東京地下鉄一日乗車券

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
東京メトロ24時間券

東京地下鉄一日乗車券(とうきょうちかてついちにちじょうしゃけん)は、東京地下鉄(東京メトロ)が発売していた一日乗車券である。2016年3月26日からは使用開始時刻から24時間有効(終電をまたいでも24時間以内であれば継続して使用可能)な「東京メトロ24時間券」が発売されている[1]。また、2017年4月1日からは「東京メトロPASMO一日乗車券」も新たに発売されている。

なお、本記事では他地域からの旅行者を対象としたもの、本乗車券を含む一日乗車券類、他のサービスチケットとセットになったもの、接続する各鉄道事業者の往復乗車券とセットになった「○○東京メトロパス」についても記述する。

概要[編集]

東京地下鉄全線が1日乗り放題となる乗車券で、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)時代より発売している。2004年の民営化に際して「東京地下鉄一日乗車券」の名称とされた。ただし、一部の券面や案内では「東京メトロ一日乗車券」と表記される場合もある。

本券を提示すると、提携する100以上の施設や飲食店などで割引などの特典が受けられる「ちかとく」サービスも利用できる。

前売券と当日券の2種類があり、発売額はいずれも大人600円、小児300円である[2](2015年2月10日以降[3])。

当日券[編集]

発売箇所
東京地下鉄各駅の一部の自動券売機
有効期間
使用開始時刻から24時間有効。最初に自動券売機に通すと有効時間が印字される。ただし、購入日の終電までに使用開始(入場)をしない場合は無効になる。
  • 一部はPASMOSuicaなどの交通系ICカードのチャージ残高を利用して購入も可能である。
  • 一日乗車券で発売されていた2010年頃までは券売機によって、通常の乗車券・回数券サイズ(エドモンソン券)で発券される場合とサイバネ規格定期券サイズ)の大型券で発券される場合があった。現在は大型券で発券されている。

前売券[編集]

発売箇所
東京地下鉄直営の定期券売り場
有効期限
乗車券裏面に記載された有効期限(通常は購入日から6ヶ月後)まで有効。
時期により、特殊な絵柄の乗車券がや本券と同様の効力をもつ企画乗車券が発売される場合がある。ただし、この場合の有効期限は通常版と異なる。
利用開始後有効時間
上記の有効期限内に使用を開始してから24時間有効。最初に自動改札機に本券を通すと有効時間が裏面に印字される。

他地域からの旅行者向けの一日乗車券類[編集]

旅行者用として、1日券と2日券がある。1日券の発売額は大人600円、小児300円。2日券の発売額は大人980円、小児490円。「ちかとく」サービスの特典は前記の一日乗車券と同一である。

発売箇所
関東地方山梨県以外の主要旅行会社でクーポン券を発売。東京都内を目的地とする各種旅行商品と同時の購入が条件となっており、クーポン券のみの単独購入はできない。
クーポン券引換え箇所
東京地下鉄が管轄する駅の駅事務室および羽田空港国内線第1・第2ターミナルビル地下1階案内所
有効期間
1日券は旅行期間内の任意の1日。2日券は旅行期間内の任意の連続する2日。

東京メトロPASMO一日乗車券[編集]

東京メトロPASMO1日乗車券
発売箇所
東京地下鉄のピンクの券売機[4]または定期券売り場[5]
有効期間
券面に記載された利用日の終電まで有効。

2017年4月1日より発売開始された。磁気券である東京メトロ24時間券と異なり、手持ちのPASMOに一日乗車券の情報を記録するタイプの一日乗車券(券売機でPASMOの購入と同時に一日乗車券を購入することも可能[6])。発売当初は「記名PASMO」でのみで利用可能だったが、2018年3月17日より「無記名PASMO」でも発行可能になった。なお、利用できるのは、クレジットカード一体型を除いた、既に定期券情報や他の企画券情報が記録されていないPASMOに限られ、購入の際は予め利用日を指定する必要がある[7]東京メトロ24時間券に比べ、磁気券では通れないIC専用改札機が利用でき、東京メトロ線以外への乗り越しも予めチャージしたSFを利用すれば精算機を利用しなくても良いというメリットがある。有効期間は24時間制ではなく、かつての東京地下鉄一日乗車券と同様に当日限り(始発から終電まで)であり、24時間以内であっても翌日始発以降の利用は出来ない。発売額は大人600円小児300円と東京メトロ24時間券と同額である。

本券を含む特別企画乗車券など[編集]

営団時代より、都営地下鉄東京都交通局)との共通一日乗車券、都営地下鉄および東京都交通局の他の交通網(都電荒川線都営バス日暮里舎人ライナー)、東日本旅客鉄道(JR東日本)の東京都区内全線を利用できる東京フリーきっぷを発売しているほか、民営化以降は接続する他の鉄道事業者との往復乗車券、あるいは都心にアクセスする交通手段をセットとしたフリーきっぷ[8]などを発売している。いずれの各きっぷとも、「ちかとく」サービスの利用対象になっている。

東京メトロパス[編集]

本項の乗車券は、東京地下鉄の駅および接続駅では発売していない。また、発売額は発着駅により異なる。有効期間は、東武鉄道のものに限り事前に指定した1日(1か月前から発売)で、それ以外は発売当日限り。往復区間分は、各1回ずつ有効で途中下車不可。接続駅が任意選択となっているもの(東急・西武)は、往路と復路で別の駅を経由することが可能である。西武と東武鉄道のみ、PASMOによる発行も可能。つくばエクスプレスでは「発駅・北千住間往復+北千住・秋葉原間フリー」と「東京メトロ線内フリー」の2枚の券片が発券される。

名称
(発売事業者)
発売箇所 フリー区間との接続駅 他フリー区間
小田急東京メトロパス
小田急電鉄
小田急小田原線 東北沢駅 - 小田原駅間各駅、多摩線江ノ島線各駅、小田急トラベル主要営業所 代々木上原駅 小田原線 代々木上原駅 - 新宿駅
東武東京メトロパス
東武鉄道
東武本線[9]各駅(浅草駅とうきょうスカイツリー駅押上駅北千住駅相老駅赤城駅新藤原駅および駅員無配置駅を除く[10] 北千住駅 伊勢崎線 浅草駅 - 北千住駅間、曳舟駅 - 押上駅間
東上東京メトロパス
(東武鉄道)
東武東上線東上本線越生線)各駅(池袋駅和光市駅寄居駅越生駅を除く[11] 和光市駅 東上本線 和光市駅 - 池袋駅間
東急東京メトロパス
東京急行電鉄
東急線各駅(渋谷駅・中目黒駅・目黒駅およびこどもの国線世田谷線の単独駅を除く) 渋谷駅中目黒駅目黒駅のいずれか(任意選択) なし
東葉東京メトロパス
東葉高速鉄道
東葉高速線 東海神駅 - 東葉勝田台駅間の各駅 西船橋駅 なし
SR東京メトロパス
埼玉高速鉄道
埼玉高速鉄道線 川口元郷駅 - 浦和美園駅間各駅 赤羽岩淵駅 なし
TX東京メトロパス
首都圏新都市鉄道
つくばエクスプレス 青井駅 - つくば駅間各駅 北千住駅 つくばエクスプレス線 秋葉原駅 - 北千住駅間
西武東京メトロパス
西武鉄道
池袋駅・小竹向原駅高田馬場駅西武新宿駅多摩川線を除く各駅[12] 池袋駅・小竹向原駅・高田馬場駅・西武新宿駅のいずれか(任意選択) なし

バスチケット+一日乗車券[編集]

都心までのバスのチケットと、一日乗車券がセットになったもの。なお、東京地下鉄の一日乗車券に相当する部分は、いずれも発売日から6か月間のうち1日有効。御殿場ハイウェイ&メトロパスは、東京地下鉄では発売していない。

名称 発売箇所 価格(小児半額) バスチケットの有効期間 バスチケットの有効区間
リムジン&メトロパス1日券 成田空港(成田路線のみ)、羽田空港(羽田路線のみ)、東京シティエアターミナル、新宿駅の各リムジンバス発券カウンター
東京地下鉄直営の定期券売り場
成田路線:3,000円 - 3,100円
羽田路線:1,300円 - 1,600円
(行き先により異なる)
発売日から6か月間のうち1乗車 成田空港、または羽田空港から都区内エリアの東京空港交通のリムジンバス路線(片道)
リムジン&メトロパス2日券 成田空港のリムジンバス発券カウンター 6,000円(小児の設定はなし) 発売日から6か月間のうち2乗車 成田空港から都区内エリアの東京空港交通のリムジンバス路線(片道2回)
御殿場ハイウェイ&メトロパス 小田急箱根高速バス御殿場インター前案内所、熱海箱根登山ハイヤー御殿場営業所(JR御殿場駅乙女口) 3,400円 購入時に指定した乗車日・便 御殿場駅 - 新宿駅(往復)

発売終了[編集]

スカイライナー&メトロパス
京成電鉄が2010年3月31日まで成田空港駅空港第2ビル駅で発売。成田空港駅・空港第2ビル駅から京成上野駅までの「スカイライナー」(当時は京成本線経由)券引き換え券(運賃込み)と東京地下鉄一日乗車券のセット。一日乗車券が1日有効(2,100円)のものと2日間有効(2,480円)のものがあった。

その他[編集]

  • 東京地下鉄では全線定期券も発売している。
全線定期券価格
有効期間 金額 本券換算日数
1か月 17,300円 29日
3か月 49,310円 83日
6か月 93,420円 156日

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 「東京メトロ24時間券」に変更します。 - 東京メトロ・ニュースリリース(2016年2月4日)
  2. ^ 一日乗車券の価格を変更致します。 - 東京メトロ・ニュースリリース(2015年1月27日)
  3. ^ 2015年2月9日まではいずれも大人710円、小人360円。
  4. ^ 他者管理の日比谷線北千住駅和光市駅(以上東武鉄道管理)・中野駅西船橋駅(以上JR東日本管理)・代々木上原駅小田急電鉄管理)・半蔵門線渋谷駅・副都心線渋谷駅・中目黒駅目黒駅(以上東京急行電鉄管理)を除く
  5. ^ 他社に販売を委託している中野駅・西船橋駅・副都心線渋谷駅を除く。
  6. ^ その場合はカードのデポジットとして500円が乗車券料金に上乗せされ、チャージ残高が0円のカードで発行される。
  7. ^ 利用日は1ヶ月後までのうちの1日を指定する必要がある。
  8. ^ この場合、単純往復+一日乗車券より割引になっている場合がある。
  9. ^ 東上本線・越生線以外の各線。
  10. ^ 新藤原駅・相老駅・赤城駅は東武管轄の駅ではないため。
  11. ^ 寄居駅・越生駅は東武管轄の駅ではないため。
  12. ^ 西武多摩川線は独立路線のため。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]