江ノ島プリズム
| 江ノ島プリズム | |
|---|---|
| 監督 | 吉田康弘 |
| 脚本 | 吉田康弘、小林弘利 |
| 原案 | 小林弘利 |
| 製作 |
山口敏功 三木和史 竹村淳子 多井久晃 熊谷典和 |
| 出演者 |
福士蒼汰 野村周平 本田翼 未来穂香 吉田羊 |
| 音楽 | きだしゅんすけ |
| 主題歌 | RAM WIRE「何度も」 |
| 撮影 | 千足陽一 |
| 編集 | 和田多加 |
| 製作会社 | ビデオプランニング |
| 配給 | ビデオプランニング |
| 公開 |
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| 上映時間 | 90分 |
| 製作国 |
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| 言語 | 日本語 |
『江ノ島プリズム』(えのしまプリズム)は、2013年に公開された日本のタイムループ青春映画[1][2][3][4][5][6]。福士蒼汰主演[7]、吉田康弘監督、吉田康弘・小林弘利脚本、小林弘利原案。
あらすじ
[編集]城ヶ崎修太(福士蒼汰)は幼馴染の親友だった木島朔(野村周平)の三回忌にきていた。朔の母親に案内され当時のままである朔の部屋に足を踏み入れる。朔の母親にコーヒーを入れてもらい、自分たちの小学校時代をふっと思い出す。朔の母親は修太に「朔の親友だったことを忘れないでほしい」と言い、形見代わりに朔の遺品をなにか持って帰って欲しいと伝える。修太は机にあった『君もタイムトラベラー』という本を手に取る。中には、水色の腕時計が入っていた。腕時計をはめ、自分の行きたい時代を頭に浮かべながら目をつぶり右手をにぎるとタイムトラベルできるという。修太は半信半疑のまま江ノ電に乗り、書いてある通り試してみる。電車がトンネルを抜けると目の前には亡くなったはずの朔が座って読書をしている。「なんだその恰好・・」朔が修太に話しかける。2年前の朔が死ぬ前日にもどってきていたのだ。電車を降り、修太が「俺、未来から戻ってきたんだ」というと朔は「それはすごいな」と言って相手にしない。ふたりで学校にいくとそこには安藤ミチル(本田翼)の姿が。「久しぶりだな」修太がそう言うと「昨日会ったばかりじゃん」とミチルは返す。修太はここで本当にタイムトラベルしたと知る。3人は一緒に体育館の掃除をし記念の写真を撮り、理科室に向かう。そこでミチルがプリズムを発見し、窓辺に飾る事にする。その様子を外から見ていた修太の部活仲間が修太めがけてバスケットボールを投げた。修太はその瞬間どこかへ消えてしまった。朝、目が覚めると、現在の時間に戻ってしまったのだ。
もう一度朔の家に行き腕時計を取りに行き、同じことをするとまた2年前に戻った。今度はオカルト研究部に捕まり、松戸先生(吉田羊)に催眠術をかけられそうになったが、先生自身が催眠術にかかって眠ってしまった。その時に時間が止まり、タイムプリズナーと名乗る少女・今日子(未来穂香)が現れた。今日子が修太に警告や助言をする。そして、修太が何度も過去に戻って、過去を変えることに成功したが、今日子の警告通り、朔とミチルから修太に関する記憶を全てなくした。遅れて修太も朔とミチルに関する記憶を全てなくした[1]。
キャスト
[編集]- 城ヶ崎修太 - 福士蒼汰: 浪人生。ミチルが何も言わずに留学したことを気にしていた。朔の部屋にあった水色の腕時計で2年前に何度も戻り、過去を変える。
- 木島朔 - 野村周平: 修太の幼馴染の親友。生まれつき病弱で重い心臓病を患っており2年前に急逝。2年前にミチルから修太に渡すように頼まれていた手紙を預かっており、渡せずにいたが修太が過去を変えたことで手紙を修太に渡すことができた。
- 安藤ミチル - 本田翼: 修太の幼馴染。英国留学中。
- 今日子 - 未来穂香: 学校の地縛霊とされる少女。タイムプリズナーで、修太に様々な警告や助言をする。16歳で時が止まっており、戦前からこの学校にいるという。時空を超えたことがある人にしか今日子を見ることができない。
- 松戸先生 - 吉田羊: 理科教師。オカルト研究会顧問。2年前に戻った修太に催眠をかけようとしたが、自身がかかってしまった。
- 木島芳恵 - 赤間麻里子: 朔の母親。
- 城ヶ崎仁美 - 西田尚美: 修太の母親。
スタッフ
[編集]- 監督:吉田康弘
- 原案:小林弘利
- 脚本:吉田康弘、小林弘利
- 音楽:きだしゅんすけ
- 主題歌:RAM WIRE「何度も」[8](ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
- 挿入歌:竹澤汀「海のみえる街」(ストロボレコード)
- 撮影:千足陽一
- 照明:原由巳
- 録音:照井康政
- 美術:髙橋努
- 衣装:天野多恵
- ヘアメイク:いしいのりこ
- 編集:和田多加
- VFX:スタジオ・バックホーン(鹿角剛)
- ポスプロ:日活スタジオセンター
- 製作者:山口敏功、三木和史、竹村淳子、多井久晃、熊谷典和
- プロデューサー:三木和史
- 共同プロデューサー:梅橋美香
- 宣伝:太秦株式会社
- 製作委員会メンバー:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント、ビデオプランニング、ビデオフォーカス、ワコー、テレビ神奈川
撮影協力
[編集]茅ヶ崎市民病院、藤沢市民エキストラのみなさん、葉山町、逗子市のみなさん、逗子銀座商店街、のんきや、逗子フィルムコミッション、古民家スタジオ・イシワタリ、下妻市、下妻市総合体育館、高萩フィルムコミッション、高萩市のみなさん、茨城県立清松高校、小湊鉄道、栃木県フィルムコミッション、佐野フィルムコミッション、栃木県立足利工業高校、佐野市立田沼西中学校、葛生ジュニアリーダークラブ。
特別協力
[編集]江ノ島電鉄、湘南藤沢フィルムコミッション
製作
[編集]企画・脚本
[編集]原案・脚本の小林弘利は、2006年の細田守監督のアニメ映画『時をかける少女』が好きなプロデューサーから「ああいうのがやりたい」と相談を受けた[9]。しかし小林は『時をかける少女』の世界観は自分が1984年に書いた小説『星空のむこうの国』をパクっているという思いがあり[9]、「"時かけ"ばかりリメイクしないで、オリジナルを作りませんか」と返事し、脚本を引き受けた[9]。日本のタイムループものでは多くはないオリジナル脚本。江の島を舞台にしたのはプロデューサーの家があったからで、ロケハンが楽だろうという理由から[9]。
タイムループの設定等は、小林が好きなジャック・フィニイの小説を取り入れた[9]。劇中にも地縛霊・今日子(未来穂香)にそれを語らせるシーンがある。『時をかける少女』の頃は、主人公がタイムループすることに悩んだり、タイムループの回数は2回程度だったが、以降のループものは「何故か?」のような面倒な理由説明は割愛し、無限にタイムループが行われ、主人公や周りもタイムループを受け容れるものが増えた[10]。観る側もエンタメとしてそれを受け容れる下地が出来た。本作でも城ヶ崎修太(福士蒼汰)が親友・木島朔(野村周平)が死ぬ二年前の前日に何度も戻る[4][5]。未来から来たと修太(福士)が言うと朔(野村)が「デロリアンはどこだ?」と言う。修太(福士蒼汰)が『転校生』の有名なセリフを話す場面もあり、大林映画やループものの過去作品へのオマージュも感じさせる。大量の花火のアイデアは1985年のアメリカ映画『ファンダンゴ』からの引用[9]。戦前から学校にいると話す今日子(未来)の詳細は明かされない。
撮影
[編集]2012年冬に撮影され[3]、半年後の2013年夏に公開された。湘南藤沢フィルムコミッションの全面協力のもと、神奈川県立七里ガ浜高等学校や、鎌倉市稲村ヶ崎、江ノ電鎌倉高校前駅[5]、極楽寺駅[5]、極楽寺トンネル[5]など、江の島周辺で大半のロケが行われた[3][5][6]。バスケ部設定の修太(福士)の練習場面などを映した体育館は、撮影時でもゆうに築50年は超えていると見られる古い体育館で、1976年開校の七里ガ浜高校ではなく、撮影協力でクレジットされる下妻市総合体育館かもしれない。図書館シーンは栃木県立足利工業高校[11]。体育館や図書館、商店街(逗子銀座商店街)など、1970年代1980年代の設定としても通じるようなレトロなロケ地を使用している。また狙いと見られるが、手持ちカメラを多用し、しばしば画面が揺れる。
作品の評価
[編集]興行成績
[編集]最初はミニシアター3館の封切だったが[4]、週末ミニシアター部門興行収入ランキングで1位(興行通信社調べ)となり[4]、全国44館で順次ロードショー公開された[4]。
脚注
[編集]- 1 2 公式サイト
- ↑ “江ノ島プリズム”. JFDB(日本映画データベース). ユニジャパン. 2025年10月3日閲覧。
- 1 2 3 壬生智裕 (2012年12月24日). “本田翼、福士蒼汰の恋心に胸キュン!期待の若手共演のタイムスリップ青春映画公開!”. シネマトゥデイ. シネマトゥデイ. 2025年10月3日閲覧。
- 1 2 3 4 5 “福士蒼汰×本田翼×野村周平『江ノ島プリズム』、人気急騰で上映館数“15倍”!”. CinemaCafé.net. イード (2013年8月13日). 2025年10月3日閲覧。
- 1 2 “江ノ島プリズム”. 立誠シネマプロジェクト. 2025年10月3日閲覧。
- ↑ “福士蒼汰プロフィール”. 研音. 2025年10月3日閲覧。
- ↑ “「何度も」が今夏公開予定映画「江ノ島プリズム」主題歌に決定!|RAM WIRE|ソニーミュージックオフィシャルサイト”. ソニー・ミュージック (2013年5月2日). 2021年7月17日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 小林弘利「新作インタビュー 江ノ島プリズム」『シナリオ』2013年9月号、日本シナリオ作家協会、62–66頁。
- ↑ 【大人気ジャンル】日本が誇るタイムスリップ映画といえば?【夏への扉】【時をかける少女】【東京リベンジャーズ】【サマータイムマシン・ブルース】 – ホイチョイ的映画生活〜この一本〜
- ↑ 栃木県フィルムコミッション ロケ実績 江ノ島プリズム