ』)。伯父母の沢野重一・明代夫妻に反対されたが、たか子の人柄で説得に成功し承諾させる(56巻『機転の鯛料理』)。その後たか子の娘しずか共々アパートで一緒に暮らし始めた。
滝本 たか子
栗田誠の三歳上の妻。初登場56巻『恋のキリタンポ』。前の夫は秋田県出身でダンプカー運転手だったが交通事故で亡くなり、その遺志を継いで自分もダンプカー運転手になった。誠の車が立ち往生した時たか子が助けたことが縁で、誠と恋仲になる。初めは亡き夫の思いに囚われて結婚を拒むも、士郎達の努力と誠の熱意により結婚を承諾、現在誠と娘のしずかと3人で暮らしている。かつてダンプカーを運転中に側面衝突されて意識不明に陥ったが、ベッドの脇で呼び掛けるしずかのおかげで命を取り留めたことがある(76巻『雄山の危機!?』)。
滝本 しずか
滝本たか子の長女。初登場56巻『恋のキリタンポ』。利発な小学六年生。完璧主義者で、百人一首大会で優勝した時にもらったトロフィーを破損させた時に、かなり後を引いていた(72巻『ドジ尽くし』)。また、誠とたか子の間に子供が出来ると愛情を取られると思って子供ができる事を反対していたが、士郎の連れてきた不良娘の美奈の境遇と話を聞いて、賛成するようになった(78巻『親の心、子の心』)。

栗田家の関係者[編集]

大柱 永一
声 - 矢田稔
栗田たま代の交際相手。初登場13巻『涼風そうめん』。広告代理店銀宣社の創業者で現在は相談役。心理学の研究に没頭している。その研究のため占い師をしていて夏バテで倒れたところをたま代に介護され、それが縁でたま代と交際を始めた。現在では栗田家との家族ぐるみの親密な付き合いをしている。TVアニメでは大橋永一という名前になっていた。
沢野重一・明代夫妻
重一は栗田文枝の兄で、ゆう子と誠の伯父。また栗田信一の親友。初登場18巻『ドライビールの秘密』。東東大学教授である。夫妻は子供を望んでいたがついにできなかったため、ゆう子や誠のことをわが子のようにとても大事に想っており、二人がそれぞれ結婚する際には相手を不足に思い、猛反対。ゆう子も誠も賛同を得るため、実の両親に対するよりも気を揉んだが、その甲斐あって士郎もたか子も気に入られた(43巻『サンドイッチ作戦』)(56巻『機転の鯛料理』)。
また士郎とゆう子に初めての子供ができたことが分かった折、士郎が嬉しそうにしていないことに対し重一は、自分と両親の親子関係が山岡の場合と同様に父を憎みはじめたときにその気持ちを察した母の作った、一つは甘いだけだがもう一つにはが入っている2種類の玉子焼きを用意し、これが夫と息子の違いだ、夫と妻は男と女の関係その関係は酒の隠し味のように当事者以外には理解できない要素がたくさんあるんだと教えてくれたんだ、と話した。それを聞き、士郎は生まれてくる子供と良い関係を築くと約束した。(68巻『父と子』)

東西新聞社[編集]

山岡士郎と栗田ゆう子が在籍する新聞社。全国紙であり、劇中でも多数の社員が登場する。

美食倶楽部[編集]

海原雄山が創立し主宰する会員制の料亭銀座裏の一等地に大料亭顔負けの建物を構える。雄山の育てた一流の料理人を使い、金に糸目をつけずに作ったあらゆる料理を食べさせる。政財界のトップレベルに在る貴賓紳士を会員とし、会員というだけで大変名誉なこととされる。だが会費が高額で厳しい審査がある上、雄山に気に入られないと入会できない。また、多くの和食料理人が働くことにあこがれる場所でもあるが、会員と同様何人もの空き待ちがいる。

中川 得夫
声 - 仲木隆司
「美食倶楽部」の調理場主任を任される料理人。初登場4巻『板前の条件』。50歳。「美食倶楽部」の設立初期から雄山に付き従っていて最も信頼されており、公私に渡る付き人でもある。人のよい性格のためか、外で傍若無人に振舞ったり、士郎に対して厳しく当たる雄山の後ろで小さくなってついていくことが多い。そのため、士郎と雄山との間で板挟みになることも多い。外出時は縦縞の着物がほとんどだが、一時、背広を着ている事もあった。士郎のことも幼少から知っており、士郎は「中川」と呼び捨て、中川は士郎を「若」「士郎さま」と呼んでいる。妻のチヨ共々、最も士郎と雄山の和解を心待ちにしていて、様々な場面で中に立ってきた。夫婦で質素な木造長屋に住んでいる。子供がいないため、東西新聞の士郎と飛沢周一を実の息子のようにかわいがっている。104巻『食と環境問題』では、美食倶楽部の料理人に「中川支配人」と呼ばれていた。
妻のチヨは士郎の乳母であるが、得夫は士郎が中学生になってから厳しい料理の指導をしており、士郎の養育には妻のチヨとともに関わっている。
士郎のことは、美食倶楽部を飛び出して母の旧姓の山岡姓に改姓した後でも若(わか)や士郎様と呼び、雄山の息子で美食倶楽部の跡継ぎとして扱っている。
岡星 良三
声 - 関俊彦
「美食倶楽部」の椀方を務める料理人で、岡星精一の弟。初登場4巻『板前の条件』。料理の腕前は最初から高く、美食倶楽部へは50倍以上の難関を突破して採用された。当初は未熟な面が目立ち、料理人でありながら煙草を吸うなど(煙草を吸ったことで気持ちが安定するのが喫煙の理由だった)雄山の怒りを何度も買い、そのたびに士郎達のお陰で戻ることが出来た。その後雄山の信頼は厚くなっていき、また士郎達とも親しい。以前は兄には料理の腕ではかなわないと言われていたが、現在では若手では日本一といってもよい料理人(士郎談)に成長している。本業の日本料理以外にも、イタリア料理陶芸に興味を持つなど才能は多彩。特に陶芸に関しては雄山も陶人も才能を認めている(48巻『団欒の食卓』)。士郎の手助けを得て美食倶楽部の仲居・鈴子を自殺未遂後の衰弱状態から立ち直らせ、将来を誓い合う仲になったが、その後の進展の記述はない。雄山に代わって「究極のメニュー」との対決を任せられたことがあり(81巻『イタリア対決!!』)、その実力が認められ和解前の対決終了時に雄山直々に「至高のメニュー」の中心とすることを皆の前で発表された。同じ時期に東西新聞「究極のメニュー」を士郎から引き継いだ年少の飛沢には「気楽にやろうよ」と友好的な感情を持っていて、良きライバル関係となっている。
鈴子
声 - 川村万梨阿
「美食倶楽部」の仲居。初登場10巻『潮風の贈り物』。苗字不明。伊豆の旅館の一人娘で、勉強のために仲居として働いている。かつて、美食倶楽部料理人で婚約者の古崎への失恋に苦しんで自殺を図り、一命を取り留めるもショックで拒食症になったが、(士郎の手助けを得た)良三に救われ、お互い一人前になったら店を持って一緒になろうと将来を誓い合う仲になった。
中川 チヨ
声 - 近藤高子
中川得夫の妻で、美食倶楽部の筆頭格の仲居。初登場21巻『二人の花嫁候補』。子供はいない。雄山の妻であり士郎の母であるとし子を非常に尊敬しており、美食倶楽部設立初期より彼女に従って仲居を勤め続けている。士郎が産まれる前に子供を妊娠していたが流産してしまい、母乳の出ないとし子に代わって母乳を与えていた。病弱な彼女に半ば代わって士郎を育てた乳母(というよりはもう一人の母のような存在)で、士郎が家を飛び出した後も亡き母の代理として彼のことを気に掛けており、何かと世話を焼いてきた。ゆう子のことも実の娘のように可愛がり、士郎達の子供の陽士や遊美に至っては実の孫の様に溺愛している。また得夫ともども、東西新聞の飛沢周一を実の息子のようにかわいがっている。とし子が遺した料理やその思いを士郎とゆう子に伝える役割も担っている。子供がいないのを気にしていたようであり、そのことで中川に愚痴を言うこともある。元々心臓も弱く、胆石で入院していた時期もあったが、退院後日本酒一升瓶をラッパ飲みしたり、すごい勢いで走り回ったり、豪快に笑ったりする等と、設定を無視した行動もちらほらとある。かつてともに働いていたおウメ・おタネとともに「海原一家の三美人」と呼ばれていたと自称している。作中では士郎の嫁さん探しをしたり、士郎が風邪で寝込んでいる際に看病に来たりするなど、厳しくも優しい乳母としての対応をしている。
おウメ
初登場41巻『おせち対決』。「海原一家の三美人」の一人。以前雄山の妻に仕えていた。現在はハワイのホテル王と結婚してハワイに移住している。日本語が多少カタカナ英語交じりになっている。士郎のことを非常に心配し、「コンドミニアムをまるごと買ってあげる」や、「ハワイから飛行機定期券買おうかしら」などの発言が見られる。美食倶楽部の仲居も務めていたと思われ、第101巻『親の味・子の心』中、回想シーンにおける美食倶楽部一同集合写真にて、若いおチヨ・おウメ・おタネと思しき女性が写っている。
おタネ
初登場41巻『おせち対決』。「海原一家の三美人」の一人。おウメと同様、雄山の妻に仕えると同時に美食倶楽部の仲居も務めていたと思われ、上記写真に眼鏡姿で写っている。現在は九州で料理学校の校長をしている。士郎が子供のころ勉強も教えていた。また雄山や雄山の妻に教わったことを全部書き留めて残してある。
進藤
「美食倶楽部」の副調理主任。初登場88巻『器対決』。中川得夫と同様に、美食倶楽部の設立初期より働いており、中川と並ぶ程の腕をもつ料理人として雄山の信頼も厚かった。しかし人を疑うことを知らない性格であるため、出見崎社長の口車に乗って「美食極楽」の料理長として部下4人と共に引きぬかれてしまう。このため美食倶楽部は人手不足で一時危機に瀕することになった。しかし儲け主義の出見崎の経営方針に愛想をつかし、弟子5人を巻き込んだ事を後悔、その後雄山に頭を下げ美食倶楽部に戻った。現在は以前のように調理主任の中川とともに美食倶楽部の調理場の維持に努めている。

山岡夫妻の友人[編集]

警官[編集]

中松警部
声 - 福留功男
山岡の悪友。警視庁銀座中央警察署勤務の警察官、階級は警部。初登場は2巻『そばツユの深味』。レギュラーにもかかわらず下の名前が不明で、自宅ですら妻である歌子に「警部」と呼ばれている。
そば屋の屋台の件で山岡達と知り合い、それ以降、家族ぐるみで付き合いが続いている。余程の信頼をおいているのか、捜査情報を漏らしてしまうこともあった。
昔気質の型破りな性格で、人情に厚い好人物。交友関係は幅広く、場末の情報屋から警察のお偉方まで様々なパイプを持っている。細かい作業が苦手。
一方で、無神経で子供じみた面も強く、大石警部に女児が誕生した際には「女の子で大失敗」と発言し男の子でないことをからかったり、お汁粉の嫌いな大学の同窓生に無理矢理食べさせ笑いものにしようとした。カッとなりやすく思ったことをすぐ口にするせいか、比較的トラブルを起こしやすい。
剣道および抜刀術の名手であり、師匠針沢朝雲からも「中松に斬られた者は痛みを感じないであろう」と評される。大学時代は大石とともに剣道部所属。
水森歌子と結婚。男の子を授かり、剣吉郎と命名。通称は「オニの中松」だが、歌子の前ではデレデレしている。
自称「麺喰い」で、好物はそば。特に新そばであれば50枚以上食べることができる(23巻『真夏のソバ』)。うなぎトコロテン、カレーライスも好む。
苦手なものはジャガイモナス梅干しだが、後にナスは克服。じゃがいもも調理法によっては食べることができる。
当初はアイスクリームも女子供が食べる物だと嫌っていたが、歌子にほれ込んでから態度が変わり、歌子のアイスは大好きになった。
中松 歌子
声 - 斉木かおり
中松警部の妻。初登場7巻『氷菓と恋』。「アイスクリームハウスうたこ」店主。旧姓水森。針沢朝雲の姪。とても気が強い女性で、普段江戸っ子口調で威勢のいい中松警部も、歌子には頭が上がらない。ずっと会社勤めをしていたが、履物屋を経営していた父の死後、アイスクリームハウスに改装して営業。イタリアフランスで半年アイスクリームの勉強をし、後は独学で開業した。最高級素材を使ったアイスクリームには人気があり、その後店舗も新築している。また店の喫茶部門を加野みさ子に任せている。朝雲の妻が亡くなったあと朝雲の身の回りの世話をするようになり、その縁で中松と知り合い結婚。大石警部・みさ子、快楽亭ブラック・テルエらと合同で披露宴を挙げた。現在1子剣吉郎の母。2人目を妊娠しているとの記述があったが、その後の経過はまだ描かれていない。
大石警部
山岡の悪友。警視庁新宿南警察署勤務の警察官、階級は警部。レギュラーにもかかわらず下の名前が不明。
中松警部の友人かつライバルで、彼とは剣道や子供自慢で競い合い、喧嘩に発展してしまうことが多い。歌子の店で働く加野みさ子と知り合い、その後結婚。娘のともえがいる。中松警部同様、みさ子には頭が上がらない。が大嫌いだったが、後に克服。味覚音痴で、バタージャムを入れた治部煮や冷蔵庫の残り物をありったけぶち込む「貧乏丼」など、料理の腕の悪さは中松警部からは「殺人未遂」、果てはゆう子からも「犯罪的」呼ばわりされる程だったが山岡夫妻の矯正で普通に料理が作れる様になった。また非常に手先が不器用で、中松警部曰く「自動券売機を入れることもできない」。
初登場作品は22巻『カンテンと恋』[8]
大石 みさ子
大石警部の妻。初登場22巻『カンテンと恋』。旧姓加野。かつてファッションデザイナーを目指して東京へ出たまま帰ってこない婚約者を探しに上京してきたが、この元婚約者が既に結婚して子供までいたことを知り、素直に引き下がったものの田舎には戻れなくなった。歌子の店で喫茶部担当者として勤め始めたが、そこで大石警部と知り合い婚約。中松警部・歌子、快楽亭ブラック・テルエらと合同で披露宴を挙げた。今は一女ともえの母。性格は涙もろい。海辺育ちのため自分でテングサを採ったりしていた。猫が好きで、独身時代から大家の許可を得てマンションで3匹も猫を飼っており、結婚してからも猫嫌いの大石と色々あったが現在も2匹飼っている。2人目を妊娠しているとの記述があったが、その後の経過はまだ描かれていない。

快楽亭ブラック関係[編集]

快楽亭ブラック[9]
声 - 青野武
落語家であり料理研究家。初登場7巻『大豆とにがり』。本名はヘンリー・ジェームス・ブラックアメリカロサンゼルスから豆腐料理の研究のため来日。ある豆腐料理屋の豆腐の件で山岡達と落語家・快楽亭八笑に知り合う。その八笑に落語家として弟子入りし、その後真打ちとなる。漫才コンビ「テルコ・テルエ」のテルエと結婚し一子すず子をもうける。周囲や妻からは姓である「ブラックさん」と呼ばれており、両親と舅であるテルエの父親からはファーストネームの「ヘンリー」で呼ばれている。
一人称は拙(せつ)。料理の腕は一流。国際目玉焼き会議(IFEC)の会員。料理研究家としての著書「THE BOOK OF TOFU」の名義は「STAN BLACK」となっており、初登場時には一度だけ「スタン・ブラック」とペンネームを名乗ったことがある。趣味は囲碁で全米囲碁選手権3位の実績を持つが、その囲碁が原因となり一時落語を辞めさせられそうになったことがある(68巻『噺家の心意気』)。
テルエ
声 - 高山みなみ
快楽亭ブラックの妻。初登場12巻『豆腐の花』。旧姓「夢見」。「テルコ・テルエ」として活躍している漫才師で、コンビを組むテルコとは「姉さん」「テルエ」と呼び合うくらい強い絆で結ばれている(アニメ版では姉妹の設定だった)。さえずりタマコ・タマヨ師匠の弟子でもある。辰巳芸者の血を引く江戸っ子。中松警部・水森歌子、大石警部・加野みさ子らと合同で披露宴を挙げ、その後娘のすず子を出産する。2人目を妊娠しているとの記述があったが、その後の経過はまだ描かれていない。
テルコ
声 - 吉田理保子
テルエの相方の漫才師。初登場12巻『豆腐の花』。旧姓「浜谷」。「テルコ・テルエ」のテルコとして芸能活動を行っている。さえずりタマコ・タマヨ師匠の弟子。大原家のおせち騒動で、板前の中本恒一と知り合い意気投合、交際を始める。その後子供ができたのを機に結婚した(85巻『意地悪比べっこ料理』)。父の浜谷義三は政務大臣の後援会会長だった。
中本 恒一
テルコの夫。初登場62巻『縁起のいい鍋』。「大咲」の板前。大原家のおせち料理を担当していた時に起こったおせち騒動で、短時間のうちに代わりのおせち料理や料理人を集めた。その騒動が縁でテルコと知り合い意気投合、交際を始める。その後子供ができたのを機に結婚。また、中松・大石・ブラックの合同結婚披露宴の料理を担当した。両親は借金の取り立てから逃れるため離婚していたが、山岡達の努力によりまた一緒に暮らすようになった。

近城勇・まり子夫妻[編集]

近城 勇
声 - 難波圭一
山岡の悪友。プロカメラマンで近城フォトスタジオ主宰。
東西グラフ「世界味めぐり」用写真の撮影依頼をきっかけに、士郎・ゆう子の両名と知り合う。
当初はグルメブームに嫌悪感を抱き、食べ物を撮ることに否定的な立場だったが、ゆう子の説得を受けるうちに彼女自身に惹かれ「世界味めぐり」の仕事を引き受けた。
挑戦精神をモットーとし、鼻っ柱が強くてストイックな人物だったが、徐々に柔和な人格に変わった。早くに父を亡くし、母と弟らと貧しい少年時代を送ってきたため、母親には特別の思いを持っている。千葉県銚子市出身の母親がよく出してくれたカジキが好物。
士郎のことを「山岡の旦那」と呼ぶ。共に素人ラグビーチームで汗を流し、結婚披露宴を合同で行うなど、気が置けない友人であるが、かつてはゆう子を巡るライバルでもあった。まり子と協力し、惚れたゆう子へ積極的にアプローチを掛けるが、既に士郎に惹かれていた彼女にその想いが実ることは無かった。最終的にはその過程で惹かれ合っていたまり子と結婚。士郎とゆう子の結婚、自らとまり子の結婚に伴い四角関係が解消される。今では長女の幸子を授かり、二人目も生まれることが分かった。
熱意や姿勢を評価され、写真嫌いの海原雄山が唯一専属カメラマンとして選んでいる。柔道三段の腕前でもある。
初登場作品は21巻『挑戦精神』。
近城 まり子
声 - 島津冴子
勇の妻。旧姓二木。元東西新聞社出版局東西グラフ編集部記者。日本屈指の財閥である二都グループを束ねる二木家の令嬢で、祖父は二都銀行会長、父は二都銀行頭取の二木崇。
パリ大学文学部卒で、東西新聞社にはパリで現地採用され入社。ゆう子より一年入社が早い。ゆう子からは原作では「二木さん」、アニメでは「まり子さん」とよばれている。
東西新聞社時代に士郎に惚れ、士郎に近づくため「世界味めぐり」の企画を発案。大胆なボディタッチやアプローチで士郎に迫ってはいつもゆう子を困惑させていた。至高のメニューとの対決の際にも士郎やゆう子と行動を共にしたことが多いが、至高側の情報を不正入手したり、士郎とゆう子を仲違いさせ、それが原因で至高のメニューに負けるなど足を引っ張ることもあったが、全ては士郎への思慕故。勇と協力して士郎との結婚を目指すが実現せず、その過程で次第に惹かれ始めていた勇と結婚。士郎・ゆう子組と合同で結婚披露宴を挙げる。その後妊娠を機に東西新聞を退社した。今では娘一人の母親であり、二人目も妊娠している。
何かにつけて積極的で強引なまでに事を進める性格で、自身のことを「世にも稀な美人で頭が良くて教養があって気立てがいい」と言ってのけるなど自意識過剰な一幕も。また、団一郎を「成り上がり」と言ったり(キャビアの食べ方で非難した折に成り上がりと評した)、勇のかつての女性関係を知って一時失踪したり、味覚の経験の乏しい三沢るり子を罵倒したりとかなり自尊心が強いが、子供が生まれて母親となってからは穏やかになった模様。
初登場作品は21巻『新しい企画』。

団一郎関係[編集]

団 一郎
29巻『「究極」の弱点』で登場した、若くハンサムなIT関連企業の創業者。30歳。究極VS至高のメニューの対戦を掲載する雑誌「週刊タイム」を発行する「大研社」を買収して社長に就任、山岡や栗田ゆう子と深く関わることに。栗田ゆう子と妹の名前は同じ「ゆう子」。
実の両親と死に別れて妹ゆう子と施設に預けられ、その後別々の養親に引き取られるという不遇な少年時代を送ってきたが、大学在学中にコンピュータ事業に乗り出し、巨万の富を築く。
仕事に関する能力は非常に高く、三河との確執を東西新聞に打ち明けるなど公明正大であり、買収された大研社の人々にも支持を受けている。また、恵まれない子どもの施設に力を入れるなど篤志家としての一面も見せている。料理の腕は、子供の頃養父母を喜ばそうと必死に磨いた(このエピソードのモデルは北大路魯山人)ため、究極・至高の両メニューを再現できるほどの力量がある。
栗田ゆう子に惹かれ、近城勇(山岡は結婚に興味なし)と争奪戦を繰り広げるが実らず、士郎・栗田ゆう子夫婦と共に仕事で訪れたオーストラリアで出逢ったジュディ・クリスティと結婚。以後「議論が絶えない夫婦」となる。その後息子一郎太を儲けるが、現在も周囲の心配を余所に本人達は議論を楽しんでいる。
登場当初は、自尊心が強く野心的な青年実業家として描かれていた。山岡に対しても栗田ゆう子をめぐって一方的にライバル視し正々堂々の勝負を申し出る(30巻『イカメシ』)も、鮭対決の際にミスをしたとみられた山岡を究極のメニューから外そうと画策したり(30巻『鮭勝負!!』)、山岡達が「世界味めぐり」でオーストラリアに行くと知ると、雄山を巻き込んで究極VS至高のメニューの対戦に仕立て上げて自らも割り込むなど(33巻『魅惑の大陸』)、手段を選ばずに山岡を排除しようとする一面も見られたが、徐々にそうした面は弱まった。また山岡も当初は一郎への協力を断るなど(30巻『成り上がり』)折り合いが良くなかったが、山岡が妹の問題を解決するなど少しずつ関係を深めていく。また、その過程で栗田ゆう子の気持ちが山岡から離れないと悟った後は、一転して山岡と栗田ゆう子の仲を取り持つ方向に180°転換した。現在は山岡のことを「旦那」と呼ぶなど公私共に親しい友人となった。山岡曰く、「いつも『究極』と『至高』の対決をけしかけている悪い人」。山岡士郎・栗田ゆう子と近城勇・まり子の合同結婚披露宴では司会を担当し、披露宴の最中にケンカをはじめた山岡と栗田ゆう子をたしなめたりした。
ゆう子
一郎の妹。初登場34巻『兄のトウモロコシ』。登場時に姓の記述が無く、立村との入籍の有無も描写されていないため、現在の姓は不明。
両親に早くに死なれて、兄弟共々施設に預けられた後、それぞれ別の家庭に養子として引き取られた。その後ゆう子の義理の父母が不仲になり、一時落ちるところまで落ちたが、一郎が活躍している事を知り一念発起し工場で働いていた。一郎がゆう子の居所を探し出して一緒に暮らしたいと伝えるも、当初一郎の名声に傷が付くことを恐れて会うことを拒否していたが、山岡達の尽力と一郎の熱意により元通り一緒に暮らすこととなった。
その後和食料理人の立村と交際していたが、自分の過去を気にして結婚を諦めていた。しかし立村の過去にこだわらない態度に感動、結婚を約束する(43巻『過去との訣別』)。この件では同じく過去に縛られて一歩を踏み出せずにいた山岡が、栗田ゆう子にプロポーズをするきっかけともなった。
立村
ゆう子の婚約者。初登場43巻『過去との訣別』。和食料理店「千旗」の調理主任。男気が強くダジャレ好き。結婚をためらっていた彼女に山岡達の協力も得てプロポーズ、婚約する。しかし独立するまでは結婚できないと言い、早く店を持つための団一郎からの金銭援助の申し出を受けることも潔しとしなかった。だが「千旗」の主人の説得で山岡達のオーストラリア取材に同行したことをきっかけに、店を持ってゆう子と結婚する決心をする(59巻『対決再開!オーストラリア』)。
ジュディ・クリスティ
オーストラリア人で、旅行ガイド会社の社員。一郎の妻。初登場57巻『対決再開! オーストラリア』。それまでガイドをしていた伸江の代わりに山岡達「究極のメニュー」側の案内をしたときに団と知り合った。日本には高校の交換留学生として四国に一年滞在した他、4年間仕事していたこともあるため、日本語は非常に堪能。古き良き日本の文化を愛するあまり、現在の日本と日本人は嫌っていた。かなり議論好きの女性で、一郎と事あるごとに互角に議論している内にお互い惹かれあい、妊娠を機についに結婚した。子供は息子の一郎太がいる。2人目を妊娠しているとの記述があったが、その後の経過はまだ描かれていない。結婚後も一郎と議論は絶えず、他人からは口論、夫婦喧嘩と解釈される事が多いが、両者の主観ではそのような意図は全くなく、仲の良い夫婦である。

料理店関係[編集]

岡星[編集]

岡星 精一
声 - 若本規夫
銀座の和食料理屋「岡星」の主人。初登場1巻『平凡の非凡』。山岡とは、京極万太郎に御馳走する店として辰さんが山岡に「岡星」を紹介したのをきっかけに知り合った。山岡の料理面での最大の協力者であり、料理研究は「岡星」で行うことが多い。また「究極のメニュー」対決における調理を担当している。山岡達の良き理解者でもあり、大原社主と衝突して退社しようとした士郎達をたしなめたことがある(45巻『呪われた結婚!?』)。「究極のメニュー」作りへの協力を惜しまない一方、海原雄山を尊敬していて、弟の良三を「美食倶楽部」に修行に行かせている。
高校を中退して料理の道へ入り、主に関西で修業した。柔軟なセンスの持ち主で、伝統的な日本料理だけに留まらず中華料理西洋料理なども参考にした創作料理も多く生み出しており、周囲から「天才・岡星」と呼ばれている。弟子として田山勇一と大里数夫を雇っている。
妻・冬美とは料亭「吉長」で修業中に知り合って結婚。その後独立し、2人で「岡星」を始める。しかし隣家からの延焼で一度店を失い、自分の運のせいと考えた冬美に一時期失踪されてしまった。だがその後また一緒に暮らし始め、現在は冬美と一人娘の3人家族。
生真面目な性格で、料理の世界一筋に生きてきたためグルメブーム等の「流行感覚」「高級志向」な考えについていけなく苦悩する時があり(37巻『激突アボリジニー料理!!』)、その後「うつ病」になってしまった(96巻『究極の料理人…春編…』)。一時は休店までに追い詰められて自殺も考えたが、山岡の考案で西健一郎の「究極のメニュー…西音松・西健一郎の料理 春・夏・秋・冬…」を食べてからは閉店を一応思い止まり、完治はしていないものの店を再開し治療を続けている。
冬美
声 - 麻上洋子
精一の妻。初登場25巻『年越しうどん』。出身地は島根県。普段は店に出て働いており、出産を控えてもぎりぎりまで店に出続けようとしていたほどである(精一が拝み倒してようやく休ませた)。ホームレスの辰さんを親のように慕い、ねんねこ半纏を作ったり、ホームレス狩りにあって落ち込んでいた辰さんを励まそうと料理を作ったりと(66巻『出産のお祝い』)、家族ぐるみの付き合いをしている。
かつて東京の懐石料亭「吉長」で仲居をしていて、そこで精一と知り合う。精一との結婚前に2度の結婚歴があり、その2人がともに非業の死を遂げたことを気に病んでいたため、「岡星」が一度全焼したときに自分のせいだと思い込み姿を消した。その後職を転々とし、初登場時は湧泉駅近くのスキー場にある「温泉旅館湧泉閣」(ドラマ版では新潟県「貝掛温泉」)で働いていた。そこで良三と再会し、再び行方をくらまそうとしたが、士郎達の機転と岡星の熱意に打たれ再び一緒に暮らし始めた。現在精一との間に娘が一人いる。
田山 勇一
「岡星」で修行している若者。初登場39巻『新種のスイカ』。極日商事の会長田山邦蔵の長男。後継者として将来を約束されていたにもかかわらず、現代の料理界を憂い、後世に日本の料理文化を伝えるべく自ら後継権を捨て、料理人の道を歩み始めた。初めは父親の猛反対にあったが、大叔父の平川相談役の後押しもあり、極日商事の次期会長権を弟の完二に任せ、士郎の紹介で「岡星」に入門、日々精進を重ねている。高校時代は野球部に入部し万年補欠のままで終わったが、本人は「努力と根性を養えた良き思い出」と満足している。お調子者な所もあるが生来の熱心な努力家で、現在は塩だけで良三と同等の吸い物を作れるまでに腕を上げている。しかし熱心すぎるのがたまに裏目に出て、よその料理屋で料理を食べてはメモをとる姿を店員に見つかり、ひと騒動を起こしたこともある(85巻『盗作料理!?』)。

行き付けの料理店関係[編集]

ジェフ・ラーソン
声 - 中尾隆聖[10]
東京都中央区に実在する割烹「鯛ふじ」の料理人。26歳。初登場2巻『包丁の基本』。アメリカロサンゼルス出身。日本料理に魅せられてアメリカのレストランで修行を重ね、更に日本料理を極めようと東西新聞社ロサンゼルス支局を通じて来日。山岡の紹介で「鯛ふじ」の主人・大不二清兵衛の包丁さばきの腕前と料理人気質に惚れ込んで入門。日本語はかなり堪能で、「鯛ふじ」を暖簾分けしてもらってアメリカに支店を出すことを目標に修行に励んでいる。熱心な努力家で、鯛ふじの入門試験で大根のかつら剥きを寝る間も惜しんで修行して1週間、見事途中で切らずに3mまで剥けるようになり、柳刃包丁で氷を切るという技術まで習得した。かつては捕鯨禁止論者だったが、欧米の捕鯨禁止活動の傲慢な実態を知ってからは熱烈な鯨料理の愛好者に変身した(13巻『激闘鯨合戦』)。
当初は快楽亭ブラックと同じくらいの頻度で登場していたが、16巻『鯛勝負!!』を最後に登場しなくなった。なお、モブリシーンとして、山岡達の披露宴に列席し、ブラックと談笑するコマは存在する。
王 士秀
声 - 二又一成
中華料理店「大王飯店」の店主。初登場4巻『直火の威力』。28歳。アニメ版では「王小竜」。元々周懐徳のお抱えのコックだったが、周大人の娘の周香玉と愛し合うようになり駆け落ち、子供も一人産まれ、蒲田のガード下に小さな店を出し夫婦共に働いていた。初登場時は使用人根性のせいで気の弱い性格だったが、山岡のおかげで克服して周大人と和解、「広東同郷協会」から一億五千万円の融資を受け、それを元手に移転新築した「大王飯店」を繁盛させている。中華料理の話にたびたび登場。

駆け落ちし、直火の威力では主役で、中華料理の腕前は平均水準をはるかに凌駕するほど高いにもかかわらず、気弱なせいで炎を御することができず中華料理の基本である炒め物が苦手であったが、山岡のとりなしで覚悟を決めて炎を御せるようになった。

気弱な時は、妻の香玉(メイメイ)のことをお嬢様と呼んで使用人根性だったが、克服してお前に変わった。
食べない理由では、山岡に無理を頼まれて妻の香玉や義両親である周大人夫婦ら親族の協力のもとに大王飯店で稲森社長らに仏兆チョン(ふぁっちゅうちょん)を初めて作り、山岡が仕掛けた稲森社長に食べさせる会(稲食会)で出し、見事に稲森社長をKOさせて食べさせた。
周 香玉
声 - 玉川砂記子
王士秀の妻で、懐徳と芳蘭の一人娘。初登場4巻『直火の威力』。22歳。アニメ版では「周梅美」。家のお抱えコックの士秀と恋仲になったのを両親に知られ、二度と付き合ってはならぬと言われたその日の夜に何もかも捨てて駆け落ちした。その後子供も一人産まれ、蒲田のガード下の店で王と夫婦共に働いていた。後に両親と和解、広東同郷協会から融資を受けた資金で移転新築した「大王飯店」で王と共に働いている。
北尾 夏子
声 - 佐々木るん
女性寿司職人で、築地「寿司とも」の店主。初登場4巻『女の華』。旧姓は不明。父の死後跡を継いで自ら寿司を握っており、職人としての腕は良い。最初は男に負けまいとして荒々しい性格だったが、山岡達と同時に来店した女形歌舞伎役者吉川清右衛門の一言で苦悩。だが山岡達の示唆により一転、女性らしさを生かした寿司職人に生まれ変わった。魚や寿司の話で山岡はよく知恵を借りることがある。のちに幼馴染の北尾照一と結婚し、子供もいる模様(73巻『寿司と煙草』)。
北尾 照一
声 - 広森信吾関根信昭
北尾夏子の夫で、東京都築地中央卸売市場職員。初登場4巻『女の華』。28歳。夏子とは幼馴染で、よく山岡達と一緒にフランス料理を食べに行く。また魚のことで士郎達から相談を受けたりしている。

山岡夫妻の理解者・支援者[編集]

唐山 陶人
声 - 富田耕生
人間国宝の陶芸家。雄山の陶芸の師匠で、北大路魯山人の弟子。海原雄山も頭が上がらない唯一の人物。初登場3巻『和菓子の創意』。5巻『もてなしの心』で喜寿を迎えている。「究極のメニューVS至高のメニュー」の審査員の一人。士郎を実の孫のように可愛がり、士郎が雄山と対立し始めた高校生の頃から、士郎はほとんど彼の家で過ごすようになった。士郎と雄山の反目ぶりに心を痛めており、なんとか仲直りをさせようとしばしば間に入っていた。一度言い出したら聞かない頑固な性格で、人に頭を下げられない。おだてに乗りやすく、雄山にもおだてられて丸め込まれてしまう(17巻『エイと鮫』)。警察の上層部に顔が利くらしく、スピード違反等をしたサンダーボルツの面々を釈放させたことがある(5巻『鮮度とスピード』)。最初の妻に死なれた後、孫の年ほど離れた鈴村領子と知り合い結婚。領子からは「陶人くん」と呼ばれている。鈴村領子の台詞によると、女性にはかなりモテるらしいが、作中では再婚後という事もあってか、具体的描写はない。唐山陶人一門は弟子が3000人もおり、何人かは作中にも登場したが、気に入る弟子は海原雄山以外一人もいないらしい。
アニメ版では苗字の読みが「とうやま」だったが、ドラマ版では「からやま」だった。
究極のメニュー対至高のメニューでは審査員の幹事を務めている。
前述のように北大路魯山人の弟子だが、88集「器対決」で魯山人について語るシーンでは、弟子という立場で言及する事はなかった。
士郎を孫のように養育している、主には士郎が中学生になって雄山と対立するようになってから唐人の工房に出入りさせていた。
第111巻『福島の真実』の海原夫妻出会いの場の回想シーンにて、現在より若い壮年期の姿が描かれている。
領子
声 - 藤田淑子
唐山陶人の後妻。初登場5巻『もてなしの心』。旧姓鈴村。美術雑誌の記者として取材に訪れたときに知り合い、本人曰く激しい女の戦いを経て、陶人と結婚した。陶人を「陶人くん」と呼んで人前でも構わずべたべたしている。遠縁にあたる美術商の男が贋作の売買に手を染めた為、一時陶人と雄山の仲が壊れかけたことがあった(48巻『団欒の食卓』)。
京極 万太郎
声 - 渡部猛
京都の商人で大富豪。初登場1巻『平凡の非凡』。大正8年7月17日生まれ(ドラマ版では大正13年4月1日)。味覚のみで米の品種や産地まで的中させるほどの食通で「美食倶楽部」会員であり、「究極のメニューVS至高のメニュー」の審査員の一人。東京にも大邸宅を持っている。士郎に「岡星」で故郷高知県の材料を使った料理を御馳走されたのをきっかけに士郎達と親しくなり、年の離れた友人ともいうべき関係となっている。士郎が海原家を飛び出す前から顔を合わせていたようで、初登場時、雄山の息子ではないかと問い掛けていた。雄山と士郎の確執に心を痛めていた一人で、二人の和解を目指していた。先立った妻との間に二人の娘がいる。
高知県の中村から四万十川沿いの上流に七里ほどのぼった「三つ又村」(実在しない村)にある貧乏な家の出身で、幼少のころから米問屋に丁稚奉公し、戦前の米相場での儲けを元に現在の地位を築いた(17巻『海のマツタケご飯』)。しかし故郷には長年帰っていなかったため、海原雄山が出した四万十川のにとても感激した(8巻『鮎のふるさと』)。87巻の『日本全県味巡り 高知編』では士郎達を案内した。
人情厚深いところもあり、お金を貸していた相手が借金を背負って夜逃げしたにもかかわらず京極自身が自ら肩代わりをして後始末して、戻って来いと説得したり(27巻『日本料理の理』)、気に入った人には無担保無利息無期限で資金を出したりと、心から信用出来る人間には損得なしの付き合いを自ら願う程である。また美術品収集家でもあり、ルノアール等の名作を所有している。東南アジア諸国との晩餐を美食倶楽部で開催するよう総理に斡旋したり、、金上の美術品詐欺の際に裏の世界を通じて情報を集め東西新聞へ協力する(51巻『疑わしい日』)など、フィクサーとしての一面を持つ。
辰さん
声 - 野本礼三
銀座界隈に住む浮浪者(ホームレス)。初登場1巻『平凡の非凡』。「辰さん」は通称で、本名は花見小路辰之丈(66巻『出産のお祝い』)。温和で気さくな人物だが、人間関係のこじれからホームレスになった漂泊者タイプ。残飯の引き受けを通して銀座界隈の飲食業界には詳しい。以前から士郎とは知り合いで、士郎に「岡星」を紹介した。街の清掃活動をするなど近隣には迷惑をかけないようにしており、一般人が知りえないような店の裏側のことも知っており、住民や警察からも好意的に見られている。行きつけの飲食店があったり、親しい人にお祝いの品を贈ったり、さらには冬には避寒のため飛行機で沖縄に出掛かけるなど、困窮した生活を送っている訳ではない。一度ホームレス狩りに遭って入院し、自分の存在を否定するほど落ち込んだこともあったが、士郎や岡星らの料理を通じての励ましにより回復(66巻『出産のお祝い』)。「人生は遊びよ」という持論に士郎は影響され、娘に「遊美」と命名した。
板山 秀司
声 - 辻村真人
日本有数の流通企業である「栄商流通グループ」総帥。初登場1巻『野菜の鮮度』。60歳。グループの総力を挙げて開店した銀座にある百貨店「ニュー・ギンザ・デパート」の社長を兼任してこの業務に重点を置いており、他にも傘下には多くの関連企業がある。裸一貫から現在の地位を築き上げた自負から、登場当初はデパートの野菜の品揃えなどを批判した士郎に対して、東西新聞社からの広告全面引き揚げという圧力を掛けたが、野菜の本当の鮮度を士郎に教えられてからは士郎達と親しい間柄に。士郎達に知恵を借りたり、勝負の場所提供などに協力したりと相互扶助の関係になったが、山岡にはいつもからかわれたり皮肉られている。教養が無いことにコンプレックスを持っている(7巻『茶人といちご』)。栃木県佐野市の貧しい家の出で小学四年生の頃から大人に交じって働いてきた(25巻『画伯とブリ』)が、エジプト政府から展示品として世界3大秘宝の一つ「ツタンカーメンの黄金のマスク」像を出展してもらえるまでになった(12巻『黄金の意味』)。
板山の妻
初登場31巻『死出の料理』。名前不詳。貧乏な頃から板山を支えてきた。北関東弁~東北弁のような訛りがきついが、初登場時は江戸っ子のような話し方であった。豪快であり板山は彼女に頭が上がらないが、「とうちゃん」「かあちゃん」と呼びあっていつものろけている。西洋骨董商の深川かや子からマイセンのティーポットを譲り受けてからは、紅茶の研究にのめり込んでおり、その努力で培った才能は士郎を感心させるほどに成長している。
おマチ婆っちゃん
声 - 遠藤晴
初登場1巻『舌の記憶』。士郎にとっては祖母のような存在で、かつて海原家で働いていたため幼少時から士郎をよく知っている。夫は既に亡くなっており、夫は仙台の出。現在は農村で自給自足の暮らしをしていて、有機農法の野菜や自然養鶏の鶏肉を持参してたびたび士郎達の元を訪れる。「驚かせる楽しみが無い」と、訪れる予告をせずに突然来るので、士郎やゆう子を困らせている。栗田たま代の症状を回復させるきっかけとなった鶏肉は彼女が育てたもの。この後も度々彼女が手がけた野菜などが士郎の料理の食材となり、彼と絡む人々の問題解決の道具となる。現在は孫のように年離れた三谷典子の甥の兼田了介と一緒に野菜などを作っている(90巻『大地に立つ』)。
大不二 清兵衛
声 - 岸野一彦
東京日本橋箱崎町に実在する割烹「鯛ふじ」の店主。初登場2巻『包丁の基本』。75歳。以前から士郎とは知り合いで、和食対決の際士郎は清兵衛の知恵を借りることがある。士郎の紹介で、日本料理店の花板との刺身の切り身勝負に挑むジェフ・ラーソンに包丁さばきの技術を身に付けさせた。その後ジェフを弟子にして「鯛ふじ」で修業させている。モデルとなった人物は既に故人。
周 懐徳
声 - 小林修
祖父の代から続く華僑の貿易商。初登場2巻『手間の価値』。「横浜華僑協会」会長兼「広東同郷協会」会長。横浜中華街の指導者的人物であり、畏敬の念を以て「周大人(しゅうたいじん)(大人は中国語でたいじんと呼び、英語のミスターや日本語で氏(し)と同様の尊敬語になる)」と呼ばれる。優れた料理人でもあり、大富豪。士郎達とは中華街のある店の店主と山岡の揉め事をきっかけに知り合い、親しい間柄となった。
妻は宗芳蘭、一人娘の香玉がいる。香玉とお抱え料理人・王士秀の交際に猛反対するも、士郎達の仲立ちもあって結婚を許した(4巻『直火の威力』)。中国の陳副主席とは幼馴染で、隣近所に住んでいた(そのため、山岡に美食倶楽部の接待計画を持ち込まれた際は、自ら美食倶楽部の海原雄山に会いに行って誘い出す)(8巻『飲茶』)。大女優北原幸代の熱烈なファンであり、妻の芳蘭にファンだという事を内緒にして自宅にて北原幸代の接待をしたこともある(第10巻『乾物の滋味』参照)。
周富徳がモデルという説があったが(作者も出演した「美味しんぼ」アニメ化時の特番でも、富徳がモデルというナレーションが入っていた)、作者は否定している。作中、周懐徳が親しい料理人を叱るという設定で、タレント化した料理人を批判したことがあった(49巻『タケノコ山作戦』)。
宗 芳蘭
声 - 坪井章子
周懐徳の妻。初登場2巻『手間の価値』。娘の香玉が当時お抱えコックだった士秀と交際したため、懐徳と共に猛反対。そのために二人が駆け落ちしてしまい、反対したのを後悔。その後夫に内緒で興信所等に依頼して二人をようやく発見、士郎達に協力を依頼して懐徳との和解に成功させる。普段は温厚な性格だが、懐徳が北原幸代のファンだというのを内緒にして自宅にて接待したいと言った辺り、怒らせると怖いらしい。
曲垣先生
声 - 吉田理保子
高校教諭で、ゆう子の高校時代の恩師。初登場2巻『中華そばの命』。趣味は競馬福島競馬でパーフェクト予想を達成するなど的中率は驚異的で、新築の家を建てたりするほどの実力者(本来は「福島競馬は相性が悪い」との事)。教え子たちは卒業後も曲垣を慕い、相談事を打ち明ける。
角丸 豊介
声 - 島香裕
民自党幹事長、後に副総理。初登場3巻「昼メシの効果」。雄山が美食倶楽部に招く数少ない政治家の一人。党総裁選びを左右するほどの実力者で、民自党総裁選びの渦中に郷土料理を御馳走された折の士郎の態度に感服、特ダネをリークした。また捕鯨や米輸入自由化問題については国内と海外の板挟みに遭うが、士郎達をアメリカとの交渉の場に同席させるなど、一緒に悩み解決策を模索する(13巻『激闘鯨合戦』)(36巻『日米コメ戦争』)。士郎とゆう子の披露宴にも出席した。学生時代は柔道に熱を入れていた(16巻『飯の友』)。政界入りする前は大蔵省に勤務していた。
西 健一郎(実在の人物)
東京都港区新橋にある板前割烹料理店「京味」の主人。初登場30巻『大食い自慢』。士郎が尊敬するほど料理の腕がいい。ハモマツタケ鍋やカニ鍋が絶品で、雄山もその鍋の腕を認めて「鍋対決」の際には至高のメニュー側の料理人として招いた。岡星精一と尾沢はるが「うつ病」になった時に士郎の考案で、父親の西音松(故人)の料理を再現した親子の合作「究極のメニュー西音松・西健一郎の料理 春・夏・秋・冬」を作り、「春・夏編」で岡星は一時的ではあるが活力を取り戻させる事に成功し、はるは夏編の料理を食べ完治した(96巻『究極の料理人春編』)(97巻『究極の料理人夏編』)。また「秋・冬編」では精一と、加えて初期うつ病の西浜タエに食べてもらい、おかげで両名とも病はほぼ完治した(99巻『究極の料理人秋編』)(99巻『究極の料理人冬編』)。
2007年、フジテレビドラマ「新・美味しんぼ」にて本人役で特別出演、「鍋対決」のカニ鍋において自らカニ鍋を調理して腕前を披露した。
尾沢 平助
山岡夫妻のアパートの大家。初登場46巻『究極の新居』。東京都中央区・月島周辺に多くの不動産を持っている。新居探しに訪れた士郎達に当初は不遜な態度を取るが、幼馴染の春野はるとの仲を士郎達が微妙に進展させたことから、自分のアパートの一室を彼らの新居として格安で提供した。前妻は亡くなり子供はいなかったが、後にはると再婚。義理の娘・季子の結婚問題に際して韓国人に対する偏見を顕にするが、士郎達によってその過ちに気付き季子達の結婚を認める(55巻『韓国と日本』)。士郎とゆう子の良き相談相手の一人。
尾沢 はる
尾沢平助の妻。初登場46巻『究極の新居』。旧姓春野。結婚した士郎とゆう子が住む月島のアパートの1階で、小料理屋「はる」を営んでいる。以前別の男性と結婚して大阪に渡り娘の季子を授かるも、夫と死別して故郷の月島に帰り、小料理店を開業。和食を中心に、ジャンルに囚われないお惣菜料理を作る。この点が東西テレビのプロデューサーの目に止まり、料理番組「はるさんの台所」に出演することとなる。後に平助と再婚した。士郎とゆう子の良き相談相手の一人。岡星同様、うつ病になってしまったが、「究極のメニュー西音松・西健一郎の料理 夏編」を食べたことにより完治した。

その他の人々[編集]

警察関係[編集]

針沢 朝雲
声 - 石森達幸
古道居合術朝雲流第7代。初登場7巻『氷菓と恋』。70歳。中松警部の師匠であり歌子の叔父(歌子の父の弟)。妻が亡くなった後、歌子が身の回りの世話をしている。武芸家で剣客としての自負を持ち、稽古が厳しいため弟子が減り現代社会から孤立していた。しかし士郎達からきま子を引き合わされたことにより、環境が一変。きま子を弟子にし、それをきっかけに若い人たちとの交流が生まれ、新たな生きがいを見つけた。
きま子
金花女子大の家政学の教授。初登場64巻『武芸の道』。苗字不詳。なぎなたと料理の名人でもある。大柱永一の従妹であり女武芸者を自認していたが、針沢朝雲との立ち合いにより一転、朝雲の下で武芸を極めたいとして弟子入り。朝雲と共に女子学生に指導したり、道場で子供たちに武芸を教える傍ら、中川チヨの協力を得て武芸食を作ったりしている。
大石 勝代
大石警部の姉。初登場64巻『競馬で勝負!!』。賭け事専門のイーブン・オット出版社の編集長。周りを圧倒するほどの迫力があり、大石警部は全く頭が上がらない。東西新聞社の藤村とは、競馬予想勝負を通じて恋仲になる。

芸能界関係[編集]

快楽亭八笑
声 - 丸山詠二
落語界の大御所噺家。初登場7巻『大豆とにがり』。50歳。快楽亭ブラックと二代目福々亭末吉の師匠。親しくしていた荒川精作を通じて山岡達と知り合う。大噺家「三遊亭円生」と「桂文楽」を尊敬している。得意な話に「黄金餅」があり、日本広しといえど江戸の名所の全てをスラスラと言える噺家は快楽亭八笑以外にはいないと言わしめる程である。ただし一度しくじって引退を決意した事もあったが、山岡の機転で引退は取り止めた(39巻『温泉湯豆腐』)。啓子(cv:鶴ひろみ)という娘がおり、二代目福々亭末吉と婚約した。さえずりタマコ・タマヨとの間で御飯の炊き方を巡り、子供じみた争いをしたことがある(64巻『ご飯の炊き方大論争!!』)。
二代目福々亭末吉
声 - 林家こぶ平
落語家で、故初代福々亭末吉の息子。初登場9巻『再会の丼』。父親の良きライバルだった快楽亭八笑の弟子であり、ブラックの兄弟子にあたる。旧名を快楽亭吉笑といい、初登場時なぜか山岡と面識があった。子供のころから甘やかされて育ったため一時有頂天になって八笑の下を飛び出してしまった。しかし士郎達の尽力で八笑のところに戻ることができ、八笑の一人娘啓子とも晴れて婚約、二代目福々亭末吉を襲名した。以後八笑一門の筆頭弟子的位置に居る。
ロジャー、ケイト夫妻
声 - 加藤正之峰あつ子
快楽亭ブラックの両親。初登場12巻『豆腐の花』。正確な氏名は不明。アメリカカリフォルニア州に住んでいて、息子を訪ねてたびたび来日するためか日本語も堪能になった。夫婦で漫才師になろうとするほど陽気である。ブラック家ではケイトが主導権を握っていて、ロジャー、ヘンリー(快楽亭ブラック)共にケイトの言いなりである。ロジャーはアメリカ人が嫌いという理由でブラックとの結婚に反対していたテルエの父親に対し、日本軍に処刑された兄ジャックの話をして互いの国の人々の融和の大切さを説き、結婚を認めてもらった(52巻『愚かさの味』)。また、快楽亭八笑とさえずりタマコ・タマヨが御飯の炊き方を巡って、息子夫婦を離婚の危機に陥れた際には自分達が息子に食べさせていた御飯を双方に出し、「これじゃないご飯を炊いたら、親子の縁を切る」「母の味を守れないなんて、子供じゃない」と息子に言ったことを明かし、八笑やタマコ、タマヨを仰天させている(64巻『ご飯の炊き方大論争!!』)。
テルエの父親(快楽亭ブラックの義父)
初登場52巻『愚かさの味』。名前は不明。和菓子屋「夢見屋」を夫婦で営んでいる。東京大空襲で家族を失った体験からアメリカ嫌いのため、最初はテルエとブラックとの結婚に反対したが、ブラックの両親との対話をきっかけに二人の結婚を許すこととした。その後はブラックを「ヘンリー」と呼んで実の息子のようにかわいがるようになった。囲碁が趣味。
さえずりタマコ・タマヨ
ベテラン漫才コンビ。初登場61巻『盲点の食材』。「テルコ・テルエ」の師匠で、毒舌を振りまいては周りを翻弄する。快楽亭八笑との間で御飯の炊き方を巡り、ブラックとテルエを巻き込んだ争いになったが、士郎達や快楽亭ブラックの両親のおかげで和解した(64巻『ご飯の炊き方大論争!!』)。

角界関係[編集]

若吉葉
声 - 大塚芳忠
大相撲の名横綱。初登場10巻『横綱の好物』。相撲部屋「島高部屋」(アニメでは「高山部屋」)所属。不知火型の土俵入りをする。大原社主と海原雄山が後援会会員。士郎達が大原社主に連れられて島高部屋を訪れたことにより知り合った。得意手はぶちかましてからの怒涛の寄り身で、幾度も優勝も果たしている。面倒見のいい性格で、弟弟子達からの信頼も厚い。
すみ子とは相思相愛な関係だったが、島高親方が縁談を持ってくるので、なかなかすみ子との関係を口に出せずにいた。しかし士郎達の助力とおかみさんの後押しにより晴れて夫婦となる(10巻『おせちと花嫁』)。現在は墨田区両国に住んでおり、子供も男の子が一人いる。
すみ子
声 - 潘恵子
若吉葉夫人。初登場10巻『おせちと花嫁』。亡くなった島高部屋付きの呼び出しの娘で、島高部屋のおかみさんの手伝いをしていた。おせち料理で横綱の結婚相手を決めるとき、士郎と精一の指導により黒豆など地味ながらも飾らないおせちを作り、横綱の心をつかむ。島高親方は反対したが、すみ子の良さと気持ちを分かっていたおかみさんの後押しにより、見事結婚相手として認められた。子供は男の子がいる。なお、若吉葉二世として力士になるかどうかは本人次第とすみ子は言っている。
島高親方(声 - 飯塚昭三、島高部屋のおかみさん(声 - 近藤高子
初登場10巻『横綱の好物』。若吉葉が所属する島高部屋を開いている。親方は気風はいいが、若吉葉の嫁選びの時に家柄の良い娘達を連れてきて呼び出しの娘の「すみ子」を軽視し、若吉葉からすみ子との関係を明かされた際には「若吉葉の心を掴んだ者を嫁として認める」という事前に取り決めていた約束を反故にし強引に反対しようとしたり、力士の体作りの食事はちゃんこ料理しか認めないと言ってピザを「西洋お好み焼き」と否定したり[11]と、独り善がりでやや横暴な一面もある。だが、唯一おかみさんだけには頭が上がらず、おかみさんは親方の理不尽の度が過ぎる際には「最高位関脇止まり」という殺し文句を武器に窘めてくれる。
鏡洋
島高部屋の幕内力士。初登場27巻『ピザの横綱』。若吉葉の弟弟子。三谷直吉(典子の夫)の友人が経営するピザレストランに毎日通った。その目的はピザを食べて体重を増やすことと経営者の妹の飯村とし子に会うことだった。上背はあるが体重が軽いのが悩みで本人もそのことを気にしている。島高親方の「(体重増には)ピザよりちゃんこ(鍋)を食え」という方針のため親方には内緒でピザを食べている。しかし、部屋の力士の息抜きという名目で親方と横綱達をそのピザレストランに連れて(士郎とゆう子三谷夫妻も同席)、親方にピザを食べさせ、体重増加のためピザを食べることを認めさせた上、とし子を親方に紹介して交際のお墨付きを得た。
その後67巻の『ポン酢の秘密!?』でも登場している。

帝都新聞社[編集]

強引な勧誘によって東西新聞を抜き、部数日本一になった新聞社。

嶺山 知一
声 - 銀河万丈
帝都新聞社社長。初登場15巻『究極vs至高』。60歳。日本新聞協会会長。出身地は鹿児島県。社主の大原大蔵とは公私共々、何かに付けてライバル関係。
大原社主とは異なり、身内を自社やグループ会社に採用しない方針を採っているなど公明正大な一面もあるが東西新聞(特に大原社主)絡みとなると我を忘れて暴走する事も多い。
明記というしっかりした性格の一人息子がいるが、帝都新聞とは無関係の番組制作会社に勤めている。明記は元帝都新聞社社員の畑井佐津子と愛し合って子供を授かるも、知一に反対されたため一時畑井は姿を消す。しかし、士郎達の尽力で畑井と生まれた子供は嶺山家に迎え入れられた。この出来事をきっかけに山岡夫妻は西浜タエの人柄を知り、子供を西浜産婦人科医院で産むことに決めた(68巻『究極の産後食!?』)。
秀沢 民男
声 - 稲葉実
帝都新聞社編集局長。初登場15巻『究極vs至高』。55歳。中帝大学卒。情報産業釣友会(旧釣り天狗同好会)と情報産業俳句会の幹事。編集局長の小泉鏡一とは公私共々何かに付けてライバル関係であり、いつもくだらないことで喧嘩をする。だが大原社主と嶺山社長の喧嘩の場では、利害の一致から小泉と協力しあう場面もあり、27巻『メゴチの局長』や58巻『串カツ論争』では小泉局長に「友達になれると思っていた」と交友関係を窺わせる発言がある。小泉局長の息子紀男と同い年の息子がいる。登場初期は、小泉局長よりも富井副部長との絡みが多く、士郎の活躍により平町部長と共にへこまされたり、説得される役割であった。俳句の才能は小泉局長と同様、壊滅的である。
平町 法明
声 - 幹本雄之
帝都新聞社学芸部長。初登場15巻『究極vs至高』。50歳。登場当初は嫌味なところもあり、秀沢局長の腰巾着のような役回りであった。回を重ねていく毎に人格的に大らかな人物となっていき、小泉局長と秀沢局長が角を突き合わせる場面でも、暴走する秀沢局長を必死で止めようとしたり、小泉局長との喧嘩が原因で2人揃って窮地に立たされる羽目になった秀沢局長に呆れながらも、何とか2人を助ける事ができないかと士郎達と相談する(65巻『ナスで仲直り!?』)など、帝都新聞社の中では最も良識的な存在となっていく(この点は東西新聞の谷村部長と同じ)。今では士郎達からの信頼は厚く、彼自身も士郎やゆう子を信頼している。また、学芸部長らしく俳句が上手い一面もある。登場当初は名字が「平野」だった。谷村同様、帝都新聞野球部の監督を務めている様である。同部次長の平本は同野球部のピッチャーとして活躍している。なお、6巻『真冬の珍味』時の帝都新聞社学芸部長は砂川という別人であり、対決が始まる少し前に他部から配属されたとみられる。

週刊タイム[編集]

三河 元良
声 - 平野正人
大研社(当初設定は少学館)が発行する「週刊タイム」の編集長。初登場15巻『究極vs至高』。食べ物に目がなく、「究極のメニュー対至高のメニュー」の話を聞きつけて両メニューの誌上対決を実現させた。週刊タイムを発行する大研社が団社長に買収された後、アナログデジタルの考えの違い等で団社長と確執があり辞職するところまで行ったが、士郎達と団の尽力で編集長に留任している(42巻『無理な注文』)。このエピソードがきっかけで団は栗田ゆう子から手を引くことになる。「究極のメニュー対至高のメニュー」の対決の場の進行役だったが、現在は中前田審査委員長と交代している。
声 - 坂東尚樹
大研社「週刊タイム」副編集長。初登場15巻『究極vs至高』。編集長の三河を信頼しており、三河が辞職して代わりに編集長への昇格が決まった時も三河に何とかして戻ってきてはくれないかと心配していた(42巻『無理な注文』)。

二木家関係[編集]

二木会長
声 - 勝田久
近城まり子の祖父。日本屈指の財閥・二都グループの総帥で二都銀行会長でもある。初登場21巻『カジキの真価』。名前は不明(ただしドラマ版3話では唐山陶人から「とくのすけ」と呼ばれるシーンがあった)。美食倶楽部の会員。二都グループは赤坂虎ノ門の間の絶好地に「二都ツイン・タワー」なる巨大ビルを建てている。二都銀行は現在東西新聞の安定株主であり、団社長の大研社のメインバンクでもある。ドラマ版では京極万太郎の企業とも取引をしている。
最初はまり子が気に入った士郎を軽く見ていた。しかし、料亭の仲居が唐山陶人の器を壊してしまった一件から士郎の内なる人間性に惚れこみ(21巻『命と器』)、まり子の婿に迎え二木家の跡取りにしようと色々画策したが、結局まり子の惚れた近城勇との結婚を許した。仕事と私生活を割り切り、一族よりも人間的に有能な人材を大事にし、専務取締役の銀高とまり子が言い争った時も、銀高の意見を尊重し、銀高をクビにするぐらいならまり子を二木家から追い出すと言い切った程である(54巻『日本酒の実力』)。しかしその反面、まり子を自分の業務や面子の道具にしたことがある(55巻『まり子の晩餐会』)。また、児童施設の建て直しに協力するなど篤志家としての一面ある(58巻『二木家の離乳食』)。
二木 崇
声 - 依田英助
まり子の父で、二都銀行の頭取。初登場21巻『禁断の鳥』。美食倶楽部のメンバーでもある。まり子曰く「うちの父はおっちょこちょい」(32巻『お見舞のキメ手』)とのこと。二木会長同様、一族よりも人間的に優れる人材を大事にし、専務取締役の銀高とまり子が言い争った時も、銀高を失う事自体二都銀行全体をはじめ、数百の関連会社全体の不幸になると銀高の意見を尊重し、娘のまり子の事など縁を切ったら切ったでそれは二木家だけの不幸で済むから別にかまわない、と即答した程である(54巻『日本酒の実力』)。
輝子
声 - 吉田理保子
まり子の叔母。初登場23巻『ジャンボ茶碗蒸し』。初登場時は30歳代後半。初登場時とアニメ版の設定ではまり子の母の一番下の妹となっていたが、58巻『二木家の離乳食』では二木会長の娘(まり子の父崇の妹)となっていた。更にアニメ版では二木証券の重役とも。士郎にとって数少ない苦手意識を持つ人物。ものすごい美人だが、気が強くて自己中心で、周りを振り回す性格。士郎の事を気に入り翻弄したため、士郎から「自分中心天動説」と言われている。片森と結婚し、一女(邦子)の母に。
片森
声 - 田中秀幸
輝子の夫。初登場23巻『ジャンボ茶碗蒸し』。小説家。長女は邦子。輝子に常に圧倒され、押さえつけることができずにいる。

月島周辺の関係者[編集]

野前
士郎達の住むビル一階のコンビニ「よろづ屋」の店主。初登場51巻『鶏の味、ニンジンの味』。当初店に生活用品しか買いに来ない山岡達と野菜を巡って対立するも、アレルギー疾患を患っている孫の奈津子に士郎達がおマチ婆ちゃんの野菜と鶏肉を提供し和解。以後おマチ婆ちゃん達が作る無農薬有機野菜などを仕入れるようになった。
南村敬一、貴恵子
士郎達の隣に住んでいた夫婦。初登場51巻『奇妙な隣人』。敬一の父親と尾沢平助が友人だった縁で入居した。敬一は新進の小説家で鼻っ柱が強い。帝都新聞の世界国別小説家競作企画の日本代表でもある。貴恵子は画家。後に士郎達の計らいで、東西新聞社のヨーロッパ情報収集員として夫婦共々イタリアに留学する(66巻『「究極のメニュー」の真価!?』)。
季子
尾沢はるの一人娘。初登場51巻『再婚します!』。アメリカに留学しており、帰国当初は実父が忘れられず尾沢平助とはるの再婚に反対していたが、士郎達の説得で容認。その後日本での就職活動で「テレビ局自体や社長の実力は高い」という理由により極亜テレビに入社。金上に士郎達と懇意にしている事を知られ情報番組のキャスターに抜擢される形で利用されてしまい、士郎達と共に出演した番組を金上の策略で大きく編集された事により東西新聞は大打撃を受けた(51巻『金上の罠』)。事件後は極亜テレビを退社し他の会社に就職した模様でアメリカ留学中に知り合った韓国人の安明福と婚約、韓国人に偏見を持っている平助を説得する為に士郎達に協力を依頼した。
安 明福(アン・ミンポク / 안명복
季子の夫で、韓国人。初登場55巻『韓国と日本』。季子がアメリカに留学している時に知り合った。はじめは韓国人に偏見を持っていた尾沢平助と多少のわだかまりがあったが、士郎とゆう子のおかげで和解、平助の所有する近所のアパートに夫婦で住んでいる。真面目で礼儀正しい性格。なお、本来、朝鮮語では「明」の字を「ミン」とは読まないため、韓国語版では「ミョン」()に修正されている。
西浜 タエ
西浜産婦人科病院を営む産婦人科医で、尾沢平助とは小学校の同級生。初登場68巻『究極の産後食!?』。妊娠した栗田ゆう子や、ジュディ・クリスティを診察する。山岡夫妻の最初の子供である双子の出産は先輩が運営する岩倉産婦人科医院に委ねたが、次女はここで出産させた。また団夫妻の子供もここで出産した。無痛分娩を拒否、最新機器に頼ろうとしない昔気質の医師だったが、士郎達とはるの説得により超音波診断器を導入する。病院の食事には気を配っていて、賄い担当の清川翠は独学だが、料亭顔負けの料理を作る。
姪が産婦人科医になるのを拒んだため産婦人科の将来を悲観し一時初期うつ病になったが、「究極のメニュー…西音松・西健一郎の料理 冬編…」を食べて病を克服した。

その他知り合い[編集]

富二郎
声 - 北村弘一
「しんとみ寿司」店主。初登場1巻『寿司の心』。かつて銀座一と呼ばれる店を構えていたが、今は社用族などの客相手をしなくて済むよう佃島で気心知れた客相手に細々と営業している。山岡とは以前から知り合いで、大原社主もかつて贔屓にしていた。原作では1話のみの登場だが、アニメ版では「ハンバーガーの要素」「あわび尽くし」で山岡の料理の講釈のための寿司を握っている。
木山牧場の牧場長
初登場1巻『料理人のプライド』。千葉の木山牧場で、世界中どこに出してもグランプリを獲れると自慢の牛乳を生産している。登場時、士郎に対して「海原の若旦那!」「若」と呼んでいたことから、かつては美食倶楽部の関係者だったと思われる。名前は出ていないが10巻『牛乳嫌い』で、士郎が牛乳嫌いだった富井ヒトシを牧場へ連れて行ったさい、美味しい牛乳を提供し、ヒトシの牛乳嫌いを治している。
大木一造
声 - 依田英助
東京一と評判のそばの名店である浅草雷門「藪蕎麦」店主(この店のモデルになったそば屋は浅草にある)。初登場2巻『そばツユの深味』。
江戸時代から続く「藪」の伝統をかたくなに守っている。見込みがある人間には協力を惜しまない性分であり、山岡に頼まれて一芝居打ち、そばの屋台をやっていた花川勇作にそばつゆの秘伝を教えた。また夏の端境期にはタスマニア産の新そばを仕入れているというエピソードがあった(23巻『真夏のソバ』)。
大南 重吉
日本一の味と評価される牛肉の牛を育てている大南牧場当主。初登場3巻『肉の旨味』。自分が出荷した肉を出す店を訪ねて歩き回ることを楽しみにしている。
山岡達が花村典子と三谷直吉の招待で出かけたステーキレストラン「Le Boeuf Gras」のオーナシェフが、自分が育てた牛の肉を美味しく焼いていないことに激怒。しかし、このシェフに士郎と三谷の知り合いの伝助名人を引き合わせて特訓。再度来店して、上手に焼いてもらったと満足した。また、牛肉の鉄板焼き店を毛嫌いしていたため、月島の「鉄板焼 鶯宿梅」オーナー寺田元夫からの肉の出荷要請を断っていたが、士郎達が鉄板焼きの欠点を改善して料理を提供したところ、鉄板焼きを見直して肉を出荷することに同意した(58巻『鉄板焼きの心がけ』)。
真山 浩一
声 - 塩沢兼人
大星不動産社長。初登場4巻『食卓の広がり』。34歳。二代目の若手社長だが経営の手腕も抜群で、財界からも一目置かれている。東西新聞の文化欄の原稿依頼がきっかけで文化部記者だった林信子と結婚する。しかし、浩一はスクランブルエッグ、トンカツ、ハンバーグ、カレーライスしか食べられない極端な偏食のため、信子の作った料理を食べられなかった。信子が東西新聞を訪ねた際にゆう子達にそのことを話し、ゆう子は士郎に浩一の偏食を直そうとお願いする。後日、士郎はカツ丼を浩一に食べさせて次第に偏食を克服した。
12巻の『非常食』で再登場し、この頃には偏食は完全に直ったようで妻の信子曰く「クサヤでもホヤでも大丈夫(食べられるようになった)」とのこと。
水野 ふみ
花川一家十八代目姐(あね)。初登場4巻『縁日のにぎわい』。45歳。荒川絹江の叔母。テキ屋の世話役で、浅草墨田地蔵の縁日などを取り仕切っている。お客様を大切にし、伝統を汚す行為には断固とした態度をとる。関西の黒笠一家から嫌がらせを受けるも、士郎達の手助けもあってこれを退け、関東の女親分と一目おかれている。
力屋の面々
権兵衛(声 - 二見忠男)、大谷(声 - 西尾徳)、大山(声 - 佐藤正治)、大馬銀吉(声 - 菅原正志
初登場4巻『うどんの腰』。力屋は両国近くにあるうどん屋。店主の権兵衛は近所の暴力団事務所の暴力団員の嫌がらせに遭い困っていたが、以前から知り合いの山岡が紹介し連れてきた元スポーツ選手の大谷(力士)、大山(柔道家)、大馬銀吉(プロレスラー)を弟子にして嫌がらせを撃退する。その後この3人は順調に腕を上げ、現在はそれぞれのれん分けして支店を出して繁盛させている。
店主の権兵衛は太っていて体格がとても良いが、暴力団の嫌がらせに遭っていた時はやせ細っていた。
喜多 永一
ジャズ喫茶「ソルト ピーナッツ」のマスター。初登場8巻『SALT PEANUTS』。65歳。
「ソルト ピーナッツ」は士郎や三谷直吉が学生時代に通った店。他にかつて通った客には、本職のジャズミュージシャンになったり、政財界で成功した者もいる。手作りのソルトピーナッツ(バターピーナッツ)が自慢だが、客が減って閉店することにしていた。しかし、そのソルトピーナッツのおかげでスクープをものにできた東西新聞社会部長川杉の記事掲載によって来客が増え、閉店を取りやめて店を続けている。かつて店のレコードでジャズの勉強をして巣立った、息子たちのような「ザ・カルテット」のメンバーが喧嘩別れで解散しようとしていたのを、士郎達とともに解散しないよう説得した(20巻『カニカニ大合戦』)。
栃川 北男
声 - 田中秀幸
カレーショップ「マイダス王」経営。初登場12巻『日本風カレー』。元は柔道家で、日本柔道界のボス虎沢玄太郎(声 - 宮内幸平)の愛弟子。オリンピック代表まで登り詰めたが、飲酒運転をして代表を取り消されてしまったため生活が荒れ、警察沙汰を何回も引き起こした。その後、虎沢の孫娘である朝江(声 - 鷹森淑乃)によって立ち直り、朝江と共にカレーショップを開いて再出発した。二人の仲を許さない虎沢により一旦引き離されるも、虎沢に連れられて来店した士郎達の協力により信用を取り戻し、仲を認められ晴れて朝江と結婚する。以来旨いカレーショップと評判になるが、来店した雄山のカレーに関する問いに答えられず苦悩。カレーの真実に迫るため士郎たちのインド・スリランカ取材に同行した(24巻『カレー勝負』)。
「究極のメニュー」対「至高のメニュー」対決の審査委員達(唐山陶人、京極万太郎以外)
初登場15巻は「究極vs至高」。審査委員は、審査委員長の中前田貞治、唐山陶人、京極万太郎と他3名。
中前田は、東都大学の総長で食文化にも詳しく、95巻『ゴボウの教え』にて氏名と職業が判明。飛沢が士郎の後を継ぐと聞いてそれは無理だと断言したが、士郎の出した課題により飛沢の考えだしたゴボウ料理を食べて「努力次第で力を発揮するでしょう」と「究極のメニュー」の後継者として認めた。他3名も対決の審査時に必ず登場し発言も少なからずあるが、氏名・肩書等一切不明。ただ「いい加減な舌は持っていない」と言い切っている(35巻『おかず対決』)。
アーサー・ブラウン
声 - 村山明
アメリカの雑誌「WORLD」の副編集長、後に編集部長。初登場18巻『丼の小宇宙』。アメリカ放送通信協会アジア支局長でもある。快楽亭ブラックの友人で、日本語も話せるが、その言葉遣いは滅茶苦茶。あくまで日本語の言葉遣いが滅茶苦茶なだけで、同じアメリカ人と英語で会話している時の言葉遣いは至って普通(80巻『驚きの日本味』)。日本を紹介する記事を書くため、たびたび士郎達に協力を求める。大食漢。妻のちえみも、日本人だがアメリカ帰りのため日本語がおかしい(72巻『トロロの深み』)。
酒造会社「江戸一番」の面々
均野社長(声 - 筈見純)、均野法二(声 - 稲葉実)、喜山徹平(声 - 麦人
初登場19巻『杜氏と水』。「江戸一番」は均野兄弟が経営していたが酒の売れ行きが減っていたため、銘酒「七ッ里」の杜氏だった喜山を迎え入れることとなった。だが上京した当日の均野法二の水に対する振る舞いに怒って揉めていたところを、士郎達に見咎められる。しかし均野社長の水に対する類稀な能力に驚嘆し、無事杜氏になることを承諾し新生「江戸一番」を作り始めた。その後評判が良くなって新酒鑑評会で金賞を受賞するなど経営は順調だったが、ある事をきっかけに金上鋭に乗っ取られそうになるも、士郎達の尽力により二都銀行からの融資を受け、これを退けた(54巻『日本酒の実力』)。
ジャズバンド「ザ・カルテット」の面々
日村公二ピアノ)、土家昭夫ベース)、大本宏ドラムス)、沖田信テナーサックス
初登場20巻『カニカニ大合戦』。士郎とメンバーの大本らは以前から知り合いだったようである。メンバーそれぞれが日本ジャズ界でも有数のプレイヤーと自負していてアクが強いため、各人思い入れのある蟹の美味しさ自慢をきっかけに喧嘩別れしそうになったが、士郎達や喜多永一により蟹を食べ比べ、それぞれ持ち味は違うが美味しいことに変わりがないことに気づき、その良さを生かすことと同じようにカルテット各人の持ち味を生かしてやり直す決意をした。その後も士郎達や三谷夫妻は、ジャズクラブでの彼らの演奏を聴きに行っている(24巻『カレー勝負』)。
ジャック・バーバー
草ラグビーチーム「東京蹴球団」コーチ。初登場23巻『パワー・ミート』。現在オーストラリアの銀行の東京支店に勤めていて、かつてオーストラリアのラグビーナショナルチームのメンバー。近城の誘いと練習後のビールに惹かれて山岡もこのラグビーチームに加わった。一時、羊肉を巡りメンバーと決裂したが、山岡の助力により和解。コーチを続けている。同巻『真夏のソバ』で再登場した。
白城
オリンピア産業スリランカ駐在員。初登場24巻『カレー勝負』。イチゴと紅茶の生産に従事。スリランカを訪れた山岡達を案内した。66巻『“究極の紅茶”』や82巻『幻の紅茶』でも登場し、山岡の意見を元に幻のスリランカティーを作りあげた。
大河 猪太
声 - 内海賢二
青隣産業の社長(推定。肩書きの記述は無い)。初登場26巻『タイのタイ』。日本でも五本の指に入る大金持ち。大原社主の子供時代からの悪友でガキ大将を競った仲。今でも何かと張り合っていて、「新聞屋なんちゅうもうからん商売、いつまでもやっとる」と大原をからかっている。46巻『究極のスッポン料理』にも登場、やはり意地の張り合いを繰り広げた。
伸江
オーストラリアでの日本人向け現地ガイド。初登場33巻『魅惑の大陸』。オーストラリアにて士郎達東西新聞社取材班の案内をする。当初は食べ物の取材に厳しい見方をしていたが、士郎達の取材や「究極のメニュー」の素材集めに全面的に協力する。他の仕事で同行できなかった時、同じ会社のジュディ・クリスティを同行させた(57巻『対決再開! オーストラリア』)。
橋田功夫・春代夫妻
ラーメン屋「金銀軒」経営。初登場38巻『ラーメン戦争』。「金銀軒」はもともと春代の亡くなった前夫と義父が経営していた。功夫は荒川精作の年下の友人で、「大日自動車」社長の息子であり元常務取締役。常務に昇進したのは30歳の時だったが、親の七光りと呼ばれるのを嫌って努力し、7年の間に5台の新車を開発、会社の売り上げも2倍にするなどの実績で「天才経営者」の名声を勝ち取り、それを花道に会社を離れ、ラーメン屋「ジャニス軒」(店名はジャニス・イアンに由来)を開いていた。流星組とのラーメン対決を通じて春代や士郎達と知り合い、その後春代と結婚。以後春代の前夫との間の息子・しげおを含めた3人で仲良く暮らしている。その後もラーメンの話で登場する。
長井 伸助
日本ラーメン総合開発研究所所長。初登場38巻『ラーメン戦争』。ラーメン一筋50年。ラーメンを国民食から国際食に高めるのを使命としている。「ラーメンは地球を救う」という合言葉を言わないと研究所の敷居をまたげない。日本中の、どんな小さいラーメン店でもデータベース化している。同じくその後もラーメンの話で登場する。
ラーメン三銃士
乃士 勇造出川 実多木 康
日本ラーメン総合開発研究所が「金銀軒」の危機を救うために派遣した、ラーメン専門家3名のこと。初登場38巻『ラーメン戦争』。乃士が麺、出川がスープ、多木が具の専門家という設定だが、それ以外の生業は明らかにされていない。登場回数は1回だけだが、紹介シーンや「黒いタンクトップの大男」という見た目のインパクトからインターネット上で多数のコラージュ画像が作成されるなど、知名度の高いキャラクターとなっている。
平山相談役
「極日商事」の相談役で、「岡星」で働く田山勇一の大叔父。初登場39巻『新種のスイカ』で、名字は「平上」となっていた。極日グループを束ねる田山一族に生まれるも、養子に出されて放蕩三昧する遊び人だったが、その遊び人故の奇抜な着眼点を以って極日グループを今日までに発展させ、その道楽を見込まれて会社の相談役となっている。固くて上品な職業ばかり就く一族を憂いていたが、料理人を目指して岡星精一に弟子入りした田山勇一とそれを許した勇一の父邦蔵の決意を喜んだ。また友人の日本画家永家房雄が肺ガンで半年の命のため、50年間断っていた肉料理を食べるにあたり、最高の豚肉を食べさせるためスペインに同行した(83巻『最高の豚肉』)。また家永は京極とも懇意にしており、平山は豚肉料理が縁で京極とも知り合いになった。
岸朝子(実在の人物)
食生活ジャーナリスト。初登場46巻『究極のスッポン料理』。料理記者歴50年。料理界に詳しく、士郎に腕のいい料理人を紹介する。なお、初出回で士郎に道場六三郎を紹介した。
水村
士郎の母を診察した医者で、現在は引退している。登場は47巻『病の秘密』のみだが、その後もたびたび名前が出てくる。「美食倶楽部」の会員。士郎の母の担当医だったため、海原雄山夫妻の結びつきを良く知っていた。そのことを士郎に語るも受け入れてもらえなかったが、ゆう子はそれを聞いて海原雄山夫妻の真実を理解、海原親子の仲直りに向けて決意を固めることとなった。
谷村部長の同級生達
谷村部長の田園調布小学校6年2組時代の仲間。初登場49巻『タケノコ山作戦』。主な面子は、士郎夫妻の双子を取り上げた産婦人科医院院長夫人の岩倉さんや、田園調布小学校の校歌をすぐ歌いだす「どかん」こと太田くんなど。頻繁に同窓会を開いていて、士郎達の知恵を借りてはたびたび食べ物にまつわる旅行を行っている。
岩倉さんは、初めての子供の誕生でおろおろしていた士郎の姿を上司の谷村に報告したり、士郎が初めての子供たちの名前を決めかねているときに「ポチとかタマ」と名付けると言ったり、歯に衣着せぬキャラクターの持ち主。
「千旗」の主人
初登場50巻『団の弱点』。「千旗」は団の妹ゆう子の婚約者立村が勤める和食料理店。立村曰く、「和食の鬼」。団一郎を恨んだ金上鋭から営業妨害を受けるが、団や同じビルに入居するテナントと協力してそれを退けた。また、オーストラリアへの同行取材を渋る立村を、洋物を料理することを通して説得した(59巻『対決再開!オーストラリア』)。
花尾 若骨
俳人。初登場65巻『ナスで仲直り!?』。現代俳句界の第一人者で、情報産業俳句会の顧問。登場当初は食べ物とは関わりのない人のように描かれていたが、登場する毎に食に関して並みならぬこだわりを持つ美食家ぶりを見せるようになっていき、食べ物に関する些細な不満をきっかけにすぐにヘソを曲げて顧問を辞めると言い出しては、幹事の小泉局長と秀沢局長はなだめるのに苦労する羽目になる。
深川 かや子
西洋骨董店「FUKAGAWA」の主人。初登場66巻『究極の紅茶』。雄山に紅茶セットを譲ったことがある。彼女がロンドンで掘り出したマイセンを買いたいという板山秀司に、究極の紅茶を求める。紅茶の話でその後も登場する。
上杉 俊充
ワイン評論家。初登場74巻『恍惚のワイン』。その評論態度は他の評論家にも一目置かれている。ワインと和食の相性実験を通じて士郎達と知り合い、ワインに関する話に登場する。高瀬さとみの先生であり、さとみと田所誠司が創刊したワイン雑誌の発行の手助けをしている。
田所 誠司
インターネット事業の企業家。初登場78巻『ワイン大作戦!?』。団一郎の後輩。同じくワインに関する話に登場する。あるパーティーでさとみと出会い一目惚れするも、その時ワインを馬鹿にしたためさとみに叱責される。だがまた会いたいがため、1年半でワインのテイスティングを3000本行うほどワインにのめり込み、ついには自らワイン雑誌を発行する決心をする。後にさとみと再会し、士郎達の協力もあって無事雑誌を創刊、さとみとは協力者から恋人に発展した。
大仁 定義
世界的指揮者。初登場87巻『おイモな同級生!?』。大人数のオーケストラの中から一人の間違いを見つける、曲の間隔や演奏時間などを全て記憶するなど、人間離れした感覚を持つ。北海道出身で、大河原美津夫とは同郷で中学の同級生であり、悪友同士でもある。演歌クラシックの違いからお互いでケンカし合ってはいるが、大河原の新曲が盗作だと言われればそれを即座に否定して大河原のフォローに回るなど、お互いに信頼している。ジャガイモが嫌いだったが、山岡夫婦や大河原の手によって、今は好物である。99巻『パンケーキの調べ』で再登場。
大河原 美津夫
演歌歌手。初登場87巻『おイモな同級生!?』。「演歌の帝王」とも呼ばれ、中学時代から演歌を作り続けてきた、正に「演歌の天才」。大仁定義とは同郷で中学の同級生であり、悪友。ジャガイモが大好物で、新曲のヒットのために、断腸の思いでジャガイモ断ちをしたほど。音楽大学を卒業した娘がおり、溺愛している(99巻『パンケーキの調べ』)。

極亜テレビ[編集]

金上 鋭
極亜テレビ社長。初登場50巻『黒いマスコミ王』。名前は「えい」と読むらしい。
登場時には、粗悪品のじゅんさいが混じった胡麻豆腐を絶賛する山岡夫妻を「味に対して鈍感」と嘲笑し[12]、雄山からもある程度は認められる程に記憶力、味覚、料理の腕前こそ優れてはいるものの、私利私欲が凝り固まったかの様な強欲さに加え、公私関わらず場の空気を忖度する事を知らない身勝手且つ軽薄な一面や、人種差別ともとれる発言を平然と言い放つ無神経な一面、そして、自分の失態や不徳を決して認めようとせず、自分のプライドに少しでも泥を塗った者に対して執念深く付け狙う程に非常に恨みがましいといった度量の狭さをも兼ね揃えた(士郎曰く)「毒蛇」の如く厭らしい性格[13]の持ち主であり、目的のためなら犯罪行為をも平然と行い、他者を徹底的に利用して富と名誉をほしいままにしてきた。反面、自分が優位な状況に立つと視野狭窄に陥り、詰めの甘さを見せるといった慢心から墓穴を掘りやすい一面もある[14]
かつて雄山に宴席で料理対決を挑むが素材の旨さを引き出すことを怠り敗北したうえ、自分の弱点(内面的に自信が無く、権威に非常に弱い)を指摘された事を恥をかかされたと逆恨みしていた。一方、士郎に対しては前述したじゅんさいの一件もあって、当初は取るに足らない存在として歯牙にもかけていなかった[15]。しかし、東西新聞社を訪れた際に二日酔いの状態だった士郎から顔に吐瀉物を吐き浴びせられ[16]、その姿を大原社主や小泉局長をはじめとした他の社員達に大笑いされてしまい、烈火の如く怒り狂う。
これをきっかけに東西新聞社(特に士郎)に対しても激しい敵意を寄せ、雄山共々その社会的生命を潰そうと画策。たびたび狡猾な攻撃[17]を行うも、共闘した士郎、雄山の親子二人の力によってそれらの策略は悉く失敗。その結果、二木会長をはじめとする政財界の名士達から見放される等のしっぺ返しを受けるが、それを八つ当たりするかのように士郎と雄山に対する逆恨みの私怨を更に増長させていく。
63巻『東西新聞の危機』にて、士郎との些細な諍いをきっかけに東西新聞社に敵意を示していたアメリカのメディア王トレパー・コドラムと手を組み、東西新聞社そして士郎への徹底報復を決行する。保有していた東西新聞社の株式をコドラムに譲渡し、上記のコドラムと士郎の因縁のきっかけになった騒動を歪曲[18]した偏向報道を流すなどして東西新聞社に総攻撃を仕掛け、士郎を解雇処分に追いやった[19]。しかし、勢いに乗って雄山も陥れようと深入りしたことが仇となり、東西新聞社・帝都新聞社・週刊タイムら全報道機関が団結して金上打倒の一斉戦線を張られ、自身が率先して放送倫理を逸脱(後述)したことで、極亜テレビは放送免許を取り消されかねなくなり、社員も遂に金上追放に立ち上がってしまい、後ろ盾のコドラムは共犯として窮地に追い込まれ[20]、楽観視する金上に縁切りを言い渡し完全に孤立無援になってしまった。その後、山岡夫妻の仲介により雄山とコドラム、東西新聞社の和解が成立[21]し、士郎の虚構報道による誤解も解かれた事で山岡夫妻も東西新聞社に復職する中、極亜テレビそして報道業界から永久追放された。
金上 金作
金上鋭の父親であり極亜テレビ会長。名前のみで直接登場することはなかった。
「大桜新聞」「Peep」等の低劣な記事ばかりの新聞や雑誌(所謂、ゴシップ誌)を発行し社会的地位と利益を上げ、ついには極亜テレビを乗っ取り、息子の鋭を社長職に就かせた。

脚注[編集]

  1. ^ しかし、コミックス44巻『とんでもない親友』で、ゆう子の学生時代の友人が「初恋の相手は高校一年生の時の高宮くんである」と発言している。それに対し、ゆう子は「初恋は誰だってするもの。はしかと同じ」と答えている。
  2. ^ 長男・次男に同じ字を当てているため、どちらかは不明。
  3. ^ 同エピソードで雄山は、士郎が「自分が妻を殺した(ようなもの)」と思っているとゆう子に聞かされて驚いている。
  4. ^ 雄山のいないところでは、それまでは「雄山」「あいつ」等と呼んでいたのが「親父」と自然に呼ぶようになった。
  5. ^ 士郎が大学生の頃までは生きていたが、雄山との結婚時期や士郎の大学在籍の状況が不明のため逆算不可。
  6. ^ オリジナル設定として、ドラマ版『美味しんぼ5 究極VS至高 最後の対決!?』での「海原幸代(墓石に刻まれているのみ)」、映画版での「海原はつえ」がある。
  7. ^ ただし、コミックス47巻『結婚披露宴』において、雄山の回顧シーンでゆう子にそっくりな横顔が描かれている。
  8. ^ 20巻『カキの料理法』に中松警部の同僚として同じ名前の人物が登場するが、顔や性格が違うため関係性は不明。
  9. ^ 快楽亭ブラック』は実在する落語家の名跡であり、初代は明治から大正にかけて活動したイギリス人の落語家。後に日米混血の落語家が襲名して2代目の快楽亭ブラックとなるが、本作よりも後の話である。
  10. ^ 当初はケント・デリカットの出演が計画されていたが、多忙のため断られている(徳間書店アニメージュ』1989年4月号、136ページ「TVアニメーションワールド」より)。
  11. ^ なお、「ちゃんこ」は鍋のみならず力士の食事全般を指す言葉であり、力士が食べればピザもちゃんこである
  12. ^ 更にこの一件は、後々の金上による山岡夫妻、東西新聞社陥れの格好のネタとして度々利用される事となった。
  13. ^ 士郎以外にも、ゆう子から「邪悪そのもの」。雄山から「救いようがないまでに下等」と批判された他。他にも士郎の同僚の松川から「心が腐ってる」等、東西新聞内外の様々な人間から最低な評価を下されている。
  14. ^ それが原因となって士郎、雄山との対決において土壇場で逆転されて敗北する事がしばしばあった他、最終的に後述のコドラムから見限られ、自身の破滅を招く決定打となった。
  15. ^ 一方で士郎に対し、同じ雄山を恨む者同士、彼を陥れる為の共闘を持ちかけたりもしているが、金上のやり方や人柄を嫌った士郎の方から拒絶されている。
  16. ^ 尤も、この様な結果になったのはエレベーターに乗ろうとした金上が取り巻きに対し、エレベーターの前で酔いに苦しんでいた士郎を無理矢理退かす様に命令し、取り巻きが士郎を突き飛ばした為に士郎が耐えきれずに嘔吐してしまったという事故であり、更に言えば、半ば金上の自業自得であったともいえる。
  17. ^ 東西新聞社の主な株主を脅して株式の30%を保有し東西新聞社乗っ取りを企てたり、先のじゅんさいの一件を引き合いに出して山岡夫妻や東西新聞社が担う『究極のメニュー』の酷評とその打ち切りを狙うなど。
  18. ^ 来日直後の記者会見でコドラムが東西新聞社を侮辱する発言をした仕返しとして、その後の宴会の場で士郎に騙されて大量のわさび入りの海苔巻きを食べさせられたことによるものだが、金上はそれを極亜テレビの報道で「コドラムが東西新聞社の記者(士郎)に毒を盛られた」という無茶苦茶な内容の虚構報道に仕立て上げた。
  19. ^ ゆう子も、士郎が解雇されたら自分も居られないと辞職せざるを得なくなった。
  20. ^ コドラムは金上に「東西新聞社を手に入れるのに協力する見返りに、海原雄山の悪事を暴くのに協力してくれ」と持ち掛けられ、極亜テレビの番組で雄山が中国や台湾陶器の模造品を売ったと非難しアメリカで裁判を起こそうとしたが、金上が陶器箱の中身をすり替えたでっち上げ名誉毀損誣告罪で訴えられる立場になってしまい、東西新聞社乗っ取りも公になり一層非難を浴びてしまった。
  21. ^ コドラムは雄山に陳謝し、東西新聞社の株式を二都銀行に譲渡した。