鈴木聡 (演出家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
浦川拓海から転送)

鈴木 聡(すずき さとし、1959年3月1日 - )は、演出家脚本家、劇団主宰である。東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒業。

略歴・人物[編集]

父親はテレビドラマなどの演出家だった鈴木利正[1]

早稲田大学在学中に劇団「てあとろ50'」に入団し、脚本・演出を担当する。卒業後の1982年博報堂に入社[2][3]し、コピーライターとして勤務する一方、劇団「サラリーマン新劇喇叺屋」(現・劇団ラッパ屋)を結成。

1990年大阪・近鉄劇場にて上演された朝日放送創立40周年記念ミュージカル「阿国 OKUNI」で脚本・演出を担当した。同舞台の演出を担当した栗山民也と共に、「ソングデイズ」、「バルセロナ物語」(共に1991年上演)、「下町のショーガール」(1992年上演)などの作品を製作。脚本家として、テレビドラマや、NHKで放送された朝の連続テレビ小説「あすか」の脚本を執筆するなどした。2008年に上演された舞台「八百屋のお告げ」では第41回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞。2009年の舞台「ブラジル」では第9回バッカーズ演劇奨励賞を受賞し、2012年、「をんな善哉」で第15回鶴屋南北戯曲賞を受賞。

2000年に博報堂を退社、劇団主催者兼演出家となった。

主な作品[編集]

主なキャッチコピー[編集]

他多数。

主な作品[編集]

主なCMキャッチコピー[編集]

他多数。

主な舞台作[編集]

作・演出[編集]

劇団ラッパ屋[編集]
  • 第1回・3回公演『ジャズと拳銃』(1984年、1985年)
  • 第2回公演『品川スウィートソウル心中』(1985年)
  • 第4回公演『スターダスト』(1986年)
  • 第5回公演『小百合さんのビル・エバンス』(1987年)
  • 第6回公演『星空のチャーリー・パーカー』(1987年)
  • 第7回公演『ジャズと拳銃(SIDE 2)』(1988年)
  • 第8回公演『シャボン玉ビリーホリデー』(1988年)
  • 第9回公演『ショウは終わった』(1989年)
  • 第10回公演『マジカル☆ヒステリー☆ツアー』(1990年)
  • 第11回公演『JINSEIGAME』(1990年)
  • 第12回公演『愛とスッタモンダの世界』(1991年)
  • 第13回公演『夢の中温泉』(1992年)
  • 第14回公演『ハリウッドマンション』(1992年)
  • 第15回・20回公演『サクラパパオー』(1993年、1995年)
  • 第16回公演『アロハ颱風』(1993年)
  • 第17回公演『腹黒弁天町』(1994年)
  • 第18回公演・第27回公演『阿呆浪士』(1994年、1998年)
  • 第19回公演『三十郎大活劇』(1994年)
  • 第21回公演『MONEY』(1995年)
  • 第22回・26回・37回公演『凄い金魚』(1996年、1997年、2011年)
  • 第23回公演『裸天国』(1996年)
  • 第24回公演『鰻の出前』(1997年)
  • 第25回公演『エアポート97』(1997年)
  • 第28回公演『中年ロミオ』(1998年)
  • 第29回公演『ヒゲとボイン』(2000年)
  • 第30回公演『斎藤幸子』(2001年)
  • 第31回公演『裸でスキップ』(2004年)
  • 第32回公演『あしたのニュース』(2006年)[4]
  • 第33回公演『妻の家族』(2007年)
  • 第35回公演『世界の秘密と田中』(2009年)
  • 第36回公演『YMO〜やっとモテたオヤジ』(2010年)
  • 第38回公演『ハズバンズ&ワイブズ』(2011年) 
  • 第39回公演『おじクロ』(2012年)
  • 第40回公演『ダチョウ課長の幸福とサバイバル』(2013年)
  • 第41回公演『ポンコツ大学探険部』(2015年)
  • 第42回公演『筋書ナシコ』(2016年)
  • 第43回公演『ユー・アー・ミー?』(2017年)
  • 第44回公演『父の黒歴史』(2018年)
  • 第45回公演『2.8次元』(2019年)
  • 第46回公演『コメンテーターズ』(2021年)
  • 第47回公演『君に贈るゲーム』(2022年
  • 第48回公演『ウェルカム・トゥ・ホープ』(2023年)
  • リーディング公演
  1. 『距離と人間』(20年)
  2. 『ショウは終わった』(23年)
  3. 『七人の墓友』(23年)
それ以外[編集]
  • わらび座 ミュージカル
    • 『為三さん』(2015年⁻2016年、音楽:八幡茂、振付:ラッキィ池田)※作詞も担当
    • 『KINJIRO!〜本当は面白い二宮金次郎〜』(2017年)※作詞も担当
    • 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アキタ』(2023年、音楽:久米大作)※作詞も担当
  • モブ・モガ
    • 『君の輝く夜に〜FREE TIME,SHOW TIME〜』(2019年、音楽:佐山雅弘、主演:稲垣吾郎)※作詞も担当
    • ミュージカルコメディ『恋のすべて』(2022年、音楽:青柳誠、主演:稲垣吾郎)※作詞も担当
  • ala Collection シリーズ vol.13『百日紅、午後四時』(2022年、主演:市毛良枝
朗読劇(構成・演出名義)
  • 北九州芸術劇場リーディングセッションvol.13『裸でスキップ』(2008年、音楽・ピアノ演奏:佐山雅弘)
  • リーディングドラマ『鴎外の恋 舞姫エリスの真実』(2012年、原作:六草いちか、音楽・ピアノ演奏:佐山雅弘、主演:斉藤由貴
  • 可児市文化創造センター『シリーズ恋文vol.10』(2019年、出演:辰巳拓郎・木の実ナナ)

演出[編集]

脚本[編集]

  • アトリエ・ダンカンプロデュース
    • ABCミュージカル『阿OKUNI国』(1990年、主演:木の実ナナ)※作詞も担当
    • 『バルセロナ物語』(1991年、演出:栗山民也、主演:東山紀之牧瀬里穂
    • 『下町のショーガール』(1992年、演出:栗山民也、主演:木の実ナナ)
    • カーペンターズ・ミュージカル『ア・ソング・フォー・ユー』(2011年、演出:菅野こうめい、音楽:久米大作、主演・川平慈英)
  • パルコプロデュース
    • 『謎の下宿人〜サンセット・アパート〜』(2003年、演出:山田和也、主演:稲垣吾郎(SMAP))
    • 『斎藤幸子』(2009年、演出:河原雅彦、主演:斉藤由貴)
    • 『ぼっちゃま』(2011年、演出:河原雅彦、音楽:佐山雅弘、主演:稲垣吾郎(SMAP))
    • 『恋と音楽』(2012 - 2013年、演出:河原雅彦、音楽:佐山雅弘、主演:稲垣吾郎(SMAP))
    • 『サクラパパオー』(2017年、演出:中屋敷法仁、主演:塚田僚一A.B.C-Z)、出演:川村智花
    • 『ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?』(2018年、演出:本広克行、主演:ももいろクローバーZ
    • 『阿呆浪士』(2019年、演出:ラサール石井、主演:戸塚祥太(A.B.C-Z))
    • 『腹黒弁天町』(2022年、演出:松村武、主演:福田悠太ふぉ〜ゆ〜)・辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜))
    • 『三十郎大活劇』(2022年、演出:ラサール石井、主演:青柳翔劇団EXILE))
  • 栗山民也 演出作品 (アトリエ・ダンカンプロデュース除く)
  • TOKYO演劇フェア『3人の作家によるカクスコ変奏曲・春はどこから〜サツキ荘空き室あり』(1994年、演出:中村育二、出演:カクスコ
  • O2コーポレーション『BONTAN DOUROU』(1994年、演出:加納幸和
  • ラフカット公演『村田さん』(1995年・2002年、演出:堤泰之
  • 劇団青年座(演出:宮田慶子
    • 第178回公演『妻と社長と九ちゃん』(2005年)
    • 第201回公演『をんな善哉』(2011年、主演:高畑淳子)
    • 第221回公演『フォーカード』(2016年)
新作落語
  • 『花緑落語〜ナンパジジイ〜』(2002年、出演:柳家花緑
  • 花緑と風間の落語会『よいしょの階段』『死刑台のカツカレー』(2006年、出演:柳家花緑・風間杜夫
  • 『ニッポンの芸能史を生きた男・森田さんの愉快な一生』(原案・構成名義、2016年、出演:柳家喬太郎佐山雅弘

主な映画[編集]

インターネット映画
  • Click cinema『好き』(原案、2000年11月、主演:田中麗奈)

主なテレビドラマ[編集]

主な映画[編集]

主なテレビドラマ[編集]

劇団ラッパ屋の役者[編集]

[7]

脚注[編集]

外部リンク[編集]