東京都交通局5500形電車 (鉄道)

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東京都交通局5500形電車
都営地下鉄5500形電車 (2019年3月8日 京成本線 京成佐倉-大佐倉)
都営地下鉄5500形電車
(2019年3月8日 京成本線 京成佐倉-大佐倉)
基本情報
運用者 東京都交通局
製造所 総合車両製作所横浜事業所
製造年 2017年 -
製造数 27編成216両(予定)
運用開始 2018年6月30日
投入先 浅草線
主要諸元
編成 8両編成
軌間 1,435 mm
電気方式 直流1,500V
架空電車線方式
最高運転速度 120 km/h
設計最高速度 130 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
自重 28.5 - 33.6 t
全長 18,000 mm
全幅 2,808.8 mm
全高 4,045 mm
車体 軽量ステンレス(sustina)
台車 ボルスタ付空気バネ台車
(都形式:T-1E・T-1F・T-1G形)
主電動機 かご形三相誘導電動機
主電動機出力 155kW(1時間定格)
歯車比 83:14 (5.93)
制御方式 フルSiC-MOSFET素子VVVFインバータ制御
制動装置 自動列車停止装置連動・応荷重装置付電空併用電気指令式電磁直通ブレーキ 保安ブレーキ付 純電気ブレーキ
保安装置 C-ATS
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東京都交通局5500形電車(とうきょうとこうつうきょく5500がたでんしゃ)とは、東京都交通局都営地下鉄浅草線用の通勤形電車である。

概要[編集]

浅草線リニューアル・プロジェクトの第1弾として、老朽化した5300形の置き換えを目的に、2016年に発表した[1]

2021年度までに27編成を導入し、前述の5300形を全編成代替する予定である。

まずは2016年度より2018年度に製造される8編成分の予算を確保し、その分は2018年度に投入を終了した。残りの編成については、2016年当初の計画では、2017年度に1編成のみの予算しか組まれなかった[2]が、都営地下鉄三田線の新型車両(東京急行電鉄の他相模鉄道への乗り入れにも対応)の計画が東急新横浜線および相鉄新横浜線の計画の遅れによる修正により変更され、その変更によって浮いた予算を本形式の導入分に回し、一挙に最終編成までの19編成分の予算が出来上がった[3]

2018年6月30日より運行を開始した[4]

開発コンセプトは、「日本らしさとスピード感が伝わる車両」。

車両[編集]

外観[編集]

国際的にも日本のイメージとして一般的で、かつ浅草線沿線とゆかりのある歌舞伎隈取をイメージしたデザインで、窓周りは黒い塗装。戸袋には金色のラインが入れられ、扉の窓は斬新な形になった。

車体構造は、総合車両製作所のステンレス車体のブランドであるsustina(サスティナ)による軽量ステンレス車体を採用。

内装[編集]

和紙寄せ小紋のほか、東京の伝統工芸品である江戸切子などの柄とともに、沿線由来のイラストを使用し、落ち着きのある和の雰囲気の中にも遊び心を持たせた。また照明は全てLEDに統一。

座席はロングシートで、1人あたりの座席幅は475mm(既存5300形より15mm広い)としている[5]

各扉には車内案内表示器として、多言語対応2画面液晶モニターを設置。空気清浄機防犯カメラを装備。

全車両に車いすスペースまたはフリースペースを設置。ドアは荷物挟まりに備え、引きやすくなっている。

多言語対応2画面液晶モニター

走行機器など[編集]

制御装置は、三菱電機製フルSiC-MOSFET素子を用いた2レベル式VVVFインバータ制御装置を、主電動機には外扇式全密閉型のかご形三相誘導電動機を採用した。

台車はボルスタアンカー付空気バネ台車(都形式:T-1E・T-1F・T-1G形)を採用。従来車と同様、京浜急行電鉄の規定により先頭車両は制御電動車としているが、連結器は従来車の並形自動連結器ではなく、都営地下鉄新宿線10-300形でも採用された電気式密着連結器に変更された。

運転台機器は浅草線および直通先では初となるグラスコクピットを採用。また車掌スイッチも従来の機械式に代わり間接制御式(リレー式)を採用している。

編成表[編集]

 
形式 5500-1
(M1c)
5500-2
(M2)
5500-3
(M3)
5500-4
(T4)
5500-5
(T5)
5500-6
(M6)
5500-7
(M7)
5500-8
(M8c)
機器配置 VVVF VVVF VVVF SIV,CP SIV,CP VVVF VVVF VVVF
車両番号 5501-1

5502-1

5503-1

5504-1

5505-1

5506-1

5507-1

5508-1

5501-2

5502-2

5503-2

5504-2

5505-2

5506-2

5507-2

5508-2

5501-3

5502-3

5503-3

5504-3

5505-3

5506-3

5507-3

5508-3

5501-4

5502-4

5503-4

5504-4

5505-4

5506-4

5507-4

5508-4

5501-5

5502-5

5503-5

5504-5

5505-5

5506-5

5507-5

5508-5

5501-6

5502-6

5503-6

5504-6

5505-6

5506-6

5507-6

5508-6

5501-7

5502-7

5503-7

5504-7

5505-7

5506-7

5507-7

5508-7

5501-8

5502-8

5503-8

5504-8

5505-8

5506-8

5507-8

5508-8

  • 車両番号は、4桁の数字の後にハイフンを置き1桁の数字を配しており、
    4桁のうちの上2桁は形式を、下2桁は編成番号を、ハイフン以下の1桁は編成内の順位を表す。
    順位を表す数字は、西馬込方から1 - 8の順に付されており、現車の標記は小書き(例:5501-8)されている。例えば5502-3であれば第2編成の3両目を表す。

運用[編集]

2017年12月9日に開催された「都営フェスタ」において、お披露目を行った。

2018年6月30日の営業運転開始からしばらくの間は、京急線での試運転は行われていたものの、京成線・北総線内での乗務員訓練が完了していなかったため、自社線の泉岳寺〜西馬込間を往復するのみの運用であった。

その後、8月6日に京成線、8月22日に北総線に入線し乗務員訓練を行い、2018年9月3日より、自社線全線に運用範囲を拡大したと同時に、京成線・北総線内での営業運転を開始した。2018年9月18日には京急線内での営業運転も開始した[6]

本形式は京急のエアポート快特や京成のアクセス特急としての運用にも対応しているが、京成・北総・京急の3事業者への直通開始時点では都営車による成田スカイアクセス線での運用がないため、成田スカイアクセス線へは乗り入れない。

関連イベント[編集]

5500形登場を記念し、YouTube都営交通公式チャンネルにて、松竹の協力を得て、歌舞伎とコラボレーションした動画を制作・公開。

脚注[編集]

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関連項目[編集]

本形式の設計思想の基となった車両

本形式と同じくSustina 13シリーズを採用している車両

外部リンク[編集]