沼尻鉱山

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沼尻鉱山(ぬまじりこうざん)は、福島県猪苗代町にかつて存在した硫黄鉱山である。

安達太良山の西側斜面を鉱区としており、江戸時代には会津藩二本松藩が権利を争った。明治時代に入り、民間による開発が進むと開発は盛んになり、噴火による被害を乗り越え、一時は年間一万トンを超える硫黄を産出する規模となった。1900年の噴火では鉱山に火砕流が到達し、多くの死者を出している。採掘された硫黄の搬出のために磐梯急行電鉄が敷設され、その終点である沼尻駅へは、鉱山から索道で硫黄が輸送されていた。しかし、1960年代に入ると石油精製の副産物由来の硫黄が市場に流通、価格が急落し閉山を余儀なくされている。

歴史[編集]

  • 1888年(明治21年)7月:欧米式の精錬方式を導入して採掘が活発化。沼尻鉱山発祥の地(沼ノ平)にて硫黄精錬開始。
  • 1900年(明治33年)7月:安達太良山大噴火。火砕流が採掘場を襲い死者72名、負傷者10名の被害が発生。採掘事業が一時停止する。
  • 1906年(明治39年):採掘再開。
  • 1907年(明治40年)4月:日本硫黄株式会社設立。精錬所を移設。
  • 1908年(明治41年):沼尻鉄道の軌道敷設を開始(後の磐梯急行電鉄)。
  • 1913年(大正2年)5月:官設鉄道岩越線川桁駅 - 沼尻駅間の沼尻鉄道全線開通。
  • 1964年(昭和39年)6月:株式会社日本硫黄観光鉄道に社名変更。
  • 1967年(昭和42年)8月:磐梯急行電鉄株式会社に社名変更。
  • 1968年(昭和43年)6月:沼尻鉱山閉山。

その他[編集]

  • 鉱山跡地付近は周辺の温泉の源泉地帯になっており、沼尻元湯と呼ばれ野湯が楽しめる。(硫化水素が滞留している危険性があるので注意)。

関連項目[編集]

座標: 北緯37度37分40.7秒 東経140度15分30.4秒