楊海英

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
楊 海英
よう かいえい
人物情報
生誕 (1964-09-15) 1964年9月15日(54歳)
中華人民共和国の旗 中華人民共和国内モンゴル自治区オルドス
国籍 中華人民共和国の旗 中華人民共和国日本の旗 日本
出身校 北京第二外国語大学日本語学科
総合研究大学院大学
学問
活動地域 日本の旗 日本
研究分野 文化人類学
研究機関 静岡大学人文社会科学部
静岡大学大学院人文社会科学研究科
学位 文学博士
称号 教授
主な受賞歴 司馬遼太郎賞
大同生命地域研究奨励賞
樫山純三
テンプレートを表示

楊 海英(よう かいえい、ヤン・ハイイン、1964年昭和39年)9月15日 - )は、中華人民共和国内モンゴル自治区南モンゴル)出身の文化人類学者。モンゴル名はオーノス・チョクト[1]、日本に帰化した後の日本名は大野旭[1]で、「楊海英」は中国のペンネームである[1]

略歴[編集]

内モンゴル自治区オルドス生まれ。北京第二外語学院大学日本語学科卒[1]1989年平成元年)訪日。別府大学の研究生、国立民族学博物館総合研究大学院大学で文化人類学の研究を続けた[1]中京女子大学助教授を経て、1999年(平成11年)静岡大学助教授。内モンゴル人民革命党粛清事件についての研究をすすめた。2000年(平成12年)、日本へ帰化[1]

2006年(平成18年)、静岡大学教授。2011年(平成23年)、『墓標なき草原:内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』で司馬遼太郎賞を受賞。

内モンゴル人民革命党粛清事件に関する幼少期の「恐怖の記憶」として、「人民の敵」と認定されると、裁判をせずに殺害されたこと、また楊家も私刑や家財の略奪を受けたことなどを回想しており[1]、「母が毎晩の(強制参加の)政治集会から帰ってくるたび、『今日はあの人が死んだよ』と教えられた。とにかく、周りの人がどんどん死んでいく。とても怖かった」と述べている[1]

受賞[編集]

著作[編集]

単著[編集]

編著[編集]

  • Manuscripts from Private Collections in Ordus, Mongolia I, Mongolian Culture Studies I, International Society for the Study of the Culture and Economy of the Ordos Mongols(OMS e. V.), P402, 2000, Köln, Germany.
  • Manuscripts from Private Collections in Ordus, Mongolia II, Mongolian Culture Studies II, International Society for the Study of the Culture and Economy of the Ordos Mongols(OMS e. V.), P450, 2001, Köln, Germany.
  • 『中国以外で刊行されたオルドス・モンゴルに関する文史資料の研究』(モンゴル文) 312頁。中国内蒙古人民出版社 2001
  • 『ランタブーチベット・モンゴル医学古典名著』大学教育出版 2002
  • 『オルドス・モンゴル族オーノス氏の写本コレクション』国立民族学博物館・地域研究企画交流センター 2002年3月
  • Subud Erike: A Mongolian Chronicle of 1835. Mongolian Culture Studies VI, International Society for the Study of the Culture and Economy of the Ordos Mongols(OMS e. V.), P288, 2003, Köln, Germany.
  • 『蒙古源流-内モンゴル自治区オルドス市档案館所蔵の二種類の写本』204頁。モンゴル学研究基礎資料:風響社 2007 ISBN 978-4894898721
  • 『モンゴル人ジェノサイドに関する基礎資料』風響社 2009-刊行中(10巻目まで) ISBN 978-4894898813
  • 『王朝から「国民国家」へ―清朝崩壊100年』勉誠出版〈アジア遊学〉2011年 ISBN 978-4585226147
  • 『フロンティアと国際社会の中国文化大革命』中国書店 2016年 ISBN 978-4904213421
  • 『『十善福白史』と『輝かしい鏡』 オルドス・モンゴルの年代記』117頁。モンゴル学研究基礎資料:風響社 2018
  • 『中国が世界を動かした「1968」』藤原書店 2019年

共編著[編集]

  • (新間聡)『チンギス・ハーンの末裔 現代中国を生きた王女スチンカンル』草思社 1995年7月 ISBN 978-4794206084
  • 『チンギス・ハーンの《金書》』(Qurchabaghaturと共著,モンゴル文)中国内蒙古文化出版社 2001年6月
  • Janggiy-a Qutughtu: A Mongolian Missionary for Chinese National Identification. Mongolian Culture Studies V (Uradyn E. Bulagと共著), International Society for the Study of the Culture and Economy of the Ordos Mongols(OMS e. V.), P90, 2003, Köln, Germany.
  • (巴図吉日嘎拉 中国語)『阿爾寨石窟 成吉思汗的仏教記念堂興衰史』風響社 2005年7月 ISBN 978-4894898707
  • (巴図吉日嘎拉と共著 中国語)『阿爾寨石窟』中国内蒙古阿爾寨石窟保護研究所 2006年7月
  • 松原正毅小長谷有紀共編)『ユーラシア草原からのメッセージ 遊牧研究の最前線』平凡社 2005年 ISBN 978-4582441055
  • (雲広共編)『内モンゴル自治区フフホト市シレート・ジョー寺の古文書』モンゴル学研究基礎資料:風響社 2006年 

文革史料シリーズ[編集]

内モンゴル自治区の文化大革命モンゴル人ジェノサイドに関する基礎資料

  • 1.『滕海清将軍の講話を中心に』 2009年 風響社
  • 2.『内モンゴル人民革命党粛清事件』 2010年 風響社
  • 3.『打倒ウラーンフー(烏蘭夫)』 2011年 風響社
  • 4.『毒草とされた民族自決の理論』 2012年 風響社
  • 5.『被害者報告書(1)』 2013年 風響社
  • 6.『被害者報告書(2)』 2014年 風響社
  • 7.『民族自決と民族問題』 2015年 風響社
  • 8.『反右派闘争から文化大革命へ』 2016年 風響社
  • 9.『紅衛兵新聞(一)』 2017年 風響社
  • 10.『紅衛兵新聞(二)) 2018年 風響社
  • 11.『加害者に対する清算』 2019年 風響社

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h (50)静岡大教授の楊海英さん 己を見つめ生涯の仕事知る”. sankei.jp.msn.com. 2019年2月11日閲覧。
  2. ^ 楊 海英(大野 旭) - 公益財団法人大同生命国際文化基金
  3. ^ 静岡大学のホームページへhttps://tdb.shizuoka.ac.jp/RDB/public/Default2.aspx?id=10604&l=0
  4. ^ 受賞・表彰人文社会科学部社会学科 大野旭教授が第3回「国基研 日本研究賞」を受賞しました。”. 静岡大学  (2016年7月8日). 2019年7月12日閲覧。
  5. ^ [seiron-sankei.com/taisyoukokuti 正論大賞受賞者決定 | Web「正論」|Seiron]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]