浙江吉利控股集団
![]() | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
![]() 杭州市 |
代表者 | 李書福 |
主要子会社 |
![]() |
外部リンク | http://www.zgh.com/ |
浙江吉利控股集団有限公司(ジーリーホールディンググループ、Zhejiang Geely Group Holding Co., Ltd.)は、中国の民間大手自動車メーカー吉利汽車とスウェーデンの自動車会社「ボルボ・カーズ」の親会社である。スウェーデンの「ボルボ・グループ」やドイツの自動車メーカー「メルセデス・ベンツ・グループ」の株主。董事長(取締役会長)は、李書福。
歴史[編集]
詳細は「吉利汽車」を参照
- 1986年- 冷蔵庫のメーカーとして設立。
- 1994年4月- バイクの製造事業に参入。
- 1996年5月- 吉利集団有限会社を設立。
- 1997年- 完成車の製造・販売分野に参入。自動車の製造を開始(吉利汽車、ジーリー、Geely Automobile)
- 2003年5月- 浙江吉利国潤汽車有限公司を設立。
- 2004年- 香港で上場。中国の自動車メーカートップ10企業、中国企業ベスト500など中国の自動車ブランドのリーダー的存在。
- 2004年4月- 北京にある北京吉利大学文学院が中国で初めてのモーターショー専門モデル養成学部(吉利自動車モデル学科)を設置した。この学部は4年制で、ファッション、演技、ダンス、茶道、またモデルとしての自らの売り込み方などの28科目を教えている。また、「航空サービス学科」もある。
- 2010年3月- フォード・モーターからボルボ・カーズを買収する契約に最終合意。しかしながら、あくまで資本的な親会社でありボルボ・カーズの経営や車づくりに吉利汽車は関係しない。同時期、ロンドンタクシーを生産していたロンドンタクシーインターナショナル(LTI)の株式を保有していたマンガニーズ・ブロンズから経営権を委譲されると共に、コスト削減のため車体の製造も受託し、イギリス国内では最終組み立てのみを行うことを決定した[1]。
- 2010年8月- フォードからのボルボ・カーズ買収が完了[2]。
- 2017年5月- マレーシアの自動車メーカーであるプロトン株の49.9%を獲得してロータス・カーズの株式も51%を取得した[3]。
- 2017年11月- スカイカーを開発しているテラフージアを買収した[4]。
- 2018年2月- メルセデス・ベンツの所有で知られるダイムラーAGの株式9.69%を取得して筆頭株主となったことが開示資料で発表された[5]。
- 2018年6月- ボルボ・グループ(ABボルボ)の株式8.2%を取得して筆頭株主(議決権ベースでは投資会社のIndustrivärdenに次ぐ)となった[6][7][8]。
- 2019年3月- ダイムラーとともに有人ドローンを開発するボロコプターの株式10%を共同出資で取得した[9]。
- 2020年1月- ダイムラーとともにEV化を目指してスマートの事業を統括する合弁会社を折半出資で設立した[10]。また、同年11月にダイムラーとHV用のガソリンエンジンを共同開発することを発表した[11]。
- 2022年1月- フランスのルノーグループと提携を結び、吉利傘下であるボルボが開発したCMAをベースとした新型ハイブリッドカーをルノー傘下であるルノーコリア自動車釜山工場にて2024年より生産すると発表[12]。
- 2022年9月- アストンマーティンの株式の7.6%を取得[13]。
中国政府との関係[編集]
創業者の李書福は中国共産党の習近平総書記が「吉利を支援せずしてどの企業を支援するのか」と述べるほど習近平とは浙江省党委書記だった時代から親しい間柄にあるとされ[14][1]。
主要株主[編集]
李書福など。
主要子会社[編集]
- 上海華普汽車
- ボルボ・カーズ - 2010年3月にフォードからボルボ・カーズを買収する契約に最終合意し、同年8月に買収を完了した。
- Terrafugia - Terrafugia Transitionを製造するベンチャー企業
- 北京吉利大学
- 華菱星馬汽車 - 2020年7月に買収。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ^ “ロンドンの黒タクシー製造会社、吉利汽車の救済後活路見い出す”. WSJ (ウォール・ストリート・ジャーナル). (2013年10月17日) 2018年3月7日閲覧。
- ^ “フォードと中国吉利、ボルボ売却手続きを完了”. Response. (2010年8月3日). 2021年3月14日閲覧。
- ^ “中国・吉利汽車、マレーシアのプロトン株の49%取得”. 日本経済新聞. (2017年5月24日) 2018年3月21日閲覧。
- ^ “「空飛ぶ車」を買収、中国・浙江吉利の株価が24年ぶり高値更新” (2017年11月14日). 2017年12月18日閲覧。
- ^ “中国・吉利、ダイムラー株1割取得 筆頭株主に”. 日本経済新聞. (2018年2月24日) 2018年2月24日閲覧。
- ^ “吉利、商用車ボルボの筆頭株主に 4000億円超出資か”. 日本経済新聞. (2017年12月28日) 2017年12月30日閲覧。
- ^ “China's Geely turns to Volvo trucks in latest Swedish venture”. ロイター. (2017年12月27日) 2019年11月21日閲覧。
- ^ “Geely plans to retain stake in Swedish truckmaker Volvo: source”. ロイター. (2019年6月28日) 2019年11月21日閲覧。
- ^ “吉利和 Daimler 攜手投資了飛行計程車公司 Volocopter”. Engadget. (2019年9月9日) 2019年9月11日閲覧。
- ^ “吉利とダイムラー、「スマート」合弁に約840億円投資 2022年にEV投入”. 日本経済新聞. (2020年1月8日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ “ダイムラーと吉利、ガソリンエンジンを共同開発”. 日本経済新聞. (2020年11月20日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ ルノーの新型ハイブリッド車、ボルボカーズと車台共用 2024年から生産Response.2022年1月25日
- ^ “吉利汽車、英アストンマーティンへの出資比率引き上げか (36Kr Japan)”. LINE NEWS. 2022年10月25日閲覧。
- ^ “吉利、習主席との蜜月で急成長”. 日本経済新聞. (2018年9月14日) 2018年9月14日閲覧。