松井天狗堂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
松井天狗堂(京都市下京区)

松井天狗堂(まついてんぐどう)は、京都市下京区木屋町正面下に工房を置くかるたの製造卸販売の老舗企業

概要[編集]

1897年(明治20年)松井重次郎により創業[1]

1945年(昭和20年)二代目・松井壮三郎が死去。その3年後に長男だった重夫が跡を継いだ。

1975年(昭和50年)三代目・松井重夫が、油紙に型を彫り、染料をニカワと澱粉糊で練り合わせ、丸刷毛で刷り込む江戸時代そのままの手法により、表絵を手摺りで色彩する花札製作を復活させる[2](昭和25年以降、手摺りによる製作は途絶えていた)。一時期、日本で唯一の手摺り花札の製造元となる。また、地方の花札や株札のジャンル、いわゆる「地方札」の製造販売も行っていた[3]

2009年(平成21年)職人の高齢化や後継者不在などを理由に製造中止、2010年(平成22年)3月に閉店した[4]。しかし、手摺りの手法を継承させるべく、かつてのライバル企業の大石天狗堂に技術協力している。 2016年(平成28年)12月5日に三代目・松井重夫が死去。

かるた専門店による店頭・ネット販売でも在庫はほとんど残っておらず、極めて入手困難な状態のため、ネットオークションで高値で取り引きされている。

製品[編集]

  • 手摺り 花かるた 鳳凰 ※手摺り1級品(白地/金地/鳥の子,赤裏/黒裏,通常/大判/小花,古歌入/仁木伴山画<新柄>/百年特製・手漉和紙仕上/襖絵風,上絵入金色裏/銀色裏)
  • 手摺り 花かるた 菊華 ※手摺り2級品
  • 手摺り 花かるた 敷島 ※「奥野かるた店」向けのブランドで、鳳凰(金地,古歌入)と同等品
  • 手摺り 花かるた 遊  ※通常版と小花の中間サイズ(白地/金地,赤裏/黒裏)
  • 手摺り うんすんかるた(白地/金地,新柄/旧柄)
  • 手摺り 道才かるた  (通常用/練習用,黒裏/金銀裏)
  • 手摺り 小倉百人一首 (白地/金地,字有/字無)
  • 花かるた 牡丹  ※印刷(日本骨牌製)1級品(赤裏/黒裏)
  • 花かるた 三光  ※印刷(日本骨牌製)2級品
  • 花かるた 冨士櫻 ※印刷(日本骨牌製)3級品
  • 株札 九一    ※印刷(日本骨牌製)
  • 株札  龍虎   ※印刷
  • 虫花  龍虎   ※印刷(赤裏/黒裏)
  • 大連花 龍虎   ※印刷と手摺り併用(白地/金地)
  • 伊勢  龍虎   ※印刷
  • 入の吉 龍虎   ※印刷
  • 小松  龍虎   ※印刷
  • 小松  鳳凰/金龍※印刷(赤裏/黒裏)[矢船保存会]
  • 桜川  龍虎   ※印刷
  • 小丸  龍虎   ※印刷
  • ホンビキ用 木札  龍虎(手本引き用/賽本引き用)
  • ホンビキ用 豆札  龍虎
  • ホンビキ用 張札  龍虎(黒ピン/赤ピン/黒白反転)
  • ホンビキ用 半丁札 (木製/紙製)
  • 薄口花     ※印刷(赤裏/黒裏/金裏)
  • 手摺り 四人用花かるた 龍虎 十三月花[山口泰彦]
  • 手摺り 四人用花かるた 龍虎 七七花(十四月花)(赤裏/黒裏)[手塚かるた工房]
  • 手摺り 復元 天正カルタ[三池カルタ・歴史資料館]

戦前には、二福、福壽、金鹿、國粋、女王のブランドで印刷花札を製造販売していた。

脚注[編集]

[ヘルプ]

外部リンク[編集]