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栗野譲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
栗野 譲
Jo Kurino
島根スサノオマジック AC
役職 アシスタントコーチ
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1980-07-28) 1980年7月28日(44歳)
出身地 神奈川県横須賀市
身長(現役時) 195cm (6 ft 5 in)
体重(現役時) 100kg (220 lb)
キャリア情報
高校 ノースウエスタン高校
大学 マウントオリブ大学
ドラフト 2005年 1巡目 全体1位
プロ選手期間 2003–2018
ポジション SF
経歴
選手時代:
2003-2005オーエスジーフェニックス
2005-2007大分ヒートデビルズ
2007東京アパッチ
2007-2008大分ヒートデビルズ
2008-2011三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ
2011-2013レバンガ北海道
2013-2014熊本ヴォルターズ
2014-2016広島ドラゴンフライズ
2016-2017島根スサノオマジック
2017-2018豊通ファイティングイーグルス名古屋
コーチ時代:
2019-2021信州ブレイブウォリアーズ(AC)
2021-2022琉球ゴールデンキングス(AC兼通訳)
2022-島根スサノオマジック(AC兼通訳)
栗野譲

栗野 譲(くりの じょう、1980年7月28日 - )は、神奈川県横須賀市出身の元プロバスケットボール選手、指導者である。B.LEAGUE島根スサノオマジックのアシスタントコーチを務める。

2003年〜2018年までプロバスケットボール選手としての現役生活を経て、B.LEAGUE豊通ファイティングイーグルス名古屋 で2017-2018シーズンを最後に引退。ポジションはフォワード。

バスケ選手および指導者の他、自身が設立したスポーツビジネス、バスケットボールスクールウェブマーケティング、およびアパレル関係の会社社長も務める[1]クリスチャン[2]

来歴

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父親は元空母ミッドウェイ乗船員で横須賀基地に勤務していたアメリカ人[3][4]。母親が日本人で、生まれは神奈川県横須賀市東京都福生市とも)、家庭の事情でカリフォルニア州に渡り、3歳から再び横須賀市で生活し、再び渡米しワシントンD.C.で暮らす[3][5]

バスケは13歳から始める[3]ノースウエスタン高校英語版時代の1996年には州選手権準優勝、チームのキャプテンを務めた[6][7]。1998年マウントオリブ大学英語版トロージャンズ時代にNCAAディビジョンII CVACカンファレンスレギュラーシーズン優勝[6][7]。大学卒業後1年間、グラフィックデザイナーとして働いていた経験がある[5][7]

2003年、日本に帰国し、JBLオーエスジーフェニックスに入団、同シーズンJBLスーパーリーグのオールスターに選出される[6]。ただ後に控えに回されることになる[8]

2005年、この年から発足したbjリーグにて記念すべきドラフト指名第1号として大分ヒートデビルズに指名され入団した[6][7][8]。2005年8月、ジョージ・ワシントン大学経営大学院英語版スポーツマネージメント学科に入学する。この大分在籍時である2006年から大分の経営コンサルタントも務めた[7]

2007年2月、青木勇人とのbjリーグ史上初となる交換トレードにより東京アパッチへ移籍[9]

2007-2008シーズン、大分ヒートデビルズへ復帰[6]。シーズン終了後退団。

2007年、エリータス株式会社を設立。スポーツビジネス事業、アパレル、及びグラフィックデザインを中心に活動。

2008年、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズに移籍[6]

2010年12月、ジョージ・ワシントン大学経営大学院修了、観光事業運営・スポーツマネージメント学科の修士課程(経営学修士(MBA))を取得する[7]

2011年5月、バスケットボールとマイナースポーツの普及を目的とするエリータスアカデミーを開講。

2011年9月、経営陣改新によりチーム名変更となったレバンガ北海道に移籍[6]。貴重なインサイドプレーヤーとして重用され、同シーズンにはレバンガ最高順位となる5位入りに貢献した[1][10]

2013年7月、NBLに新たに参入する熊本ヴォルターズに移籍[6]。副主将を務め主力として活躍するも、2014年2月左膝内側側副靭帯損傷により長期離脱した。

2014年7月、NBLに新たに参入する広島ドラゴンフライズへ移籍。これは大野篤史ACから誘われたものであり、新規参入チームにベテランの経験を期待されたことに加え、選手兼任する方で外国人選手の通訳として契約した形となった[11]。2014-2015シーズン、広島は天皇杯・日本総合選手権でプロ新規参入チームとして歴史上初の決勝進出及び準優勝を果たす[12]

2016年7月、NBLとbjリーグが統合しB.LEAGUEが開幕。B2に所属する島根スサノオマジックへ移籍[13]。先発の日本人パワーフォワードとしてB2西地区優勝、B2リーグ準優勝、そしてB1最短昇格に貢献。同シーズンにクラブ記録となる21連勝及び1試合最小失点記録(38失点)を樹立。[14]

2017年7月、B2中地区に所属する豊通ファイティングイーグルス名古屋へ移籍[15]。インサイドの主力選手としてB2中地区優勝に貢献した。同シーズン中に引退を表明[16]。2017-2018年シーズンを最後に選手生活に終止符を打つ。現役最後は「優勝請負人」と呼ばれるようになった。

2018年9月、ザイオンクリスチャンアカデミーインターナショナルスクール高等部女子チームのコーチを務める。[17]

2019年3月、3人制国内プロバスケットボールリーグ3x3.EXE PREMIERに所属するOKINAWA72.EXE(オキナワセブンティツー・ドット・エグゼ)に入団。球団は「チームの柱として存在感」を表わすことを期待[18]

2019年8月、Bリーグ2018-2019シーズンB2王者である信州ブレイブウォリアーズのアシスタントコーチに就任[19]。信州HC勝久マイケルは、「島根で一緒にやったから、彼の人間性はわかっている。信頼できるし、彼の明るさがチームにプラスをもたらす。通訳としても素晴らしい」と入団会見で述べる[20]

Bリーグ2019-2020シーズンB2中地区優勝、そしてB1リーグ昇格に貢献した。

Bリーグ2020-2021シーズン、信州ブレイブウォリアーズのB1昇格チーム最多勝利数記録更新に貢献した。

2020年6月、国籍フリーのバスケクラブチーム「TEAM ELITUS OKINAWA AAU(チームエリータス沖縄)」を発足。日本バスケ協会(JBA)と米国内で大会を主催するアマチュア運動連合(AAU)の両方に加盟。栗野氏は「普段は国内大会で腕を磨き、AAUが大会を開く夏季は米国に挑戦したい」と説明する。将来的には、米国遠征の際に県内の学生から選抜したチームで挑む構想も描く[21]

2021年7月、信州ブレイブウォリアーズを退団。琉球ゴールデンキングスへアシスタントコーチ兼通訳として就任[22]。琉球の桶谷HC:「信州ブレイブウォリアーズで(勝久)マイケルヘッドコーチの下でディフェンスを中心に組織的なバスケットをすごく勉強してきたと思います。彼のすごく人懐っこくて、どんな人に対してもフレンドリーに接してコミュニケーションを良く取れるところはコーチ陣だけでなく選手たちにとってもプラスになります。選手個々のワークアウトの指導にも期待しています」と述べる[23]

Bリーグ2021-2022シーズン琉球ゴールデンキングスB1連勝記録更新(20連勝)B1西地区優勝、そしてクラブ初の天皇杯ベスト4進出、及びB1チャンピオンシップ(CS)ファイナル進出に貢献。

2022年7月、琉球ゴールデンキングスを退団。Bリーグ2021-2022シーズンB1チャンピオンシップ(CS)のセミファイナルに進出した島根スサノオマジックへアシスタントコーチ兼通訳として就任[24]。Bリーグ2016-2017シーズンに選手としてB1昇格に貢献したクラブに復帰。

Bリーグ2022-2023シーズン、島根スサノオマジックのB1クラブ最多連勝記録の18連勝、そして2季連続となる「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP」への出場に貢献。[25]

記録

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン
シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
JBL 2003-04 オーエスジー
JBL 2004-05
bjリーグ 2005-06 大分
bjリーグ 2006-07
東京A
bjリーグ 2007-08 大分
JBL 2008-09 三菱名古屋
JBL 2009-10
JBL 2010-11
JBL 2011-12 北海道
JBL 2012-13
NBL 2013-14 熊本 30 20.8 .417 .200 .583 5.0 0.4 0.3 0.3 0.7 4.7
NBL 2014-15 広島 17 5.5 .300 .000 .500 1.1 0.1 0.1 0.1 0.4 1.2
NBL 2015-16
B.LEAGUE 2016-17 島根
B.LEAGUE 2017-18 FE名古屋
3x3.EXE 2019 OKINAWA72

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ a b レバンガ・栗野で初勝利!13日ホーム開幕戦…JBL”. 報知新聞 (2012年10月13日). 2014年7月11日閲覧。
  2. ^ #44 栗野譲 選手 引退のお知らせ”. ファイティングイーグルス名古屋. 2022年7月4日閲覧。
  3. ^ a b c Jo Kurino 栗野譲”. エリータス. 2014年7月10日閲覧。
  4. ^ バスケ通じ日米交流、小中学生にプロ選手指導、米海軍横須賀基地/神奈川”. 神奈川新聞. 2014年7月10日閲覧。
  5. ^ a b "VOLTERS FACE~栗野譲選手". 週刊VOLTERS. 27 January 2014. 熊本放送RKKラジオ. 2014年7月10日閲覧 {{cite episode}}: |series=は必須です。 (説明)
  6. ^ a b c d e f g h 栗野 譲”. ヴォウターズ公式. 2014年7月10日閲覧。
  7. ^ a b c d e f JO KURINO”. エリータスアカデミー. 2014年7月10日閲覧。
  8. ^ a b 栗野の入団を発表 大分ヒートデビルズ”. 共同通信 (2005年6月27日). 2014年7月10日閲覧。
  9. ^ 選手移籍(トレード)のお知らせ・東京・大分”. bjリーグ公式 (2007年2月14日). 2014年7月10日閲覧。
  10. ^ 「プレーオフ出場を」 栗野契約、現役を続行”. 北海道新聞 (2012年7月31日). 2014年7月11日閲覧。
  11. ^ 7/25竹内公輔選手、栗野譲選手新入団会見詳細”. 広島ドラゴンフライズ公式 (2014年8月3日). 2014年8月3日閲覧。
  12. ^ 第90回天皇杯・第81回皇后杯(オールジャパン2015) 男子決勝終了 -日立東京が悲願の日本一に輝き閉幕- | 東日本大震災復興支援第90回天皇杯・第81回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会”. alljapan2015.japanbasketball.jp. 2019年12月12日閲覧。
  13. ^ #44 栗野譲選手 島根スサノオマジックへ移籍のお知らせ”. 広島ドラゴンフライズ. 2019年12月12日閲覧。
  14. ^ チーム記録更新のお知らせ”. 島根スサノオマジック (2017年1月26日). 2023年12月21日閲覧。
  15. ^ co.,Ltd, FromOne. “ベテランの栗野譲、島根からFE名古屋に移籍「リーダーシップを発揮する」”. バスケットボールキング. 2019年12月12日閲覧。
  16. ^ co.,Ltd, FromOne. “bj初代ドラフト1位指名の栗野譲、15年間の選手キャリアに幕「皆様に感謝したい」”. バスケットボールキング. 2019年12月12日閲覧。
  17. ^ チームスタッフ契約締結(新規)のお知らせ”. 信州ブレイブウォリアーズ. 2019年12月15日閲覧。
  18. ^ OKINAWA72.EXE (2019年4月11日). “最後の1名の発表です!…”. @OKINAWA72EXE. 2019年12月15日閲覧。
  19. ^ 井上と契約 昨季まで金沢”. 頂へ!頑張れ!信州ブレイブウォリアーズ. 2019年12月12日閲覧。
  20. ^ 朝日新聞長野総局 (2019年8月11日). “【信州BW新加入選手会見】栗野譲AC「信州への入団、大変感激。新メンバーが調和したときが楽しみ」マイケルHC「島根で一緒にやったから、彼の人間性はわかっている。信頼できるし、彼の明るさがチームにプラスをもたらす。通訳としても素晴らしい」pic.twitter.com/PSz200ab0I”. @asahi_nagano. 2019年12月15日閲覧。
  21. ^ めざせ米国、沖縄で国籍フリーのバスケクラブチーム発足へ 元プロ・栗野氏が主導”. 琉球新報デジタル. 2023年3月12日閲覧。
  22. ^ 2021-22シーズン チーム体制のお知らせ”. 琉球ゴールデンキングス. 2021年10月11日閲覧。
  23. ^ 琉球ゴールデンキングス復帰の桶谷大、Bリーグ優勝を至上命題に(前編)「9年越しでオファーが来るとは思っていなかった」”. バスケット・カウント | Basket Count. 2021年10月11日閲覧。
  24. ^ 【ご報告】チームスタッフ新規契約について”. 島根スサノオマジック. 2023年3月2日閲覧。
  25. ^ 【ご報告】2023-24 SEASON 島根スサノオマジック新体制発表について”. 島根スサノオマジック (2023年6月20日). 2023年12月21日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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