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東予地方

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東予地方の県内位置図(:市 / :町)
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東予地方(とうよちほう)とは、愛媛県の東部を指す。愛媛県(伊予国)は大きく東部・中部(中予地方)・南部(南予地方)に分かれており、そのうち東部に当たる。四国中央市新居浜市西条市今治市越智郡上島町)の4市1町。計量特定市が2市(新居浜市今治市)存在する地域である。圏域人口は約46万人。

愛媛県内を3つの地域で呼ぶ場合、また天気予報では、東予・中予・南予の順で呼ばれることが多い。

概要

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燧灘石鎚山系に挟まれ、かつ瀬戸内海に面していることから海運造船業が、さらに昭和期に埋立造成された海浜工業団地を中心に製造業が発達し、十万人規模の都市となって東西に連続している。今治港東予港西条港新居浜港三島川之江港と、海岸線に沿って港湾が連続しているのも特徴である。

関西とは東予港から大阪南港への航路輸送が好調であり、中国地方(特に備後地方)とはしまなみ海道で繋がっており、物流は主に東予から中予・南予地方へと送られる。

選挙区は、愛媛2区に属する(中選挙区制では旧愛媛2区であった)。

産業と課題

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東予地方全体での工業生産額は2兆円を越え、愛媛県全体の73%を占めている(2004年現在)。東予地方内の各地方における代表的な産業は以下の通り。

地方局再編

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東予地方には、今治地方局と西条地方局があったが、再編により西条地方局を東予地方局とし、今治地方局は東予地方局の支局となった。再編案は2007年8月に公表され、同年9月に愛媛県議会へ提案、翌2008年4月から実施された。再編の理由は、今治地方局の管轄が1市1町しかないこと、西条地方局の管轄区域が3市ありかつ人口も多いこと、今治地方局と西条地方局を一体的に見ると、西条地方局が中央に位置することによる。

観光

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豊かな自然が多く残されており、四国三大祭り新居浜太鼓祭り西条まつりなど、全国的に有名な郷土芸能も盛んである。

2019年4月20日から11月24日まで、西条市・新居浜市・四国中央市で地域振興イベント「えひめさんさん物語」が開催された[1]

気質

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東予地方の気質は、利にさとく目端が利き商人向きとされる。昔は「伊予商人の歩いた後には草も生えない」と言われた。月賦の発案者は桜井漆器の商人であるといわれる(「桜井」は現在の今治市南部の地名)。また、こつこつと工夫するためものづくりにも向いている。[要出典]

構成自治体

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自治体名 郡名 面積 (km2) 人口(人) 人口密度
(人/km2
備考
西条市 - 510.04km2 99,305人 195人/km2
四国中央市 - 421.24km2 77,262人 183人/km2
今治市 - 419.21km2 141,558人 338人/km2
新居浜市 - 234.47km2 109,785人 468人/km2
上島町 越智郡 30.38km2 5,939人 195人/km2
合計 1,615.34km2 433,849人 269人/km2

(データ出典)

脚注

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  1. ^ えひめさんさん物語 ネクスト・さんさん”. えひめさんさん物語フォローアップ協議会事務局. 2022年4月23日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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