段葛

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段葛 (2005年11月)

段葛(だんかずら)とは、神奈川県鎌倉市鶴岡八幡宮参道若宮大路のなかで、二の鳥居から鶴岡八幡宮までの車道より一段高い歩道をいう。終着点には三の鳥居があり、鶴岡八幡宮の境内へと到る。神奈川県指定史跡。なお、若宮大路は一部が国の史跡に指定されており、神奈川県道21号横浜鎌倉線の一部である。

構造[編集]

若宮大路の道の中央に、幅9メートル(5)、高さ45センチメートル(15)の一段高くなっている他の道路では見られない特異な構造部分を指し、両側は石を重ねて押さえてある[1]鎌倉時代に作られたものとみられているが、現在の遺構は中世当初に作られたものではなく、近世になってから幾度も作り直されたものである[1]。また、鎌倉幕府が攻め込まれるのを防ぐために、二の鳥居から鶴岡八幡宮に向かうにつれて、道幅が徐々に狭くなるようになっており、遠近法によって、実際の距離より長く見えるようになっている。

沿革[編集]

鎌倉時代は作道と呼ばれていた[要出典]源頼朝などの武将が鎌倉に住むにつれて山を削り、少ない平地を増やして屋敷地を造成した。そのために山の保水力が低下し、雨が降るたび若宮大路に土砂や水が流れ込み、道がぬかるんで歩き辛くなったために、道から一段高い道を建設したのが段葛である。低湿地に石を置いて整えたものであることから置道(おきみち)と呼ばれていたこともあり、特定の地位や高貴な人のための通路であったと見られている[1]

過去は一の鳥居からの参道であったが、横須賀線の建設により、一の鳥居から二の鳥居の間が撤去された。

2014年10月より改修工事が行われ、2016年3月に完成した。通り初めには中村吉右衛門らが参加した[2][3][4][5]。 この平成の大改修で路面は舗装され、右画像のような土剥き出しの部分はなくなり、老木化したも全て植え替えられ、石灯籠も一新されている。

桜の木が左右に多く植えられており、春になると桜の名所として沢山の花見客が訪れる。また、段葛脇の参道で人力車に乗ると風を浴びながら花を見ることもできる[6]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 武部健一 2015, p. 84.
  2. ^ 鎌倉・鶴岡八幡宮の段葛 横断開口部、大幅減も 11月にも再整備着工”. 神奈川新聞 (2014年9月12日). 2014年12月26日閲覧。
  3. ^ 鶴岡八幡宮の参道「段葛」全面改修 10月から通行止め”. 朝日新聞 (2014年9月12日). 2014年12月26日閲覧。
  4. ^ 鶴岡八幡宮、「段葛」で通り初め 歌舞伎役者ら桜咲く中”. 神奈川新聞 (2016年3月30日). 2016年4月1日閲覧。
  5. ^ 段葛通り初め 鶴岡八幡宮”. 神奈川新聞 (2016年3月31日). 2016年4月1日閲覧。
  6. ^ 段葛の上は車両通行禁止。

参考文献[編集]