橋口収

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橋口 收(はしぐち おさむ、1921年9月 - 2005年7月13日)は、日本官僚広島銀行頭取広島商工会議所会頭だった人物。

来歴・人物[編集]

大蔵官僚としては主計局長に就任、事務次官に昇格する者と思われたが、田中角栄内閣下で編成した1974年度予算が首相の指示で放漫財政になったためこれに反対、角福戦争に半ば巻き込まれる形で事務次官に就任できず、新設の国土庁事務次官に押し込まれた(事務次官に就任したのは、田中角栄が推した大蔵省同期の高木文雄主税局長)。主計局長になりながら事務次官の座を逃したのは、福田赳夫以来のことであった[1]

退官後は、公正取引委員会委員長広島銀行頭取、同会長を歴任した。広島銀行会長在任中に、広島に本社のあるマツダフォードとの提携事業をまとめた。

略歴[編集]

人物[編集]

日本銀行副総裁の武藤敏郎は娘婿にあたる。 伝記文学・美術に造詣が深かった。

著作[編集]

  • 『饒舌と寡黙 愚痴の随想』サイマル出版会、1976年、新版1995年
  • 『新財政事情 大蔵官僚がみた国家財政の実像』サイマル出版会、1977年
  • 『美のフィールドワーク』創世記、1980年
  • 『若き官僚たちへの手紙』日本工業新聞社〈大手町ブックス〉、1983年
  • 『二十一世紀へのメッセージ 若きビジネスリーダーへ』金融財政事情研究会、1991年
  • 『「近代」の座標軸を求めて 文明・文化そぞろある記』金融財政事情研究会、1997年
  • 『[小説]銀行頭取』 経済界、2005年 没後に刊行

脚注[編集]

  1. ^ 倉山, p. 176.

参考文献[編集]

  • 倉山満 『検証 財務省の近現代史』 光文社新書、2012年3月20日ISBN 978-4-334-03674-4
  • 真渕勝 『大蔵省統制の政治経済学』 中央公論社〈中公叢書〉、1994年。