東京臨海新交通7000系電車

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東京臨海新交通7000系電車
ゆりかもめ7200系電車
Yurikamome7200-3.JPG
7200系6次車、第28編成(2009年11月)
基本情報
製造所 日本車輌製造
三菱重工業
新潟トランシス新潟鐵工所
東急車輛製造
主要諸元
編成 6両編成
電気方式 三相交流600V, 50Hz
設計最高速度 60 km/h
編成定員 352名
車両定員 57(座席27, 立席30)名(先頭車)
59(座席28, 立席31)名(2・5号車)
60(座席30, 立席30)名(3・4号車)
全長 8,550(先頭車)
8,500(中間車) mm
全幅 2,470 mm
全高 3,340 mm
車体 ステンレス
台車 4案内輪車軸ステアリング方式台車(1 - 3次車、第21編成)
4案内輪車軸ボギー方式台車(4 - 6次車、第21編成を除く)
主電動機 直流分巻補極付自己通風式(1 - 3次車)
かご形三相誘導電動機(4 - 6次車)
主電動機出力 110kW
制御装置 サイリスタ位相制御(1 - 3次車)
可変電圧可変周波数制御(4 - 6次車)
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東京臨海新交通7000系電車(とうきょうりんかいしんこうつう7000けいでんしゃ)は、株式会社ゆりかもめ(旧・東京臨海新交通)が保有するAGT新交通システム車両。6両編成8本の48両が在籍する。

概要[編集]

1995年平成7年)の東京臨海新交通臨海線(当時)の開業に合わせて登場した。

車両に自動列車運転装置(ATO)と自動列車制御装置(ATC)を搭載しており、普段はATOによる自動運転による無人運転だが、先頭車両にはワンハンドル式マスター・コントローラー(力行3ノッチ、ブレーキ4ノッチ)を装備しており、非常時や車両基地内での移動では、乗務員による手動運転も可能である。全車が制御電動車または電動車であり、車体長は9000mm、車高は2470mm、車体幅は2470mmである。日本の案内軌条式鉄道の車両として初めてステンレス車体、片側2ドア構造、空気式のウイングスライド方式プラグドア(3次車以降は外吊り引き戸式)、クロスシート配置(3次車以降はセミクロスシート)の座席、折り畳み座席付きの車椅子スペースを採用しており、車両前面には折り畳みはしご付きの非常用脱出扉が設けられている。前面と側面に大きく表記された数字が編成番号を表す。車両番号は編成番号を示す百位と十位の数字「19・20」が欠番になっている。なお、早朝と深夜に運行される列車は自動運転ではなく、乗務員による手動運転扱いとなっているため、先頭車前面の座席が運転席となり、運転台が使用される。列車無線誘導無線方式を採用しており、音声だけでなく車両のデータや故障などの情報を送ることができる。電動空気圧縮機は、往復形単動2段圧縮機(1000ℓ/min)を編成内に2台搭載しており、車両の客室ドアの開閉やブレーキで使用される。

集電装置は、走行に使用される電力が電圧600Vの三相交流3線式を採用しているため、3つの集電器が車体下部に取付けられている。主電動機は、1-3次車が分巻補極付きの直流電動機で、主電動機の冷却は自己通風式が採用され、4-6次車が三相かご形誘導電動機で、主電動機の冷却は自己通風式が採用されており、ともに出力は110kwである。制御方式は、1-3次車は三相全ブリッジサイリスタ位相制御方式を採用しており、側面から集電装置を介して供給される三相交流をサイリスタ位相制御により直流整流するとともに出力電圧を制御することで直流電動機を制御する。4-6次車はVVVF制御方式になり整流の必要がなくなったため、電気方式を変換することなく誘導(交流)モーターを制御する。なお、通常の交流型電車と異なり地上の変電設備で三相交流に変換しているため主変換装置やインバータ装置は搭載する必要がなくなった。

台車は1-3次車が平行リング式のユニット台車、4-6次車は平行リング式のボギー台車を採用している。また、ガイドウェイに設置された案内軌条により車両を案内する案内方式は側方案内方式を採用しているが、走行車輪を操向(ステアリング)する操向方式は、1-3次車は2軸4輪ステアリング方式、4-6次車は4案内輪車軸ボギー方式が採用されているが、7300系の導入後は、案内車輪の変位を、台車に装着された案内操向装置を介して直接台車に伝達することで、台車全体を旋回させる方式から案内車輪の変位を、案内操向装置自体に直結した操向用のロッドにより、走行輪の舵角に転換して操向する方式に変更されている。

7000系の形式称号は、お台場周辺の東京臨海副都心が7番目の副都心であることに由来する。

製造メーカーは多くが日本車輌製造だが、三菱重工業東急車輛製造新潟鐵工所新潟トランシスも数編成を製造している。

車両紹介[編集]

7000系は初期車(1 - 3次車)と後期車(4 - 6次車)で台車・主電動機・制御方式・操向方式が異なっており、前者を7000系、後者を7200系と区別することも多い。また、1次車から6次車の間でも編成内の定員が異なっている。

7000系[編集]

1次車 (7011F - 7131F)[編集]

新橋駅 - 有明駅間の開業に合わせて、1995年(平成7年)に導入された。在籍車両は13編成(78両)だった。主回路制御はサイリスタ位相制御を採用した。全面は、ブロック状に並べたイメージである。編成内の定員は352人で座席定員は170人。2013年度より本系列(2・3次車含む)の廃車が始まり、まず、2013年12月付で7041Fがこのグループで初めて廃車となった。次に7031Fと7011Fの順に廃車された。また、3編成はいずれも同年度内に日本総合リサイクル富山県高岡市)で同時に解体された。同年度末での在籍車両は10編成(60両)となった。次に、2014年度は7021F・7061F・7071F・7101F・7121F・7131Fが廃車となり、同年度末の在籍車両は4編成(24両)にまで減少した。そして、2015年度は7081F・7091F・7111Fが運用を終了した。この時点で7051Fのみとなったが、同編成は2016年5月、このグループで最後に運用を終了した。

2次車 (7141F・7151F)[編集]

1997年(平成9年)に導入された。在籍車両は2編成(12両)だった。1次車とほぼ同一。7141Fと7151Fは共に、2015年度に廃車された。

3次車 (7161F - 7181F)[編集]

社名が「ゆりかもめ」となった1998年(平成10年)に導入された。在籍車両は3編成(18両)だった。この3次車から座席配置がオールクロスシートからクロスシートとロングシートが互い違いに配されたセミクロスシートに変更され、側面ドアもプラグドアから外吊り引き戸に変更されるとともに、前面にの模様が追加された。編成内の定員は338人で座席定員は158人。7161F・7171F・7181Fは共に2016年6月に運用終了した。

7200系[編集]

4次車 (7211F - 7231F)[編集]

1999年(平成11年)に導入された。在籍車両は3編成(18両)である。車体は3次車とほぼ同一だが、主電動機が三相かご形誘導電動機に、制御装置がVVVF制御に変更されており、また、操向方式が7221Fから4案内輪車軸ボギー方式に変更され、案内車輪が2輪から4輪になったのが大きな違いである。編成内の定員は338人で座席定員は158人。

なお、日本のAGTにおけるVVVF車両は、この4次車以降の車両の他に西武鉄道8500系広島高速交通1000系神戸新交通2000型東京都交通局300形埼玉新都市交通2000系横浜シーサイドライン2000形大阪市交通局200系が存在する。 2019年の3月17日には7211Fが検査場で部品販売を行い、翌18日に運用を離脱し日本総合リサイクルセンターで解体された。

5次車 (7241F - 7261F)[編集]

2001年(平成13年)に導入された。在籍車両は3編成(18両)である。前面の模様が変更された他は4次車と同一である。

6次車 (7271F・7281F)[編集]

開業10周年及び2006年(平成18年)の有明駅 - 豊洲駅間延伸記念に、マスコットキャラクター「ゆりも」が誕生した2005年(平成17年)に導入された。在籍車両は2編成(12両)である。この6次車では前面にFRP素材が使用されるとともに側面の塗装も一新され、窓部分の黒塗装を廃してステンレス無地とされた。座席配置が3 - 5次車と異なり、折り畳み座席部分を除き、豊洲方向に向かって左側をクロスシート、右側をロングシートに統一する方式を採用するとともに、クロスシートはボックス部分のシートピッチを従来の1,450mmから1,700mmに拡げ、もう一画はシートピッチ950mmの片方向向きの固定クロスシートとして座席空間を大幅に拡大し、座席表地もグレーから青に変わった。編成内の定員は308人で座席定員は120人。 また、つり革の形も変更された。

編成[編集]

7000系[編集]

 
豊洲
新橋
号車 1 2 3 4 5 6
形式 7001形
(Mc1)
7002形
(M2)
7003形
(M3)
7004形
(M4)
7005形
(M5)
7006形
(Mc6)
車両番号 1次車 7011 7012 7013 7014 7015 7016
7021 7022 7023 7024 7025 7026
7031 7032 7033 7034 7035 7036
7041 7042 7043 7044 7045 7046
7051 7052 7053 7054 7055 7056
7061 7062 7063 7064 7065 7066
7071 7072 7073 7074 7075 7076
7081 7082 7083 7084 7085 7086
7091 7092 7093 7094 7095 7096
7101 7102 7103 7104 7105 7106
7111 7112 7113 7114 7115 7116
7121 7122 7123 7124 7125 7126
7131 7132 7133 7134 7135 7136
2次車 7141 7142 7143 7144 7145 7146
7151 7152 7153 7154 7155 7156
3次車 7161 7162 7163 7164 7165 7166
7171 7172 7173 7174 7175 7176
7181 7182 7183 7184 7185 7186
搭載機器 CP,TA CON CON,TA TA CON CP

凡例

7200系[編集]

 
豊洲
新橋
号車 1 2 3 4 5 6
形式 7201形
(Mc1)
7202形
(M2)
7203形
(M3)
7204形
(M4)
7205形
(M5)
7206形
(Mc6)
車両番号 4次車 7211 7212 7213 7214 7215 7216
7221 7222 7223 7224 7225 7226
7231 7232 7233 7234 7235 7236
5次車 7241 7242 7243 7244 7245 7246
7251 7252 7253 7254 7255 7256
7261 7262 7263 7264 7265 7266
6次車 7271 7272 7273 7274 7275 7276
7281 7282 7283 7284 7285 7286
搭載機器 CP,TA VVVF VVVF,TA TA VVVF CP

凡例

  • VVVF:VVVF制御装置
    TA:補助変圧器
    CP:空気圧縮機

画像[編集]

今後の予定[編集]

2014年1月18日より新型車両(7300系)の営業運転が開始された。7300系によりすべての車両を置き換える予定だったが、7300系をマイナーチェンジした『7500系』を2018年から2020年にかけて導入し、こちらの車両で残った7200系を全て置き換える予定[1][2]

脚注[編集]

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関連項目[編集]


参考文献[編集]

  • 渡部史絵「ようこそAGTへ 新交通システムのすべて ゆりかもめ編」『鉄道ファン』第641号、交友社、2014年9月、 92 - 97頁、 ISBN 4910064590941{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。

外部リンク[編集]