森泰斗
森泰斗 | |
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大井10Rパドック(2023年7月12日) | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 千葉県市川市 |
生年月日 | 1981年1月11日(43歳) |
身長 | 168cm |
血液型 | AB型 |
騎手情報 | |
所属団体 | 千葉県競馬組合 |
所属厩舎 | 千葉県騎手会 |
勝負服 |
胴青・緑ダイヤモンド、袖青 胴青・桃ダイヤモンド、袖青(北関東) |
初免許年 | 1998年 |
免許区分 | 平地競走 |
騎手引退日 | 2024年11月30日 |
重賞勝利 | 71勝 |
森 泰斗(もり たいと、1981年(昭和56年)1月11日 - )は、地方競馬の船橋競馬・千葉県騎手会所属の元騎手である。
来歴
[編集]1998年3月31日付で地方競馬騎手免許を取得し[1]、足利競馬場佐藤和伸厩舎からデビュー。同年4月18日第2回宇都宮競馬1日目第3競走サラ系4歳11組一般戦ツルマイローレンスで初騎乗(9頭立て4番人気6着)。同年4月20日第2回宇都宮競馬3日目第6競走サラ系C4ニ一般戦をユウエーワースで優勝(9頭立て8番人気)し、初勝利。
1999年9月13日第14回全日本新人王争覇戦出場(12人中7位)。
2000年に一度騎手免許を返上し引退。その後同厩舎厩務員を経て騎手免許を再取得し2001年に再デビュー、2002年地方競馬通算100勝達成。
2003年足利競馬場の廃止に伴い、宇都宮競馬場へ移籍。同年3月30日第4回中山競馬2日目第6競走3歳500万下でソヴールに騎乗(13頭立て12番人気10着)し、中央競馬初騎乗。
2005年宇都宮競馬場の廃止に伴い、船橋競馬場・松代眞厩舎へ移籍。北関東所属での通算成績は3451戦265勝。
2009年6月8日第3回船橋競馬1日目第7競走C2三組アイ条件戦をオルタネートワンで優勝(11頭立て3番人気)し、5200戦目で地方競馬通算400勝達成[2][3]。
2010年8月4日第5回浦和競馬3日目第4競走C3五組六組条件戦をマイネルゼニットで優勝(10頭立て1番人気)し、6298戦目で地方競馬通算500勝達成[4][5]。同年8月26日第7回荒尾競馬2日目第9競走第14回霧島賞をテイエムヨカドーで優勝(12頭立て2番人気)し、重賞初制覇。
2012年2月4日第1回東京競馬3日目第2競走3歳未勝利をユーロビートで勝利し、中央競馬初勝利。同年5月20日第2回東京競馬10日目第11競走優駿牝馬でチェリーメドゥーサに騎乗、JRAのG1競走に初参戦となった[6]。
2013年7月10日、大井競馬6Rでビーイングッドに騎乗して、地方競馬通算1000勝達成。
2014年は246勝をあげ、南関東リーディングジョッキーとなった[7]。
2015年8月3日の船橋競馬第5競走をキスミーソフトリーで制し、地方競馬通算1500勝を達成。この年は前年に続き南関東リーディング、加えて初めて地方競馬全国リーディングジョッキーとなった。NARグランプリ2015では最優秀勝利回数騎手賞と最優秀賞金収得騎手賞を受賞[8]。
2016年は勝利数が初めて300を上回って最終的に309勝まで伸ばし、前年に続き地方競馬全国リーディングジョッキーとなった[9]。
2017年3月17日、船橋競馬第8競走でドゥーアールに騎乗して、地方競馬通算2000勝達成[10]。
2018年10月10日、大井競馬第11競走・東京盃をキタサンミカヅキで勝ち、ダートグレード競走初勝利[11]。松代眞調教師の死去に伴い、同年12月10日付で山中尊徳厩舎所属に[12]、同月24日付で千葉県騎手会所属となった[13]。
2020年7月14日、川崎競馬第10競走でアブソルートクインに騎乗して、史上32人目、現役では15人目(ばんえい、JRA移籍騎手を含む)となる地方競馬通算3000勝を2万1871戦目で達成[14]。
2023年7月12日、大井競馬第5競走でジャスティンダイヤに騎乗して1着となり、地方競馬では史上14人目、現役8人目(ばんえい競馬含む)となる地方競馬通算4000勝を2万6265戦目で達成。南関東では5人目となり42歳での達成は佐々木竹見の32歳に次ぐ2番目の年少記録となった[15]。
2024年2月23日、浦和競馬第6競走でサンディロンに騎乗し1着となり、地方通算4200勝(2万7175戦目)を達成した[16]。6月13日には川崎1Rをヴァリスタで勝利し2万7638戦目で地方通算4300勝達成[17]、10月1日には大井7Rをコヨミで勝利し2万8098戦目で地方競馬通算4400勝を達成した[18]。同年11月15日、千葉県競馬組合により、騎手を引退することが発表された。同月25日から29日までの船橋競馬で最終騎乗(翌30日付で騎手免許が失効となり正式に引退)となり、同年12月16日に引退セレモニーが実施されることとなった[19][20]。11月29日、最終騎乗当日に1日4勝をマーク。現役最終騎乗となった船橋競馬第12競走は「ありがとう!森泰斗騎手」と題されたが、ラップランドに騎乗し2着に終わった[21]。
当日の引退会見には勝負服姿で登場し、引退を決意した理由を「心技体とよく言われるが、その心と体の部分で衰えを感じ、納得のいかない面が出てきた。体の面ではとくに怪我や手術などの影響で右足首が思ったように動かない」と満足できなくなったことを挙げ、この時期の引退も寒さでの痛みを意識してのことと胸の内を明かした。引退後の進路としては白紙としつつも「初めて馬に乗ってから30余年で培ってきた馬と競馬の知見を活かせていければと思っています」と将来的に調教師免許試験受験の可能性も明言している[22][23]。
生涯成績は地方通算28333戦4448勝・2着3848回・3着3270回・勝率15.7%・連対率29.3%、重賞71勝(ダートグレード競走6勝)。
中央通算210戦11勝。
南関東リーディング8度、地方競馬全国リーディングを5度獲得。
主な騎乗馬
[編集]- テイエムヨカドー(2010年霧島賞)
- エンジェルツイート(2011年東京2歳優駿牝馬、平和賞)
- パンタレイ(2012年京浜盃)
- ラブミーチャン(2013年習志野きらっとスプリント)
- ガンマーバースト(2013年埼玉新聞栄冠賞、勝島王冠)
- ブルーセレブ(2013年東京2歳優駿牝馬)
- レッドクラウディア(2014年しらさぎ賞)
- ドラゴンエアル(2015年報知オールスターカップ)
- ブルーチッパー(2015年東京シンデレラマイル、2016年スパーキングサマーカップ)
- タービランス(2016年京浜盃、羽田盃、2019年報知グランプリカップ)
- ミスミランダー(2016年黒潮盃、ロジータ記念)
- セイスコーピオン(2016年マイルグランプリ、勝島王冠)
- トーセンセラヴィ(2016年東京シンデレラマイル)
- ステップオブダンス(2017年ユングフラウ賞、ロジータ記念)
- リコーワルサー(2017年鎌倉記念)
- ヒガシウィルウィン(2017年東京ダービー、京浜盃、ニューイヤーカップ、2018年サンタアニタトロフィー)
- クラージュドール(2018年金盃)
- キタサンミカヅキ(2018年東京盃、2018年・2019年アフター5スター賞、2018年プラチナカップ、2019年東京スプリント)
- チャイヤプーン(2018年戸塚記念)
- トーセンデューク(2018年埼玉新聞栄冠賞)
- ビスカリア(2019年TCK女王盃)
- ゴールドビルダー(2019年ハイセイコー記念)
- マドラスチェック(2020年TCK女王盃)
- サウンドトゥルー(2020年金盃、東京記念)
- グレンツェント(2020年川崎マイラーズ)
- ベストマッチョ(2020年プラチナカップ)
- ノボバカラ(2020年さきたま杯)
- ルイドフィーネ (2020年ロジータ記念)
- ケラススヴィア(2020年ローレル賞、東京2歳優駿牝馬、2021年桜花賞【浦和】、東京プリンセス賞)
- トランセンデンス(2021年ニューイヤーカップ、羽田盃)
- コパノフィーリング(2021年習志野きらっとスプリント、兵庫ゴールドカップ、2022年川崎スパーキングスプリント)
- ノブレスノア(2021年ハイセイコー記念)
- ノーヴァレンダ(2022年報知オールスターカップ、ダイオライト記念)
- エスポワールガイ(2022年黒潮盃)
- ヒーローコール(2023年雲取賞、黒潮盃、戸塚記念)
- アイウォール(2023年川崎マイラーズ)
- フジコチャン(2023年優駿スプリント)
- ギガース(2024年ニューイヤーカップ、ネクストスター東日本、若潮スプリント)
- プリンセスアリー(2024年桜花賞【浦和】)
- シシュフォス(2024年クラウンカップ)
- アマネラクーン(2024年プラチナカップ)
- ナニハサテオキ(2024年フリオーソレジェンドカップ、埼玉新聞栄冠賞)
出典:[24]
脚注
[編集]- ^ 同期デビューの騎手には戸崎圭太(大井)がいる。
- ^ 森泰斗(もり たいと)騎手400勝達成のお知らせ - 船橋ケイバ
- ^ 森泰斗騎手 通算400勝達成 - 船橋競馬 千葉県調教師会公式ブログ
- ^ 野澤憲彦騎手&森泰斗騎手 通算500勝表彰式 - 猫トラックマン 番記者ブログ
- ^ 森泰斗騎手500勝達成表彰式 - 船橋競馬 千葉県調教師会公式ブログ
- ^ “【オークス】関東2騎アスク&メドゥーサ抽選突破 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年11月29日閲覧。
- ^ 「【南関リーディング】森泰斗騎手、246勝で初戴冠」『スポーツニッポン』2015年1月1日。2015年2月4日閲覧。
- ^ 「【NARグランプリ】森泰斗騎手が最多勝&最優秀賞金収得騎手賞を受賞」『競馬ラボ』2016年2月8日。2017年1月7日閲覧。
- ^ 「勝利の鍵は「自然体」今年も年間300勝を狙う船橋・森泰斗」『スポーツニッポン』2017年1月6日。2017年1月7日閲覧。
- ^ “森 泰斗騎手の地方通算2000勝達成について|お知らせ | 船橋ケイバ”. blog.f-keiba.com. 2024年11月29日閲覧。
- ^ 「【東京盃】(大井)~キタサンミカヅキが追い比べを制し連覇」『競馬実況web』ラジオNIKKEI、2018年10月10日。2018年12月16日閲覧。
- ^ “2018年12月”. 船橋ケイバ. 2018年12月16日閲覧。
- ^ “森泰斗騎手の所属変更について”. 船橋ケイバ (2019年3月20日). 2019年8月23日閲覧。
- ^ “【地方競馬】森泰斗、地方競馬通算3000勝「一区切りがついてホッとしています」”. スポーツ報知 (2020年7月14日). 2024年11月29日閲覧。
- ^ “森泰斗騎手が地方競馬通算4000勝「きょうだけは自分をほめたい」…史上14人目、大井競馬5Rで達成”. スポーツ報知 (2023年7月12日). 2024年11月29日閲覧。
- ^ 渡辺嘉朗. “森泰斗が地方4200勝、騎乗機会2連勝で決めた「自分ではもっとペース上げなきゃ」/浦和6R - 地方 | 競馬 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年2月23日閲覧。
- ^ 牛山基康. “【地方】船橋の森泰斗騎手が地方通算4300勝達成、次は桑島孝春元騎手の4713勝を目標に - 地方 | 競馬 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年11月29日閲覧。
- ^ “【大井競馬】森泰斗 7Rで地方通算4400勝「あと100勝なるべく早く勝ちたい」 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年11月29日閲覧。
- ^ 森泰斗騎手の引退について - 船橋ケイバホームページ 2024年11月15日
- ^ 森泰斗騎手が引退 地方リーディングのトップジョッキーが43歳で突然の決断 - UMATOKU(報知新聞社)2024年11月15日
- ^ 高木一成. “【森泰斗騎手ラスト騎乗デー】強襲に遭いラスト騎乗は2着、馬単(3)(9)のサンキュー締め - 地方 | 競馬 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年11月29日閲覧。
- ^ 森泰斗騎手の引退記者会見コメントについて - 千葉県競馬組合 2024年11月29日
- '^ “【森泰斗騎手・引退会見】調教師転身を視野も「具体的なことは、しばらくはゆっくりしてから考えたい」”. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知 (2024-11-29JST14:15:00+0900). 2024年11月29日閲覧。
- ^ “騎手重賞勝利歴”. nankankeiba.com. 2024年1月24日閲覧。