浅倉カンナ

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浅倉 カンナ
基本情報
本名 浅倉 栞南[1]
通称 純情可憐タックル女子
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1997-10-12) 1997年10月12日(26歳)
出身地 千葉県柏市
所属 パラエストラ松戸[2]
身長 157.48 センチメートルcm(5'2")
体重 48.99 kg(108 lbs)[3]
リーチ 161cm
階級 アトム級/ストローウエイト級[3]
バックボーン レスリング
ブラジリアン柔術
テーマ曲 ハピネスAI
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YouTube
チャンネル
活動期間 2019年7月29日 -
ジャンル エンターテイメント
登録者数 10.5万人
総再生回数 19,576,184回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年7月18日時点。
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浅倉 カンナ(あさくら カンナ、1997年10月12日 - )は、日本女性総合格闘家YouTuber千葉県柏市出身[3]パラエストラ松戸所属[2]RIZIN女子スーパーアトム級ワールドグランプリ 2017優勝。

アメリカ老舗MMAサイト・SHERDOGの女子世界アトム級ランキングで10位にランキングされている(2023年3月27日時点[4])。

来歴・人物[編集]

父親の影響で幼い頃からレスリングを始め、小学校高学年から『東京ゴールドキッズ』に所属。『クリッパン国際大会38kg級』(13歳)で優勝するなど国際大会の経験も持つ。

高校に進学するも1年で高校とレスリングを辞め、別の高校に入り直し、次に何をしていいか分からず悩んでいた時期に、シュートボクシングのRENAの試合を見て憧れるが、レスリングを活かせる総合格闘技を選んでいる[5]

2014年10月4日、17歳で総合格闘技のプロデビュー戦を行い白星で飾る[要出典]

その後、修斗[6]パンクラスDEEP JEWELSのリングで女子高生ファイターの異名を取り活躍[7]

2016年12月29日、RIZINデビュー戦となったRIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUNDにてアリーシャ・ガルシア(米国)と対戦。グラップラー同士の拮抗した展開になるが、フィジカルで劣る浅倉は徐々に押し込まれることが増え、最終ラウンドにテイクダウンを奪って反撃するも、決め手を欠いてポイントを奪い返すまでには至らず、判定負けを喫した[8]

2017年3月、二度留年しながらも高校を卒業[9]

2017年8月26日、DEEP JEWELS 17で行われたRIZIN 女子スーパーアトム級トーナメント出場者決定戦で石岡沙織と対戦し、判定勝ちを収めトーナメントの出場権を獲得した[3]

2017年10月15日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 1st ROUND -秋の陣-における女子スーパーアトム級(-49㎏)トーナメントの1回戦でシルビア・ユスケビッチ(ポーランド)と対戦し、判定勝ちを収め、準決勝へ駒を進めた[3]

2017年12月31日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 Final ROUNDにおける女子スーパーアトム級(-49㎏)トーナメントの準決勝で、1年前に浅倉が敗れているアリーシャ・ガルシアと1回戦で対戦して勝ち上がってきたマリア・オリベイラ(ブラジル)と対戦する。オリベイラは浅倉と似た試合スタイルのアリーシャのテイクダウンをほぼディフェンスしきった上で鋭い打撃を当て完勝といえる試合内容で勝ち上がっていたため、浅倉の苦戦は免れないと見られていたが、浅倉はリフトして叩きつける豪快なテイクダウンや、マウントポジションからのパウンドや関節技など積極的な仕掛けをみせ、2ラウンドに腕ひしぎ十字固めを極めて一本勝ち、番狂わせを起こし決勝へ進出した[3]。決勝は普段は姉のような存在でプライベートでも遊びに行くなど仲が良く、格闘技を始めるきっかけにもなったRENAとの対戦になった。序盤はタックルを切られるが、打撃には付き合わずにしつこくタックルを繰り返してテイクダウンを奪うと、チョークスリーパーでタップを拒んだRENAを絞め落とし、トーナメント優勝を飾った[10]

2018年5月6日、RIZIN.10でメリッサ・カラジャニスと対戦し、3-0の判定勝ちを収める[3]。その後、リングに上がったRENAの再戦要求を一時は保留したものの、「実績を作ってから」という条件付きで受諾した[11]

2018年7月29日、RIZIN.11でRENAと対戦し、得意とするタックルを有効に決めてトップポジションから肘やパウンドを落とし、関節技も狙うなど優位に試合を進めて、3-0の判定勝ちを収めた[12]

2018年12月31日、RIZIN.14のRIZIN女子スーパーアトム級初代王座決定戦で浜崎朱加と対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本負け[3]。王座獲得ならず。

2019年3月9日、DEEP JEWELS 23でDEEP JEWELSアトム級王者の前澤智と対戦し、フルマークの完勝で判定勝利を収めた。

2019年6月2日、RIZIN.16山本美憂と対戦し、判定負けを喫した。

2019年8月18日、RIZIN.18アリーシャ・ザペテラ英語版と対戦し、2-1の判定勝ちを収めた[3]

2019年12月29日、BELLATOR JAPANでジェイミー・ヒンショーと対戦し、アームロックで一本勝ちを収めた。

2021年3月21日、RIZIN.27で、RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチで浜崎朱加と約2年3カ月ぶりに再戦し、1-2の判定負けを喫した[13]

2021年12月31日、RIZIN.31大島沙緒里と対戦し、1-2の判定負けを喫した。

2022年4月17日、RIZIN.35で現修斗女子世界スーパーアトム級チャンピオンのSARAMIと対戦し、3-0の判定勝ちを収め[3]、連敗から脱出した。

2022年7月31日、RIZIN.37のスーパーアトム級ワールドグランプリ1回戦でパク・シウと対戦し、0-3の判定負けを喫し1回戦敗退となった[14]

2023年4月29日、RIZIN LANDMARK 5V.V Meiと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた[15]

戦績[編集]

総合格闘技[編集]

総合格闘技 戦績
27 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
20 1 6 13 0 0 0
7 0 1 6 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
V.V Mei 5分3R終了 判定3-0 RIZIN LANDMARK 5 2023年4月29日
× パク・シウ 5分3R終了 判定0-3 RIZIN.37
【RIZIN女子スーパーアトム級ワールドグランプリ1回戦】
2022年7月31日
SARAMI 5分3R終了 判定3-0 RIZIN.35 2022年4月17日
× 大島沙緒里 5分3R終了 判定1-2 RIZIN.31 2021年10月24日
× 浜崎朱加 5分3R終了 判定1-2 RIZIN.27
【RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ】
2021年3月21日
あい 5分3R終了 判定3-0 RIZIN.26 2020年12月31日
古瀬美月 1R 1:35 TKO(グラウンドパンチ) RIZIN.22 - STARTING OVER - 2020年8月9日
ジェイミー・ヒンショー 3R 3:33 キムラロック BELLATOR JAPAN 2019年12月29日
アリーシャ・ザペテラ英語版 5分3R終了 判定2-1 RIZIN.18 2019年8月18日
× 山本美憂 5分3R終了 判定0-3 RIZIN.16 2019年6月2日
前澤智 5分3R終了 判定3-0 DEEP JEWELS 23 2019年3月9日
× 浜崎朱加 2R 4:34 腕ひしぎ十字固め RIZIN.14
【RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ】
2018年12月31日
RENA 5分3R終了 判定3-0 RIZIN.11 2018年7月29日
メリッサ・カラジャニス 5分3R終了 判定3-0 RIZIN.10 2018年5月6日
RENA 1R 4:34 チョークスリーパー RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 Final ROUND
【RIZIN女子スーパーアトム級ワールドグランプリ決勝】
2017年12月31日
マリア・オリベイラ 2R 3:40 腕ひしぎ十字固め RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 Final ROUND
【RIZIN女子スーパーアトム級ワールドグランプリ準決勝】
2017年12月31日
シルビア・ユスケビッチ 5分3R終了 判定3-0 RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 1st ROUND -秋の陣-
【RIZIN女子スーパーアトム級ワールドグランプリ1回戦】
2017年10月15日
石岡沙織 5分3R終了 判定3-0 DEEP JEWELS 17 2017年8月26日
アレクサンドラ・トンシェバ 5分3R終了 判定3-0 RIZIN 2017 in YOKOHAMA -SAKURA- 2017年4月16日
下牧瀬葉月 1R 2:29 チョークスリーパー DEEP JEWELS 15 2017年7月25日
× アリーシャ・ガルシア 5分3R終了 判定0-3 RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND 2016年12月29日
ホン・ユンハ 5分2R終了 判定3-0 DEEP JEWELS 13 2016年8月27日
檜山美樹子 1R 3:43 チョークスリーパー 修斗 2016年7月17日
× 朱里 3分3R終了 判定0-3 PANCRASE 277 2016年4月24日
玉田育子 3分3R終了 判定3-0 VTJ 7th 2015年9月13日
古澤みゆき 1R 2:17 チョークスリーパー VTJ in OSAKA 2015年6月21日
NACHI 3分3R終了 判定3-0 VTJ 6th 2014年10月4日

レスリング成績[編集]

  • 2011年3月『クリッパン国際大会38kg級』優勝、4月『ジュニアクイーンズカップ中学生の部 40kg級』準優勝[16]
  • 2012年4月『ジュニアクイーンズカップカデット 43kg級』準優勝[16]
  • 2013年4月『ジュニアクイーンズカップカデット 46kg級』準優勝、8月全国高校総体3位[16]

(出典、日本レスリング協会公式サイト大会結果)

獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 日本レスリング協会公式サイト大会結果
  2. ^ a b [1]パラエストラ松戸公式サイト
  3. ^ a b c d e f g h i j k l Kanna Asakura MMA Stats, Pictures, News, Videos, Biography” (英語). Sherdog.com. Sherdog. 2023年4月29日閲覧。
  4. ^ Tristen Critchfield (2023年3月27日). “10. Kanna Asakura (19-7) | Rizin” (英語). Women’s Atomweight | Sherdog’s Official Mixed Martial Arts Rankings. Sherdog. 2023年4月29日閲覧。
  5. ^ 【RIZIN】新女王・浅倉カンナが激白「目指すは世界最強!」」『東京スポーツ』、2017年1月4日。2017年12月31日閲覧。
  6. ^ 2015年11月8日の戦績。1ラウンド3:00、リア・ネイキッド・チョークで判定勝ち。「Kanna Asakura Fight History - amateur / RESULT: WIN, FIGHTER: Mikiko Hiyama, EVENT: Shooto / STF - Hardball, METHOD/REFEREE: Submission (Rear-Naked Choke) / Yoshitaro Niimi[3]
  7. ^ 【RIZIN】年末泣いた女子高生ファイター浅倉「まだこれから」”. efight (2017年1月5日). 2017年12月31日閲覧。
  8. ^ 2016年12月29日Rizin 3 - Rizin Fighting World Grand Prix 2016: 2nd Round; LOSS: Alyssa Garcia、3ラウンド5:00 判定負け(満場一致)Jason Herzog レフェリー[3]
  9. ^ 【DEEP JEWELS】浅倉カンナ、今年は高校を無事に卒業”. efight (2017年2月26日). 2017年12月31日閲覧。
  10. ^ 浅倉カンナ、RENA破り初V「負けが自分を強く」」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2017年12月31日。2017年12月31日閲覧。
  11. ^ 【RIZIN】浅倉カンナがRENAのリベンジ砕き2連勝…恋人・天心も拍手」『スポーツ報知』、2018年7月29日。2018年7月30日閲覧。
  12. ^ 浅倉カンナがRENA返り討ち 判定完勝!恋人・那須川天心と花道で抱擁」『デイリースポーツonline』、2018年7月29日。2018年7月30日閲覧。
  13. ^ 【RIZIN】女子王座戦がメイン! 王者・浜崎朱加vs.挑戦者・浅倉カンナ、サトシvs.徳留、武田vs.久米、クレベルが摩嶋に一本勝ち!=速報中, https://gonkaku.jp/articles/6493 2021年3月21日閲覧。 
  14. ^ 【RIZIN】スーパーアトム級WGPは伊澤がラーラにギロチン一本勝ち! 浜崎がアギラーに涙の勝利、パク・シウが浅倉に完勝、RENAがダウン奪う勝利。神龍が所に判定勝ちも悔し涙、武田がケースに投げ勝ち、元谷が太田を完封!”. ゴング格闘技. 2022年7月31日閲覧。
  15. ^ 【RIZIN】朝倉未来が引き込む牛久に判定勝ち”. ゴング格闘技 (2023年4月29日). 2023年4月29日閲覧。 “「男はやるときやりゃあいいでしょう」、斎藤が打撃も当ててテイクダウンし平本にスプリット判定勝ち、太田が倉本を1R KO、グスタボが武田に競り勝つ、カンナがMei下す、RENAが一本負け、スダリオが元UFCマルティネスに圧勝、金原が山本に完勝で「次はケラモフと」”
  16. ^ a b c 出典、日本レスリング協会公式サイト大会結果。

外部リンク[編集]

前優勝者
N/A
RIZIN女子スーパーアトム級WORLD GRAND-PRIX優勝
2017年12月31日
次優勝者
伊澤星花