江戸川学園取手中学校・高等学校

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江戸川学園取手中学校・高等学校
Edogawa Gakuen Toride Junior & Senior High School.JPG
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人江戸川学園
校訓 誠実・謙虚・努力
設立年月日 1978年4月1日
創立記念日 11月5日
共学・別学 共学
中高一貫教育 併設型(外部混合有)
課程 全日制課程
単位制・学年制 単位制
設置学科 普通科
学科内専門コース 普通科コース
医科コース(高等部)
学期 2学期制
高校コード 08515E
所在地 302-0025
茨城県取手市西一丁目37番1号
公式サイト 江戸川学園取手中・高等学校 公式ホームページ
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江戸川学園取手中学校・高等学校(えどがわがくえんとりでちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、茨城県取手市西一丁目に所在し、中高一貫教育を提供する私立中学校高等学校。高等学校では、中学校から内部進学した生徒と高等学校から外部進学した生徒の間では、普通科コースでは第3学年から、医科コースでは第1学年から、混合してクラスを編成する併設混合型中高一貫校[1]

概要[編集]

1978年昭和53年)、「規律ある進学校」として学校法人江戸川学園により創立。高校で「医科コース」を設けるなど、志望校別を採り入れており、首位を目指すことのできる、真に「心豊かなリーダーの育成」を目指している。また、独自の道徳教育を実践しており、「心力」を養うため、学習指導要領に基づきながら[2]教師の講話を通した授業が行われている。

江戸川学園取手中学校・高等学校という名前だが、利根川の真横にある。

進学実績は茨城県内では上位に位置する進学校でもある。

英語数学に関する「飛び級制度」、「マスター奨学制度」など独自の制度がある(後述)。

高等部1組・2組は医学部歯学部を目指す生徒を集めた、「医科コース」であり、一年次より編成される。大学入試センター試験における理科3科目(化学・物理・生物)に対応した授業など、医学部合格者を増やす努力をしている。3年間、少人数クラスの持ち上がりである。

2014年4月には江戸川学園取手小学校(野々井中学校跡地)が開校し、茨城県初の小中高一貫校となった。

設置する学校法人江戸川学園が設置する大学江戸川大学があるが、江戸川学園取手高等学校から学内推薦枠を希望する生徒はほとんどいない。また学校としても他大学の受験を奨励する傾向がある。なお、姉妹校に江戸川女子中学校・高等学校東京都江戸川区)がある。

教育方針[編集]

実践5項目[編集]

  • 挨拶を正しく行いましょう。
  • 江戸取ファッションに誇りを持ちましょう。
  • 悪い言葉を使わないようにしましょう。
  • 相手を呼ぶ時には「君・さん付け」をしましょう。
  • できるだけ徒歩通学をしましょう。

教員の5つの理念[編集]

  • 自覚:教師として自分を見つめ、自分の言葉・態度・服装を客観視すること
  • 識見:生徒の良い点・悪い点に気づく目・判断力を身につけること
  • 愛情:その場で注意を与える責任感をもつこと
  • 指導力:その場で生徒を納得させ、直させる教育力をもつこと
  • 広い視野:学校全体のレベルで考え、将来を展望できる理解力をもつこと

校則など[編集]

開校以来「規律ある進学校」を目指しており、規律面に関しては、校則や服装の規定が他校と比較して厳格である。また、同様の理由から「いじめは絶対に許されない」ということをモットーに掲げている。また、同校は先述した実践五項目の中の一つにあるように、「挨拶」が励行されている。そのため、生徒と教師の間では頻繁に挨拶が交わされている。

道徳教育[編集]

一般的な“道徳”の科目とは異なる形の道徳教育を行っている。「学力」「体力」、三位一体の教育を実践している。それを支える標語として、『人格を磨けば、学力は伸びる』というものがある。

社会との関わりや、学校という集団生活を通して、生徒たちが主体性を発揮し、人間性の陶冶に努めさせ、人間としての生き方の自覚を深めさせていく。

そのため、現在の道徳の授業では「人格の完成」を目指し、ベテランの教員が「福祉社会について」、「公共心・公徳心を養うために」などの講和を行っている。

70分を1回として、中1は年間14回、高1の高入生は8回実施する。また、道徳授業を引き継ぐ形でLHRおよび合同HRを行う。

道徳授業[編集]

教師の講話にあたり、テーマを生徒たちに周知させ、じっくり考えさせたり、家庭で話し合いをさせたり、資料を調べさせたりして、道徳の授業への参加意識を高めさせる。

授業形態は講話35分、話し合いと意見発表30分、まとめ5分を基本とし、生徒たちにじっくりと考えさせる。

「道徳のノート」へ記録させ、授業の要点を整理し、自分の考えや感想を書き、木曜日に提出する。ノート1ページ分の感想文を書いた上で提出する。将来の自己実現に向けての大切な記録とする。

担任の先生は個々の個性を尊重し、できるだけ生徒の良い点前向きな点を評価し、適切なコメントを書いて返却する。

LHR[編集]

上記の中1、高1対象の道徳授業とは別に、全学年の各クラスで実施されるロングホームルームでは、各クラスの担任によってこれが行われる。感想文を1ページ分描いた上で提出する点は同様。

なお、かつて高橋鍵彌が校長の職にあった頃は、中等部1年生および高等部1年生の一部(高等部からの入学者)に対して、“彼自身による講話”という道徳の授業が行われていた。生徒はこれを速記し、ノートに清書した上で感想を書き記して提出するというシステムを取っており、ノートに感想文を書くという点は現在も引き継がれている。オーディトリアムには監視カメラが設置してあり、生徒の様子がスクリーンに映し出された。履修時間の不足という問題(2006年の単位履修不足問題において、中等部に関しても時間数の不足が指摘された)に対応する必要が生じたことから授業方針が変更されている。

現在ではLHRを1単位、総合的な学習の時間を2単位とし履修単位の不足を補っている。

教育課程[編集]

50分授業を基本とし、それに100分授業(中1~高1)と110分授業(高2、高3)を組み合わせて展開されている。100分、110分授業では、数学の難問や論述問題を扱うことが可能になり、効果的に授業を進めることができる。

講義一辺倒の授業ではなく、双方向授業を取り入れ、思考力や応用力を培う。

土曜日を原則隔週登校とし、「100分授業」を2コマ行っている。

高等部[編集]

1993年(平成5年)から普通コースに加えて医科コースが設置されている。

高2から文系・理系に分かれ、高3で志望大学別のクラス編成となる。

医科コースでは、理科3科目(生物・化学・物理)履修を必須としてカリキュラムを組んでいる。

中等部[編集]

2016年度から医科ジュニアコース、東大ジュニアコース、難関大ジュニアコースの3コース制となった。

中3時から国数英はほぼ高等部の教科内容に入る。

イベント教育[編集]

水曜日や文化祭を活用して、著名人・著名団体の講演会、コンサート、演劇などが行われる。

生徒の保護者ならばそれを無料で見ることができる(申込制)。

講演を行った著名人[編集]

独自の制度[編集]

ネット授業[編集]

公式サイト内にある『ネット授業』のページを利用して、学年や教科の枠を超えての学習が可能となっていた(現在停止)。学校ホームページには「全教科ポイント学習」のページもあった。

マスター奨学制度[編集]

例年年度末に実施される『マスター奨学試験』において、理系5教科7科目、文系6教科7科目においてすべて85点以上の成績を修めた者をGマスター、いずれかの科目において85点以上の成績を修めた者をSマスターと認定する制度。ネット授業で学年の枠を超えての学習が可能となったことに合わせて設置された制度で、中等部から高等部まで、申し込みにより全ての生徒の受験が可能となっている。

飛び級制度[編集]

英語に関する「飛び級制度」がある。中学校1年生入学時に英検2級、本人および保護者の希望によって1学年上の授業を受けることができるというシステムである。ただし、学籍自体に変動はない。

校舎[編集]

1号棟[編集]

  • 鉄筋コンクリート地上3階。半2階で管理棟と接続。1フロアに4教室が配置され、主に高等部1年生の教室として使用される。
  • 開校前、学校新設準備室が1階の一番土手よりにあった。

2号棟[編集]

  • 鉄筋コンクリート地上3階。半2階で管理棟と接続。また、2階で部室棟と接続する。1フロアに4教室が配置されている。
  • 基本的に1号棟と共通設計であり、高等部2年生の教室として使用される。但し1階は中等部3年生の一部クラスが入る。
  • 避雷針の関係で、塔が校舎と独立している。

3号棟[編集]

  • 鉄筋コンクリート地上5階地下1階。半2階で管理棟と、半地下1階で下足室に接続。
  • 1フロアに4教室がL字型に配置されている。上層階は高等部3年生の教室として使われるが、中等部3年生の一部クラスがこの校舎の下層階に入る。
  • 1階には大演習室があり、地下1階には校内へ水を供給する貯水タンクがある。

管理棟[編集]

  • 鉄筋コンクリート地上3階。2階で講堂と接続。2006年度より3階全フロアーに校長室、同夏休み明けより2階部分に中等部職員室ができた。又、作法室の跡地に生徒指導室と会議室を新設した。

体育館[編集]

  • 一般的な体育館とほぼ同様の構造。食堂と第二体育館の間にある。

第二体育館[編集]

  • 鉄筋コンクリート地上2階。1階は第二体育館、2階が武道場となっている。元々は1階が温水プールだった。現在はプールを第二体育館として使用しており、ボイラー室は卓球部部室、監視室やシャワー室は倉庫となっている。
  • 開校当初のプール予定地は、プレハブの教室が2クラスあり、3号棟が出来るまでの一時期利用されていた。

中等部校舎[編集]

  • 鉄筋コンクリート地上4階。教室は2階から4階に配置され、3階で講堂と接続する。中等部1・2年の全クラスが入り、3年生は上述の通り、2号棟と3号棟に入る(3年生のクラスがこちらにあった時期もある。又、3年のクラスの一部はこちらにある。)。
  • 現在保健室がある1階は、講堂完成前は中等部職員室があり、その後CAI室を経て、保健室になった。そのため広い。また、4階講堂寄りには美術室があるが、その隣の2教室はロビーと併せて中講堂とされていた。その名残で通常の教室となった現在も廊下と同じ床材である。
  • 新築当時は他の校舎と同じで白1色だった。

オーディトリアム[編集]

  • 鉄筋コンクリート地上4階地下2階。中等部職員室及び校長室は講堂内にあったが、2006年度夏休み明けより管理棟に移った。旧中等部職員室は応接室に、旧校長室は視聴覚室となっている。
  • この講堂は卒業式等の校内式典に使用されるだけでなく、著名人を招待しての講演会や演奏会にも用いられる。最初にここで講演を行ったのは江崎玲於奈であった。

ホワイトハウス(部室棟)[編集]

  • 鉄筋コンクリート地上3階。2号棟の2階に接続する。その名の通り壁の色は白色。
  • 主に体育部の部室として用いられる。3階が弓道場になっている他、1階にトレーニングルームを配置する。

コミュニティーホール(食堂)[編集]

  • 管理棟と体育館の中間に位置する。
  • 廊下を挟んだ反対側に料理教室と食堂の売り場が置かれており、管理棟寄りの方向に購買部が置かれている。また、料理教室の上階は音楽室。

自然科学棟[編集]

  • 2008年3月に完成。同年5月から利用している。
  • 1号棟、2号棟に接続する。
  • 1階は駐車場になっている。2階は中等部理科室、化学実験室で、3階は物理と生物の実験室である。4階は図書館である。 

6つのタワー[編集]

  • 1号棟(貯水槽)
  • 2号棟(避雷針)
  • 3号棟(避雷針)
  • 中等部校舎(貯水槽)
  • オーディトリアム(51mタワー)
  • 自然科学棟

陶芸教室が置かれていた1号棟および2号棟の南側に設置し、陶芸教室は先に別の場所に移動された。

また、高橋鍵彌が校長の職にあった頃、110m級の高層校舎を建築するという構想だった(実際に模型が作成されている)。

交通[編集]

沿革[編集]

進学先[編集]

2014年度の大学合格情報は以下。

  • 東京大学10名合格(後期1名合格)
  • 京都大学1名合格
  • 筑波大学医学群医学類7名合格(全国1位)
  • 慶應義塾大学医学部1名合格
  • 早慶上理232名合格

部活動[編集]

野球部は、設立から3年目の1980年全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)に出場している。また、アメリカンフットボール部が茨城県の高校では唯一、関東高校アメリカンフットボール連盟に加盟している。また、チアリーダー部は2015年の国際大会で優勝した。

文化系の部活では、ディベート部が全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園)に例年参加しており、第1回大会の優勝校でもある。

その他[編集]

  • 通称は「江戸取」(えどとり)。学校側も進んで利用している。
  • 2006年単位履修不足問題において本中学校では芸術や道徳の授業の未履修、高校においては倫理の授業など履修していない科目も含め、すべての教科が履修時間に達していないとして、茨城県教育委員会より指摘された。

著名な出身者[編集]

系列校[編集]

脚注および参照[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]