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浦部法穂

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浦部 法穂(うらべ のりほ、1946年2月24日 - )は、日本法学者。専門は憲法神戸大学名誉教授。神戸大学副学長名古屋大学法科大学院教授等を経て、2009年より弁護士。元日本公法学会理事。愛知県生まれ。

略歴

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学歴

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職歴

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著書

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単著

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  • 『違憲審査の基準』(勁草書房, 1985年)
  • 『憲法』(勁草書房, 1987年/第2版, 1998年)
  • 『憲法学教室(1-2)』(日本評論社, 1988年-1991年/新版, 1994年/全訂版, 2000年/全訂第2版,2006年/第3版,2016年)
  • 『入門憲法ゼミナール』(実務教育出版, 1994年/改訂版, 2000年)

共著

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編著

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  • 『憲法キーワード』(有斐閣, 1991年)

共編著

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見解

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我が国の自衛権すら認めないという見解に立ち、次のように述べる。「もともと、『自衛権』論議の出発点は、どこかが攻めてきたらどうするか、である。けれども、日本国憲法の平和主義は、そもそもそういう前提を捨てるところから出発しているのである。まさしく『諸国民に公正と信義に信頼して、我等の安全と生存を保持しようと決意した』(前文)のであって、どこかに悪い奴がいて攻めてくるかもしれないという『不信の構造』を前提にしてはいないのである。そういう国際社会の『不信の構造』を日本が先頭に立って全面的に解消することによって、国民の生命・自由などを守っていこうというのが、日本国憲法の基本的な立場である。だから、どこかが攻めてきたら、というようなことは、日本国憲法は全然予定してはいないのである。そうである以上、そのことを前提とした『自衛権』の有無を論ずることは、憲法の基本的立場に反することである。」(上記「憲法学教室」(日本評論社、2016年)全訂第2版第4刷、421頁より引用)

脚注

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  1. ^ 朝日新聞愛知版2003年1月4日

外部リンク

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