森岡成好

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森岡 成好(もりおか しげよし、1948年 - )は、陶芸家。同じく陶芸家の森岡由利子は妻。

経歴[編集]

奈良県に生まれる。和歌山県で育ち、現在、伊都郡かつらぎ町天野に窯を構え、南蛮焼締め[1]を中心に、粉引などの制作も行っている。辻清明の灰被りの徳利を見たことが、陶芸を始めたきっかけ[2]。男性的で力強く土の見せる深みと野太さが魅力であり[3]、由利子とともに、土を焼き抜いた向こうに生きる自然性がその作品の本質である[4]

1974年、天野に築窯。この年、種子島を訪れ南蛮焼締めと出会う。また、沖縄の窯場を訪ねる。1975年から1978年にかけ、北米中米東南アジア台湾韓国などを訪ね、各地の陶芸を学ぶ。1981年、ニューヨークのアーロン・フェイバー・ギャラリーにて個展、大壺がニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションとして選定される。1982年から1983年にかけ、インドネシアインドスリランカなどを訪ねて、陶芸を学ぶ。2010年、石垣島に築窯。

門下に、加地学上野剛児、三星善業、畠田光枝、市川孝、境知子、中本純也、中本理詠、広瀬寛子などがいる。

著書[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 中国南部、安南、ルソンなどから渡来した炻器。無釉のものが多い。
  2. ^ 森岡成好・由利子陶展リーフレット(会場:Style-Hug Gallery、会期:2016年1月23日-30日)
  3. ^ 松本武明「森岡成好・由利子展@器スタジオTRY」(うつわノートblog:2009年10月30日)
  4. ^ 松本武明「森岡成好・由利子展@あるぴぃの銀花ギャラリー」(うつわノートblog:2012年10月14日)

外部リンク[編集]