桜井洋平

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桜井 洋平(さくらい ようへい)
基本情報
本名 桜井 洋平(さくらい ようへい)
通称 狂蹴
マシンガン
階級 ライト級WFCA
身長 180cm
体重 60kg
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1977-03-14) 1977年3月14日(47歳)
出身地 茨城県石岡市
スタイル オーソドックス
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桜井 洋平(さくらい ようへい、1977年3月14日 - )は、日本男性キックボクサー茨城県石岡市出身。NJKFバンタム級、初代NKBフェザー級ライト級、初代WFCAムエタイ世界ライト級王者。2010年に現役を引退。現役時代はBombo-Freely(ボンボフリーリー)所属で、現在も同ジムの代表を務める。NJKFスーパーバイザー。

来歴[編集]

プロデビュー[編集]

1997年7月21日にNJKFでプロデビュー。高橋伸浩と対戦し、1R1:35KOで勝利し、デビュー戦を白星で飾った。

日本王座獲得[編集]

2000年7月7日、NJKF主催「Millennium Wars 5」のNJKFバンタム級王座決定戦で中島昇と対戦し、3-0の判定勝ちで王座を獲得した。

2002年9月8日、NJKF主催「DREAM RUSH 6」のNKB統一トーナメントフェザー級王者決定戦(決勝戦)で、TURBO(APKFフェザー級1位)と対戦。1R終了直前に、TURBOをロープ際に追い詰めて、右ハイキックでダウンを奪うと、5R判定3-0(50-47, 50-47, 49-46)で下し、初代王者になった。その後、孫悟空丸山に勝利し初防衛を果たすと、翌年2003年10月に王座を返上した。

初の世界戦[編集]

2004年1月18日のNJKF主催「X-DUEL I 〜終わりなき決戦〜」で行われたWMC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ(3分5R)で、サガーオトーン・ペットノンヌット(タイ/王者、ラジャダムナン・スタジアム同級10位)と対戦。1R中盤にパンチの連打を喰らってダウンを喫すると、直後に左ストレートを受け、1R2:18でKO負けした。勝ったサガーオトーンは初防衛に成功した。なお、試合前に2003年度の表彰式が行われ、MVPに選ばれたばかりだった。11月23日に行われたNJKF主催「X-DUEL IX 〜終わりなき決戦〜」のNKBライト級タイトルマッチで、飯田誠一(王者)と対戦。膝蹴りで3度ダウンを奪い、1R2:34KO勝ちし、新王者になった。その後、自身の所属するNJKFが、NKBを脱退したため、2005年初旬に王座を返上。代わりに、NJKFライト級王者に認定された。

2005年1月22日に行われた、NJKF主催「INFINITE CHALLENGE I 〜無限の挑戦〜」の桜井のランキング入りを賭けたWMCスーパーフェザー級ランキング戦で、デンチャイ・トー・シィラチャイ(タイ/WMC同級世界8位、ラジャダムナン・スタジアム同級8位)と対戦。2Rのローキックを貰い、トランクスの裾を上げようと手を下ろした瞬間、右ストレートを貰いダウンを喫した。その後、攻略の糸口を掴めず、5R判定3-0で敗北した。7月23日にNJKF主催「INFINITE CHALLENGE VII 〜無限の挑戦〜」のNJKFライト級タイトルマッチで、山本雅美(同級2位)を5R判定2-0で下し、初防衛に成功した。ジャッジの1人がドローで、残り2人の採点が1点差という薄氷の勝利だった。

2006年7月から始まった、ニュージャパンキックボクシング連盟60kgトーナメントである真王杯で、7月の1回戦でTURBO、9月の準決勝で大宮司進を右ストレート、11月の決勝で中須賀芳徳を肘で切り裂いて、全3試合とも1ラウンドKOもしくはTKOで優勝。

2007年11月、アタチャイ・フェアテックスにKO負け。

世界王座獲得[編集]

2008年5月11日に東京・後楽園ホールで開催されたNJKF主催「START OF NEW LEGEND V 〜新伝説の始まり〜」のWFCAムエタイ世界ライト級初代王者決定戦に出場し、カリム・エル・オスロウティオランダ/WFCAタイボクシング・オランダ・ジュニアウェルター級王者)と対戦。両者は、今回が再戦だった。顎への右肘打ちで1R1:09KOで勝利し、初代王者になった。WFCAのムエタイ部門の王座を獲得した初の日本人となった。

2008年11月、山本元気にKO負け。

2010年8月1日、NJKF主催「熱風 零七 〜桜井洋平FINAL」で行なわれた引退試合で羅紗陀と対戦。3R・4Rに左肘打ちでダウンを奪った上で3-0の判定勝ちを収めた[1]

2010年10月、NJKFのスーパーバイザーに就任したことが発表された[2]

戦績[編集]

キックボクシング 戦績
40 試合 (T)KO 判定 その他 引き分け 無効試合
28 14 14 0 4 0
8 6 2 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
羅紗陀 5R終了 判定3-0 ニュージャパンキックボクシング連盟「熱風 零七 〜桜井洋平FINAL」 2010年8月1日
× 水落洋祐 2R 2:55 KO(2ノックダウン:左フック) Krushライト級グランプリ2009 〜開幕戦 Round.2〜【1回戦】 2009年8月14日
× 山本元気 3R 1:34 KO(右フック) 全日本キックボクシング連盟「Krush! 〜Kickboxing Destruction〜」 2008年11月8日
カリム・エル・オスロウティ 1R 1:09 KO(右肘打ち) ニュージャパンキックボクシング連盟「START OF NEW LEGEND V 〜新伝説の始まり〜」
【WFCAムエタイ世界ライト級初代王者決定戦】
2008年5月11日
× アタチャイ・フェアテックス 3R 2:00 KO(3ダウン:左ボディブロー) ニュージャパンキックボクシング連盟
「FIGHTING EVOLUTION 〜進化する戦い 13th〜 The Last Supper 最後の晩餐」
2007年11月23日
山本雅美 5R終了 判定3-0 ニュージャパンキックボクシング連盟「FIGHTING EVOLUTION III 〜進化する戦い〜」
【NJKFライト級タイトルマッチ】
2007年3月18日
中須賀芳徳 1R 0:37 TKO(ドクターストップ:額カット) ニュージャパンキックボクシング連盟
真王杯 55kg・60kg オープントーナメント(ADVANCE X 〜前進〜)
【真王杯 60kg級 決勝】
2006年11月23日
大宮司進 1R 0:56 KO(右ストレート) ニュージャパンキックボクシング連盟
真王杯 55kg・60kg オープントーナメント(ADVANCE VIII 〜前進〜)
【真王杯 60kg級 準決勝】
2006年9月24日
TURBΦ 1R 1:19 TKO(ドクターストップ:額カット) ニュージャパンキックボクシング連盟
真王杯 55kg・60kg オープントーナメント(ADVANCE VII 〜前進〜)
【真王杯 60kg級 1回戦】
2006年7月22日
カリム・エル・オスロウティ 4R 2:36 KO(右ボディストレート) ニュージャパンキックボクシング連盟「ADVANCE IV 〜前進〜」 2006年5月3日
デビッド・フェルナンデス 1R 1:12 KO(3ダウン:膝蹴り) ニュージャパンキックボクシング連盟「INFINITE CHALLENGE X 〜無限の挑戦〜」 2005年11月20日
山本雅美 5R終了 判定2-0 ニュージャパンキックボクシング連盟「INFINITE CHALLENGE VII 〜無限の挑戦〜」
【NJKFライト級タイトルマッチ】
2005年7月23日
× デンチャイ・トー・シィラチャイ 5R終了 判定0-3 ニュージャパンキックボクシング連盟「INFINITE CHALLENGE I 〜無限の挑戦〜」 2005年1月22日
飯田誠一 1R 2:34 KO(3ダウン:膝蹴り) ニュージャパンキックボクシング連盟「X-DUEL IX 〜終わりなき決戦〜」
【NKBライト級タイトルマッチ】
2004年11月23日
ソムチャーイ高津 1R 1:17 KO(右フック) ニュージャパンキックボクシング連盟「X-DUEL VI 〜終わりなき決戦〜」 2004年8月8日
× ワチャラチャイ・ゲーオサムリット 3R 2:35 TKO(タオル投入) ニュージャパンキックボクシング連盟「X-DUEL IV 〜終わりなき決戦〜」 2004年5月2日
× サガーオトーン・ペットノンヌット 1R 2:18 KO(左ストレート) ニュージャパンキックボクシング連盟「X-DUEL I 〜終わりなき決戦〜」
【WMCスーパーフェザー級タイトルマッチ】
2004年1月18日
マンコン・ローイェルマーブタープット 5R終了 判定0-0 ニュージャパンキックボクシング連盟「VORTEX X 〜旋風〜」 2003年11月9日
アナンタデート・モンソンクラーム 1R 1:15 TKO(レフェリーストップ:カット) ニュージャパンキックボクシング連盟「VORTEX VII 〜旋風〜」 2003年7月6日
ワンロップ・バブウェッサー 5R終了 判定3-0 ニュージャパンキックボクシング連盟「VORTEX II 〜旋風〜」 2003年3月9日
孫悟空丸山 1R 1:36 KO(3ノックダウン:パンチ連打) ニュージャパンキックボクシング連盟「VORTEX I 〜旋風〜」
【NKBフェザー級タイトルマッチ】
2003年1月19日
ペットマイ・シッアナンタレー 5R終了 判定3-0 ニュージャパンキックボクシング連盟「DREAM RUSH 8」 2002年11月3日
TURBO 5R終了 判定3-0 ニュージャパンキックボクシング連盟「DREAM RUSH 6」
【NKB統―トーナメント フェザー級王者決定戦】
2002年9月8日
岩井伸洋 5R終了 判定3-0 ニュージャパンキックボクシング連盟「DREAM RUSH 4」
【NKB統―トーナメント フェザー級 準決勝】
2002年5月12日
孫悟空丸山 5R終了 判定3-0 ニュージャパンキックボクシング連盟「DREAM RUSH 2」
【NKB統―トーナメント フェザー級 1回戦】
2002年3月3日
× クルーノーイ・ソーキングスター 5R TKO タイ国国王誕生記念大会 2001年12月5日
チョンボップ・ギアットポルティップ 5R終了 判定0-0 ニュージャパンキックボクシング連盟「CHALLENGE TO MUAI-THAI 9」 2001年9月8日
カチャスック・ジャンボジム 4R 1:21 KO ニュージャパンキックボクシング連盟「CHALLENGE TO MUAI-THAI 9」 2001年6月24日
× デッカロン・ソー・スマリー 5R終了 判定0-2 ニュージャパンキックボクシング連盟「CHALLENGE TO MUAI-THAI 1」 2001年1月26日
コンキアト・シィチュントーイ 3R 0:47 KO(ミドルキック) ニュージャパンキックボクシング連盟「Millennium Wars 10」 2000年11月26日
中島昇 5R終了 判定3-0 ニュージャパンキックボクシング連盟「Millennium Wars 5」
【NJKFバンタム級王座決定戦】
2000年7月7日
弘中史樹 4R 0:11 KO ニュージャパンキックボクシング連盟「Millennium Wars 3」 2000年5月7日
弘中史樹 5R終了 判定1-0 ニュージャパンキックボクシング連盟「Millennium Wars 1」
【NJKFバンタム級タイトルマッチ挑戦権決定戦】
2000年1月29日
石田サトシ 5R終了 判定2-0 ニュージャパンキックボクシング連盟「achievement 10」 1999年12月25日
新開実 5R終了 判定2-1 ニュージャパンキックボクシング連盟「achievement 5」 1999年7月4日
新美友恒 3R終了 判定 ニュージャパンキックボクシング連盟 1999年3月22日
平吹貴博 3R終了 判定2-0 ニュージャパンキックボクシング連盟「Innovation 7」 1998年10月9日
大島健裕 3R終了 判定 ニュージャパンキックボクシング連盟「Innovation 4」 1998年5月31日
宮本顕司 3R終了 判定 ニュージャパンキックボクシング連盟 1997年12月7日
高橋伸浩 1R 1:35 KO ニュージャパンキックボクシング連盟「真実の始まり8」 1997年7月21日

獲得タイトル[編集]

  • プロキックボクシング

受賞歴[編集]

  • 1998年度新人賞(NJKF)
  • 1999年度努力賞(NJKF)
  • 2002年度技能賞(NJKF)
  • 2003年度最優秀選手賞(NJKF)
  • 2003年度格闘技通信賞(NJKF)
  • 2003年度格闘Kマガジン賞(NJKF)
  • 2003年度サムライティービー賞(NJKF)
  • 2004年度最優秀選手賞(NJKF)
  • 2004年度技能賞(NJKF)
  • 2004年度格闘技通信賞(NJKF)
  • 2006年度最優秀選手賞(NJKF)
  • 2006年度格闘技通信賞(NJKF)
  • 2006年度サムライティービー賞(NJKF)

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
楠本勝也
第3代NJKFバンタム級王者

2000年7月7日 - 2001年7月(返上)

空位
次タイトル獲得者
藤原国崇
前王者
NKBは2001年に設立
初代NKBフェザー級王者

2002年9月8日 - 2003年10月(返上)

空位
次タイトル獲得者
TURBO
前王者
飯田誠一
第3代NKBライト級王者

2004年11月23日 - 2005年1月(返上)

空位
次タイトル獲得者
姉崎祐二
空位
前タイトル保持者
佐藤孝也
第3代NJKFライト級王者

2005年1月(認定) - 2008年1月(返上)

空位
次タイトル獲得者
大和哲也
前王者
WFCAは1997年1月にオランダで設立
初代WFCAムエタイ世界ライト級王者

2008年5月11日 - 引退

空位
次タイトル獲得者
N/A