松旭斎すみえ

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松旭斎 すみえ(しょうきょくさい すみえ、1938年(昭和13年)1月1日 - )は、神奈川県横浜市出身[1]奇術師。夫は腹話術師の花島三郎。本名、友國静子[1]

人物・来歴[編集]

日本奇術界を代表する女性マジシャン」と云われる。

幼少時代は不遇で、12歳の時に里子に出され、その里親が松旭斎小天菊だったため、見よう見まねで奇術を覚えた。しかも、その腕前は先輩弟子よりも優れていた。

本格的に修行をはじめ、「松旭斎すみえ」の名で門下生となる。20歳の時にサン・パイン・シスターズを結成し、「デュエット奇術」なる新スタイルを発表。奇術界の売れっ子になり、積極的に芸域を広め、天性のしなやかさで人気を得た。

ポール・モーリア「オリーブの首飾り」を手品のBGMとして初めて使用したことでも有名[2]。カーラジオで偶然聞き、「手品のクライマックスに合う」と思い立ち、昭和50年頃から使い始めたという(ちなみに、この曲がマジックで使われているのは日本だけ)。

従来の「見せるだけ」のマジックに軽妙なおしゃべりを交えながら披露し始めたのも彼女であり、現在の奇術スタイルを確立したパイオニアともいえる。

日本奇術協会8代目会長を経て、日本奇術協会の名誉会長に就任している。

受賞歴[編集]

  • 昭和52年度 第6回放送演芸奇術部門賞
  • 昭和56年度 文化庁芸術祭優秀賞(グループで受賞)
  • 昭和59年度 第10回芸団協芸能功労者表彰
  • 昭和59年度 芸術祭優秀賞

弟子[編集]

  • 花島皆子
  • 松旭斎ちどり
  • 花島世津子
  • 花島久美
  • 花島みどり
  • 花島けいこ

著書[編集]

  • 松旭斎すみえのマジックの世界
  • 初めてでもすぐできるやさしい手品・奇術入門

テレビ番組[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.546
  2. ^ 藤山新太郎 『タネも仕掛けもございません 昭和の奇術師たち』 角川学芸出版、2010年、204頁。ISBN 978-4047034761