東友美

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東 友美
ひがし ともみ
生年月日 (1984-03-28) 1984年3月28日(40歳)
出生地 日本の旗 日本 岩手県
出身校 東京農業大学農学部
前職 医薬情報担当者胚培養士
現職 町田市議会議員
所属政党 立憲民主党
公式サイト 立憲民主党 東友美【公式サイト】

当選回数 2回
在任期間 2018年3月9日 - 現職
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東 友美(ひがし ともみ、1984年昭和59年3月28日 - )は、日本の政治家立憲民主党所属の町田市議会議員(2期)。2018年9月、自身が性的少数者アセクシュアルXジェンダー)であることを議会の一般質問で公表した。

来歴[編集]

岩手県に生まれるが、幼少期に東京都町田市に移り幼稚園から高校まで町田市内で過ごした。東京農業大学農学部畜産学科を卒業し、製薬会社の医薬情報担当者(MR)職を経験したのち、不妊治療クリニックにて胚培養士として生殖補助医療に携わった[1][2]

2018年2月25日に行われた町田市議会議員選挙に、(旧)立憲民主党の関係者の要請を受けて立候補し、得票数2位で初当選した[3]。2020年に結党された(新)立憲民主党に参加。

2022年2月、再選[3]

人物・政策[編集]

  • 小学生の頃より自身が恋愛感情を理解できないことに気づいていたが、市議会議員に当選した後に参加した性同一性障害(GID)学会をきっかけに、自身のような性的感情・恋愛感情を持たない人間をアセクシュアルと呼ぶことを学んだ[4]。2018年9月3日、町田市議会の9月定例会にて性的少数者への施策について質問した際、自身がアセクシュアルかつXジェンダーであることを初めて公表した[5]。その後もさまざまな性的少数者などの相談に対応できる窓口を設置するよう求めるなどの議員活動を行なっている[4]。自身のホームページでは、「性自認等」としてアセクシュアル、Xジェンダーに加え、アロマンティックでもあるとしている[1]
  • 2023年2月20日、同年の統一地方選挙に向け、女性の議員や候補者を対象にした期間限定のホームページ「女性議員のハラスメント相談センター」が開設された。同日に開かれた記者会見に東も出席し、選挙期間中に受けたハラスメントの実体験を語った。政治の道に進む女性たちのセーフティーネットづくりに取り組んでいる[6]。同年3月7日、BBCが、日本の政界における性差別とハラスメントの実態を取材した記事「The female mayor in Tokyo fighting Japan's sexist attitudes」を配信。東は杉並区長の岸本聡子とともにインタビューに応じた[7][8]

脚注[編集]

  1. ^ a b プロフィール – 立憲民主党 東友美【公式サイト】
  2. ^ 東友美 - 立憲民主党
  3. ^ a b 町田市議会議員選挙の候補者別得票数” (PDF). 町田市. 2023年1月7日閲覧。
  4. ^ a b “VOICES:「私は性的少数者」議場で公表した市議の思い”. 毎日新聞. (2018年11月1日). https://mainichi.jp/articles/20181101/mog/00m/040/006000c 2023年1月17日閲覧。 
  5. ^ 町田市議会議事録. 町田市議会 平成30年 9月定例会(第3回). Vol. 21. 3 September 2018. 私はこの場をおかりして、ここに初めて公表いたしますが、私も1つの性的マイノリティーを有しております。
  6. ^ 坂田奈央 (2023年2月20日). “手をなで回され、抱きつかれ…女性議員や候補者のハラスメント相談を受けるホームページ開設”. 東京新聞. 2023年4月25日閲覧。
  7. ^ Khalil, Shaimaa (2023年3月7日). “The female mayor in Tokyo fighting Japan's sexist attitudes”. BBC News. 2023年4月25日閲覧。
  8. ^ シャイマ・ハリル (2023年3月8日). “日本政界の性差別に立ち向かう……東京・杉並の女性区長”. BBCニュース. 2023年4月25日閲覧。

外部リンク[編集]