桃介橋

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桃介橋
Momosukebashi Bridge 2011-06 3.jpg
基本情報
日本の旗 日本
所在地 南木曽町
交差物件 木曽川
建設 1921-1922年
座標 北緯35度36分3秒 東経137度36分25秒 / 北緯35.60083度 東経137.60694度 / 35.60083; 137.60694
構造諸元
形式 吊り橋
材料 木材
全長 247m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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桃介橋(ももすけばし)は、長野県木曽郡南木曽町読書(よみかき)にある木曽川に架けられた。橋の名は橋の建築主である福澤桃介に因む。桃の橋とも称される。

1922年大正11年)に完成した木橋であり、一時は破損・老朽化のため使用を取りやめられ、廃橋の町議会決議を受けるに至った。しかし撤去のための費用がなかったために実際に廃橋とはならず[1]1993年平成5年)に南木曽町のふるさと創生事業である「大正ロマンを偲ぶ桃介記念公園整備事業」の一環として復元され[2]、再び渡河の用に供されるようになった。

意匠的・技術的に優秀であるとして、読書発電所施設の一部として国の重要文化財に指定されている[3]

構造[編集]

4径間の吊橋であり、橋桁鉛直方向に吊るとともに、水平方向にも地面からワイヤーで支えた吊り状構造になっている。橋桁トラスは木造で橋長は247.762 mと、木造吊橋としては日本でも有数の長さである[4]。3基の橋脚のうち中央の橋脚には河川敷に下りる石階段が設けられ、川に親しめる工夫がなされると同時に橋脚の安定が図られている。「桃介橋保存・活用検討特別委員会」のメンバーであった当時名古屋大学在籍の馬場俊介は、論文「桃介橋の修復事業の検証 〜 力学的安全性照査の重要性」(1994年)において、「本来は堅牢な構造とすべき中央橋脚が逆に最も脆弱な構造となっていることが、桃介橋の復元計画において最も難しい問題を提起した」との趣旨でこの点に触れている[1]

復元事業実施に当たっては「桃介橋保存・活用検討特別委員会」において、「安全性の保持」を必須要件とした上で「将来にわたり実施可能な維持・管理」と「文化財としての保存」の2つの要件のバランスをどのような形で取るかに注意が向けられた[1]。これにより、必ずしも大正期当初の建設時に用いられた材料や構造に固執することなく柔軟に変更を加えつつも、強度不足の問題を人数制限により回避するなどの運用面からの方策があわせて取られている[1]

架橋当初は発電所建設資材の運搬を目的としていたことから、橋中央にはトロッコのレールが引かれていた[5]。復元に際しても文化財としての価値を残すという観点から、その痕跡を残すように配慮されている[1]

諸元[編集]

  • 橋長 - 247.762 m
  • 幅員 - 2.728 m
  • スパン -
  • 中央2径間 104.442 m, 104.496 m
  • 左岸側1径間 23.950 m
  • 右岸側1径間 14.874 m
  • トラス高 - 2.333 m
  • 主塔高 - 鉄筋コンクリート部13.300 m, 練石基礎部(中央)14.326 m

命名の由来[編集]

桃介橋は、大同電力により、読書発電所建設資材の運搬路として架けられた。

橋の建築主で、当時大同電力の社長でもあった福澤桃介 (1868 - 1938) にはこの橋を「桃介橋」と名付けたい意向があったものの、周囲に反対されたためやむなく「桃之橋」とした[6]。「桃介橋」が正式に橋の名称とされたのは、1993年の復元時からである[6]

歴史[編集]

  • 1921年 - 建設開始。
  • 1922年 - 完成。
  • 1950年 - 読書村(現・南木曽町)に寄贈され、村道となる[7]
  • 1978年 - 増水による耐風索破断のため、通行止めとなる[1]
  • 1993年 - 近代化遺産として復元され、通行可能となる。
  • 1994年 - 5月、土木学会田中賞作品賞を受賞[8]。12月、近代化遺産「読書発電所施設」の一部として日本国の重要文化財に指定される[3]
  • 2012年 - 従来の水銀灯に替わるLEDを用いた夜間ライトアップ開始[9]

アクセス[編集]

画像[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f 馬場俊介 (1994年6月). “桃介橋の修復事業の検証 〜 力学的安全性照査の重要性”. 土木史研究. 2013年9月23日閲覧。
  2. ^ 電力王の足跡と桃介橋”. 建設マネジメント技術. 2013年9月23日閲覧。
  3. ^ a b “国指定文化財等データベース - 各棟情報 - 桃介橋”. 文化庁. http://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails.asp?register_id=102&item_id=00004055 2013年9月20日閲覧。 
  4. ^ 桃介橋と福澤桃介の発電所”. 国土交通省技術調査課. 2013年9月20日閲覧。
  5. ^ 桃介橋”. 南木曾町観光協会. 2013年9月21日閲覧。
  6. ^ a b “近代化遺産を歩く - 15.桃介橋”. 市民タイムス. http://www.shimintimes.co.jp/yomi/isan/isan15.html 2013年9月21日閲覧。 
  7. ^ 水のライブラリー - 木曽川流域を訪ねて - 桃介橋”. 名古屋市上下水道局. 2013年9月20日閲覧。
  8. ^ 土木学会賞 田中賞受賞一覧”. 土木学会. 2013年9月20日閲覧。
  9. ^ “南木曽町の「桃介橋」、LEDでライトアップ”. 信越観光ナビ(新潟日報信濃毎日新聞). (2012年3月25日). http://www.shinetsu-navi.jp/2012/03/25_022835.php 2013年9月20日閲覧。 

外部リンク[編集]