森啓 (行政学者)

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森 啓(もり けい、1935年 - )は、日本の自治体学の研究者であり、自治体学会の創設者の1人。専門は、自治体学、自治体政策論。

経歴[編集]

北海道自治体学会代表運営委員(1995年 - 1999年)や、日本自治体学会運営委員、北海道地方自治土曜講座実行委員長(1995年 - 2010年、2014年 - 2018年)、自治体政策研究所所長(2008年 - 2018年)も務めた。

その他、北海道自治体学会相談役・日本聞き書き学会副会長・日本文化行政研究会代表などの要職も務めている。

研究[編集]

松下圭一(法政大学名誉教授)により打ち出された自治体理論を発展させ、自治体学の理論化や実践に尽力している。自治体学については著書『新・自治体学入門』に詳しい。また、全国文化行政シンポジュウム(1979)、全国文化の見えるまちづくりフォーラム(1991)を開催するなど文化行政の全国展開と文化行政理論の形成に努めた。文化行政理論の自治体学における位置は著書『文化の見えるまち』に示されている。

主要著書[編集]

単著[編集]

  • 『自治体の政策研究:職員研修所の改革問題』(公人の友社、1992年/2001年再版)
  • 『自治体理論とは何か』(公人の友社、1997年)
  • 『行政の文化化:分権時代の政策水準』(公人の友社、1998年)
  • 『議会改革とまちづくり』(公人の友社、1999年)
  • 『自治体職員の政策水準:如何にして上昇したか』(公人の友社、2000年)
  • 『町村合併は住民自治の区域変更である。』(公人の友社、2001年)
  • 『自治体人事政策の改革』(公人の友社、2002年)
  • 『協働の思想と体制』(公人の友社、2003年)
  • 『自治体の政策形成力』(時事通信社、2003年)
  • 『自治体学の二十年・自治体学会設立の経緯』(公人の友社、2006年)
  • 『新自治体学入門:市民力と職員力』(時事通信社、2008年)
  • 『文化の見えるまち:自治体の文化戦略』(公人の友社、2009年)
  • 『自治体学とはどのような学か』(公人の友社、2014年)

共著[編集]

編著[編集]

  • 『市民文化と文化行政』(学陽書房、1991年)
  • 『文化ホールがまちをつくる』(学陽書房、1991年)
  • 『「市町村合併」の次は「道州制」か』(公人の友社、2006年)

共編著[編集]

  • 松下圭一)『文化行政:行政の自己革新』(学陽書房、1981年)
  • 田村明)『文化行政とまちづくり』(時事通信社、1983年)
  • (田村明・村瀬誠)『自治体における政策研究の実践:ローカル・ガバメントの展望を拓く』(総合労働研究所、1986年)
  • 川村喜芳)『自治体理論の実践:北海道土曜講座の十六年』(公人の友社、2011年)

[編集]

  1. ^ 以上につき、『新自治体学入門:市民力と職員力』奥付
  2. ^ 自治体学
  3. ^ 北海学園大学過年度シラバスより

外部リンク[編集]