栃餅
栃餅(とちもち)は、灰汁抜きした栃の実(トチノキの実)をもち米とともに蒸してからつき、餅にしたものである。もち米だけの餅よりも黄土色や茶色がかっており、粘りが少ない。
かつては米がほとんど取れない山村では重要な食糧で、21世紀初頭現在では土産物の1つとしても売られている。砂糖を付ける、餡に絡めるあるいは包む、塩茶漬けにするなどして食べる。
栃の実の灰汁抜きは手間と時間が掛かり、また各地方・家庭で受け継がれているコツなどもあり、未経験者にはやや難しい。実際の所、完璧に灰汁を抜くのは困難であり、栃餅には独特の苦みがある。そのためあらかじめ灰汁抜きされた栃の実も販売されている。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 風土に生きる三重の味 松阪地域
- とちもち スイート木の実
- 栃餅に寄せて (PDFファイル)
- (京の隠れ里に住んで)栃餅作り、「名人」から学ぶ (朝日新聞有料記事)
- とちもちができるまで ~鳥取県 三朝町に古くから伝わる”栃の実”のアク抜き技法からお餅づくりまで~ 動画