永井陽右

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永井 陽右(ながい ようすけ、1991年- )は、日本の国際協力活動家、特定非営利活動法人アクセプト・インターナショナル創業者・代表理事。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス, Conflict Studies(紛争研究)修士課程修了[1]

人物[編集]

神奈川県海老名市出身[2]。小学校の時「いじめる側」であった自分が中学3年の時に些細な事でからかわれた際に「いじめの格好悪さ」とそれまでの自分が「いじめる側」であった事の罪悪感にとらわれる[3]。高校時代にニュースでツバルが海に沈むという事を知り衝撃を受けた。同時に「彼方の他者」を強く感じ、他者を慮ることなく「いじめる側」であった自分を改めて反省し悔いる事となった。そしていじめの罪ほろぼしとして誰かを助けたい、助けるなら最もいじめられている人たちに向きあおうと覚悟を決め国際協力・紛争解決の道を志すこととなる[3]

大学は早稲田大学教育学部複合文化学科[1]。大学入学後は「世界で一番困っている他者(国)を助けたい」と考え、1994年にジェノサイドが起こったルワンダの印象が強かった事からその年の夏にルワンダに渡航をする。しかし、ジェノサイド後安定しているルワンダの状況を目の当たりにして、ルワンダは世界で一番困っている国ではないと感じた[4]。一方で、国連の報道や渡航時に立ち寄ったケニアでソマリア難民と接した事で「今、世界で一番困っている国はソマリア」との思いを強くし、2011年日本人学生とソマリア人の若者から成る「日本ソマリア青年機構」を設立。治安悪化の主要因であり潜在的自爆テロリストといわれるソマリアギャングの更生と社会復帰に主な取り組んだ[5]

早稲田大学卒業後はロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの大学院へ進学。専攻はConflict Studies(紛争研究)。ソマリアにてソマリア政府と国連と共にイスラム原理主義組織アル・シャバブの兵士の脱過激化と社会復帰支援にも従事[5]。あくまで「自身にしかできない」領域であると考える紛争解決にこだわり続けるとし[6]、日本ソマリア青年機構を軸に様々な舞台で発言と活動を繰り広げ日本ソマリア青年機構は法人化、さらなる活動範囲を広げるべく2017年4月1日より「NPO法人アクセプト・インターナショナル」と名前を改め、代表理事に就任。テロ組織からの脱退者や逮捕者の更生支援を主な取り組みとしている[7]

経歴[編集]

受賞歴[編集]

  • 2014年 - 第28回人間力大賞(青年版国民栄誉賞)、外務大臣奨励賞受賞、大学生 OF THE YEAR 2015 総合グランプリ受賞
  • 2015年 - 小野梓記念賞特別賞。早稲田大学校友会稲魂賞受賞
  • 2016年 - Gilbert Murray UN Study Awards 2016受賞

選出[編集]

  • 2014年10月 - 世界最大の青年国際会議One Young Worldに日本代表団員として出席
  • 2015年8月 - Kruger Cowne Rising Star Programmeにて世界のユースリーダー30名に選出
  • 2016年12月 - 日経ビジネス「次代を創る100人」に選出
  • 2018年8月 - Forbes Japan「30 UNDER 30 JAPAN 2018」に選出

著書[編集]

  • 『僕らはソマリアギャングと夢を語る――「テロリストではない未来」をつくる挑戦』 英治出版, 2016年
  • 『ぼくは13歳、任務は自爆テロ。――テロと紛争をなくすために必要なこと』合同出版, 2017年

脚注[編集]

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出典[編集]

参考文献[編集]

  • 永井陽右『僕らはソマリアギャングと夢を語る―「テロリストではない未来」をつくる挑戦』英治出版、2016年。ISBN 978-4-86276-222-1

外部リンク[編集]