横浜商科大学高等学校

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横浜商科大学高等学校
地図北緯35度29分6.8秒 東経139度33分12.6秒 / 北緯35.485222度 東経139.553500度 / 35.485222; 139.553500座標: 北緯35度29分6.8秒 東経139度33分12.6秒 / 北緯35.485222度 東経139.553500度 / 35.485222; 139.553500
過去の名称 横浜第一商業学校
横浜第一商業高等学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人横浜商科大学高等学校
校訓 安んじて事を託さるゝ人となれ
設立年月日 1941年
創立記念日 4月17日
創立者 松本武雄
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
商業科
スポーツ科
学期 3学期制
学校コード D114310000286 ウィキデータを編集
高校コード 14520D
所在地 241-0005
神奈川県横浜市旭区白根七丁目1番1号
外部リンク 公式ウェブサイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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横浜商科大学高等学校の位置(神奈川県内)
横浜商科大学高等学校

横浜商科大学高等学校(よこはましょうかだいがくこうとうがっこう)は、神奈川県横浜市旭区白根七丁目に所在する私立高等学校。略称は商大(しょうだい)。

概要[編集]

学校創設日は1941年4月17日であり、横浜商科大学(以下、商科大)より長い歴史を持つ高等学校となっている。この高校と商科大とは、お互いの設置者がそれぞれ異なる「姉妹校」とされている。しかし、商科大への特別指定校推薦枠は現在でも設けられており、基準点以上の者は選考は書類審査と面接のみで進学することが可能となっている[要出典]

沿革[編集]

(沿革節の主要な出典は公式サイト)[1]

  • 1940年 - 財団法人吉沢学園学校設置認可
  • 1941年
    • 1月 - 現在の横浜商科大学つるみキャンパス所在地に横浜第一商業学校設立。
    • 4月 - 横浜第一商業学校開校
  • 1951年 - 私立学校法に基づき学園組織を財団法人吉沢学園を学校法人吉沢学園に改組
  • 1963年 - 普通科の生徒募集を開始。
  • 1966年 - 校地を旭区白根町に移転する。
  • 1975年 - 校名を横浜商科大学高等学校に改称。
  • 1978年 - 法人の再編により、設置者が学校法人吉沢学園から学校法人横浜商科大学高等学校に移管する。
  • 2001年 - 創立60周年記念として新校舎が完成した。
  • 2003年 - 男女共学校となる。
  • 2006年 - 卒業生が30000人を超える。
  • 2008年 - 男子制服の色を黒から紺色に変更した。
  • 2014年 - 松本良彦(1928-2015)が理事長職を退任し、松本一彦が就任した。

教育課程[編集]

普通科[編集]

普通科は「特進コース」,「進学コース」,「スポーツ選抜コース」の三者に分かれている。なお、スポーツ選抜コースを除くコースでは2年次で文系,理系の選択を行う。

特進コース[編集]

「大学進学のための幅広い知識と学力を身につける」コースである。 平日で週あたり3,4日の7時限授業(全学年),隔週土曜日授業(1,2年),計10日の夏期講習(全学年),計5日の冬期講習(1,2年)を、該当する特進コースの生徒は全員参加し、難易度の高い大学入試に対応する能力を身につける。但し、法政大学を除くMARCHレベル以上の大学の合格実績は2019年現在存在しない[2]

進学コース[編集]

「多様な進路に対応できるコース」としている。1学年では基礎学力と苦手科目の克服に力を入れている。2学年からは文系と理系に分かれて、希望進路にあった学習を進めていく。基本的には6時間授業で平日のみの授業だが、希望者等には7時間目授業や隔週土曜日での授業が行われている。成績や選考結果等によっては、特進コースへの編入は可能。

スポーツ選抜コース[編集]

「基礎学力の向上に重点を置き、科目をバランスよく履修できる」コースとしている。「このコースの全生徒が運動部に所属し、体育実技や理論などさまざまな角度からスポーツに取り組み、将来指導的役割を担う人材の育成にも努めている」としている。 また情報科目にも力を入れていることが特徴で、基本的な操作や情報分析力を身につけることを目標としている。

商業科[編集]

商業科は「国際観光コース」,「会計情報コース」の二者に分かれている。

国際観光コース[編集]

観光業界で使われる基本的な英会話をはじめ、さまざまな分野を学ぶコースである。ホテルのマナーを身につけ、ホスピタリティ精神を養う。

このコースでは、横浜市内のホテルでのインターンシップ(3年次)や横浜商科大学観光マネジメント学科と提携した体系的な高大一貫教育を実施している。

会計情報コース[編集]

会計系,情報系の授業をカリキュラムに組み込んでいる。

この会計系の授業では、帳簿をつける際の基礎となる仕訳の作業、決算報告のための書類作成,原価計算やパソコンを用いた会計を学習する。

情報系の授業では、表計算ソフトを用いた売上グラフの作成、画像を取り込んだビジネス文書の作成方法や、ビジネスに関するデータの整理や検索方法について学習する。

[3]

部活動[編集]

文化部[編集]

運動部[編集]

野球部[編集]

男子バスケットボール部[編集]

  • 全国大会出場回数 夏5回・冬5回
    • 2002年夏(1回戦敗退)
    • 2002年冬(ベスト16)
    • 2003年夏(ベスト16) 
    • 2003年冬(ベスト16)

過去に存在した部活[編集]

その他[編集]

  • 日本で初めてのインテリジェントビル校舎がある(1987年竣工)。[4][5]

著名な出身者[編集]

プロ野球選手
サッカー選手
バスケットボール選手
その他スポーツ
芸能
その他

事故・訴訟[編集]

柔道部における訴訟[編集]

2008年5月3日、同高校柔道部において、柔道初心者の男子生徒(当時1年生)が神奈川県高等学校柔道大会兼関東高等学校柔道大会県予選会の応援(雑用)に同行したが、事前準備無しで出場選手を相手にした投げ込み練習に参加させられ、その際数名の選手に大外刈など数回投げられた後、意識不明,急性硬膜下血腫を発症させ、遷延性意識障害(寝たきり)の後遺症を起こした。事故から約2週間後、過失責任は学校側に無い旨の内容証明を本校より当該生徒の家族宛てに送付した後、被害生徒本人と両親が同校に逸失利益や介護費など約2億5600万円の損害賠償を求め提訴した。横浜地方裁判所は2013年2月15日にて原告の請求を棄却したが、東京高等裁判所難波孝一裁判長)は2013年7月13日に、学校法人横浜商科大学高等学校に対して約1億7000万円の支払いを命じる判決を下した[注 1]

交通[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ この時、『生徒は4月20日に顧問に対し、頭痛について病院を受診し医師の診察を受け脳CT検査を施行したが、異常は認められず脳震盪と診断されたので大丈夫である旨の報告を行い、頭痛、吐き気、食欲不振の症状が出てもこれを学校に知らせなかった。また、生徒の両親らにおいても、生徒の上記症状が自宅でも発生していたことに照らせば、これを認識していたが父らも上記症状を学校に知らせなかった。両親が生徒に頭痛等の症状があることを本大会前に学校に知らせておけば、顧問が生徒をこの練習に参加させない旨の指示を事前に出すなどの対応策がとられ、この事故が回避された可能性もあったという理由で過失相殺あり(事件番号 平成25年(ネ)第1862号 東京高等裁判所 判例時報2195号、判例タイムス1393号)』とした。

出典[編集]

  1. ^ 教育方針 - 横浜商科大学高等学校
  2. ^ 卒業後の進路について(pdf)
  3. ^ 教育内容 - 横浜商科大学高等学校
  4. ^ 横浜商科大学高等学校CAVセンター - ウェイバックマシン(2016年3月13日アーカイブ分)(株)横浜建築研究所.2020年1月15日閲覧
  5. ^ 松島 仁之(建築家) - ウェイバックマシン(2010年1月15日アーカイブ分)(株)横浜建築研究所.2020年1月15日閲覧

外部リンク[編集]