権近

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権近
各種表記
ハングル 권근
漢字 權近
発音: ヒュジョン
ローマ字 Gwon Geun
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権近(ごんきん、クォン・グン、권근、1352年1409年2月14日)は高麗李氏朝鮮の文臣、儒者。初名は晋、字は可遠、思叔。号は陽村。諡号は文忠。孫に権擥がいる。

人物[編集]

慶尚道安東出身。李穡の門人で朱子学を修め、18歳で文科に及第、成均館大司成等を歴任したが、高麗時代末期には政争に巻き込まれ流配された。李朝建国後には、議政府参政事等を歴任、私兵の廃止を主張して王権確立に努力したほか、対明関係改善に功があった。文学、経学に優れ、経世の文書や事大の表箋など、高麗時代の公文書の多くを撰述した。太宗の即位の際には「受禅の教書」を作成した。著書に「陽村集」「入学図説」「礼記浅見録」等がある。

参考文献[編集]

  • 「世界大百科事典」平凡社 2007年
  • 「アジア人物史 第7巻」集英社 2022年