| この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "正軸体" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2019年1月) |
正軸体(せいじくたい、cross-polytope)は、2次元の正方形、3次元の正八面体、4次元の正十六胞体を各次元に一般化した正多胞体。
なお、定義によっては形式的に0次元正軸体は点、1次元正軸体は線分となるが、正軸体一般の性質の一部が成り立たないため、0次元・1次元に正軸体は存在しないとすることが多い。
体(ベータたい)ともいい、n 次元正軸体を
と書く。
正単体、超立方体(正測体)と並んで、5次元以上での3種類の正多胞体の1つである。
正軸体を作図するには、座標
の巡回
を頂点とし、最も近い(距離
の)2点ずつを辺で結ぶ。最も近い3点ずつが面を構成し、m + 1 (0 ≤ m ≤ n - 1) 点ずつが m 次元面を構成する。
なおこの作図は、超立方体
の双対の作図と等価である。
またこうして作図された正軸体は、n 次元ユークリッド空間を
で表して
でも定義できる。
特にことわらない限り、辺の長さが a の n (≥ 2) 次元正軸体について述べる。
超体積は
超表面積は
である。
ファセット(n - 1 次元面)は n - 1 次元正単体である。したがって一般に、 m (0 ≤ m ≤ n - 1) 次元面は m 次元正単体である。例えば正十六胞体(4次元正軸体)の面(2次元面)は正三角形(2次元正単体)、胞(3次元面)は正四面体(3次元正単体)である。また m 次元面の超体積は、正単体の超体積の公式より、
である。
対角線の長さは、作図法より
で、全て直交する。
m (0 ≤ m ≤ n - 1) 次元面の個数は
である。これはパスカルのピラミッド(英語版)の第 n + 1 段の三角形の第 m + 2 段の数字の総和に等しい。反対側のファセットの中心同士を結ぶ線に沿って見た場合、次元面たちは数字通りのグループに分割される。これは、
を二項展開し、
を三項展開することで示すことができる。特に、頂点(0次元面)は
個、ファセットは
個である。
はパスカルの三角形の第 n + 1 段の m + 2 番目の数字であり、n - 1 次元単体の m 次元面の個数である。
m (0 ≤ m ≤ n - 2) 次元面に集まるl (m + 1 ≤ l ≤ n - 1) 次元面の個数は
である。これはパスカルのピラミッドの第 n - m 段の三角形の第 l - m + 1 段の数字の総和に等しく、 n - m - 1 次元正軸体の l - m - 1 次元面の個数である。
双対は超立方体(正測体)である。