松坂季実子

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まつざか きみこ
松坂 季実子
プロフィール
生年月日 1969年10月21日
現年齢 54歳
出身地 日本の旗 日本兵庫県
血液型 B型
公称サイズ[いつ?]
身長 / 体重 160 cm / kg
スリーサイズ 110.7 - 60 - 90 cm
ブラサイズ H75
単位系換算
身長 / 体重 5 4 / lb
スリーサイズ 44 - 24 - 35 in
活動
ジャンル アダルトビデオ
出演期間 1989年 - 1990年
他の活動 タレント
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松坂 季実子(まつざか きみこ、1969年 - )は、日本の元AV女優

兵庫県神戸市出身。誕生日はプロフィールによって1969年2月10日とするものと1969年10月21日とするものがある。

経歴[編集]

大妻女子大学短期大学部在学中スカウトされ、1989年にAV監督・村西とおる率いるダイヤモンド映像よりデビュー[1]。当時のAV女優としては並外れたホルスタイン並の巨乳が大きな反響を呼んだ。バストサイズは「110.7センチ」としていたが、これは「イイオンナ」の語呂合わせで[2]、ダイヤモンド映像のプロデューサーだったこともある本橋信宏の著書によれば、実際は90センチ台だったという。また、ウエストの数字についても「若干の誤差がある」とのことである。AVは就職前に1本のみ出演の予定だったが、周囲に出演がばれてしまったことも手伝い、そのままAV業界に身を投じた。なお芸名は、当時のいい女の代表格と評された女優、松坂慶子の「松坂」と池上季実子の「季実子」を組み合わせたもの。

ダイヤモンド映像では毎月1日を「巨乳の日」と名づけて出演作をリリース。いずれも数千本〜1万本前後を売り上げる大ヒットとなり、同社が1990年前後に一時代を築くきっかけとなった。人気が頂点にあった1990年には、AP通信がその人気を伝える記事を世界に配信したこともある。松坂の登場によりAV業界全体に「巨乳ブーム」が巻き起こり、「巨乳もの」はAVの一ジャンルとして広く認知されるようになった[3]

巨乳の女性に多く見られるように、彼女も思春期の頃より長らくの間、好奇の目で見られることが多い、大きなバストがコンプレックスだったとのことだが「AVに出た事で長所だと思えるようになった」と後に雑誌のインタビューに答えている。

活動中はメディアへの出演も非常に多く、『週刊大衆』誌では「『乳姫』がせまる!! 110センチぶるりん対談」(1989年5月8日号 - 1990年1月1日号)、「松坂季実子の乳'sステーション」(1990年1月29日号 - 1990年11月12日号)という長期連載を持ち、各界の著名人との対談をこなした。テレビの深夜番組にも進出し、レギュラー出演した『オールナイトフジ』では巨乳と男性の顔で風船を挟んで割るというコーナーが人気を呼んだ。

1990年4月にはテレビ朝日の『高円寺純情商店街』でテレビドラマに本格進出。同年夏にはAVを引退(リリースは10月まで)してバラエティタレントへ転向し、同年11月にはラサール石井とデュエットしたシングル「ソレソレどうするの?」もリリースした。

1991年春、突如業界から引退。プライベートな問題が背景にあったと報じられた。その後、OLとして通勤中の様子が『フライデー』誌(1993年9月24日号)に本人のコメント付きで掲載されたほか、大手広告代理店派遣社員として勤めている様子が報じられる(『週刊ポスト』・1996年7月26日号)など、「あの人は今」的な雑誌の特集で度々去就が伝えられた。

作品[編集]

アダルトビデオ(オリジナル作品)[編集]

  • でっか 〜いの、めっけ! (1989年2月1日、ダイヤモンド映像
  • 1107(いいおんな)の感動 (1989年3月1日、ダイヤモンド映像) 共演:黒木香青木琴美
  • 爆乳エンゼル 乳淫感者 (1989年4月1日、ダイヤモンド映像)
  • 乳と息子 (1989年5月1日、ダイヤモンド映像)
  • “娘よ!!” (1989年6月1日、ダイヤモンド映像)
  • 乳酷管理法違反 (1989年7月1日、ダイヤモンド映像)
  • 女医・季実子 (1989年8月1日、ダイヤモンド映)
  • プロゴルファー・季実子 (1989年9月1日、ダイヤモンド映像)
  • 弁護士・季実子 (1989年10月1日、ダイヤモンド映像) 共演:菊池えり
  • ディレクター・季実子 (1989年11月1日、ダイヤモンド映像)
  • 女教師・季実子 (1989年12月1日、ダイヤモンド映像)
  • 高級官僚・季実子 上巻 (1990年1月11日、ダイヤモンド映像)
  • 高級官僚・季実子 下巻 (1990年1月11日、ダイヤモンド映像)
  • 新聞記者・季実子 (1990年2月1日、ダイヤモンド映像)
  • 代議士妻・季実子 (1990年3月1日、ダイヤモンド映像)
  • 高級官僚・季実子 完結編 (1990年4月1日、ダイヤモンド映像)
  • 季実子の大きな白い乳房を全部吸いつくしたあなた (1990年4月21日、ダイヤモンド映像)
  • とてつもないから見てちょうだい (1990年5月1日、ダイヤモンド映像)
  • みやびやかなあげまん (1990年6月1日、ダイヤモンド映像)
  • ふるさと創性論 季実子の玉おこし (1990年7月1日、ダイヤモンド映像)
  • いけないあなた いきすぎる私 (1990年8月1日、ダイヤモンド映像)
  • セクシャルゲーム (1990年10月1日、ダイヤモンド映像) 共演:美雪沙織、黒木香

ハウツービデオ(成人指定)[編集]

  • 性生活の知恵3 中級編 (1989年12月、ブックマン社) 共演:黒木香
  • 性生活の知恵4 上級編 (1989年12月、ブックマン社) 共演:黒木香
  • 性生活の知恵5 大人の玩具 商品カタログ (1990年5月、ブックマン社) 共演:高倉真理子、野坂なつみ、柏木よしみ
  • 性生活の知恵6 大人の玩具 マル秘大公開 (1990年5月、ブックマン社) 共演:高倉真理子、野坂なつみ、柏木よしみ

18禁アニメ(声優出演)[編集]

  • 妖獣教室 (1990年5月25日、dez
  • 妖獣教室 2 (1990年5月25日、dez)

シングル[編集]

  • ソレソレどうするの? c/w パルコ通り (「松坂季実子&ラサール石井」名義) (1990年11月25日、ミノルフォン

出演[編集]

バラエティ[編集]

テレビドラマ[編集]

  • 月曜ドラマスペシャル バイト人生百発百中(1989年12月11日、TBS
  • 木曜ドラマ 高円寺純情商店街 (1990年4月12日-1990年5月3日、テレビ朝日
  • ドラマチック22 診察室はレモン色(1990年12月8日、TBS)
  • ドラマチック22 冗談じゃないよ! マイホーム(1991年1月26日、TBS)
  • 金曜ドラマシアター エステに通う女たち(1991年5月31日、フジテレビ

声の出演[編集]

書籍[編集]

写真集[編集]

  • でっか〜いの、めっけ! (1989年9月30日発行、ビックマン、撮影:長内昌利) ISBN 489405003X
  • KIMIKO PART 2 (1989年12月20日発行、ビックマン、撮影:中川秀樹) ISBN 4894050102
  • KIMIKO PART 3 (1990年3月20日発行、ビックマン、撮影:村西とおる) ISBN 4894050226
  • 松坂季実子 4 (1990年8月25日発行、ビックマン、撮影:村西とおる) ISBN 4894050447
  • 松坂季実子写真集 (1993年8月30日発行、つがる) ISBN 4887230036
  • よみがえる松坂季実子 犯されて…絶頂 (2003年6月20日発行、鹿砦社) ISBN 4846305147

脚注[編集]

  1. ^ 【アイドルSEXY列伝】松坂季実子、桜樹ルイ、卑弥呼…D映像の黄金期を支えた“村西シスターズ””. zakzak (2018年11月22日). 2020年7月12日閲覧。
  2. ^ 本橋信宏「村西とおるを奪い合ったAV女優たち」『新潮45』2006年6月号
  3. ^ 徳間書店「週刊アサヒ芸能」2019年9月19日特大号45頁

外部リンク[編集]