東急2020系電車
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| 東急2020系電車 | |
|---|---|
|
江田駅 - 市が尾駅間での試運転 (2017年12月28日) | |
| 基本情報 | |
| 運用者 | 東京急行電鉄 |
| 製造所 |
総合車両製作所 横浜事業所・新津事業所 |
| 製造年 | 2017年 - |
| 運用開始 | 2018年3月28日 |
| 投入先 | 田園都市線・東京メトロ半蔵門線・東武伊勢崎線・東武日光線 |
| 主要諸元 | |
| 軌間 | 1,067 mm |
| 電気方式 | 直流1500V(架空電車線方式) |
| 設計最高速度 | 120 km/h |
| 起動加速度 | 3.3 km/h/s |
| 減速度(常用) | 4.0 km/h/s |
| 減速度(非常) | 4.5 km/h/s |
| 自重 | 本文参照 |
| 全長 |
先頭車:20,470 mm 中間車:20,000 mm |
| 全幅 | 2,788 mm |
| 全高 | 4,046 mm |
| 床面高さ | 1,130 mm |
| 車体 | 軽量ステンレス(sustina) |
| 台車 |
軸梁式ボルスタレス方式空気バネ台車 TS-1041(動台車) TS-1042・TS-1042A(付随台車) |
| 固定軸距 | 2,100 mm |
| 主電動機 | かご形三相誘導電動機 全閉外扇形TKM-18形(東芝形式SEA-446) |
| 主電動機出力 | 140 kW |
| 駆動方式 | WNドライブ |
| 歯車比 | 99/14=7.07 |
| 制御方式 | SiC-MOSFET素子VVVFインバータ制御 |
| 制御装置 | 三菱電機製 MAP-144-15V31A形 |
| 制動装置 |
常用ブレーキ(回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ (HRDA-2) ) 非常ブレーキ(電気指令式) 全電気ブレーキ |
| 保安装置 | 多段式ATC-P(東武式ATS内蔵) |
| 備考 | 出典は[1] |
東急2020系電車(とうきゅう2020けいでんしゃ)は、2018年3月28日に営業運転を開始した[2]東京急行電鉄の通勤形電車である。
本項では、田園都市線で使用される10両編成の2020系のほかに、同系列として製造された大井町線で使用される7両編成の6020系電車についても解説する。
目次
登場の経緯[編集]
東急電鉄は、2020年に東京オリンピックが開催されることや、2022年に東京急行電鉄が創業100年を迎えることから、沿線の街や駅と調和する車両とすることを目的に命名している[3][4]。新形式車両の導入としては、2002年から導入した5000系以来、16年ぶりとなる。
本形式は、車両仕様の共通化と製造コスト削減を目的として、東日本旅客鉄道(JR東日本)のE235系電車と基本設計と主要機器を共通化しており[3][5]、電動車は従来の2両1ユニット方式から主制御器を各電動車に搭載する独立M車方式とし、他線区での両数変更に伴う編成での導入を考慮して、車両に搭載された機器の配置変更をせずに10・8・7・6・5両で組成しても適切なMT比を実現することができる設計としている。また、乗務員室にある保安装置や取扱機器の設計の際には、東急が相互乗り入れする他社の新製造車両にできる限りの機器配置を合わせている。運転保安装置は、将来的な工事を見据えた仕様としており、信号設備はデジタルATC、CBTC、ホームドア連動、ATC/TASCに対応できるほか、列車無線においてはデジタル無線に対応できる仕様としている。
デザインは多摩田園都市などの「街づくり」を起源に持つ東急電鉄らしさを意識したデザインとしており、東急線沿線の商業施設のデザインなどを手がけている丹青社が監修を担当した[6][7]。沿線の街や駅との親和性を高め、利用者に親しみを持ってもらうとともに、「これまでにない新しさを感じていただけるような外観、車内空間」を目指しており、エクステリアデザインは、コンセプトカラーに「INCUBATION WHITE」(美しい時代へ孵化していく色)とし、先頭車前面から車体側面上部にかけて導入線区の路線カラーとともに配置されている。丸みのある先頭形状は、やわからみのある顔をイメージしたデザインとしている[7]。インテリアデザインは、東急沿線の風景をイメージした座席や照明も含めた車内全体のカラーコーディネートにこだわり、親しみやすさと心地よさを感じるデザインとしている。
概要[編集]
車体[編集]
車体構造は、総合車両製作所のステンレス車体のブランドであるsustina(サスティナ)による軽量ステンレス車体としており、「Sustina S24シリーズ」の、車体長20メートルの4ドアステンレス車として製造された[8]。レーザー溶接の積極的な採用、骨組の軽量化などで、アルミ車体と同等の車体軽量化を図り、車両外観と内装でも溶接痕を減らしている。連結妻面は骨組みと外板との一部の接合部分と幌枠の取付け部分にレーザー溶接を使用することで水密性を確保しており、オフセット衝突対策として、隅柱の一部に断面45度で切り取ったような位置に補強を追加しており、これにより、オフセット衝突時において、互いの車両に離反する力を発生させ、外板の剥離を防いで客室の損傷を軽減することができる。また前面衝突対策として、運転台前面に衝撃吸収用のハニカム材を配置して、先頭車と中間車の間に衝撃吸収緩衝器を組込むことにより、衝突エネルギーの吸収と生存区間の確保を図っている。客室扉のドア間隔はホームドアの開口範囲に合うように4820mmとしており、窓の構成は固定窓と下降窓の組み合わせとしている。客室扉の内側は、混雑時に扉が開く際に戸袋に荷物などが引き込まれるのを防止するため、素材に表面が滑りやすい素材を採用している。前部標識灯と前照灯はLED照明を使用しており、前照灯は前面下部に4灯と前面上部に2灯の計6灯としている。ロービーム時では下部の4灯を使用するが、ハイビーム時は上部の2灯を加えて6灯としており、夜間時での視認性の向上を図っている。また、先頭車の屋根上には、また、列車無線アンテナのほかに、後述するINTEROSによる通信にも使用されるWiMAXアンテナを設置している。
内装[編集]
天井の客室灯は長い40W相当のLED照明とし、つり手棒の配置変更に合わせて配置の見直しを行い、中間車では従来の24灯から22灯とし、先頭車は従来の22灯から20灯としているが、その中に架線停電時に備えて蓄電池からの電力で点灯する予備灯を、中間車では従来の4灯から11灯とし、先頭車は従来の2灯から10灯としている。枕木方向のつり手棒は側面天井部と接続をすることにより、ロールバーの補強構造をすること構成して側面衝突に対する車両変形量の抑制を図っている。腰掛は2013年以降に導入の5000系の一部車両で採用されているハイバック仕様のロングシートを採用している。車椅子とベビーカーの乗客が利用するフリースペースは各車両の車端部に1か所ずつ設置しており、普通の乗客が利用できやすいように、側面の窓に2段の手すりと妻面に腰当を設置しており、フリースペースであることが分かるように車体外部側面と車内の床敷物に車椅子マークとベビーカーマークを大きく表示している。なお、優先席は先頭車は車端部にあるフリースペースの向かいに3席と各中間車は車端部にあるフリースペースの向かいに3席とそれとは反対側にある車端部に6席設けており、側面から座席の袖仕切を介して妻面までに黄色の帯を付けることで、一般席と区別している。妻面の引戸の戸閉装置は5000系の重力式からぜんまいの力で自動にゆっくり戻る方式に変更している。また、防犯カメラを各車に2台ずつ設置している。
扉間座席中央の側窓上部と妻面引戸上部にデジタルサイネージ(電子看板)を設置している。これは21.5インチサイズの車内表示器であり、扉間座席中央の側窓上部に設置されているものは、3つ横に連続配置されており、これにより、3画面で一つの繋がった画面のように使用することができるようになっている。また、扉鴨居部には17インチの車内案内表示器が2つ横に設置されており、停車駅表示案内のほか、行先情報、ドアの開方向情報、乗り換え案内、乗車マナーなどについて表示する。なお、大井町線用の6020系にはデジタルサイネージの車内表示器は設置されていない。
乗務員室[編集]
前面ガラスの面積を広げて視界の拡大を図っており、主幹制御器は運転台中央に配置されたワンハンドルマスコンとしており、その前方に2つのモニター装置が配置されている。モニター装置はE235系で使用されているINTEROSの導入により、モニター装置に計器・表示灯類などの情報集約を進めており、これにより計器・表示灯類などをモニター装置で表示することが可能となっている。相互乗り入れの際に各社の車両においてその機器配置が異なり、乗務員が運転の際に取扱いの負担が重いことを考慮して、東京地下鉄(東京メトロ)・東武鉄道(東武)・西武鉄道(西武)の関係者と運転台共通化の協議を行い[9]、それに合わせて相互乗り入れする各社が保有している車両(東京メトロ13000系、東武70000系、西武40000系など)との仕様共通化を行い、その他の乗り入れ線区や本車を導入しない他の東急線の車両の仕様も参考にしている。乗務員が扱う機器ついては、設計完了後にモックアップを作成して、集められた各現業職員との間で取付け高さとボタンの形状と操作感などの検証を行ない、修正している[10][11]。
主要機器[編集]
列車情報管理装置(INTEROS)[編集]
INTEROSはE235系電車にも導入されている列車情報管理装置である。データ通信速度を従来と比べて40倍も向上させて大容量のデータを扱うことが可能で、車両の各機器への伝送のほかにWiMAXによるデータ通信を利用して、車両の各種データを地上システムにリアルタイムに送信して活用することが可能としている。これにより故障発直後から遠隔で車両状況を把握して、車両状況把握のための車庫への取り込みなどの時間を短縮でき、故障発生時での早期復旧を図れるだけでなく、将来的には、各機器のデータを利用して、車両留置時で実施する検査の簡略化や蓄積した車両のビックデータを分析し、機器の寿命や故障の予知を捉えて適切な時期に必要なメンテナンスを行う状態保全に向けた取組みを進める予定である。
制御装置[編集]
制御装置は、三菱電機製のフルSiC-MOSFET素子を用いた2レベル式VVVFインバータ制御装置(MAP-144-15V31A形)を採用しており、1台の制御装置で主電動機4台を制御する1C4M方式としている。高速度域まで多パルスのスイッチングを行うため、主電動機の損失を低減させて省エネルギー性能を向上させており、従来の8500系と比べて半分程度の電力で走行できるようになっている。制御装置・フィルタリアクトル・高速度遮断器は独立M方式を採用しているため、各電動車に搭載されているが、2020系の8号車のデハ2820 (M2A) と2号車のデハ2220 (M2B)、6020系の5号車のデハ6520 (M2A) と2号車のデハ6220 (M2B) は高速度遮断器を、2020系ではパンタグラフを搭載する9号車のデハ2920 (M1A) と3号車のデハ2320 (M1B) に、6020系では同じくパンタグラフを搭載する6号車のデハ6620 (M1A) と3号車のデハ6320 (M1B) に集約して、自車の分も含めて2台搭載している。
主電動機[編集]
主電動機は、東芝製のTKM-18(東芝形式SEA-446)形全密閉外扇式三相かご形誘導電動機(定格電流108A、定格周波数80Hz、定格出力140kW、定格回転数2,380rpm)を採用しており、熱交換により冷却を行う方式であるため、メンテナンス頻度の低減が図られている。
制動装置[編集]
回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ方式としており、INTEROSの編成ブレーキ力管理システムからのブレーキ指令により、編成全体で応荷重制御・電空協調制御・回生ブレーキを優先する遅れ込め制御を行うことで、省エネルギ運転と空気ブレーキの制輪子(ブレーキパッド)の摩耗量の低減が図られている。
常用ブレーキを従来の7段ステップ制御から8段ステップ制御とし、8段ステップは減速度を4.0km/h/sとすることで、回生ブレーキが安定しない時や雨天時と降雪時などで安定した制動力が得られるようにしている。また、降雪時での減速度低下時のバックアップとして非常ブレーキ時の回生補足機能を新たに追加している。これは、従来の非常ブレーキ作動時には、すべて空気ブレーキで作動して回生ブレーキは使用されないが、この機能では、非常ブレーキ作動時には、INTEROSで減速度の演算を行い、一定の減速度低下が計測された場合には、回生ブレーキを補足で使用するものであり、降雪時でのさらなる安全性を図っている。
補助電源装置[編集]
補助電源装置はIGBT素子を使用した静止形3レベルインバータであり、出力は三相交流440 V、260 kVAである。整流装置は補助電源装置とは別に搭載しており、出力は直流100 Vである。また各車に変圧器を搭載しており、出力は交流100 Vである。
電動空気圧縮機[編集]
電動空気圧縮機は潤滑油の交換や給油が不要のオイルフリーレシプロ式圧縮機を三相かご形誘導電動機で駆動させる。潤滑油を使用しないため外部のオイル排出や元空気タンク側へのオイル流出がなく、圧縮機出口の吐出量は1750ℓ/minである。
冷房装置[編集]
冷房装置は出力58.1kW(50000kcal/h)のを屋根上に1台搭載しており、予備暖房用の6.0kWのヒータを内蔵している。また、天井部の横流ファン付近にパナソニックとJR東日本テクノロジーが共同開発した空気洗浄装置の「nanoe(ナノイー)」を設置している。東急電鉄の電車としては初めての設置となる[6]。
集電装置[編集]
集電装置は5000系と同じ舟体を有したシングルアーム式だが、すり板検知装置を装備している。
戸閉装置[編集]
ラック・ピニオン式のブラシレスモーターを使用した電気式戸閉装置を採用している。戸閉状態では、常に互いの引戸が押し付け合う構造となっており、従来の電気式戸閉装置のように機械的なロックをかける必要がなく、挟まれたものを引き抜きやすい特性がある。
蓄電池[編集]
5000系と同じく焼結式のアルカリ蓄電池を採用している。5000系が直流100V/60Ahと列車無線の非常電源に使用する直流24V/30Ahの2種類を搭載していたのに対し、本系列は直流100V/105Ahの1種類のみとしている。
台車[編集]
台車は5000・6000系と同じく軸箱支持装置が軸梁式のボルスタレス台車空気ばね台車のTS-1041動力台車、TS-1042・TS-1042A付随台車を採用しているが、台車の牽引力を車体に伝達するけん引装置はZリンク式から一本リンク式に変更されている。基礎ブレーキ装置は、踏面片押し式のユニットブレーキであるが、付随台車はディスクブレーキが追加されている。なおこのディスクブレーキのライニングは脱着性向上を図るため、UIC(国際鉄道連合)規格に基づいた構造としている。
駆動装置は5000・6000系と同じく中実軸平行カルダン式だが、電動機の電機子軸と輪軸の歯車駆動軸との間の継手を、CFRP製のたわみ板を使用したTD継手式から、歯車形たわみ軸継手を使用したWN継手式に変更されており、低騒音化を図っている。
編成[編集]
田園都市線及び直通運転先である東京メトロ半蔵門線と東武伊勢崎線・日光線で運用するため、半蔵門線及び東武線の無線装置(半蔵門線では誘導無線装置と列車情報装置を使用)と保安装置(東武線では東武ATSを使用)も内蔵している[12]。動力車5両・付随車5両の5M5T編成である[13]。
中央林間 →
| ||||||||||
| 号車 | 1 | 2 | <3> | 4 | 5 | <6 | 7 | 8 | <9> | 10 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 定義 | Tc2 | M2B | M1B | T3 | T2 | M3 | T1 | M2A | M1A | Tc1 |
| 形式 | クハ2120 | デハ2220 | デハ2320 | サハ2420 | サハ2520 | デハ2620 | サハ2720 | デハ2820 | デハ2920 | クハ2020 |
| 自重 | 31.5t | 33.5t | 33.5t | 27.8t | 27.5t | 32.0t | 27.5t | 33.5t | 33.5t | 31.4t |
| 乗員 (全体/着席) | 143/45 | 155/48 | 155/51 | 155/51 | 155/51 | 155/51 | 155/51 | 155/51 | 155/51 | 143/45 |
- 3・9号車に2基、6号車に1基のシングルアームパンタグラフを備える[14]。
運用[編集]
2018年3月28日に2020系3編成が営業運転を開始した[15]。運用開始当初は前面貫通ドアに東武直通非対応を示すKマークが貼られており、東武線への直通乗り入れは行っていなかった[16]が、同年10月1日から2121Fと2122Fが東武線への乗り入れを開始し、久喜駅・南栗橋駅 - 中央林間駅で運行されている[17]。2018年度は6編成の増備が予定されている[18]
| 編成番号 | 製造所 | 甲種輸送日 |
|---|---|---|
| 2121F | 横浜 | 2017年11月[19] |
| 2122F | 新津 | 2018年2月[20] |
| 2123F | 新津 | 2018年2月[21] |
| 2124F | 新津 | 2018年6月[22] |
| 2125F | 新津 | 2018年6月[23] |
6020系[編集]
| 東急6020系電車 | |
|---|---|
|
大井町線直通列車 6121F (2018年8月25日 田奈駅) | |
| 基本情報 | |
| 運用者 | 東京急行電鉄 |
| 製造所 | 総合車両製作所横浜事業所 |
| 製造年 | 2017年 - |
| 運用開始 | 2018年3月28日 |
| 投入先 | 大井町線・田園都市線 |
| 主要諸元 | |
| 編成 | 7両編成 |
| 軌間 | 1,067 mm |
| 電気方式 | 直流1500V(架空電車線方式) |
6020系は、2020系を大井町線向けに7両編成とした車両。大井町線は6両編成が最長であったが[24]、輸送力増強を目的に2017年以降急行列車を順次7両編成にすることにしており、これに対応する車両として6000系の増結(中間電動車の新製)と合わせて新製投入されるものである[25]。
主要な仕様そのものは2020系と同一であるが、大井町線で運用されている情報伝送装置による駅通過防止装機能と工事区間などで使用される臨時速度制限用のATCコードに変更できる臨時速度制限機能を有している。
列車編成は動力車4両・付随車3両の4M3T編成である[26]。
| 号車 | 1 | 2 | <3> | 4 | 5 | <6> | 7 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 定義 | Tc2 | M2B | M1B | T1 | M2A | M1A | Tc1 |
| 形式 | クハ6120 | デハ6220 | デハ6320 | サハ6420 | デハ6520 | デハ6620 | クハ6720 |
| 自重 | 31.2t | 33.3t | 33.3t | 27.3t | 33.3t | 33.3t | 31.1t |
| 乗員 (全体/着席) | 143/45 | 155/48 | 155/51 | 155/51 | 155/51 | 155/51 | 143/45 |
3号車と6号車には2基のシングルアームパンタグラフを備える[26]。
運用(6020系)[編集]
2017年度は2編成が新製され、2020系と同じく2018年3月28日に営業運転を開始した[27]。
2018年度には6020系7両編成の1両にロングシート・クロスシートの両方に転換可能なタイプの座席(いわゆる「デュアルシート」)を導入し、平日夜の下り急行列車(大井町駅発田園都市線直通長津田駅行き)5本程度にて有料座席指定サービス(愛称『Q SEAT』)を行うことが発表され12月14日に運転を開始している[28]。これにより2代目となるデハ6320形を組み込み[29]、初代のデハ6320形は9両編成で落成した田園都市線の2020系に編入し改番の上で移されることとなる[30]。改番に伴い、車内に液晶ディスプレイの増設を行っている[31]。
2018年11月10日に『Q SEAT』に充当されるデュアルシート仕様の(新)デハ6320車両が報道公開された。車体は他車両と異なりオレンジ一色にラッピングされており、一見して判るようになっている。大井町駅と自由が丘駅の駅構造を考慮した結果、乗客の流れを阻害しにくい3号車に設定された[30]。内装は天井のLED照明を電球色に変えることが可能で、各座席には電源コンセント(Q SEAT運用時にのみ使用可能)[30]とカップホルダーを備え、車内Wi-Fi設備も用意されている[32]。
デュアルシートのメーカーは京王5000系と同じくコイト電工製となっている。
| 編成番号 | 製造所 | 甲種輸送日 |
|---|---|---|
| 6121F | 横浜 | 2017年12月[33] |
| 6122F | 横浜 | 2018年1月[34] |
脚注[編集]
- ^ 市川 2018, p. 87.
- ^ “東急2020系が営業運転を開始”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース (2018年3月30日). 2018年5月27日閲覧。
- ^ a b 市川 2018, p. 83.
- ^ “車両情報”. 東急電鉄. 2018年4月18日閲覧。
- ^ レイルマガジン416号143ページ
- ^ a b “2018年春、田園都市線に新型車両「2020系」を導入します” (プレスリリース), 東京急行電鉄株式会社, (2017年3月17日) 2018年5月28日閲覧。
- ^ “総合車両製作所、東急2020系製造を担当 『sustina S24シリーズ』”. 鉄道新聞. 2017年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月22日閲覧。
- ^ レイルマガジン416号143ページ
- ^ レイルマガジン416号143ページ
- ^ 市川 2018.
- ^ 市川 2018, p. 91.
- ^ 鉄道ファン683号72-73ページ
- ^ 鉄道ファン683号72-73ページ
- ^ “東急2020系が営業運転を開始”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース (2018年3月30日). 2018年5月27日閲覧。
- ^ “【東急】2020系・6020系が営業運転を開始”. 鉄道ホビダスRMニュース (2018年4月3日). 2018年5月27日閲覧。
- ^ “東急2020系が東武鉄道線内で営業運転を開始”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース (2018年10月8日). 2018年10月14日閲覧。
- ^ “2018年度の鉄軌道事業設備投資計画 「安全・ストレスフリーな鉄道」の早期実現に向けた総額597億円 安全・安定輸送と混雑緩和のための取り組みを強化します” (PDF) (プレスリリース), 東京急行電鉄, (2018年5月11日) 2018年5月28日閲覧。
- ^ “東急、2020系を公開”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース (2017年11月30日). 2018年5月27日閲覧。
- ^ “新津製の東急2020系が甲種輸送される”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース (2018年2月7日). 2018年5月27日閲覧。
- ^ “東急2020系第3編成が甲種輸送される”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース (2018年2月21日). 2018年5月27日閲覧。
- ^ “新津製の東急2020系が甲種輸送される”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース. (2018年6月5日) 2018年6月22日閲覧。
- ^ “東急2020系が甲種輸送される”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース. (2018年6月26日) 2018年6月28日閲覧。
- ^ かつての18m級車体(初代5000系や初代7000系など)では各駅停車も6両編成で運行されていたが、20m級車体の8000系以降では各駅停車は5両編成で運行されている。
- ^ “都心方面への輸送力を増強し混雑緩和を推進します! 大井町線急行列車の7両編成化と新型車両6020系の導入” (プレスリリース), 東京急行電鉄, (2017年10月12日) 2018年5月27日閲覧。
- ^ a b 鉄道ファン683号92ページ
- ^ “東急6020系が営業運転を開始”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース (2018年3月29日). 2018年5月27日閲覧。
- ^ “当社初!平日夜の有料座席指定サービスを大井町線で開始! 2018年冬、大井町駅から田園都市線方面への平日夜の帰宅をより快適に!” (プレスリリース), 東京急行電鉄, (2018年3月26日) 2018年5月27日閲覧。
- ^ 鉄道ダイヤ情報 2018年10月号「甲種車両輸送計画表」
- ^ a b c 岸田法眼 (2018年11月10日). “東京急行電鉄6020系の3号車に「Q SEAT」が登場”. 鉄道コム 2018年11月13日閲覧。
- ^ 大井町線に「指定席車」を導入する東急の思惑
- ^ 福岡誠 (2018年11月10日). “東急電鉄『平日夜に座れる』サービス 「Q SEAT」車両をお披露目”. 鉄道新聞 2018年11月10日閲覧。
- ^ “東急6020系が甲種輸送される”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース (2017年12月28日). 2018年5月27日閲覧。
- ^ “東急6020系第2編成が甲種輸送される”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース (2018年1月25日). 2018年5月27日閲覧。
参考文献[編集]
- 市川裕幸「田園都市線と大井町線に導入される新形車両 東京急行電鉄2020系・6020系」、『鉄道ファン』第685号、交友社、2018年5月、 84-92頁。
- 田之上英明「東京急行電鉄2020系・6020系」、『鉄道ピクトリアル』第945号、電気車研究会、2018年3月、 110-119頁。
外部リンク[編集]
- 車両情報 - 東急電鉄
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