桃屋

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株式会社 桃屋
Momoya Company, Limited
Momoya (headquarters).jpg
本社
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
103-8522
東京都中央区日本橋蛎殻町2-16-2
設立 1920年大正9年)4月
業種 食料品
事業内容 海苔佃煮、漬物、めんつゆなどの製造・販売
代表者 代表取締役社長 小出雄二
資本金 19億667万円
従業員数 273名(2016年9月時点、男性207名・女性66名)
決算期 9月
外部リンク http://www.momoya.co.jp/
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株式会社 桃屋(ももや)は、「ごはんですよ!」に代表される海苔製品や、その他漬物等を製造する食品メーカーである。本社は東京都中央区日本橋蛎殻町1920年(大正9年)4月創業。

三木のり平主人公としたアニメCM1958年(昭和33年)に開始され、以来桃屋の顔になっている。のり平をモチーフとして登場するキャラクターは、すべて鼻先まで下げた丸い眼鏡をかけているのが特徴(人間だけでなく動物や商品の具材までもかけている)。彼の死後には息子の小林のり一が引き継いでいる。

社名の由来・歴史等[編集]

会社のマークには桃とその下に左向きの矢が描かれている[1]。この矢には、桃を吉兆に喩えてこれを射る、または桃を消費者に見立ててその心を捉えるという意味が込められている。また、「桃屋」の名は「桃矢」をかけているとも言われる[誰によって?]

創業者の小出孝男は中国上海の商学校出身で、そこで学んでいた時にが古来中国では吉兆や長寿のシンボルであることを知った。そこで社名を「桃屋商店」にした。創業当時からラッキョウや野菜のみりん漬けの瓶詰を販売し、日本国内はもとより中国やアメリカへも輸出していた。

  • 1920年(大正9年) - 瓶詰・缶詰を製造販売する企業として「桃屋商店」を創業。
  • 1943年(昭和18年) - 太平洋戦争時に国からの命令(企業合同の政令)で他の同業企業と合併。社名は「東興食品」となり、軍隊向けの缶詰などを製造。
  • 1945年(昭和20年) - 東京大空襲で工場を焼失。
  • 1946年(昭和21年) - 戦後に「東興食品」から分離独立し、再び「桃屋食品工業」として事業を再開。
  • 1950年(昭和25年) - のり佃煮の「江戸むらさき」を発売。
  • 1951年(昭和26年) - 現在の社名である「株式会社桃屋」に社名を改名。
  • 1952年(昭和27年) - 「桃屋のいか塩辛」を発売。
  • 1958年(昭和33年) - 三木のり平のキャラクターを使用したアニメのテレビCMを放送開始。
  • 1963年(昭和38年) - 消費者の高級品嗜好に応えて「江戸むらさき特級」を発売。
  • 1968年(昭和43年) - 「桃屋のメンマ」「桃屋のザーサイ」を発売。
  • 1973年(昭和48年) - 当社の基幹商品となる「ごはんですよ!」を発売。
  • 1976年(昭和51年) - 「桃屋のつゆ」を発売。
  • 1996年(平成8年) - 中国の食品メーカー・珠江食品工業有限公司を買収。

事業所[編集]

本社
東京都中央区日本橋蛎殻町2-16-2
春日部工場
埼玉県春日部市赤沼410
松阪工場
三重県松阪市鎌田町934-1
営業所
札幌市仙台市さいたま市新潟市金沢市静岡市名古屋市大阪市広島市高松市福岡市沖縄県

主な製品[編集]

  • 鯛みそ
  • 江戸むらさきシリーズ - 海苔の佃煮
    • 江戸むらさき(オリジナル) - ロングセラー製品。
    • 江戸むらさき 特級
    • ごはんですよ! - 基幹製品。
    • ごはんですよ! しいたけのり
    • あまいですよ!
    • 江戸むらさき 生のり
    • 梅ぼしのり
    • 唐がらしのり
    • 青じそのり
    • 角切りのり(ごまラー油味・甘辛かつお醤油味)
    • なめ茸むらさき(販売終了)
    • 幼なじみ(販売終了)
    • 石狩(販売終了)
    • お父さんがんばって!(販売終了)
    • 生のり特級(販売終了)
    • 帆立貝柱のり(販売終了)
    • オ!イCです(販売終了)
    • OCaさんも鉄だって!(販売終了)
    • 海苔も変わった(販売終了)
    • いただきます!(販売終了)
    • 八長調(販売終了)
    • 辛子明太子のり(販売終了)
    • 江戸むらさき 生のり特級(販売終了)
    • しいたけのり(販売終了)
    • 帆立貝柱のり(販売終了)
    • 花椒のり(販売終了)
    • 黒ごまのり(販売終了)
    • ごはんですよ! 元気っ子(販売終了)
    • ごはんですよ! ジャンケンポン(販売終了)
    • ごはんですよ! 減塩(販売終了)
  • 花らっきょう
  • いか塩辛
  • 味付メンマ - これまで「支那竹」といわれていたタケノコの加工食品が「メンマ」という名称で呼ばれるようになるきっかけを作った。
  • 穂先メンマやわらぎ - その名が示すとおり、筍の先端の柔らかい部分のみを用いて作られたメンマ
  • 味付ザーサイ
    「辛そうで辛くない 少し辛いラー油」のTV CMに引き続き、2010年(平成22年)秋頃から怒髪天が出演するTV CMがスタート。なお、ザーサイはラー油のCMとは異なり、新商品ではなく昔から存在する商品のCMである。CMにはメンバー全員が出演しており、楽曲はCMのための書き下ろし楽曲「キタカラキタオトコ」が採用されている。
  • キムチの素 - これまで「朝鮮漬」とよばれていた韓国の漬物「キムチ」の名を日本に広めるきっかけを作った。
  • 五目寿司のたね
  • 桃屋のつゆ
    • つゆ 大徳利・小徳利(濃縮2倍)
    • つゆ特級(濃縮2倍)- 化学調味料無添加
    • つゆ(濃縮3倍)
    • つゆ淡麗(濃縮2倍)
    • 塩だしつゆ - 3種のだしを使い、赤穂の塩で仕上げた。醤油は一切使用なし。
    • 板前さんの味(販売終了)
  • 梅ごのみ
  • 辛そうで辛くない少し辛いラー油
    2009年(平成21年)8月発売。通称:「桃ラー」。2000年代後半より流行し始めた「具材を食べることの出来るラー油」の一種で、内容もラー油そのものに比べて固形物が相当多めになっている[2]。商品名が示すとおり辛味は控えめ。「調理経験の余りない人を対象にした何にでも使える汎用性の高い調味料」という商品コンセプトで開発された[3]
    新発売以降、少しずつ売上を伸ばしていたが、2009年(平成21年)秋にロックバンドの怒髪天の増子直純を起用したテレビCMを放送したところ売上が急上昇して品薄状態となり、ラー油分野のシェア(日経POS情報サービス調べ)が、CM放送前の十数%からCM放送後の数週間で60%近くまで高まり、状況を考慮してCMを一時的に自粛したがそれでも生産が追いつかないほど、同社の予想を遥かに上回る売上記録と購入者からの好評を得た[3][4]。その後、増産体制で対応しているが、2010年(平成22年)前半においても解消の目処が立っていないため、品薄状態が一部で継続している[2][3]2010年(平成22年)3月24日読売テレビ情報ライブ ミヤネ屋でも取り上げられた。日経トレンディの「2010年ヒット商品ベスト30」では「食べるラー油」が1位となり、また2010年(平成22年)ユーキャン新語・流行語大賞受賞においてもトップテンに「食べるラー油」が選出され、受賞者として桃屋社長が出席している。
  • きざみしょうが
  • きざみにんにく

過去に販売していた製品[編集]

  • 鯛てんぶ
  • なめ茸むらさき
  • 桃屋のおこうこです
  • 桃屋焼肉のたれ
    • 赤ラベル
    • 辛口
    • みそ風味
    • しょうが風味
    • ピリッと四川
    • トロミ広東
    • 上下 - 下のたれで肉を下ごしらえし、上のたれで食べる。
  • 梅ごのみつぶつぶ
  • 梅ごのみかつおうめ
  • 麻婆豆腐の素
  • チャント!炒飯
  • すぐつか~る
  • 花福神
  • 豆腐料理
  • 木の子釜めしのたね
  • 味付汕菜
  • 海鮮キムチの素
  • 寒干しキムチ大根
  • とんこつ鍋の素
  • キムチ鍋の素
  • みそキムチ鍋の素
  • 本格キムチ鍋の素
  • カクテキの素
  • 桃屋サラダ麺つゆ
  • 味付根菜 - 沢庵を油で中華風に味付けしたもの。
  • 味付山くらげ
  • ビビンバ
  • にんにくキムチ
  • 長葱&メンマ黒こしょう風味
  • 鶏そぼろ
  • ほぐし紅鮭
  • かつお塩辛
  • 桃屋燻製極付ゆずポン酢
  • 桃屋燻製極付鶏だし
  • 青のり特選
  • 牛肉すき
  • すぐできるシリーズ
    • 野菜ライスがすぐできる
    • チキンライスがすぐできる
    • ドライカレーがすぐできる
  • おいしいとうがらし
  • 桃屋のあさ漬けの素
  • 桃屋のぬか漬けの素
  • 桃屋の中華風味のえのき茸
  • 桃屋の洋風サラダ寿司のもと
  • どっさりキムチスープ
  • どっさり野菜スープ
  • 王様キムチスープ
  • スープがおいしいキムチスープ
  • オイスター中華の素
  • 生タイプふりかけ
  • しっとり焼鮭
  • きざみザーサイお料理用
  • チャント昆布大根

など。

提供番組[編集]

現在の提供番組[編集]

2017年(平成29年)現在)

また、信越放送テレビ新広島秋田朝日放送福井放送四国放送でもスポットCMが流れる。(前者は土日に多く、後者はやや少なめ)。

過去の提供番組[編集]

生コマーシャルも含む)

など多数

CM[編集]

桃屋がテレビCMを始めた1958年以降、長年三木のり平独演によるアニメCMという方式を取っていた。のり平の死去後は息子の小林のり一がのり平役の声優を引き継いでいる。日本を代表するテレビCMの一つであり、シリーズとしては最長記録を誇っている。基本的な路線はパロディであり、のり平キャラが古今東西の名作やその時代時代のブームなどをパロディックに演じるという形になっている。1980年代半ばの時点でACCの秀作賞を10回以上取っている。国定忠治に扮したCMは「昭和のCM100選」に選出されている。

元々は、突き出し広告で行われていた芸能人・有名人による桃屋の商品宣伝が原点である。たまたま呼ばれたのり平が突き出しに自分の似顔絵を描くというギャグを披露したところ、これが好評だったことからのり平は約1年間突き出し広告の顔となり、その後テレビCMに移行することになった。初代のアニメーターはレナウンのイエイエ娘などを手がけた大西清である。

このCMシリーズが縁で、のり平と桃屋の当時の社長とは兄弟のような仲になったという。またのり平も同CMをライフワークと考えていた。

コラボCM[編集]

1969年(昭和44年)に放送された「コンピューター編」は、当時スポンサーの一つだった『夜のヒットスタジオ』の当時のワンコーナー「相性診断」のパロディであり、コンピュータールームの担当者はのり平顔ではなく、当時コンピューター担当だった小林大輔(当時局アナ)のあだ名「モグラのお兄さん」に因んで、モグラの顔をしていた。

アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』(第5作)とのコラボレーションではCMが3つある。1つは鬼太郎目玉おやじが会話をしていると、いつのまにやら顔がのり平になっていくもの。もう1つは鬼太郎と猫娘が「ごはんですよ!」でご飯を食べていると、茶碗風呂につかる目玉おやじと共に皆がのり平になっていくもの。さらにもう1つはねずみ男一反木綿、その他の妖怪が加わり、人間社会に必要な物の会議をしていると、のり平になった鬼太郎が「やっぱり『ごはんですよ!』ですよね」といって瓶を取り出し、やがて皆がのり平になっていくというもの(映画版でも1シーンのみだが台詞ありで登場している[6])。また、番組本編でも鬼太郎たちが『ごはんですよ!』を食べる(あるいはこれから食べようと発言する)場面が何回か見られた。

『ゲゲゲの鬼太郎』(第5作)の後番組『ドラゴンボール改』でもコラボレーションが行われている。1つは孫悟空がのり平になった息子の孫悟飯を紹介したら(「ぼく、孫、ごはんですよ」)、それに驚いたブルマクリリン亀仙人までのり平に変わるもの。もう1つは悟空、悟飯、クリリン、ピッコロ神龍を呼び出し、願いを言おうとしたところにチチが「みんなー、ごはんですよ」と叫び、のり平に変わった神龍が4人に「ごはんですよ!」の乗ったごはんをプレゼントするというもの。なお、悟空、クリリンの亀仙流の道着の「亀」のマークが桃屋のマークになっている。

どちらも、登場キャラクターの声優はオリジナル版(鬼太郎=高山みなみ、目玉おやじ=田の中勇、孫悟空&孫悟飯=野沢雅子など)を起用。小林のり一はラストの「桃屋のごはんですよ[7]のナレーションのみ担当している。

  • ただし『鬼太郎』編では、作品によっては鬼太郎や目玉おやじも小林のり一が声を担当する時があった。

またCMではないが、ユニクロとのコラボレーションで2009年(平成21年)夏の限定商品として伝統企業コラボTシャツがユニクロから販売された。キャラクターはイラストの三木のり平。

1971年(昭和46年)に放送された一社提供ドラマ『1・2・3と4・5・ロク』では、犬のロクの声(モノローグ)を三木のり平が担当していた。

その他[編集]

三木の死後には彼の息子である小林に加え、ロックバンドの怒髪天とアイドルグループのももいろクローバーZもイメージキャラクターを務めている。

怒髪天[編集]

  • 辛そうで辛くない少し辛いラー油「あきらめていた方も!篇」
  • キムチの素「心に火をつける飯篇」
  • 味付メンマ「食卓のメインへ篇」ほか

ももいろクローバーZ[編集]

  • 桃屋のきざみにんにく
  • 桃屋のきざみしょうが
  • 江戸むらさき 唐がらしのり「カライ盗ルパン編」 - 1998年に製作された、三木のり平出演としては最後の作品である同作を、キャラや声を全てももクロに変更してリメイク。

関連会社[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「左向きの矢」は真っ直ぐではなく、その外周の円に沿って外側へやや湾曲している。同社製品のビンの上部に取り付けられたフタにもこのマークが描かれているため、「フタを回す方向を示す矢印」であるようにも見えるが、実際にはこれは矢印ではなく、「桃」と「矢」とを合わせたものが会社のマークを構成している。
  2. ^ a b 品薄状態が続いている桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」を食べてみました GIGAZINE 2010年(平成22年)1月31日
  3. ^ a b c 桃屋の「食べられるラー油」爆発的人気で品薄状態続く J-CASTニュース 2010年(平成22年)2月27日
  4. ^ 桃屋 2009年10月14日 「辛そうで辛くない少し辛いラー油」品薄状態についてのお詫び
  5. ^ 2009年(平成21年)9月28日・30日は「総力報道-」の放送開始時間短縮に伴い「イブニングワイド」内にて放送(9月28日から番組改編に伴い。29日は休止。)
  6. ^ 2008年12月公開『劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』の同時上映短編作『ゲゲゲ祭りだ!!五大鬼太郎』で、5人の歴代鬼太郎らに混ざって、のり平鬼太郎が端役で登場している。なお『日本爆裂』本編では、工事現場の作業員でのり平が登場し、小林のり一が声を当てている。
  7. ^ 『ドラゴンボール改』編第1作のみ「驚きのうまさ、桃屋のごはんですよ」になっている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]