檜図屏風

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『檜図屏風』
Kano Eitoku - Cypress Trees.jpg
作者狩野永徳
製作年1590年
寸法170.3 cm × 460.5 cm (67.0 in × 181.3 in)
所蔵東京国立博物館

 「檜図屏風」(ひのきずびょうぶ)は、安土桃山時代の絵師・狩野永徳による16世紀の屏風作品。4曲1双・紙本着色[1]国宝に指定されている。伝永徳筆。

概要[編集]

大きなの樹が幹をうねらせる様子が、力強く華やかに描かれている。桂宮家旧蔵。元は八条宮邸の障壁画であったと伝えられ、八条宮家の後身である桂宮に伝来し、明治14年(1881年)宮家廃絶後は宮内庁に移管され、更に主殿寮から東京国立博物館に移管された。経年劣化による絵の具剥落や亀裂拡大の危険、襖を屏風に改装したことによって生じた各扇間の図様の不連続を解消すべく、2012年10月から2014年3月にかけて全面的な修理が施された[2][3][4][5]。修理までは八曲一隻だったが、四曲一双に改められた。八曲一隻のままでは第4扇目と第5扇目の間で檜の枝に大きなズレが解消せず、修理後は変形を抑えるため下地骨自体を丈夫にするため屏風自体がより重く厚くなり、作品の移動や取り扱いがより困難になるなどの問題がある。元々の状態に近い襖4面に戻すのも検討されたが、上下の画面がどの程度切り取られていたかは不明で必ずしも当初の姿とは言えず、保管時の安全性を確保できる収納方法が無く、屏風装の方がはるかに保存性が高いという理由から見送られた。そこで、おそらく過去に一度もこの形態だったことがないという弱点はあるものの、総合的には最も保存や取り扱いが良く、図様の不連続も解消される四曲一双に改められた[6]

脚注[編集]