池袋通り魔殺人事件

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池袋通り魔殺人事件
1 Chome Nishiikebukuro, Toshima-ku, Tōkyō-to 171-0021, Japan - panoramio (61).jpg
事件現場となった東急ハンズ池袋店(2021年10月に閉店)
場所 日本の旗 日本東京都豊島区東池袋
座標
北緯35度43分48.68秒 東経139度42分59.15秒 / 北緯35.7301889度 東経139.7164306度 / 35.7301889; 139.7164306座標: 北緯35度43分48.68秒 東経139度42分59.15秒 / 北緯35.7301889度 東経139.7164306度 / 35.7301889; 139.7164306
標的 民間人
日付 1999年平成11年)9月8日[1]
11時35分ごろ[1] – 11時40分ごろ[2] (UTC+9)
概要 白昼の繁華街で、男が包丁玄能を手に次々と通行人を襲い、8人を殺傷した[3]
攻撃手段 包丁で刺す、玄能で殴りつける[3]
攻撃側人数 1人
凶器 包丁(刃体の長さ約14.4 cm)・玄能(重さ約270 g[1]
死亡者 2人[4]
負傷者 6人[4]
犯人Z・H(事件当時23歳)[5]
動機 社会への強い不満[6]
対処 加害者Zを逮捕起訴
刑事訴訟 死刑上告棄却により確定未執行
管轄
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池袋通り魔殺人事件(いけぶくろとおりまさつじんじけん)は、1999年平成11年)9月8日東京都豊島区東池袋で発生した通り魔無差別殺人)事件。

白昼の繁華街で通行人が次々と襲われ、女性2人が死亡したほか、通行人6人が負傷した[3]

概要[編集]

1999年9月8日11時35分 - 40分ごろにかけ[7]、豊島区東池袋の東急ハンズ池袋店[注 1]前で[4]、加害者の男Z(当時23歳)が[5]包丁(刃体の長さ約14.4 cm)・玄能(重さ約270 g[1]で通行人を無差別に襲い、2人(66歳女性と29歳女性)を殺害し、6人に重軽傷を負わせた[5]

Zはサンシャインシティの地下通路からエスカレータで東急ハンズ正面入り口前に出た後、「アー!むかついた。ぶっ殺す」と大声で叫んだ。まずサンシャインシティのエスカレーターをのぼってきた夫婦2人を包丁と金槌で襲い、66歳女性を殺害した。次に東急ハンズ前に差し掛かった夫婦2人のうち29歳女性を包丁で刺し、殺害した。Zは60階通りを池袋駅方向に走り、その途中で私立高校の1年生4人グループのうち3人を切りつけ、さらに2人に切りつけた。その後、Zは池袋駅前で通行人たちに取り押さえられ、その場で現行犯逮捕された[5]

犯人Z[編集]

本事件の犯人(加害者)である男Z・Hは、1975年昭和50年)11月29日生まれ[11][12]本籍地は岡山県児島郡灘崎町[12](現:岡山市南区彦崎)。

東京地裁東京高裁死刑判決を言い渡され、2007年(平成19年)4月19日に最高裁で上告棄却の判決を受けたため[4]、同年5月2日付で死刑が確定[13]2020年令和2年)9月27日時点で[14]、犯人Z(現在46歳)は死刑囚として、東京拘置所に収監されている。[15]。死刑確定後、犯行時は統合失調症の影響で心神喪失状態にあった旨を主張して東京地裁に再審請求したが、2012年(平成24年)11月29日付で棄却決定事件番号:平成21年(た)第6号]が出された[16]。同決定に対する即時抗告も、2015年(平成27年)12月16日付で東京高裁第1刑事部[16](小坂敏幸裁判長)[17]から棄却決定[平成24年(く)第704号]を出され、同決定に対する特別抗告も2016年(平成28年)までに棄却されている[16]。なお、日本弁護士連合会(日弁連)は2018年(平成30年)6月18日付で、死刑確定者8人について「刑事訴訟法479条1項にいう心神喪失の状態に該当し、又はその疑いがあるので、死刑の執行を停止するよう」勧告したが[18]、その対象者の1人はZである[19]

生い立ち・動機[編集]

Zは倉敷市出身で[20]、両親・兄とともに4人で生活していた。3歳の時に一家が引越しし、その後は児島郡灘崎町(現:岡山市南区)で育った。

Zが小学校高学年の頃から、両親はギャンブルに溺れるようになった。父が親の遺産相続し、大金を手にしたのがその原因であった[21]。Zが中学生になると両親のギャンブル癖は悪化の一路を辿ったが、中学3年の時、勉強に打ち込んだ成果があって、進学校とされる高校に入学した。しかし、両親のギャンブルは止むことはなく、ついには数千万円の借金を残して失踪。残された彼の家には借金取りが連日のように押しかけてくるようになった。兄は大学生として一人暮らしをしていたため、Zが1人で借金取りの対応に迫られることになった。

大学進学を希望し、進学校と言われていた県立高校に入学したが、経済的な困窮から、高校は2年次の1993年(平成5年)5月31日付で退学[20]。進学を断念し、アルバイトに専念するようになった[20]。以後、一時は兄の下へ身を寄せ、パチンコ屋で住み込みで働くようになった。一時期、両親もZと兄の下へ帰参していたが、再び蒸発した。その後は塗装会社、照明器具工場、自動車部品工場など、各地で職を転々とした。この間、小学校時代同級生であったある女性に好意を抱き、彼女に対して執拗なアプローチを行い、ストーカーのような行為にまで走ることがあった[22]。なお、1996年(平成8年)12月にはナイフを携帯したとして銃砲刀剣類所持等取締法違反罪で罰金刑に処せられた前科(1犯)がある[23]

日本での人生に絶望したZは、1998年(平成10年)、新天地を求めてアメリカに短期渡航した。ロサンゼルスサンフランシスコポートランドと向かったが、十分な滞在費がなく、途中で行き倒れて日本大使館に保護された。就職先もなかったので、大使館の紹介で、現地のキリスト教会の牧師に事情を話し、教会の仕事を手伝うのと引き換えに衣食の面倒を見てもらっていたという。逮捕後の取調べ時には、「この時期が人生で最も充実していた」と回想している。

しかし、こうした現地での生活も、ビザの失効と同時に終わった。日本へ帰国後、Zはパスポートを破り捨てていたという[24]。その後は働きながらの大学への通学も考えたが、費用の面から頓挫。犯行当時は都内の新聞販売店[注 2]を辞めた直後だった。

犯行動機は「人生に絶望し、またどうしようもない環境的な不平等にイライラしたため」と供述している。直接のきっかけは、事件直前に夜勤をしていた際、自分の携帯電話にかかってきた無言電話によるという。犯行当日、殺人を予告するレポート用紙をアパートの自室の扉の外側に張りつけた。

本人は、およそ「真面目な人がさらにさらに苦しむ一方で、遊んで楽をしていられる身分の人たちがいることに嫌気がさした」と供述していた。

1997年(平成9年)夏、Zは外務省警察庁にあてて支離滅裂な内容の手紙を送りつけていた[25]

刑事裁判[編集]

被告人Zは殺人罪および殺人未遂罪銃砲刀剣類所持等取締法違反・傷害罪暴行罪に問われた[26]。刑事裁判の第一審では、被告人Zが事件当時、分裂病質人格障害の状態にあったか、精神分裂病の辺縁群の疾患に罹患していた可能性が指摘され[23]、Zの弁護人は「事件当時、Zは心神喪失または心神耗弱状態だった」と主張[2]。しかし、東京地裁 (2002) は「無差別殺人を思い立ってから凶器を購入した[注 1]際、店員から怪しまれないように犯行には必要ないもの[注 3]まで同時に購入したり、犯行途中で刃先が欠けた包丁を捨てるなど、無差別殺人という目的のために合理的な行動を取っている。事件前にそれなりに社会生活を営んでいたり、犯行を躊躇するような考えをしたりしていることから考えても、Zの責任能力に問題があったとは考えられない」と指摘して弁護人の主張を退け、完全責任能力認定した[28]

被告人Zは2002年(平成14年)1月18日に、東京地方裁判所刑事第1部(大野市太郎裁判長)で求刑通り死刑判決を言い渡された[23]。当時、死者が出た通り魔事件で、被告人の完全責任能力が認定され、死刑が言い渡された事例は極めて異例だった[注 4][29]

Zは判決を不服として控訴したが、東京高等裁判所第9刑事部[30]原田國男裁判長)は2003年(平成15年)9月29日に原判決(第一審判決)を支持し、被告人Zによる控訴を棄却する判決を言い渡した[31]上告審で、弁護人は責任能力に関する主張[4]に加え、死刑制度が憲法違反である旨などを主張した[6]が、最高裁判所第一小法廷横尾和子裁判長)は2007年(平成19年)4月19日に原判決を支持し、被告人Zおよび弁護人による上告を棄却する判決を言い渡した[4][32]。被告人Zは訂正申立期限内に判決への訂正を申し立てなかったため、2007年5月2日付で死刑判決が確定した[注 5][13][37]

その他[編集]

本事件から3週間後に下関通り魔殺人事件が発生したが、同事件の死刑囚は公判で、本事件を意識して犯行におよんだ旨を述べている。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ a b 東急ハンズ池袋店は、東京都豊島区東池袋一丁目28番10号に所在[8]。2021年(令和3年)10月下旬に閉店した[9]。Zは事件前、凶器の包丁とハンマーを同店で購入していた[10]
  2. ^ Zが勤務していた新聞配達店は読売新聞北千住中居町店だが、現在は新聞販売店としては廃業している。[要出典]
  3. ^ 包丁と一緒にまな板を、玄能(ハンマー)と一緒にドライバーをそれぞれ購入した[27]
  4. ^ それ以前には、新宿西口バス放火事件深川通り魔殺人事件といった複数人の死者が出た通り魔事件で、加害者が犯行時に心神耗弱であったことが認定され、被告人に無期懲役(求刑:死刑)が言い渡されていたほか、心神喪失で不起訴となった事例も複数あった[29]
  5. ^ なお、Zより先に福山市独居老婦人殺害事件の死刑囚が最高裁第三小法廷(堀籠幸男裁判長)で上告棄却の判決を受けている[33]が、この死刑囚の正式な死刑確定日は同年5月9日である[34]宇都宮宝石店放火殺人事件の加害者の死刑確定(2007年3月8日)により[35]、収監中の死刑囚の人数は1946年以降(2006年までは各年末時点のデータ)で初めて100人に達していた[36]。同年4月27日に3人の死刑が執行されたことで、拘置中の死刑囚人数は99人に減少したが、Zの死刑確定(同年5月2日)により、収監中の死刑囚の人数は再び100人に達した[13]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 東京地裁 2002, p. 2.
  2. ^ a b 東京地裁 2002, p. 3.
  3. ^ a b c 最高裁第一小法廷 2007, pp. 1–2.
  4. ^ a b c d e f Z被告、死刑確定へ 池袋8人殺傷通り魔事件」『47NEWS』(共同通信社)、2007年4月19日。オリジナルの2014年8月19日時点におけるアーカイブ。 - 記事名に死刑囚Zの実名が使われているため、その箇所をイニシャルに置き換えた。
  5. ^ a b c d 青沼陽一郎「わしボケナスのアホ全部殺すけえのお」 1999年池袋通り魔事件犯人を死刑前に支配した“怒り” 『私が見た21の死刑判決』より#6」『文春オンライン文藝春秋、2020年11月14日、2面。2021年4月22日閲覧。オリジナルの2021年4月22日時点におけるアーカイブ。 - 青沼の著書『私が見た21の死刑判決』(文春新書)より。
  6. ^ a b 最高裁第一小法廷 2007, p. 1.
  7. ^ 東京地裁 2002, pp. 2–3.
  8. ^ 東急ハンズ池袋店” (日本語). 東急ハンズ. 2021年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月22日閲覧。
  9. ^ 東急ハンズ池袋店、37年の歴史に幕 Twitterには「おつかれさま」「お世話になりました」の声(1/2 ページ)」『ねとらぼ』ITmedia、2021年10月31日、1面。2022年5月25日閲覧。オリジナルの2022年5月25日時点におけるアーカイブ。
  10. ^ 青沼陽一郎「「わしボケナスのアホ全部殺すけえのお」 1999年池袋通り魔事件犯人を死刑前に支配した“怒り” 『私が見た21の死刑判決』より#6」『文春オンライン』文藝春秋、2020年11月14日、4面。2021年4月22日閲覧。オリジナルの2021年4月22日時点におけるアーカイブ。 - 青沼の著書『私が見た21の死刑判決』(文春新書)より。
  11. ^ 青沼陽一郎「「わしボケナスのアホ全部殺すけえのお」 1999年池袋通り魔事件犯人を死刑前に支配した“怒り” 『私が見た21の死刑判決』より#6」『文春オンライン』文藝春秋、2020年11月14日、3面。2021年4月22日閲覧。オリジナルの2021年4月22日時点におけるアーカイブ。 - 青沼の著書『私が見た21の死刑判決』(文春新書)より。
  12. ^ a b 『最高裁判所裁判集 刑事 平成19年1月 - 6月』第291号、最高裁判所、2007年、 555頁。
  13. ^ a b c 『毎日新聞』2007年5月8日東京朝刊総合面29頁「死刑囚:再び100人--東京・池袋の通り魔事件判決確定で」(毎日新聞東京本社 記者:高倉友彰)
  14. ^ 年報・死刑廃止 2020, p. 271.
  15. ^ 年報・死刑廃止 2020, p. 260.
  16. ^ a b c 判例タイムズ 2015, p. 240.
  17. ^ 判例タイムズ 2015, p. 250.
  18. ^ 日本弁護士連合会 会長 菊地裕太郎 (2018年6月18日). “心神喪失が疑われる死刑確定者の死刑執行停止を求める人権救済申立事件 (PDF)” (日本語). 日本弁護士連合会. p. 1. 2022年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月25日閲覧。
  19. ^ 日本弁護士連合会 会長 菊地裕太郎 (2018年6月18日). “(別紙2)本件死刑確定者らに関する認定判断(公表用要約版) > H氏 (PDF)” (日本語). 日本弁護士連合会. p. 8. 2022年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月25日閲覧。 “2007年4月19日に最高裁判決を受け、死刑判決が確定。”
  20. ^ a b c 東京地裁 2002, p. 1.
  21. ^ 片田珠美 2009, p. 59.
  22. ^ 片田珠美 2009, pp. 62–63.
  23. ^ a b c 東京地裁 2002, p. 12.
  24. ^ 片田珠美 2009, p. 64.
  25. ^ 片田珠美 2009, pp. 63–64.
  26. ^ 東京地裁 2002.
  27. ^ 東京地裁 2002, p. 9.
  28. ^ 東京地裁 2002, pp. 9–10.
  29. ^ a b 読売新聞』2002年1月18日東京夕刊第一社会面19頁「通り魔事件・Z被告死刑判決 『人として許されぬ』 身勝手な動機を断罪」(読売新聞東京本社
  30. ^ 東京高裁判時 2005, p. 61.
  31. ^ 『読売新聞』2003年9月29日東京夕刊一面1頁「池袋通り魔事件 Z被告、二審も死刑 完全な責任能力認定/東京高裁」(読売新聞東京本社)
  32. ^ 『毎日新聞』2007年4月20日東京朝刊第一社会面29頁「東京・池袋の通り魔:死刑確定へ 8人殺傷『極めて悪質』--上告棄却」(毎日新聞東京本社)
  33. ^ 『読売新聞』2007年4月11日東京朝刊第一社会面39頁「仮釈放中に強殺 上告を棄却、死刑確定へ 最高裁『悪質性、極めて高い』」(読売新聞東京本社)
  34. ^ 広島地方裁判所民事第1部判決 2011年(平成23年)3月23日 『最高裁判所民事判例集』(民集)第67巻9号1794頁、『判例時報』第2117号45頁、『TKCローライブラリー』(LEX/DBインターネット) 文献番号:25471960、平成20年(ワ)第2145号、『損害賠償請求事件』。
    • 裁判官:野々上友之(裁判長)・衣斐瑞穂・森幸督
  35. ^ 『朝日新聞』2007年3月10日東京朝刊第二社会面38頁「生存死刑囚100人に 宇都宮・放火殺人で最高裁、被告の死刑判決訂正申し立てを棄却」(朝日新聞東京本社)
  36. ^ 朝日新聞』2007年2月21日東京朝刊第一総合面1頁「死刑囚100人に 厳罰化・凶悪化で判決増・執行減の傾向」(朝日新聞東京本社 記者:市川美亜子・大島大輔)
  37. ^ 『朝日新聞』2007年5月8日東京朝刊第三社会面37頁「生存死刑囚、再び100人に 東京・池袋の連続殺傷事件、Z被告に死刑確定」(朝日新聞東京本社)

参考文献[編集]

  • 第一審判決 - 東京地方裁判所刑事第1部判決 2002年(平成14年)1月18日 、平成11年合(わ)第387号、『殺人、殺人未遂銃砲刀剣類所持等取締法違反、傷害暴行被告』。
    • 判決主文:被告人を死刑に処する。押収してある玄能1本(平成11年押第2044号の1)及び包丁1丁(同押号の2)を没収する。
    • 裁判官:大野市太郎(裁判長)・福士利博・石田寿一
  • 控訴審判決 - 東京高等裁判所第9刑事部判決 2003年(平成15年)9月29日 、平成14年(う)第857号、『殺人、殺人未遂、銃砲刀剣類所持等取締法違反、傷害、暴行被告事件』「日中の繁華街において、2名を殺害し、1名に重傷を負わせたが殺害の目的を遂げず、さらに、通行人らに追われて逃げる途中で、行き会った通行人7名に対して包丁で切り付け、うち5名に傷害を負わせるなどした事案に付き、犯行当時の被告人に完全責任能力を認めて死刑を言い渡した原判決が維持された事例」。
    • 東京高等裁判所事務局資料課 編「22 日中の繁華街において、2名を殺害し、1名に重傷を負わせたが殺害の目的を遂げず、さらに、通行人らに追われて逃げる途中で、行き会った通行人7名に対して包丁で切り付け、うち5名に傷害を負わせるなどした事案に付き、犯行当時の被告人に完全責任能力を認めて死刑を言い渡した原判決が維持された事例」 『東京高等裁判所判決時報 刑事』 54巻9号、法曹会、2005年1月10日、61-67頁。 NCID AN10176940 
    • 裁判官:原田國男(裁判長)・大島隆明・佐々木一夫
  • 上告審判決 - 最高裁判所第一小法廷判決 2007年(平成19年)4月19日 『最高裁判所裁判集 刑事』(集刑) 第291号555頁、平成15年(あ)第2619号、『殺人、殺人未遂、銃砲刀剣類所持等取締法違反、傷害、暴行被告事件』「死刑の量刑が維持された事例(池袋通り魔殺人事件)」。
  • 「再審請求において、精神科医による新たな意見書が提出された場合、刑訴法435条6号所定の証拠の新規性は、いまだ裁判所がそれにつき実質的な証拠価値の判断をしていない新たな証拠を意味するものと解するのが相当であり、新たな意見書の内容が従前の鑑定や意見書等と精神医学上の診断内容を異にするか、その診断を導いた主要な根拠が異なるなど鑑定証拠としての意義内容において異なると認められる場合に、新規性を具備すると解され、旧証拠における基礎資料によって、同様の診断内容やこれを導いた主要な根拠等が既に記述され、裁判所の検討を経ているのであれば、新たな基礎資料が追加されたものであっても、新規性は認められないとするのが相当であるとした事例」『判例タイムズ』第67巻第8号、判例タイムズ社、2016年8月1日、 240-250頁。 - 通巻:第1425号(2016年7月25日発売)。
    • 東京高等裁判所第1刑事部決定 2015年(平成27年)12月16日 、平成24年(く)第704号、『再審請求棄却決定に対する即時抗告申立事件』。
      • 決定主文:本件即時抗告を棄却する。
      • 裁判官:小坂敏幸(裁判長)・松田俊哉・佐脇有紀
      • 弁護人:田島浩
  • 片田珠美 『無差別殺人の精神分析』新潮社新潮選書〉、2009年5月1日。ISBN 978-4106036378NCID BA90199998 
  • 年報・死刑廃止編集委員会 編 『コロナ禍のなかの死刑 年報・死刑廃止2020』(編集委員:岩井信・可知亮・笹原恵・島谷直子・高田章子・永井迅・安田好弘・深田卓) / (協力:死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90・死刑廃止のための大道寺幸子基金・深瀬暢子・国分葉子・岡本真菜)(第1刷発行)、インパクト出版会、2020年10月10日。ISBN 978-4755403064 

関連項目[編集]