| この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。 出典検索?: "松村禎三" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2012年10月) |
松村 禎三(まつむら ていぞう、1929年1月15日 - 2007年8月6日)は、日本の作曲家、俳人。東京芸術大学名誉教授。
京都市(下京区仏光寺通室町西入ル)で生まれる。両親は京都の町人の出身であり、父は代々呉服屋の家系であった。父は尺八を、母は箏を嗜んでいた。禎三は、幼い頃から音楽に興味を示し、小学生で簡単な作曲ははじめていた。京都時代は和声を長廣敏雄、高橋恒治にピアノを師事。10歳の頃には父をガンで失い、1949年には母を結核で失う。1945年に旧制第三高等学校理科に入学。寮生活を通じて、音楽だけでなく様々な出会いと経験を積む。1949年、旧制第三高等学校理科卒。母を失ったことをきっかけとして、作曲家への道を目指して清瀬保二を頼って上京する[1]。清瀬の紹介で、東京芸術大学教授の池内友次郎に師事。また、清瀬の家に出入りしていた武満徹とも親交を結ぶ。。1950年、芸大受験をするが結核のため受験を失敗、5年間の闘病生活に入る。療養中の1950年代初頭より、俳句も創作するようになる。退院した1955年に《序奏と協奏的アレグロ》が第24回NHK毎日音楽コンクール管弦楽部門で1位に入賞、デビュー作となった。そのコンクールの審査員であった伊福部昭に作品を評価されたこをときっかけに伊福部門下となる。その後《阿知女》《クリプトガム》《ピアノと弦楽四重奏のための音楽》《交響曲第1番》(「日フィルシリーズ」第14作目)などを続けて発表。1970年より東京芸術大学音楽学部作曲科にて教鞭を執る(1975年助教授、1978年教授)。現代音楽のみならず映画、舞台の分野でも活躍し、毎日映画コンクール音楽賞、イタリア放送協会賞、1989年〜1992年にかけて連続で日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。サントリー音楽財団委嘱による遠藤周作の小説に基づくオペラ《沈黙》の作者としても知られ、その成果により京都音楽賞大賞、毎日芸術賞、モービル音楽賞、都民文化栄誉賞など数々の賞を受賞している。
ラヴェルとストラヴィンスキー、それからアジアの伝統音楽の影響を受けた力強い作風が彼の作品の特徴である。
2000年勲四等旭日小綬章受章[2]。
2007年8月6日午後2時50分、肺炎のため東京都港区の病院で死去した。78歳。墓所は、東京都稲城市坂浜の新ゆり天望の丘墓苑にある。
主な作品[編集]
オペラ[編集]
交響曲[編集]
管弦楽曲[編集]
協奏曲[編集]
室内楽曲[編集]
- 弦楽四重奏による交響的断章(1950年)
- 隠花植物(1958年)
- 弦楽四重奏とピアノのための音楽(1962年)
- アプサラスの庭(1971年)
- 篠笛と琵琶のための詩曲(1979年)
- アルトサクソフォーンと琵琶のための詩曲(1980年)
- ピアノ三重奏曲(1987年)
- 弦楽四重奏曲(1996年)
ピアノ曲[編集]
声楽を含むオーケストラ曲[編集]
- 阿知女〈アチメ〉(1957年)
- 祖霊祈祷(1969年):1970年の大阪万博テーマ館のための音楽。(合唱)東京混声合唱団、(管弦楽)東京交響楽団、(指揮)石丸寛(11分08秒)<タワーレコード NCS 589-590>。
- 交響詩「やまなし」(1974年)
合唱曲[編集]
- このをとめ(1956年)
- 暁の讃歌(1978年)東京混声合唱団委嘱初演
- ゆき(1980年)
- 牧歌(1983年)
- 丘の向こうに(1985年)
- 合唱組曲「蛙」(1998年)ローレル・エコー委嘱初演
映画音楽[編集]
その他[編集]
- 旱夫抄(フィデリオショウ)松村禎三句集
- 松村禎三 作曲家の言葉 - アプサラス編
※他に1990年代前半まで、教育出版の音楽教科書の著作にも携わっていた。
- ^ アプサラス編『松村禎三作曲家の言葉』春秋社、2012年、p159。
- ^ 「秋の叙勲 晴れの受章者 勲四等-勲七等」『読売新聞』2000年11月3日朝刊
外部リンク[編集]
毎日芸術賞受賞者 |
---|
- 第1回
- 第2回
- 第3回
- 第4回
- 第5回
- 第6回
- 第7回
- 第8回
- 第9回
- 第10回
- 第11回
- 第12回
- 第13回
- 第14回
- 第15回
- 第16回
- 第17回
- 第18回
- 第19回
- 第20回
- 第21回
- 第22回
- 第23回
- 第24回
- 第25回
- 第26回
- 第27回
- 第28回
- 第29回
- 第30回
- 第31回
- 第32回
- 第33回
- 第34回
- 第35回
- 第36回
- 第37回
- 第38回
- 第39回
- 第40回
- 第41回
- 第42回
- 第43回
- 第44回
- 第45回
- 第46回
- 第47回
- 第48回
- 第49回
- 第50回
- 第51回
- 第52回
- 第53回
- 第54回
- 第55回
- 第56回
- 第57回
- 第58回
- 第59回
- 第60回
- 第61回
- 第62回
|
|
毎日映画コンクール 音楽賞 |
---|
1940年代 | |
---|
1950年代 | |
---|
1960年代 | |
---|
1970年代 | |
---|
1980年代 | |
---|
1990年代 | |
---|
2000年代 | |
---|
2010年代 | |
---|
2020年代 | |
---|
括弧内は作品年度を示す、授賞式の年は翌年(2月)
|
|