池田模範堂

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株式会社 池田模範堂
IKEDA MOHANDO Co.,Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
930-0394
富山県中新川郡上市町神田16番地
設立 1948年昭和23年)7月
業種 医薬品
法人番号 2230001004719
事業内容 医薬品・医薬部外品製造
代表者 代表取締役社長 池田嘉津弘
資本金 9,516万円
売上高 78億8,000万円(2004年11月期)
従業員数 214名
外部リンク www.ikedamohando.co.jp
特記事項:2000年6月、上市町横法音寺にあった本社・工場を同町神田にあった研究所に隣接する場所に移転した。
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池田模範堂本社工場

株式会社 池田模範堂(いけだもはんどう)は、富山県中新川郡上市町本社を置く製薬会社である。

概要[編集]

1909年(明治42年)に、越中の売薬商人だった池田嘉市郎により創業。かゆみ止め用外用剤「ムヒ」は同社を代表する商品で、1926年から製造。他に比べる物がない「無比」から来ている[1][2]。それゆえ、ブランドを証明するため、商品にはムヒのロゴ(一部を除く)及びマーク(丸の中に「ムヒ」と書かれている)が付けられていた。社名の由来は「社会の模範になろう」という意味から。1965年(東京オリンピックの翌年)、白地に赤のオリンピックカラーのパッケージになった[3]

子供向け商品には、アニメ『それいけ!アンパンマン』や『ハローキティ』を起用している。かつてはアンパンマンを起用したCMも放送していた。

2010年1月にコーポレートアイデンティティ並びにスローガンを刷新し、従来カタカナで表記されていた「ムヒ」はローマ字表記の「MUHI」に、スローガンは「かゆみを科学する」から「肌を治すチカラ」にそれぞれ改められ、2011年4月から製品パッケージにも順次新ロゴマーク・スローガンが導入された。

事業所[編集]

本社・工場
東京支店・営業本部
名古屋支店
大阪支店
福岡支店
仙台出張所

製品[編集]

現在[編集]

★:製品名にムヒを使用していない製品

鎮痒消炎薬(外用薬)
  • ムヒS【第3類医薬品】 - かゆみ止め薬のロングセラーで同カテゴリNo.1の製品。クリームタイプ。
  • 液体ムヒS(販売名:液体ムヒS2a)【指定第2類医薬品】 - 2008年にデザイン・処方改良。ジフェンヒドラミン塩酸塩デキサメタゾン酢酸エステルを配合した液体タイプ。
  • ムヒアルファSII【指定第2類医薬品】 - かゆみ止め成分・抗炎症成分・清涼感成分を配合したクリームタイプ。2015年4月にかゆみ止め成分のジフェンヒドラミン塩酸塩を2倍に増量し、「ムヒアルファS(販売名:ムヒアルファS1)」から改名した。
  • 液体ムヒアルファEX【指定第2類医薬品】 - 2007年4月発売。PVA(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)とジフェンヒドラミン塩酸塩を配合した液体タイプ。
  • ムヒアルファEX【指定第2類医薬品】 - PVA(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)とジフェンヒドラミン塩酸塩を配合したクリームタイプ。
  • ポケムヒS【第3類医薬品】 - ジフェンヒドラミン塩酸塩配合したコンパクトサイズ・ロールオンタイプのかゆみ止め。2009年4月からは「ポケムヒSハローキティ」を追加。なお、「ポケムヒS」・「ポケムヒSハローキティ」共、2010年4月にパッケージデザインを大幅にリニューアルした。
  • ムヒHD【指定第2類医薬品】 - 2012年4月発売。同社初となる頭皮のかゆみ・湿疹に特化した鎮痒消炎薬。PVA(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)とジフェンヒドラミン塩酸塩に、アラントインパンテノールを配合。ローションタイプでピンポイント容器を採用した。2015年1月に内容量を15mlから30mlに増量してリニューアル。
  • ムヒ・ベビー【第3類医薬品】 - 「ムヒS」と並ぶロングセラーの乳幼児向けかゆみ止め。ステロイド成分・清涼成分(メントール)無配合のクリームタイプ。
  • 液体ムヒベビー【第3類医薬品】 - 液体タイプの乳幼児向けかゆみ止め。清涼感のあるアルコールメントール無配合・低刺激。
  • ムヒパッチA【第3類医薬品】 - パッチタイプのかゆみ止め。アンパンマンのイラスト入り(製造販売元:大石膏盛堂)。
  • ムニ【第3類医薬品】 - 成分は「ムヒS」と同一。店頭では販売せず、主に健康保険組合ルートで販売されている。「ムニ」は二つとない「無二」から来ている。
抗アレルギー薬(内服薬)
  • ムヒAZ錠【第2類医薬品】 - 2015年4月発売。抗ヒスタミン作用・抗アレルギー作用・抗炎症作用を持つアゼラスチン塩酸塩を配合した内服薬。主に湿疹やかぶれなどのアレルギー症状やアレルギーによる蕁麻疹に向けた製品であるが、花粉ハウスダストなどによるアレルギー性鼻炎にも使用可能(製造販売元:日東薬品工業)。
虫よけ薬
  • ムヒの虫よけムシペールα【第2類医薬品】 - 虫よけ成分ディートを12%配合したノンガスタイプ。コンパクトサイズで、飛行機への機内持ち込みも可能。
  • ムヒの虫よけムシペールPS【第2類医薬品】 - 虫よけ成分ディートを12%配合したパウダー入りエアゾールスプレー。
ひび・あかぎれ治療薬
  • ヒビケア軟膏(販売名:ヒビケア)★【第3類医薬品】 - アラントインパンテノールのW修復補修成分に加え、トコフェノール酢酸エステル(血行促進成分)、グリセリン(保湿成分)、ジフェンヒドラミン(かゆみ止め成分)も配合。無臭性・低刺激。2006年に近畿地方限定で発売されていたが、2007年9月に全国発売。2008年9月に大容量35g入りを追加発売した。なお、「ヒビケア」シリーズのパッケージや広告に使われる"パックリ"も当社の登録商標である。
  • ヒビケアFT軟膏(販売名:ヒビケアFT)★【第3類医薬品】 - 2009年9月発売。「ヒビケア軟膏」の処方にビタミンA油をプラスしたひじ・ひざ・かかと用。
乾燥肌による「かゆみ肌」の治療薬(鎮痒消炎薬) ※「かゆみ肌」は当社の商標である
  • ムヒソフトGX【第3類医薬品】 - かゆみ止め成分ジフェンヒドラミン塩酸塩にパンテノールを配合したクリームタイプ。
  • ムヒソフトGX乳状液【第3類医薬品】 - 「ムヒソフトGX」の乳液タイプ。
  • こどもムヒソフト【第3類医薬品】 - アンパンマンのイラスト入りパッケージ。ジフェンヒドラミンと3種類の保湿性基材成分、2種類のビタミンを配合。弱酸性・無香料・無着色・無鉱物油、ステロイド成分・防腐剤無配合設計。
かぜ薬関連

以下の製品は全てアンパンマンをパッケージデザインに採用。

  • ムヒのこどもかぜシロップSa/Pa【指定第2類医薬品】 - シロップタイプのかぜ薬。イチゴ味(Sa)とピーチ味(Pa)の2種類(製造販売元:日新製薬)。
  • ムヒのこどもせき止めシロップS【指定第2類医薬品】 - ジヒドロコデインリン酸塩、ナンテンジツ流エキス配合した鎮咳去痰薬。イチゴ味(製造販売元:日新製薬)。
  • ムヒのこども鼻炎シロップS【指定第2類医薬品】 - カンゾウエキス配合したシロップタイプの鼻炎用内服薬。イチゴ味(製造販売元:日新製薬)。
  • ムヒのこどもかぜ顆粒【指定第2類医薬品】 - 苦味を閉じ込めるWコーティングを採用した顆粒タイプのかぜ薬。(製造販売元:テイカ製薬
  • ムヒのこども解熱鎮痛顆粒【第2類医薬品】 - 2010年9月発売。顆粒タイプの解熱鎮痛薬。胃粘膜保護成分グリシンも配合。(製造販売元:ダイト
  • お熱とろーね - 弱酸性の冷却ジェルシート。
ムヒのアンパンマンシリーズ

※ 「ムヒパッチA」・「こどもムヒソフト」は前述参照。

  • ムヒのこども目薬 こどもアイスーパー【第3類医薬品】 - 5種類の有効成分を配合した子供用目薬。アンパンマンのケース付属。安全の為密封包装してある(製造販売元:日東メディック)。
  • ムヒのキズテープa【一般医療機器】 - 超薄フィルム採用の救急ばんそうこう。デザインは12種類ある。
  • ムヒのキズテープL【一般医療機器】 - 大判サイズの救急ばんそうこう。デザインは6種類ある。
  • ムヒのきず液【第3類医薬品】 - ベンゼトニウム塩化物とアラントインを配合した殺菌消毒薬。誤飲防止のために苦味成分を配合している。
デリケートケアのかゆみ止め薬(鎮痒消炎薬)
  • デリケア★【第3類医薬品】 - 女性向け製品。ジフェンヒドラミン、グリチルレチン酸、アラントインを配合。
  • デリケアM's(エムズ)★【第3類医薬品】 - 男性向け製品。l-メントールを配合した清涼感タイプ。ジフェンヒドラミン塩酸塩(かゆみ止め成分)・グリチルレチン酸(抗炎症成分)・イソプロピルメチルフェノール(殺菌剤)配合。2013年4月に大容量サイズの35gを追加発売。
かゆみ・皮膚炎治療薬
  • ケアレケア★【第3類医薬品】 - 2009年3月発売。グリチルリチン酸二カリウム(抗炎症成分)・ジフェンヒドラミン(かゆみ止め成分)・アラントイン(皮膚修復成分)・パンテノールを配合したクリームタイプ。2011年3月に内容量を25gに増量してリニューアル。

過去[編集]

  • ハイムヒ【医薬品】(乳液タイプ)
  • ムヒL【医薬品】(液体タイプ)
  • ムヒホワイティ【指定第2類医薬品】(2010年 - 2014年) - 液体タイプの鎮痒消炎薬。皮膚の炎症を修復するアラントインを配合。当初、地域限定で発売されていたが、2011年4月から全国発売された。
  • リペアクトクリーム(販売名:リペアクト)【第2類医薬品】(乾皮症・角化症治療薬、2012年10月 - 2014年9月) - ヘパリン類似物質に、アラントインパンテノールを配合したクリーム。
  • ムヒ虫よけムシペール12【医薬部外品】
  • ムヒ虫よけムシペールミニ【医薬部外品】
  • ムヒ虫よけムシペールJ
  • ユイツ【医薬品】(総合感冒薬)
  • ムヒのかぜぐすり かぜユイツ【医薬品】(鼻づまり改善薬)
  • ムヒのかぜシロップ かぜユイツシロップ【医薬品】(小児用総合感冒薬)
  • ムヒのキズテープ キーテープS【医薬品】(殺菌消毒剤配合パッド付救急絆創膏)
  • ムヒの殺菌剤付キズテープ【医薬部外品】
  • ムヒのきずぐすり【医薬品】
  • ムヒのきずぐすり液【医薬品】
  • ムヒホン(外用鎮痛消炎薬)【医薬品】
  • アクテオン1.0%ゲルクリーム【第2類医薬品】 - インドメタシンを配合したゲルタイプ。
  • アクテオン1.0%液【第2類医薬品】 - インドメタシンを配合したらくぬり容器採用の液体タイプ。
  • カルシウムウエハース【食品】▲(1985年 - 2008年)
  • ムヒ虫よけムシペールペット用【動物用医薬部外品】

その他[編集]

  • 1940年代後半から1950年代前半にかけ、「ムヒ」の偽物が出回り問題になった。
  • 上記の時代に地方の農村に設置したホーロー看板を使った広告が現在でも残っている。
  • 1958年に富山県を訪れた天皇、皇后の行啓先の一つに池田模範堂が選ばれ、同年10月20日に本社の視察が行われた[4]
  • かつての主力製品は蚊のかゆみ止めであり、夏場を過ぎると工場の稼働率が極端に落ちることから、冬にかけて近隣の農家からリンゴを入手してジャムやジュースを製造していた時代がある[5]
  • テレビ番組における提供クレジットは、1960年代から1970年代まで「ムヒ本舗」。1980年代前半(正確な年は不明)まで、提供クレジットは「ムヒS」と出していた。ここ最近、夏場は「ムヒ」表記の提供クレジット案内であるが、冬場になると「ムヒソフト」表記に変わっていることがある。なお、前述のCI刷新により、2011年4月以降はクレジット表記が「MUHI」に変更となっている。
  • 1987年から1990年頃まで、当時高校野球の強豪として知られていた徳島県池田高校にあやかり、高校野球を題材にしたCMを放送していた。CMは、「駅から(甲子園へ)旅立つユニフォーム[6]を着たナインと見送る生徒たち」(タイトル不明)、「甲子園で勝利してナイン[7]が校歌[8]を歌う」(甲子園編)、「スタンドで応援する人々」(「カットバセームーヒ、痒み倒せ―オー!」という掛け声が入る)といった種類があった(校歌はBGMで流れるだけのバージョンもあった)。いずれもメインで出演していたのは監督役の藤田まこと(但し中途で降板)だった。このCMでは校歌に社名が盛り込まれていたため、商品名の「ムヒ」に比べて無名同然だった社名の知名度が一気に上がった。なおCMによってはスコアボードの自校欄には「I」、相手校欄には「U」と書かれていたことから、Uとはライバルで「ウナ」ブランドで有名な興和ではないかという声も挙がった。
  • そのCMについて、イラストレーターのみうらじゅんが当時連載していたザテレビジョンのコラムに「池田模範堂高校の謎」というタイトルの文章を書いたことがある。また、このCMと池田高校のイメージ、さらには子供向け商品のCMに起用しているアンパンマンの作者やなせたかしが高知県出身であること、徳島に製薬会社が多いことから、四国のメーカーと誤解されることがある。
  • 映画『それいけ!アンパンマン ゴミラの星』には池田模範堂が協賛している関係でムヒをモチーフとした「カユカユぼうや」というキャラクターが登場する。
  • これまでCMに登場した芸能人及びキャラクターは先述の藤田・アンパンマンの他、ザ・ドリフターズ志村けん加入前)、研ナオコ石野真子マギー司郎今いくよ・くるよ陣内孝則爆笑問題氷川きよし相葉雅紀西川貴教T.M.Revolution)、ハローキティ高畑淳子藤田弓子古手川祐子中川翔子鈴木福でんぱ組.inc林修などである。
  • 池田模範堂が100%出資していた子会社「明太(めいだい)化成株式会社」(本社=富山市、食品容器製造)は、池田模範堂が本来の医薬品事業に専念するため、2003年3月をもって以前から明太化成と取引のあった「酒井容器株式会社」(本社=富山県高岡市)に譲渡した。なお、譲渡に際しては、これらの会社と同じ富山県内に本店がある北陸銀行の仲介を受けている。
  • かゆみ止めの商品が多い関係から従来からほとんどのTVCMには「使用上の注意をよく読んで正しくお使いください」のテロップが入れられていたが、2009年6月に薬事法が改正され、一部の商品が第3類医薬品に分類されるようになったため、「ムヒソフトGX」のCMは2009年秋冬シーズンから、「デリケアM's」・「ポケムヒ」のCMは2010年春夏シーズンから使用上の注意のテロップが表示されなくなった。なお、同様の理由で指定第2類医薬品の「液体ムヒS」と「ムヒアルファEX」のCMは2010年春夏シーズンよりテロップの内容が変えられている。さらに、前述のCI刷新に伴って、2011年4月以降に製作されたTVCMには冒頭に「MUHI」のサウンドロゴが追加された(冬期シーズンの一部製品にはコーポレートスローガンである「肌を治すチカラ」のアナウンスも入る。「ムヒHD」の「2人で治るんだ」篇のみサウンドロゴをつけていない)。
  • 最近ではかゆみ止めなどの皮膚薬など、他社にOEM供給する事業にも取り組んでいる。

脚注[編集]

  1. ^ 読売新聞 2016年5月4日 13面掲載。
  2. ^ 中華圏においても、無比の名称で販売されている
  3. ^ 【池田模範堂 ムヒ】虫刺されの定番として、ロングセラー(男の浪漫伝説 Vol.75) ドリームメール
  4. ^ 上市町史p584-585天皇・皇后両陛下ご来町(上市町史編纂委員会編・昭和45年2月10日発行)
  5. ^ 虫刺され「ムヒ」発売90年 過去にはジャム製造も朝日新聞DIGITAL(2017年1月1日)2017年1月2日閲覧
  6. ^ 球児たちのユニフォームの胸文字は上が「IKEDA」、下が「MOHANDO」で字の色は黒、帽子のマークは「I」になっている。どことなく、池田高校というよりもPL学園高校のユニフォームに似ている。
  7. ^ このCMの球児たちのユニフォームの胸文字は上が「IKEDA」で字の色が赤、下が「MOHANDO」で字の色は黒、帽子のマークは「M」になっている。どことなく、木更津総合高校のユニフォームに似ている。
  8. ^ 校歌の歌詞は「ムヒが丘に かゆみを止めて 池田 池田模範堂」である。

外部リンク[編集]