気付け薬
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気付け薬(きつけぐすり、英語: Smelling salts、ammonia inhalants、spirit of hartshorn、sal volatile)は、気を失いそうな人、失神した人、スポーツ選手が倒れそうな時や気合いを入れる時に嗅がせる化合物である。スメリングソルト、気付薬、 嗅ぎ塩とも呼ばれる。
概要
[編集]ローマ時代から使用されており、博物学者プリニウスは Hammoniacus sal と記述している[2]。その後、カンタベリー物語や錬金術などで記述がみられる。17世紀には鹿(ハーツ)の角や蹄から得られたため、ハーツホーンソルト、ハーツホーン・スピリットと呼ばれた[2]。
使用例
[編集]スポーツ選手
[編集]交感神経を刺激する興奮剤であることから、意識の喪失に対して抵抗力が得られ、普段の力以上の力を発揮できる。そのためパワーリフティングなどの多くのスポーツ選手が使用している。ボクシング選手も使用していたが、多くの競技会でドクターストップの判断が難しくなるため禁止された[2]。2005年、元アメリカンフットボール選手のマイケル・ストレイハンは、NFLプレイヤーのうち70-80%くらいが使用していると見ているとコメントしている[3]。
リスク
[編集]気付け薬としての低濃度での使用では問題ないが、長時間高濃度のアンモニアガスを嗅いでいると呼吸停止や意識障害が起きる。また、鼻粘膜や口腔粘膜を傷付ける可能性があるので、10–15cm離して使用する。
スポーツの世界では、医師によるドクターストップの判断が難しくなるため、使用を自粛する場合がある。
その他の気付け
[編集]気付け薬ではなくワインやブランデーを口に含ませることもあった[4]。
シャーロック・ホームズシリーズでは、気付けとしてブランデーが使われるシーンが何度か登場する(『第二の汚点』など)。
出典
[編集]- ↑ “Mackenzies Smelling Salts”. Electronic Medicines Compendium (2007年3月). 2009年1月3日閲覧。
- 1 2 3 4 McCrory, P (2006). “Smelling Salts”. British Journal of Sports Medicine 40 (8): 659–660. doi:10.1136/bjsm.2006.029710. PMC 2579444. PMID 16864561 2009年1月3日閲覧。.
- ↑ “Investigation: Ammonia sniffing popular in NFL”. Florida Times-Union. (2005年2月3日) 2016年9月29日閲覧。[リンク切れ]
- ↑ 日本大百科全書(ニッポニカ). “気つけ薬(きつけぐすり)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2026年1月31日閲覧。