板橋区ホタル生態環境館

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Japanese Map symbol (Museum) w.svg 板橋区ホタル生態環境館
板橋区ホタル生態環境館の位置(東京都区部内)
板橋区ホタル生態環境館
東京都区部内の位置
施設情報
前身 ホタル飼育施設[1]
専門分野 ホタル
来館者数 年間3万人程度(夜間特別公開及び一般見学等の合計)[1]
事業主体 板橋区
開館 1993年[1]
閉館 2015年3月31日[2]
所在地 174-0082
東京都板橋区高島平4-21-1
位置 北緯35度47分15.8秒 東経139度39分1秒 / 北緯35.787722度 東経139.65028度 / 35.787722; 139.65028
アクセス 都営地下鉄三田線新高島平駅下車、徒歩約7分。高島第三小学校並び。
プロジェクト:GLAM

板橋区ホタル生態環境館(いたばしくほたる せいたいかんきょうかん)は、東京都板橋区高島平4-21-1にあったホタルの飼育施設。

設立[編集]

板橋区は自然豊かな地域であった。しかし、戦後、高度成長と共にホタルが棲んでいた箇所が人口増加と共に姿を消した。ホタルが棲む環境下は人間を含めて全ての動植物に最適であり、二酸化炭素吸着も優れている。

1989年(平成元年)、福島県大熊町からゲンジボタルの卵を約300個、栃木県栗山村(現日光市)からヘイケボタルの卵約700個を譲り受け、飼育してきた[3]。板橋区として、ホタルの棲める環境を広く普及すると共に毎年ホタル夜間公開(2009年で20回目)を実施し、多くの人々に見学してもらう事を目的に当施設を設立した。2009年で累代飼育20世代目が羽化飛翔している。

ただし、後述の疑惑により2014年度、板橋区はホタルの夜間公開を中止すると発表した[1]

疑惑[編集]

2014年(平成26年)1月27日に板橋区で行ったホタルの生育数調査で、実際に確認されたホタルの幼虫は2匹のみであった。推定2万匹ものホタルの幼虫がいるはずのせせらぎで推定生息数がわずか23匹と極めて少数であるとの調査結果が発表された[4]

この要因として、板橋区の環境課長は同年2月19日の区民環境委員会で「ホタルが持ち込まれていたという証言がある。」と発言している。

廃止[編集]

板橋区は2014年(平成26年)5月14日の区民環境委員会で、本年度中にホタル生態環境館を廃止すると報告した[1]。その理由として、

  1. 施設が老朽化して危険であること。そして、再建も困難であること。内部の飼育施設は改装プレハブであり、元の建屋から計算すると築40年以上経過している。2014年現在の建築基準法、東京都火災予防条例に適合していない疑いもある。
  2. ホタルの生息数が極めて少ないこと。ホタルの生育数調査で2匹しか発見できなかった。
  3. ホタルの飼育技術の継承も難しいこと。ホタルの飼育を担当していた職員が退職したこと。

などを理由として挙げた。

同年7月11日、110匹以上のホタルの生息が確認され、区の生育数調査がずさんだったとの批判があることが報じられた[5]

2015年3月31日、施設の老朽化、技術継承の困難さ等様々な側面を理由に、業務を終了した[2]

2017年2月、『ホタル生態環境館に関する検証報告書』[6]がとりまとめられた。

施設[編集]

  • 展示室
  • 飼育室
  • 内せせらぎ
  • 外せせらぎ
  • 在来種マルハナバチ類研究室
  • 学習室

展示物[編集]

技術支援(特許)[編集]

ホタル生態再生事業、ホタル生態累代水槽、自然河川水質浄化の技術支援をしている。特許第3902476号。発明の名称「ホタル累代飼育システム及び方法」。特許取得年月日は平成19年1月12日。特許権者は東京都板橋区で発明者は阿部宣男(板橋区ホタル飼育施設)、

長らく在来種マルハナバチ類の繁殖も行っていたものの、2014年に館長であった板橋区の職員が退職すると、板橋区は委託会社「むし企画」との契約を解除した。その際、委託会社がマルハナバチをすべて持ち帰り、現在、ホタル飼育施設にマルハナバチはいない。

脚注[編集]

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外部リンク[編集]