水酸化金(III)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
水酸化金(III)
Gold(III) hydroxide[1]
識別情報
CAS登録番号 1303-52-2
EC番号 215-120-0
特性
化学式 Au(OH)3
モル質量 247.989 g/mol
外観 黄褐色の粉末
密度 ? g/cm3
融点

100℃以下で分解

への溶解度 不溶
溶解度 酸に可溶
危険性
安全データシート(外部リンク) Oxford
Rフレーズ R36 R37 R38
Sフレーズ S26 S37 S39
関連する物質
その他の陰イオン 塩化金(III)
酸化金(III)
その他の陽イオン 水酸化銅(II)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

水酸化金(III)(すいさんかきん、: Gold(III) hydroxide)は水酸化物で、化学式Au(OH)3で表される無機化合物。140℃に加熱すると分解して酸化金(III)になる。両性物質である。Au3+の水溶液に塩基を加えると黄褐色の沈殿として得られる。

用途[編集]

医薬品陶磁器の製造、金めっきダゲレオタイプ触媒[2]などに用いられる。

脚注[編集]

  1. ^ Lide, David R. (1998), Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.), Boca Raton, FL: CRC Press, pp. 4-59, ISBN 0849305942 
  2. ^ http://www.cata.ucl.ac.be/printed/p100-idakiev.doc