泉橋酒造

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泉橋酒造株式会社
IZUMIBASHI SYUZO CO.,LTD.
Izumibashi Syuzo Brewery Head Office.JPG
泉橋酒造本社
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
243-0435
神奈川県海老名市下今泉5-5-1
北緯35度27分57秒 東経139度23分25秒 / 北緯35.46583度 東経139.39028度 / 35.46583; 139.39028座標: 北緯35度27分57秒 東経139度23分25秒 / 北緯35.46583度 東経139.39028度 / 35.46583; 139.39028
設立 1857年創業(会社設立は1956年
業種 食料品
法人番号 7021001026678 ウィキデータを編集
事業内容 日本酒を中心とした各種酒類の製造・販売、みその製造・販売など
代表者 橋場友一(代表取締役社長)
資本金 2,000万円
外部リンク 泉橋酒造ホームページ
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泉橋酒造株式会社(いずみばし しゅぞう)は、神奈川県海老名市にある酒造会社。「いづみ橋」など日本酒を中心に、リキュール味噌醤油、甘酒、そして、粕取り焼酎を製造し、酒米や酒器も販売している[1]

創業は江戸幕末1857年安政4年)[2]。現在は酒蔵見学ツアーを受け入れており、敷地内には江戸時代からの土蔵を改装した、交流施設を兼ねる直営店「酒友館」がある。またJR海老名駅近くではレストラン「蔵元佳肴 いづみ橋」も運営している[3]

概要[編集]

  • 「酒造りは米作りから」の信念のもと、酒米作りから精米醸造まで一貫して行う栽培醸造蔵®。酒米を育てる水田は自社隣接地(海老名市内)や、同じ相模川流域の座間市相模原市にある。栽培は自社社員(栽培醸造部)のほか、契約農家で組織する「さがみ酒米研究会」による。自社社員の栽培する圃場面積は約8ヘクタール(2018年)、研究会の栽培する面積は約38ヘクタール。。
  • 主な栽培品種は、神奈川県の産地品種銘柄の「山田錦」「楽風舞」と他3品種。地元栽培米は使用する原料米のおおよそ9割になる。
  • 日本酒は手造りを主にし、米と米麹のみを原料とする純米酒(純米大吟醸、純米吟醸を含む)のみを仕込む。また、製品の半分は生酛造りを行う。
  • 近年は同じく日本の伝統的発酵食品である「米麹みそ」「醤油」や、地元産のやイチゴなどを使った純米酒仕込みのリキュールも製造している。
  • 蔵のシンボルマークは、減農薬栽培の象徴であり、秋になると自社の田圃周辺を飛び交う「赤とんぼ」を使用。
  • 2016年より「田んぼからテーブルまで」をコンセプトに海老名駅西口に直営レストラン「蔵元佳肴 いづみ橋」を展開している。
  • 2020年より麹を使った甘酒(ノンアルコール、製品名:糀だるま)や粕取り焼酎「あまくことなく」の製造を開始した。
  • 「栽培醸造蔵」は泉橋酒造の登録商標である。登録番号5931100。

銘柄名の由来[編集]

昭和10年代の土地改良まで泉橋酒造の裏手を流れていた「泉川」と屋号の「橋場」を組み合わせ「泉川+橋場=泉橋」となる。

沿革[編集]

  • 1857年(江戸・安政4年) 現在も酒蔵がある相模国高座郡下今泉村で、初代・橋場友八が「橋場酒造店」を創業。 
  • 1945年昭和20年) 戦争による企業整備令により休業。
  • 1956年(昭和31年)12月 - 4代目・橋場友八が酒蔵を再開。社名を「泉橋酒造株式会社」とする。
  • 1969年(昭和44年)仕込み蔵を新築する。
  • 1996年平成8年) 土蔵を「酒蔵SHOP・酒友館」に改装。橋場家の保有する圃場で酒米の栽培を始める。第1回田植え・稲刈りイベントを行う。
  • 1997年(平成9年)さがみ酒米研究会を発足し、地元の米生産農家との酒米栽培を開始する。
  • 1999年(平成11年)5代目・橋場英昭が神奈川県酒造組合長になる(2014年まで)
  • 2000年(平成12年)酒米栽培から醸造まで一貫生産する「ドメーヌ宣言」を行う。
  • 2003年(平成15年)「とんぼラベル」シリーズの初リリースを行う。
  • 2005年(平成17年)「梅酒(リキュール)」の製造を始める。「夏やご」の初リリース。
  • 2006年(平成18年)精米を委託精米から自社精米に変更し、酒米栽培から精米・醸造まで一貫生産体制となる。
  • 2007年(平成19年)製造する日本酒をすべてを「純米酒」とする。
  • 2008年(平成20年)6代目・橋場友一が代表取締役社長になる。「米麹みそ」の製造を始める。
  • 2009年(平成21年)株式会社の農業参入が可能となったことを受けて、泉橋酒造として酒米栽培を開始する。
  • 2010年(平成22年)神奈川県より優良工場表彰を受ける。
  • 2013年(平成25年)南部杜氏・小原彦人氏の退社により、社員での酒造り体制に移行する。
  • 2014年(平成26年)実需者として醸造用玄米「山田錦」を神奈川県の産地品種銘柄に登録してもらう。会長・橋場英昭が秋の藍綬褒章を受章する。
  • 2015年(平成27年)経済産業省より「がんばる中小企業・小規模事業者300社」に選定される。
  • 2016年(平成28年)JR海老名駅近くで直営レストラン「蔵元佳肴いづみ橋」を始める。
  • 2017年(平成29年)農地保有適格法人となる。
  • 2018年(平成30年)実需者として醸造用玄米「楽風舞」を神奈川県の産地品種銘柄に登録してもらう。
  • 2020年(令和2年)「麹甘酒」及び「粕取り焼酎」の製造を開始。
  • 2022年(令和4年)実需者として醸造用玄米「雄町」を神奈川県の産地品種銘柄に登録してもらう。

商品[編集]

日本酒[編集]

  • いづみ橋(純米大吟醸純米吟醸純米酒など)
  • とんぼシリーズ(とんぼラベル、夏やご、秋とんぼ、とんぼの越冬卵と雪だるまラベルなど)
  • 生酛シリーズ(黒とんぼ)
  • とんぼスパークリング(活性にごり酒・火入れ済)

リキュール[編集]

  • 「大吟醸梅酒 山田十郎」(やまだじゅうろう)- 酒米・山田錦で醸造した純米大吟醸酒に、神奈川県小田原市産の十郎(じゅうろう)梅を漬け込んだ梅酒
  • 「純米梅酒 山田十郎)- 酒米・山田錦の純米酒に十郎(じゅうろう)梅を漬け込んだ梅酒。十郎梅は、神奈川県小田原市産。
  • 「純情いちご酒)- 純米酒に完熟いちご(海老名市産)を漬け込んだリキュール。

米麹みそ&丸大豆しょうゆ[編集]

  • 「酒蔵仕込みの無添加 吟醸みそ」- 平成20年より製造・販売。酒米と神奈川県産地大豆(津久井在来大豆)で仕込む。
  • 津久井在来大豆と地元の小麦(神奈川県藤沢市産)を使った丸大豆しょうゆがある。製造は梶田商店(愛媛県大洲市)に委託している。

甘酒(ノンアルコール)[編集]

  • 麹から作る発酵食品の甘酒「糀だるま」を製造する。原材料は、神奈川県産山田錦100%、精米歩合65%(2021年現在)

単式蒸留焼酎[編集]

  • 真空減圧蒸留方式で粕取り焼酎「あますことなく」を製造している。蒸留かすは、養鶏農家に販売している。

直営レストランの運営[編集]

  • 「蔵元佳肴 いづみ橋」をJR海老名駅西口に直営している。神奈川県、及び、宮城県の食材を使った料理と自社の日本酒を提供する。日本酒と料理のペアリングに力を入れている。

さがみ酒米研究会[編集]

関連団体。平成9年に発足した酒米栽培農家の研究・栽培会。泉橋酒造のための酒米・一般米を栽培する。栽培品種は、山田錦、楽風舞、神力、こしひかりなど。発足から8年間は永谷正治の指導を受け、窒素成分を抑えた栽培方法をとる。神奈川県農業技術センター、海老名市、JAさがみ等の協力のもと、減化学肥料、減農薬栽培に取り組み、冬期湛水などの研究も神奈川県と行っている(平成30年現在)。会員数7名、事務局はJAさがみ内に置く。栽培面積約38ヘクタール。平成18年度 最優秀賞受賞(神奈川県審査会・集団営農の部)。

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 泉橋酒造(2018年1月21日閲覧)
  2. ^ いづみ橋”. コトバンク. 2012年5月27日閲覧。
  3. ^ 【ぐるっと首都圏 旅するみつける】神奈川・海老名 泉橋酒造/珍しい「栽培醸造蔵」『毎日新聞』朝刊2018年1月7日

外部リンク[編集]