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武雄神社 (武豊町)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
武雄神社

拝殿
地図
所在地 愛知県知多郡武豊町上ケ8
位置 北緯34度51分22.8秒 東経136度55分16.1秒 / 北緯34.856333度 東経136.921139度 / 34.856333; 136.921139 (武雄神社 (武豊町))座標: 北緯34度51分22.8秒 東経136度55分16.1秒 / 北緯34.856333度 東経136.921139度 / 34.856333; 136.921139 (武雄神社 (武豊町))
主祭神 須佐之男命(主祭神)
社格 従三位
帳内社
郷社
創建 (論)奈良時代以前
本殿の様式 流造
別名 天王
地図
武雄神社の位置(愛知県内)
武雄神社
武雄神社
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武雄神社(たけおじんじゃ)は、愛知県知多郡武豊町上ケにある神社。『尾張国内神名帳』の知多郡「武雄天神」に比定されている。

祭神

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主祭神[1]
その他の祭神[1]

歴史

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近世まで天王と称され、知多郡長尾村の氏神であった。貝塚の上に境内があり、創建年は定かでないが奈良時代以前とする説がある[1]鎌倉時代中期からは長尾城[2]という城郭の一部として祀られた[3][4]承久3年(1221年)の承久の乱後には山城国醍醐から代官として赴任した岩田氏が長尾城の城主となり、岩田氏の末裔が武雄神社の神官を務めている[3][4]天文年間と弘治年間に岩田氏によって社殿が修造された際の棟札が残るという。江戸前期成立の『寛文村々覚書』には「長尾村...天王 弥大夫持分 前々除」とある。

江戸期天野信景によって『尾張国内神名帳』の知多郡「武雄天神」に比定され、定説となった。当社が武雄天神に比定されたのは、所在地が長尾村で「長尾」を「たけお」と訓じることができるためである。「武雄天神」の名は『延喜式神名帳』や『尾張国内神名帳』(貞治本・元亀本)には記載されていない。記載があるのは『尾張国内神名帳』のうち甚目本や正徳本など一部の写本のみで、「従三位 武雄天神」とある。

1872年明治5年)には村社に列格された[5]1878年(明治11年)に郡区町村編制法の施行によって知多郡長尾村と大足村が合併する際には、長尾村の氏神である武雄神社と大足村の氏神である豊石神社から一字ずつを取って武豊村と命名された。1923年大正12年)時点の境内地面積は2514坪、氏子数は664人だった[6]

1940年昭和15年)4月には郷社に列格された[5]。戦後には神社本庁に所属して七級社に指定されたが、1955年(昭和30年)4月には愛知県神社庁によって四級社(旧国幣社格相当)に指定され、知多半島随一の社格を持つ神社となった[5]。武豊町にある旧郷社は武雄神社と知里付神社(ちりゅうじんじゃ)の2社のみである[5]

境内

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  • 本殿
  • 拝殿
  • 齋館
  • 社務所 - 長尾会館と呼ばれる。
  • 鳥居 - 一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居。
  • 蕃塀(ばんぺい) - 檜皮葺。
  • 狛犬 - 1931年(昭和6年)に製作された陶器製(常滑焼)の狛犬。
  • 手水舎
  • 御井戸(みいど) - 御神水が湧き出る井戸。御井社(みいしゃ)が祀られている。
  • 御神水(ごしんすい) - 神棚への供物、敷地への散水、禊など心身の清浄に用いる。
  • 御神木(ごしんぼく) - 樹齢100年以上のヒイラギ。厄除けのために境内北東(鬼門の方角)にある。武豊町の「大樹百選」に登録されている。

祭礼

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毎年4月15日に最も近い土曜・日曜に例祭の長尾地区祭礼を行っている[1]。御山車神事(おくるましんじ)では各地区から6輌の山車が奉納され、境内に曳き込み・曳き出しされる。江戸初期に初めて御山車神事(おくるましんじ)が行われた[1]。明暦年間から萬治年間、尾張藩藩士の大島四郎兵衛藤原久成が領主になると、自ら神輿を奉献して華やかな祭礼を行うようになった[1]

社叢は「月読みの森」と呼ばれ、かつては満月の夜に境内で和歌が詠まれた[3]。毎年旧暦8月15日(仲秋の名月)には名月祭が開催され、講演祭・音楽祭・朗読祭などの境内行事が行われている[3]

現地情報

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所在地
アクセス

脚注

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  1. ^ a b c d e f 武雄神社について 公式サイト
  2. ^ 長尾城 愛知のお城めぐり
  3. ^ a b c d 武雄神社 武豊町観光協会[リンク切れ]
  4. ^ a b 武豊町の寺社”. 2025年10月12日閲覧。 武豊町観光協会
  5. ^ a b c d 武豊町誌編さん委員会『武豊町誌 本文編』武豊町、1984年、837-838頁
  6. ^ 知多郡役所『知多郡史 下巻』知多郡役所、1923年

外部リンク

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尾張国知多郡の帳内社一覧(式内社を除く)


神階・社名 比定社 位置 備考
従一位上 智鯉鮒名神
智里付明神
知里付神社 愛知県知多郡武豊町東大高池田34
従二位上 日長天神 日長神社 愛知県知多市日長森下4
従二位上 成石名神
成石天神
(論)成石神社 愛知県半田市宮本町4丁目106-8
(論)成岩神社 愛知県半田市有楽町1丁目 13
従二位上 常石天神
トコナへ天神
(論)常石神社 愛知県常滑市奥条7丁目23
(論)神明社 愛知県常滑市栄町6-200
(論)熊野神社 愛知県知多郡美浜町時志北郷中
従二位上 天尾名神 天尾神社 愛知県東海市大田町清水脇37
正四位下 櫟屋天神 (論)八社神社 愛知県知多市金沢郷中33-1
(論)県神社 愛知県知多郡武豊町大字冨貴字森南44
正四位下 杞摩加天神
加祀摩天神
加知麻天神
(論)日間賀神社 愛知県知多郡南知多町日間賀島北地72
従三位上 壬生天神 (論)壬生神社 愛知県知多郡美浜町河和岡ノ脇
(論)入見神社 愛知県知多郡南知多町大字内海字中之郷21
従三位上 冨具天神 冨具神社 愛知県知多郡美浜町大字野間字冨具崎65
従三位上 伊具智天神
伊久知天神
伊久智神社 愛知県知多郡東浦町生路森腰79
従三位上 阿奈志天神 阿奈志神社 知多郡美浜町大字豊丘字五宝75
従三位上 荒太天神 荒太神社 愛知県東海市荒尾町稲葉45
従三位 野間天神 野間神社 愛知県知多郡美浜町上野間高川16
従三位 武雄天神 武雄神社 愛知県知多郡武豊町上ケ8 熱田本は脱簡
従三位 海榅天神 (論)海椙神社 愛知県常滑市森西町3-29 熱田本は脱簡
(論)津島神社 愛知県常滑市樽水町4-78
従三位 豊石天神 (論)豊石神社 愛知県知多郡武豊町明神戸60 熱田本は脱簡
(論)北原天満宮 愛知県知多郡阿久比町白沢
従三位 須男天神 (論)須男神社 愛知県知多郡南知多町大字豊浜字鵞麦5 熱田本は脱簡
(論)津島社 愛知県知多郡南知多町大字豊浜字鳥居28
従三位 神前天神 神前神社 愛知県半田市亀崎町2丁目92 熱田本は脱簡
従三位 廣石天神 (論)廣石神社 愛知県常滑市広目字竹之奥15 熱田本は脱簡
従三位 箭比天神 (論)箭比神社 愛知県知多郡阿久比町矢高石根37 熱田本は脱簡
(論)八幡神社 愛知県常滑市矢田字谷海道53
従三位 三御天神
美御天神
(論)天満社 愛知県常滑市金山字西下手39 熱田本は脱簡
(論)熊野神社 愛知県常滑市熊野町2-77
従三位 小倉天神 (論)小倉神社 愛知県常滑市大野町2丁目164 熱田本は脱簡
(論)小倉天神社 愛知県常滑市小倉町2-25
従三位 鍬山天神 (論)諏訪神社 愛知県常滑市大字金山字菖蒲池61 熱田本は脱簡
(論)子安神社 愛知県大府市共和町子安90
従三位 乃野天神 乃野神社 知多郡南知多町山海橋詰52 熱田本は脱簡
従三位 久須天神 久須神社 愛知県知多郡南知多町内海楠35 熱田本は脱簡
従三位 業葉天神 業葉神社 愛知県半田市東本町2丁目18 熱田本は脱簡